概要
- アメリカの高校生
高校: 四年制
選手: 部活とAAUでプレー - 選手とコーチのコミュニケーション: 制限が多い
- リクルートの流れ
高2(日本の高1相当)から段階的に開始
米国のカレッジスポーツは選手の勧誘が熾烈だ。現在、多くの中高生は高校やプレップとAAUクラブの両方でプレーしてスポーツ奨学金獲得を目指している。一方、コーチ達も良い選手をリクルートしてチームの強化を目論んでいる。しかも、スポーツ代理人、スポーツブランド、イベント興行主等がリークルートに絡んでいる。時には大規模の収賄も起こる。そのため、リクルート活動は厳格にルールが決められている。
米国高校バスケの基礎知識
教育期間
K-12
学年 | 呼称 | 日本 |
高4/12年生(12th) | シニア Senior | 高3 |
高3/11年生(11th) | ジュニア Junior | 高2 |
高2/10年生(10th) | ソフォモア Sophomore | 高1 |
高1/9年生(9th Grade) | フレッシュマン Freshman | 中3 |
一般的に9~12年生(日本の中3~高3)が高校生と見なされる。小~中学生は1~8年生だ。
ポスト-グラデュエート学年(Post-Graduate Year)
ポスト-グラデュエイト学年は高校卒業後の進学準備のためのオプショナル学年だ。PG生はプレップスクールやプログラムでスポーツや学業に励める。大半のスラムダンク奨学生もPG生だ。
PG学年はNBAドラフトのモラトリアム期間にもなる。現在、北米拠点選手のNBAドラフトエントリー条件は「高校卒業後のNBA1シーズン経過」と「ドラフト年内19歳」だ。つまり、PGは両条件を満たせる。実際にソーン・メイカー、アンフェニー・サイモンズ、KJ・マーティン等がPG学年からNBAドラフトに進んでいる。
年齢
- 2010年高卒組
トリスタン・トンプソン(1991年3月生)
カイリー・アービング(1992年3月生)
ハリソン・バーンズ(1992年5月生)
同じ学年内の1~2年齢差は当たり前だ。主な理由は「小学校入学時期」や「学習度合い」等が挙げられる。
リクラシフィケーション(学年変更)
学年変更も可能だ。多くの選手は競技の優位性のために1学年下に学年変更している。言わずもがな、10代の1歳差の成長度合いは大きい。主なタイミングは中学の最終学年(8年生)だ。全米高校スポーツ協会(NFHS)と州高校体育協会の規則は選手資格を「4シーズン/在学4年間」と定めている。つまり、高校5年目は選手資格を失う。そのため、多くは中学8年生を繰り返して1学年下にズレる。その後、一部の選手は高校3年終了時に高卒認定試験(General Educational Development)を受けて本来の学年で高校を卒業する。
テーブス海選手も渡米時に日本高2から米国高2に学年を1つ下げている。
転校
アメリカでは転校は当たり前だ。しかも、学期中の転校(12月の秋学期終了後に転校)も多い。特にスポーツ理由の転校も多い。
年間スケジュール
月 | 学校 | バスケットボール |
6~8月 | 夏休み | AAU/キャンプ/地域サマーリーグ |
9月~11月末 | 1学期(秋学期) | フォールリーグ |
11月下旬~12月 | 1学期(秋学期) | 高校/プレップ |
12月 | クリスマス休暇 | 高校/プレップ |
1~3月 | 2学期(春学期) | 高校/プレップ |
4~5月 | 2学期(春学期) 進級/卒業 | 高校オールスター AAU |
アメリカの高校の1年は「夏休み(6月~8月)」と「学期(9月~6月)」に大別される。バスケットボールシーズンは「クラブチーム(4~7月)」と「高校の部活(11~3月)」の2つだ。
NFHS
- 学業/学校
正規の生徒
保護者の居住場所付近
一定数の単位取得 - 年齢/プレー歴
年齢制限: 20歳未満
プレーシーズン数: 最高8学期 - リクルート
競技目的の勧誘禁止
転校: 一定期間の出場停止/書類提出 - アマチュアリズム
ペイ・フォー・プレイ×
プロチームとの対戦×
NIL△
北米の高校スポーツはNFHS&州高校体育協会によって管理されている。詰まる所、各学校は”自然な”入学者のみでチームを結成しなければならない。例えば、部員は「学校: 州内&保護者の居住地付近」「経歴: 20歳未満&8学期以内」でなければならない。また、リクルートも原則的に禁止されている。そして、一部の州の高校体育協会はNILも禁じている。
学校/部活
部活/チーム | スケジュール | 学業 (高卒認定取得) | 施設 (ジム/教室/寮) | |
普通の高校 | 高校: V&JV | 州 | 自前 | 自前 |
強豪高校 | 高校: V&JV | 独自/州 | 自前 | 自前 |
プレップスクール(学校型) | PG: V&JV 高校: V&JV | 独自/州 | 自前 | 自前 |
プレッププログラム(塾型) | PG: V&JV 高校: V&JV | 独自/州 | 独自/提携校委託 | 独自/提携校委託 |
普通の高校
普通の高校は概してバーシティ(1軍)とジュニアバーシティ(2軍)を持っている。大所帯校は3~4軍も組織している。ほとんどのチームはNFHS-州高校体育協会に加盟し、学校の規模等でディビジョン/クラスを振り分けられ、レギュラーシーズン(11月~3月)とプレーオフ(3月)を戦う。つまり、最終目標は州のディビジョン王者となる。
一方、昔は各州共に1ディビジョン制を採用していた。そのため、どの州の学校もそれぞれのステイトチャンピオンを目指していた。
強豪校
- オークヒル・アカデミー
- サンライズ・クリスチャン・アカデミー
強豪高校は3~4軍を組織している。そして、多くのチームは独自のスケジュールを組んでいる。NFHS-州高校体育協会に「留学生」「越境編入生」「オーバーエイジ」等が選手資格を認められないためだ。そのため、主な対戦は「同タイプの高校/プレップ戦」「ショーケース参加」「独立リーグ」となる。例えば、2021年にはNIBCが強豪校10校のリーグとして開幕している。
プレップスクール
- ブリュースター・アカデミー
- St.トーマス・モア・スクール
スラムダンク奨学生留学先 - IMG・アカデミー
- モントバード・アカデミー
- AZ・コンパス・プレップスクール
プレップスクールは「ポスト-グラデュエート学年×複数軍」「高校生×複数軍」のチームを持っている。小中高一貫校は小学生や中学生のチームも運営している。近年は私立高校のパワーハウス化がエスカレートしている。最早、有望選手の奪い合いやアフリカ&ヨーロッパ留学生は最早当たり前だ。
最近は2~3軍にアジア系留学生の姿も散見される。
プレッププログラム
- リンク・アカデミー
- プロリフィック・プレップ
- ヒルクレスト・プレップ
プレッププログラムは寮制のクラブチーム+学習塾の複合体だ。多くは「PG学年」と「高校生」のチームを持っている。規模はまちまちだ。主な活動は「スポーツトレーニング」となる。学業面は「高卒認定プログラム/チューター採用」or「近所の提携校への通学」で賄われる。施設は「バスケコート+ウェイトルーム+自習室 in 倉庫」「寮(コーチ宅)」といった具合だ。ホームゲームは近所の高校や大学で開催される。
察しの通り、プレッププログラムは非常にきな臭い。実際、多くのプレップはいつの間にか廃業している。例えば、Findlay Prepは2000~10年代に「エイブリー・ブラッドリーやコーリー・ジョセフ~ボル・ボルやPJ・ワシントン」のNBA選手17名とNCAA D1選手70名以上を輩出した。一方、全米行脚のスケジュールと学業軽視の教育観から批判も多かった。そのためか、2019年、同校は突如として消滅した。
代替的な教育や学校形態
- ホームスクーリング: 家庭教育
- チャータースクール: 特別認可校
- STEMスクール
- コミュニティスクール
米国外のチーム
- 主催イベント@米国
NBAグローバルゲームス(2019/7~)
NBAアカデミーウィンターツアー(2022-23)
NBAアカデミーノースイーストツアー(2020-23)
NBAアカデミーフェブラリーツアー(2020-23) - NBA主催イベント@米国
Gリーグ・ショーケース
バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ - 米国高校イベント参加
Tarkanian Classic(2019-20)
HoopHall Prep Showcase(2019-20)
National Prep International(2019-20)
TSF National Tournament of Champions(2019-20)
NBAアカデミーも積極的に米国のリクルートイベントに参加している。同アカデミー生は2019年7月のNBAアカデミーゲームスを皮切りに「NBAアカデミーツアー」「NBA主催イベント」「米国高校イベント」等でカレッジコーチ達の目の前でのプレー機会を得ている。米国外のイベントもある。
学校外の活動
高校オールスター(春)
- マクドナルド・オール-アメリカン
- ナイキ・フープ・サミット
- ジョーダン・ブランド・クラシック
- アイバーソン・クラシック
高校シーズンはオールスターゲームで締めくくられる。州やメディアもオールスターイベントを主催している。
グラスルーツバスケットボール(AAU)
高校生達はAAUチーム(所謂クラブチーム)にも所属する。AAU(Amature Athletic Union)はユーススポーツの非営利組織だ。AAUクラブは全米中に無数にある。各クラブはU17、U16、U15のチームを持っている。レベルも「NBA選手を多く輩出~NCAA D1を目指す」まで様々だ。AAU大会は4~7月に行われる。各クラブは全米各所で行われる大会の中からいくつもの大会に参加する。典型的な日程は3、4日間程度で多ければ1日に4試合がスケジュールされている。つまり、高校生達は全米中を飛び回って試合をしている。そして、最高峰の大会がナイキ、アディダス、アンダーアーマー主催大会だ。
キャンプ
- NBPA Top 100 Camp
- NIKE Elite 100 Camp
- Pangos All-American Camp
夏休み中、中高生達はキャンプやクリニックにも参加する。主催者はNBAチーム、シューズブランド、AAUクラブ、コーチ、大学等様々だ。一部のイベントは招待制になっている。無論、各大学は有望な選手のリクルートのためにキャンプを開催している。
サマーリーグ/プロアマリーグ
中高生達は地元のサマーリーグにも参加している。毎夏(5月下旬~8月上旬)、全米各地では非営利組織が小中高生向けにサマーリーグを開催している。前グラスルーツバスケットボール時代、サマーリーグはリクルートの場所だった。一方、有望な高校生は現役プロとアマチュア(元プロや大学生)に混じってプロアマリーグに参加している。
高校オールスター(夏)
サーキット終了後、新学期直前、高校生オールスターゲームが開催される。
フォールリーグ
Chikara Tanaka (21’) 6’2” PG clearly one of the best on the court with great ability to finish and able to spread the floor with a consistent and balanced shot. A player to keep in eye on. @WCE_JS @RyanSilver1 @CoachSimon2 @SC_Hoops18 @AllAcademicBB @BeTheBeastBTB @JasonS_ZG #AAB pic.twitter.com/lFzlx0XqTD
— Aaron Pearlstein (@pearlsteinaaron) August 29, 2020
秋にはフォールリーグも開催されている。フォールリーグは一部の高校生達がアピールの場、練習、高校シーズン前の調整として参加している。
リクルートの評価
リクルートは上記の3メディアによって星0~5の評価を受ける。
リクルートのルール
- コーチと選手のコミュニケーションに制限がある
リクルート期間と制限日数
リクルーティングカレンダー
クアイエット期間 | 大学内のみコンタクト可 =大学招待のみ |
デッド期間 | 対面禁止 =電話/メッセージ/手紙等のみ |
イバリュエーション期間 | キャンパス外の大会視察可 対面禁止 公認スタッフのみ |
リクルーティング期間 | キャンパス外のコンタクト可 公認スタッフのみ |
NCAAはリクルート活動を4つの期間に区切っている。
米国外のリクルート時の選手との接触は各選手7回/年までに制限されている。
リクルート活動日数(Recruiting-Person Days)
各チームのキャンパス外のリクルート活動日数は130日/年までに制限されている。「公認スタッフ2名のリクルート1名接触」や「同日中の2つのリクルート活動」は2日分とカウントされる。米国外のチームの視察やリクルートへのの接触も許可されている。海外リクルート活動は100日/年までだ。
コミュニケーションとアクション
コミュニケーション
コミュニケーション方法 | 期間 |
大学案内送付 | いつでも |
口頭オファー | いつでも |
電話(選手/選手家族→コーチ) | いつでも |
電話(コーチ→選手) | 高2→3進級時の6/15~ |
テキスト | |
対面@キャンパス外 | 高3次の学期初日~ |
キャンパス訪問(トライアウト)
公式訪問(Official Visit)
公式大学訪問は費用大学負担(移動費、宿泊費、食費等)の大学訪問だ。最大2名の家族の同行も許可されている。時期は「高校3年開始(8/1日)~シーズン終了」と「シーズン終了~高校4年生シーズン開始前(10月15日)」の2つだ。2023年7月、公式訪問限度数(最大5校/期)が撤廃された。同学年度中の同一校への公式訪問は1度までに制限されている。
非公式訪問(Unofficial Visit)
非公式訪問は選手や同行者負担の大学訪問だ。非公式訪問は高校2年生次の8月1日から許可されている。回数や時期の制限は無い。高校4年生や編入希望の大学生はトライアウトのために非公式訪問をしている。
コミット(バーバルコミット)
コミットは特定の大学への入学意思表明だ。法的拘束力は無い。リクルート達はいつでもコミットとデコミット(撤回)できる。有望選手は段階的に進学先を表明している。例えば、シェット・ホルムグレンは「2020年6月: 最終候補7校」→「2021年4月: ゴンザガ大学へのコミット」を発表した。
ナショナル・レター・オブ・インテント(National Letter of Intent)
— Letter of Intent (@NLIinsider) January 15, 2021
- アーリーサイニング期間(11月中旬)
- レギュラーサイニング期間(4月中旬~5月中旬)
リクルートはナショナル・レター・オブ・インテントへの署名で完了する。NLIは、正式な契約書では無いため法的な拘束力は無いものの、「選手: 最低1年間の通学」と「大学: 全ての大学生活費用の負担」の合意とみなされる。一方、NCAAはNLIの反故を1度に限定している。既に1度NLIを破棄した場合、当該選手は「次のNLI署名の大学に通う」or「直後のシーズンのプレー資格を諦める」の選択を迫られる。
リクルートのタイムライン
高校2年生(日本の高校1年生)
AAU(4~7月)
春~夏、新高校2年生はAAUクラブのU15でプレーし、キャンプやクリニックに参加したり、あるいは地元の教会リーグでプレーする。
高校の部活(11~3月)
その後、高校の新学期が始まって以降はその高校の部活でプレーする。
高校3年生(日本の高校2年生)
春夏(4~7月): 「コーチ→選手」解禁
春~夏、高校3年生はAAUのU16でプレーする。カレッジコーチ達から選手へ電話やテキストメッセージが解禁される。選手達はカレッジコーチ達から「興味がある」と伝えられたり、試合のパフォーマスのフィードバックを受けながら大会に臨む。
夏休み~秋(8~10月): オファー&フォールリーグ
サーキット終盤以降、選手はカレッジコーチから口頭オファーを受ける。また、公式訪問も解禁される。一部の選手はフォールリーグで高校シーズンの調整を行う。
冬(11~3月): 高校シーズン
高校3年生は高校の部活でプレーする。一部の選手は公式訪問やコミット発表を行っている。
高校4年生(日本の高校3年生)
春夏(4~7月):
高校生達は最後のAAUシーズンに臨む。一部の選手は高校卒業を早める。
AAU夏休み~秋(8~10月): オファーが届く&フォールリーグ
基本的には高校3年次と変わらない。
冬(11月~3月+4月)
高校4年生達は最後のシーズンを迎える。一方、多くの選手達はシーズン中にコミットを発表する。一部の選手は12月に高校を卒業して1月に大学に入学する。
シーズン終了後(4~6月)
シーズン終了後、NCAA D1/D2校進学予定者達は4~5月のサインニングピリオドにナショナル・レター・オブ・インテントにサインする。その後、6月に卒業式がある。
ポスト-グラデュエート生
コロナ禍のリクルート(終了)
高校の部活
2020年3月頃、各州の高校シーズンは次々と中止となった。その後、高校オールスターゲームもロスターの発表に留まった。そんな中、2020-21、一部の州は入場制限付きで大会や試合の催行を許可した。そのため、一部の高校生達は試合開催州のチームへ転校した。2021年、唯一のアイバーソン・クラシックのみが開催に踏み切った。その他は2年連続で選抜メンバーの発表に終わった。
AAUサーキット
2020年、三大サーキットは春夏共に中止となった。そんな中、一部で代替大会がコーチ入場禁止で開催された。一方、強豪校のコーチ達は代替大会のレベルの低さを嘆いていた。同時に上昇志向の選手達も全国区のチャンスを失って失望していた。2021年はほとんど元通りになった。
リクルート活動
2020-21、デッドピリオドが複数回の延長の末に2020年3月~2021年5月31日までとなった。つまり、コーチとリクルートの対面は1年以上も禁止された。大学訪問はオンラインに限定された。2020年、そんな中、高校4年生のコミットが「高校のシーズン中→夏休み中」に早まった。また、一部の選手は12月に高校を卒業して1月に大学に入学している。NLIの署名時期も2021年4月14日~8月1日までに後ろ倒しになっている。そして、2021年4月、NCAAはNCAA D1に関しては2021年6月1日から通常のリクルーティングカレンダーに戻した。
NCAAは2021年6月1日~12月31日までウェイバー(waiver)と呼ばれるリクルートの緩和措置を設ける予定だ。各大学はチームスタッフ1名をウェイバーとして任命することができる。ウェイバーは限定的ではあるがリクルート活動が許可される。
コーチのリクルート活動
高校生
一般的にコーチ達は高校生のリクルートに3年程度を費やす。近年、高校生のリクルートは評価を下げている。多くのカレッジコーチは身体と精神的な成熟度の違いから「上級生>下級生>高校生」の順に好む。しかも、編入ルール緩和とエリジビリティ追加が編入生リクルートに拍車を掛けた。2020年以降、大量の上級生がリクルートプールに入っている。そのため、NCAA D1男子バスケ部の奨学金枠13名は上級生達で埋められてしまった。
四年制大学/短大編入生
トランスファーは1960年代からチーム強化の手っ取り早い方法となっている。カレッジのチームの強さは通念的に上級生の多さと言われている。上級生は身体的&精神的な成熟と経験から即戦力になり得る。一方、下級生は不慣れな大学生活から学業や精神のトラブルでバスケットボールに集中できないかもしれない。実際、2022年の高校生と編入生の上位100名の内、平均二桁得点者は17名と66名だった。しかも、大学1年生の内の11名はNBAプロスペクトだった。特にミッドメジャー校は優秀な高校生をリクルートできないためトランスファーに力を入れている。そして、NCAA史上、上級生軍団の成功例は山ほどある。
留学生
米国の大学への留学方法
米国の大学への進学は一般的に「エッセイ(自己PR文)」「高校の成績(GPA)」「テストスコア(TOEFL/SAT/ACT等)」「推薦状」「銀行口座の残高証明書」が求められる。エッセイは「高校生活で何を頑張ってきたか」「大学で何を学びたいか」「将来の夢」等の自己アピール文である。高校成績は日本の高校の10段階評価をGPAに換算する。テストスコアは英語力の証明としてよく求められる。時に推薦状も必要だ。一方、大半の日本の高校教員は米国の大学の正規入学の方法を知らないだろう。実際、俺の場合(公立高校→米国四年制大学卒業)も「提出物: 高校の担任教諭が留学エージェントのサンプルを参考に作成」「エッセイ/テスト/面接: 留学エージェントの対策講座」「奨学金獲得(合計500万円程度): 留学エージェントのコネ」でやり遂げた。詰まる所、留学は留学エージェントが必須だ。相談だけでも思いもよらない案の教示で価値はある。
実は多くの留学エージェントは東南アジアの語学学校しか取り扱っていない。そんな中、上記の通り、留学情報館は多様なパターンの留学に対応している。最近は「短大→名門大学編入」や「海外出稼ぎ」等のサポートもある。留学先も北米-オセアニア-欧州等様々だ。そして、カウンセリングは無料だ。
まとめ
- アメリカの高校生
高校: 四年制
選手: 部活とAAUでプレー - 選手とコーチのコミュニケーション: 制限が多い
- リクルートの流れ
高2(日本の高1相当)から段階的に開始
米国のカレッジスポーツは選手の勧誘が熾烈だ。現在、多くの中高生は高校やプレップとAAUクラブの両方でプレーしてスポーツ奨学金獲得を目指している。一方、コーチ達も良い選手をリクルートしてチームの強化を目論んでいる。しかも、スポーツ代理人、スポーツブランド、イベント興行主等がリークルートに絡んでいる。時には大規模の収賄も起こる。そのため、リクルート活動は厳格にルールが決められている。
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NCAA基礎講座
大学一覧
バスケ留学解説
NCAAの視聴方法
参考
アメリカの高校のスケジュール(ryugaku.com)
Which AAU Circuit is King?(competitive-greatness.com)
International prospects to head to Atlanta for first NBA Academy Games in the U.S.(pr.nba.com)
Event Archieves(nbaacademy.nba.com)
Recruiting(ncaa.org)
NCAA Recruiting Rules: When Can College Coaches Contact High School Athletes(ncsasports.org)
Initial-Eligibility Rules Involving Tryouts(ncaa.org)
NCAA Announces Significant Change to Official Visit Rules for Recruits(si.com)
NCAA Division I Men’s Basketball Recruiting Calendar(ncaa.org)
Playing and Practice Seasons(brownbears.com)
What Is the NCAA Dead Period?(ncsasports.org)
NCAA DIVISION I MEN’S BASKETBALL RECRUITING GUIDE(ncaaorg.s3.amazonaws.com)
DI Men’s Basketball Oversight Committee adopts new recruiting calendar(ncaa.org)
Playing the NCAA Game: Rules for Recruitment(fastweb.com)
College Basketball Coaches, Recruits Left in a Tough Spot Amid Shutdown(si.com)
Without summer recruiting, college basketball teams and prospects at a disadvantage(espn.com)
Elite Players Feel Cheated After COVID-19 Pandemic Forces Cancellations to Spring Tournaments(si.com)
DI Council extends recruiting dead period through May 31(ncaa.org)
Division I to return to recruiting activities June 1(ncaa.org)
Iverson Classic Announces History-Making 2021 All-American Rosters(iversonclassic.com)
Transfers, freshmen and a new balance of power in men’s college basketball(espn.com)