カリフォルニア大学
基本情報
名称: University of California, Barkley
愛称: Golden Bears
所属: Pac-12 Conference
近年の話: 絶賛低迷中
- プロ転向/転校(2023)
ラーズ・ティーメン(2019-23)→LMU
クエニ・クエニ(2019-23)→VCU - HC交代(2023)
In: マーク・マドセン
Out: マーク・フォックス - 同校史上ワースト記録樹立(2022-23)
主な選手(2023-24) | 備考 |
デビン・アスキュー | 元★5 ケンタッキー大学(2020-21) テキサス大学(2021-22) カリフォルニア大学(2022-) |
ファーダウズ・エイマック | マーサー大学(2018-19) UVU(2019-22) テキサス工科大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
ジェイロン・タイソン | テキサス大学(2021-22) テキサス工科大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
キオンテ・ケネディ | ゼイビア大学(2018-19) UTEP(2019-22) メンフィス大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
ジェイレン・コーン | バージニア工科大学(2019-21) ノーザンアリゾナ大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
マイク・メドウズ | イースタンワシントン大学(2019-21) ポートランド大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
近年、カリフォルニア大学バークレイ校は例年以上に低迷を続けている。同校は強豪パック-12・カンファレンス所属ながらも学業重視志向からリクルートでハンデを背負っている。そして、言わずもがな、文武両道のスーパーマンの入学は数年に1度程度だ。そのため、元来、成績は不安定だ。そんな中、直近6シーズンは「ワイキング・ジョーンズ(Wyking Jones): 16勝47敗(5勝31敗)/2季→解任」「マーク・フォックス: 38勝87敗(10勝50敗)/4季→解任」と絶賛低迷中だ。2023年、新HCマーク・マドセンの就任が発表された。同氏は2022-23にUVUをNIT準決勝進出に導いている。
パック-12・カンファレンス
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
UCLAは1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC(ロサンゼルス)はUCLAと双璧を成すLAの名門大学だ。最近ではUCLAよりもリクルートに強い。 |
アリゾナ大学(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在、元ゴンザガ大学ACのトミー・ロイドがHCを務めている。 |
アリゾナステイト大学(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
ワシントン大学(シアトル)は地元シアトルのキッズをNBA選手に仕立て上げることで有名だ。 |
スタンフォード大学(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
カリフォルニア大学バークレー校(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
コロラド大学(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人初のNBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
ワシントンステイト大学(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時は強かった。当時のエースがクレイ・トンプソンである。 |
パック-12・カンファレンスは西海岸唯一のパワーカンファレンスだ。近年は複数の学校がリクルートだけとの下馬評を覆してスウィート16以上に進出している。一方、UCLAとUSCのB1G移籍が決定した。両校は同カンファレンスの稼ぎ頭だ。そのため、現在はカンファレンス存続自体すら危ぶまれている。
チーム史
ニブス・プライス時代(1924-54)
- ファイナル4(1946)
- カンファレンス優勝×7(1925、26、27、29、32、44、46)
全米1位評(1926-27)
1924年、卒業生&フットボール部ACのニブス・プライス(Nibs Price)がバスケ部HCに就任した。同氏は就任1年目からチームをパシフィック・コースト・カンファレンス優勝に導き、就任5年目までに4度のPCC制覇を達成し、1926-27チームは後にプリモ-ポレッタ調査(Premo-Porretta Power Poll)で全米1位に評された。

“大々的な”全米No.1決定戦開催は1930年後半からだ。ポストシーズントーナメントはNIT(1938年)/NCAAトーナメント(1939年)開催→NIT>NCAAトーナメント(1940年代)→NCAAトーナメント>NIT(1950年代)の変遷を辿っている。前ポストシーズントーナメント時代は後にPremo-Porretta Power PollとHelmes Foundationが独自に各シーズンの全米No.1を発表している。
全米4位(1945-46)
その後、NITやNCAAトーナメントが誕生した。そして、1945-46、ゴールデンベアーズは7度目のPCC制覇を成し遂げて初のNCAAトーナメント出場を果たし、1回戦でコロラド大学を破ったものの、名将ヘンリー・イバ(Moe Iba)とボブ・カーランド(Bob Kurland)率いるオクラホマA&M大学(現オクラホマステイト大学)に完敗し、3位決定戦でもオハイオステイト大学に敗れて4位に終わった。
ピート・ニューウェル時代(1954-60): オスカー・ロバートソンとジェリー・ウェストを撃破して優勝!!
- NCAAトーナメント優勝(1959)
- NCAAトーナメント準優勝(1960)
1954年、ピート・ニューウェル(Pete Newell)がHCに就任した。ニューウェルは1949年にサンフランシスコ大学をNIT優勝に導いた人物だ。1956-57、ニューウェルは噂に違わぬ手腕を発揮してゴールデンベアーズをNCAAトーナメントに導いた。
しかし、ニューウェルの就任以上に大きかったのがダーラル・イムホフの覚醒だった。イムホフはウォークオン(奨学金無し)の学生だったが、見る見るうちに頭角を現して大学4年次にはコンセンサス・オール-アメリカンにまで成長した。
1958-59、イムホフ率いるゴールデンベアーズは3年連続となるNCAAトーナメント出場を果たし、準決勝でオスカー・ロバートソン(シンシナティ大学)、決勝でジェリー・ウェスト(ウェストバージニア大学)を撃破、レジェンド”2タテ”でNCAAトーナメント制覇を成し遂げた。
1959-60、連覇を狙うゴールデンベアーズは難無くファイナル4に進み、準決勝でリベンジを目論むオスカー・ロバートソンをいなして再び決勝戦に進出したが、ジェリー・ルーカスやボブ・ナイト等タレント揃いのオハイオステイト大学に敗れ、連覇まであと一歩及ばなかった。

ダーラル・ホフマンはプロ転向後もさらに成長してアメリカ五輪代表とNBAオールスターにまでに至った。
第一次暗黒期
フィル・シェニエ(1969-71)
- NBAオールスター×3
- ワシントン・ブレッツ優勝(1979)
- 永久欠番#45
フィル・シェニエは1971年のNBAドラフトにてハードシップ指名でボルチモア・ブレッツに指名された選手だ。

ハードシップ指名はNBAが1972年に大学卒業年に満たない選手を解禁するにあたって前年度1971年に大学3年生以下の選手を指名できる制度だ。指名権は1970-71の成績下位チームに与えられていた。
ジーン・ランソム(1975-78/1979年卒業)
- NBAドラフト指名(1978)
- 最多出場時間63.5分(1977)
- カリフォルニア大学運動部殿堂入り(2001)
ジーン・ランソムは174cmながらカリフォルニア大学のベストPGの1人と評されている。
ケビン・ジョンソン(1983-87)
- 1987年1巡目7位(CLE)
1960年の準優勝以降、カリフォルニア大学は1990年まで30年連続でNCAAトーナメントから遠ざかっていた。ケビン・ジョンソンは3年次と4年次に勝率5割りが御の字のチームをNITに導いた。
トッド・ボーズマン時代(1993途中-96): 短期間に数多くのスタープレーヤーを輩出
トッド・ボーズマン(Todd Bozeman)は若干29歳ながらHCに就任し、僅か3シーズンの間にジェイソン・キッド、レイモンド・マレー、シャリーフ・アブドゥル-ラヒームを輩出した。
マイク・モンゴメリー時代(2008-14)
- NCAAトーナメント出場×4(2009、10、12、13)
- カレッジバスケ殿堂入り(2016)
ジェロ―ム・ランドル期(2006-10)
2008年、カリフォルニア大学はマイク・モンゴメリーをHCに招聘した。同氏は1990年代にスタンフォード大学をNCAAトーナメント常連校に押し上げている。そして、ジェローム・ランドルが名将の手腕によって開花した。2008-09、同選手は前年度比で平均得点7点アップの大成長を遂げ、久しぶりのNCAAトーナメント出場に貢献し、翌2009-10にはカンファレンス最優秀選手賞の活躍でチームを「AP通信評13位」と「NCAAトーナメント出場」に導いた。
後ジェローム・ランドル期
- ジョージ・グティエレス(2008-12)
- アレン・クラブ(2010-13): 全体31位指名
- タイロン・ウォーレス(2012-16): 全体60位指名
- ジャバリ・バード(2013-17): 全体56位指名
- ジャスティン・コブス(2010-14): Bリーグ
その後、カリフォルニア大学はジョージ・グティエレス-アレン・クラブ-ジャスティン・コブスのビッグ3体制の形成で「NCAAトーナメント出場×2」「NIT3回戦進出」と実力の維持に成功した。一方、次期もタイロン・ウォレスとジャバリ・バードのリクルートで準備は万全だった。そんな中、マイク・モンゴメリーは突如として引退を表明した。
クオンゾ・マーティン時代(2014-17): NBAドラフト指名者4名の超豪華スターターを結成!!
- NCAAトーナメント出場(2016)
- NBA輩出
ジェイレン・ブラウン(2016-17): 全体3位指名
アイバン・ラブ(2016-18): 全体35位指名
黄金ラインナップ結成(2016-17)
2014年、カリフォルニア大学はクオンゾ・マーティン(Cuonzo Martin)に助け舟を出した。同氏はミズーリステイト大学で成功を収め、名門テネシー大学HCに栄転したものの、期待通りの成績を納められず、就任3年目に既にファンの支持を失いつつあった。そんな中、2015年、ファイブスター2名の入学が決まった。そして、2015-16、カリフォルニア大学は黄金のラインナップ(ジェイレン・ブラウン-アイバン・ラブ-タイロン・ウォーレス-ジャバリ・バード)で、終盤に7連勝を飾り、最終AP23位でNCAAトーナメント出場を果たした。そして、両者は2020-21までの契約延長に合意した。
ゴールデンエラ終了
一方、ゴールデンエラは長く続かなかった。2016年、ジェイレン・ブラウンとタイロン・ウォーレスがNBA入りを果たした。しかも、ジョーダン・マシューズもゴンザガ大学へ転校した。そして、2016-17、アイバン・ラブとジャバリ・バードがシーズン中盤に戦線離脱となった。その結果、クオンゾ・マーティンは、ズタボロのリクルートでの戦いに嫌気がさしたのか、ミズーリ大学へ移った。
第二暗黒期(2017-)
ワイキング・ジョーンズ時代(2017-19)
ワイキング・ジョーンズ(Wyking Jones)は2年目終了時点で16勝47敗(5勝31敗)と大幅な成績下降と上昇の見込みの低さから解任された。
マーク・フォックス時代(2019-23)
マーク・フォックスは、就任1年目に前任者の成績を上回ったものの、その後はローメジャー校にも満足に勝てず、最終シーズンは勝率1割未満のワースト記録を残し、最終成績38勝87敗(10勝50敗)でチームを去った。
その他
トニー・ゴンザレス(1994-97)
元NFLプレーヤーのトニー・ゴンザレス(1994-97)はバスケ部にも所属していた。ハイライトは1997年NCAAトーナメント2回戦のビラノバ大学戦だ。同選手はティム・トーマスらを相手に23得点の活躍でチームをスウィート16進出に導いた。
現地観戦
ホームアリーナ
名称: Haas Pavilion
住所: 115 Haas Pavilion, Berkeley, CA 94720
バークレーはサンフランシスコの対岸にある。サンフランシスコからの行き方は複数あるが、地下鉄Bartを乗り継いで行くのがオススメだ。キャンパスはOrange LineのDowntown Berkeley駅から徒歩数分の場所にある。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

関連記事
カリフォルニアエリア

ベイエリア(カリフォルニア州)
NBA: ゴールデン・ステイト・ウォリアーズ
NCAA D1(強豪): カリフォルニア大学バークレー校、
NCAA D1(強豪): スタンフォード大学
NCAA D1(中堅): St.メアリーズ大学
NCAA D1(中堅): サンタクララ大学
NCAA D1(中堅): サンノゼステイト大学
サクラメント(カリフォルニア州)
NBA: サクラメント・キングス
NCAA D1(中堅): UCデイビス
NCAA D1(中堅): サクラメントステイト大学
ストックトン(カリフォルニア州)
Gリーグ: ストックトン・キングス
NCAA D1(中堅): パシフィック大学
リノ(ネバダ州)
NCAA D1(中堅): ネバダ大学リノ校
観光: カジノタウン
サンホアキンバレー(カリフォルニア州)
NCAA D1(中堅): フレズノステイト大学
NCAA D1(中堅): CSUベイカーズフィールド校
セントラルコースト(カリフォルニア州)
NCAA D1(中堅): カリフォルニア大学サンタバーバラ校
NCAA D1(中堅): カリフォルニア・ポリテクニック・ステイト大学
ロサンゼルス(カリフォルニア州)
NBA: ロサンゼルス・レイカーズと
NBA: ロサンゼルス・クリッパーズ
NCAA D1(名門): UCLA
NCAA D1(名門): 南カリフォルニア大学
NCAA D1(中堅): ミッドメジャー8校
プロアマリーグ: Drew League
プロアマリーグ: VBL
サンディエゴ(カリフォルニア州)
NCAA D1(実力校): サンディエゴステイト大学
NCAA D1(中堅): サンディエゴ大学
NCAA D1(中堅): カリフォルニアステイト大学サンディエゴ校
NCAA D1(中堅): カリフォルニア大学サンディエゴ校
ラスベガス(ネバダ州)
NBA: NBAサマーリーグ
Gリーグ: Gリーグ・イグナイト
NCAA D1(古豪): ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)
NCAA D1: 小規模大会(11月)
NCAA D1: カンファレンストーナメント(3月)
その他: アメリカ代表戦、AAUキャンプ、高校大会等
リザベーションエリア(ユタ州)
NCAA D1(中堅): サザンユタ大学
NCAA D1(中堅): ユタ工科大学
ノーザンアリゾナ大学
フェニックス(アリゾナ州)
NBA: フェニックス・サンズ
NCAA D1(強豪): アリゾナステイト大学
NCAA D1(中堅): グランドキャニオン大学
高校: ヒルクレストプレップ高校
アリゾナ大学(トゥーソン)
NCAA基礎講座
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大学一覧

バスケ留学解説

NCAAの視聴方法



参考
University of California Golden Bears School History(sports-reference.com)
California Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Darrall Imhoff, a Decorated Basketball Center, Dies at 78(nytimes.com)
GENE RANSOM(calbears.com)
College Hotline: After the collapse, what’s next for Cal basketball (Martin’s future, Rabb’s decision and a bleak roster)(eastbaytimes.com)