【NCAA】カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)

うい。


「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。

今回はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を紹介する。

UCLA

基本情報

名称: University of California, Los Angels
愛称: UCLA/Bruins
所属: Pac-12 Conference
19-20: 19勝12敗
18-19: 17勝16敗
17-18: 21勝12敗NCAAトーナメント出場
16-17: 31勝5敗スウィート16

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近年の話: 名門復活なるか!?

近々、UCLAが少し持ち直す可能性が出てきた。2018-19、カレッジバスケではシーズン途中のHC解任は決して多くはないのだが、UCLAは7勝6敗と苦しむスティーブ・アルフォード(Steve Alford)を解雇した。


後任にはミック・クロ―ニン(Mick Cronin)が招かれた。クロ―ニンは古豪シンシナティ大学をNCAAトーナメント常連校に立ちなおした人物なのだが、クロ―ニンもアルフォード同様にNCAAトーナメントで結果を残せなかった。


そして、就任1年目、クロ―ニンは早速結果を残した。ブルーインズはシーズン序盤こそホームでミッドメジャーのホフストラ大学を相手に黒星を喫する屈辱を味わったが、その後は徐々に勝ち星を挙げられるようになり、最終的にはパック12内で12勝6敗と大きく勝ち越し、オレゴン大学と1ゲーム差のPac-12内最終2位でシーズンを終えた。


その後、2021年に入学予定だったファイブスターのディショーン・ニックス(Daishen Nix)にデコミットされる残念なニュースが飛び込んできたが、それでも昨季の主力が残るブルーインズは2020-21の開幕前投票でシーズン1位と予想される程に評価は高い。


しかし、アルフォードは決して悪い訳ではなかった。僅か6シーズン半の間にブルーインズは3度のスウィート16進出を果たしている。一方、クローニンはNCAAトーナメントで結果を残せていない。故に、クロ―ニンがUCLAが納得できる結果を残せるかには疑問が残る。

注目選手

クリス・スミス(4年生/ガード/206cm/#5)

Chris Smith UCLA 2019-20 Season Highlights Montage | 13.1 PPG 5.4 RPG 45.8 FG%

注目選手はクリス・スミスだ。昨季、スミスは平均13.1点、5.4リバウンドを残し、Pac-12のMIPにも輝いた。

パック-12・カンファレンス

詳細

名称: Pac-12 Conference
愛称: パック12
設立: 1915年
所属校: 12校
HP: pac-12.com

所属校(大まかな所在地)※太字は重要校
UCLA(ロサンゼルス)は1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。
USCロサンゼルスはUCLAと双璧を成すLAの名門大学だ。最近ではUCLAよりもリクルートに強い。
アリゾナ大学(アリゾナ州ツーソン)は1990年代にPac-12を代表するパワーハウスとなったが、プレー資格の無い選手の起用やリクルートの不正が発覚したためNCAAからの制約を受けて近年は弱体化を余儀なくされた。
アリゾナステイト大学(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として有名だ。
オレゴン大学(オレゴン州ユージーン)はNIKEのスポンサードによる高いブランド力で毎年リクルートに成功している。
オレゴンステイト大学(オレゴン州コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した大学だ。
ワシントン大学(シアトル)は地元シアトルのキッズをNBA選手に仕立て上げることで有名だ。
スタンフォード大学(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。現在は緩やかに下降気味だが、今でもNBA選手をちょいちょい輩出している。卒業生にはコリンズ兄弟(97-01)とロペス兄弟(06-08)の二組の双子ビッグマンがいる。
カリフォルニア大学バークレー校(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、最近ではジェイレン・ブラウン等を輩出している。ただ、2018-19はカンファレンス内で1勝もできなかった。
コロラド大学(デンバー)はコロラド州史上最高のプレーヤーと評されるチャウンシー・ビラップスの母校だ。
ユタ大学(ソルトレークシティー)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人初のNBA選手ワッツ・ミサカ氏の母校でもある。
ワシントンステイト大学(ワシントン州スポーケン)はワシントン州の”じゃない方”大学と評されているPac-12の残念なチームだ。が、2000年代に現バージニア大学HCのトニー・ベネットが就任して一時期は強かった。当時のエースがクレイ・トンプソンである。

パック12はアリゾナ大学とUCLAに代表されるカンファレンスだ。ただ、現在の勢力図はワシントン大学とオレゴン大学がリードしている状況となっている。PacはPacific(太平洋)の略で、 同連盟は西海岸で唯一のパワーカンファレンスである。Pac-12は各校共にリクルートは優れているのだが強くは無い。

チーム史

ジョン・ウッデン時代(1948-75): UCLA帝国を樹立!!

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝10回(1964-65、1967-73、1975)
  • 88連勝(1971-74)
  • シーズン無敗×4

伝説の始まり

ジョン・ウッデン(John Wooden)はUCLA帝国を築き上げた張本人だ。ウッデンの残した功績は枚挙に暇がなく、NCAAトーナメント制覇10回(7連覇)、88連勝、シーズン無敗4回といった記録は今後破られることはないだろう。


しかし、ウッデンの伝説が始まったのはHCに就任してから10年以上経過してからのことだった。


初優勝のきかっけはゲイル・グッドリッチとキース・エリクソンをリクルートしたことだ。グッドリッチは高校時に173㎝程しか無かったため、他の大学のコーチはあまり興味を持たなかったが、ウッデンは彼の得点力を高く買った。一方のエリクソンは野球とバレーの才能にも長けた超万能アスリートだった。この2人の活躍で1964年にNCAAトーナメント初制覇と翌1965年の連覇を成し遂げた。

ルイス・アルシンドラー(1966-69)

1965-66、グッドリッチとエリクソンが卒業して大きく戦力を落としたブルーインズはNCAAトーナメント出場を逃したが、翌年、彼らの代わりに登場したのがルイス・アルシンドラーa.k.a.カリーム・アブドゥル・ジャバ―である。アルシンドラーは最優秀選手賞を3年連続で受賞する活躍でUCLAをあっさりと3連覇(1967-69)に導いた。

1968年1月20日に行われたUCLA vs ヒューストン大学の試合はGame of the Centuryと呼ばれている。48連勝中のUCLAをヒューストン大学がホームのアストロドームで迎え撃った試合だ。この試合は初めて全国放送された大学バスケットボールの試合だった。試合はヒューストン大学が勝利した。

NBAスター軍団(1969-71)

そして、アルシンドラーの卒業後は殿堂入り選手のシドニー・ウィックス、後にデトロイト・ピストンズを優勝に導くカーティス・ロウ、マイク・ビビーの父ヘンリー・ビビーらがチームワークで1970年と1971年もNCAAトーナメント優勝を果たして後輩達に襷をつなげた。

7連覇と88連勝(1971-75)

その襷を受け取ったのがビル・ウォルトンとジャマール・ワイクスのオールアメリカンコンビである。彼らの活躍で1971-72は30勝0敗でNCAAトーナメント優勝、翌1972-73も同じく30勝0敗で7連覇を達成した。


しかし、1973-74、ウォルトンが怪我で思うようなパフォーマンスではなかった。1974年1月19日のノートルダム大学戦でUCLAの連勝は88でストップし、NCAAトーナメントではファイナル4で惜しくもNCステイト大学に敗れて連覇も途絶えた。


1974-75、ウッデンは将来のNBAプレーヤー7人を抱えるチームで再びNo.1の座を奪取して現役から引退した。

ウッデンの名を冠した大会/賞
ウッデン・レガシー(Wooden Legacy): 毎年11月末の感謝祭休暇にロサンゼルス近郊で開催されるトーナメント
ジョン・ウッデン・アワード(John R. Wooden Award): 年間最優秀選手賞
ウッデン・コーチ・オブ・ザ・イヤー: Pac-12の年間最優秀コーチ賞

ジム・ハリック時代(1988-96): ウッデン勇退以降初の優勝を果たした

UCLA Bruins vs Arkansas Razorbacks NCAA Championship (4-3-1995) "Bruins Win 11th Title"
主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(1995年)
  • 最優秀コーチ賞(1995年)

ウッデンの勇退後、民主党政権時代の首相のごとくHCの交代が繰り返された時代を経てジム・ハリックがHCに就任した。


就任当初、ウッデンが治めていたカレッジバスケ界は超戦国時代に突入していた。

勢力図(1990年前後)
ミシガン大学: 黒人5人組のファブファイブ
デューク大学: クリスチャン・レイトナーとグラント・ヒル
ネバダ大学ラスベガス校(UNLV): NBAレベルのラグジュアリーなチーム
ルイジアナステイト大学: シャキール・オニール

故に、ハリックは複数の将来のNBA選手を擁するロスターを作り上げたにも関わらず、中々に勝ち続けることはできなかった。


しかし、各大学のスターが次々とNBA入りし、ミシガン大学とUNLVは主力の離脱に加えてNCAAの規定違反によって弱体化を余儀なくされた。

勢力図(1994-95)
UCLA: 総合力
アーカンソー大学: 前回王者
ノースカロライナ大学: ジェリー・スタックハウス&ラシード・ウォーレス
ケンタッキー大学: リック・ピティーノ
マサチューセッツ大学: ジョン・カリパリ(現ケンタッキー大学HC)
ウェイクフォレスト大学: ティム・ダンカン

その結果、1994-95、勢力図は様変わりした。しかも、桜木JR選手と元トヨタ・アルバルクのチャールズ・オバンノン等、将来のNBA選手計5名を擁していたUCLAは優勝候補筆頭の一角だった。


しかし、セレクションデイ、西地区第1シードを獲得したUCLAは仮想敵のマサチューセッツ大学、ノースカロライナ大学、ケンタッキー大学、アーカンソー大学が全て別ブロックに入る幸運に恵まれた。これによってUCLAは難無くファイナル4に進出を果たし、準決勝ではウェイクフォレスト大学でもUMASSでも無いオクラホマステイト大学と相対することとなったが、慌てずに処理して決勝の舞台に戻ってきた。


そして、決勝戦、UCLAは2連覇を狙うアーカンソー大学に完勝し、見事に31年ぶりのNCAAトーナメント優勝トロフィーをUCLAにもたらした。


しかし、1996年、リクルートの不正が発覚したためハリックは解雇されてしまった。

ベン・ホウランド時代(2003-13): UCLAをカレッジバスケの中心に戻した

主な実績
  • 3年連続ファイナル4進出(2005-08)
  • 将来のNBAスターを多数リクルート

その後、UCLAはベン・ホウランドをHCに迎え入れた。ホウランドはノーザンアリゾナ大学を大学史上初のNCAAトーナメントに導き、古豪ピッツバーグ大学を10年以上ぶりのNCAAトーナメントに引き戻した敏腕だ。


ホウランドはブルーインズを再びカレッジバスケの中心に戻した。特筆すべきは2005-08の3年間だ。ラッセル・ウェストブルック、ケビン・ラブ、ダレン・コリソン、ルック・バームーテ、ジョーダン・ファーマーが在籍し、チームは3年連続でファイナルフォーに進出した。


しかし、その後、成績不振によってホウランドは解雇となった。後任にはスティーブン・アルフォードが就任したが、上手くは行かず、現在のクローニンに至った。

スティーブ・アルフォード時代(2013-19途中)

主な実績

スウィート16×3(2014、15、17)

置き土産(2013-15)

ホウランドの置き土産(2013-14)
ジョーダン・アダムス: 2014年1巡目指名選手
カイル・アンダーソン: 2012年高卒ランク3位
ノーマン・パウエル: 2015年2巡目指名選手
ザック・ラビーン: NBAスター
トラビス・ウェア: NBA68試合出場
デビット・ウェア: NBA2試合出場
トニー・パーカー: マクドナルド・オール-アメリカン(2012年)
アイザック・ハミルトン: マクドナルド・オール-アメリカン(2013年)

2013年、スティーブ・アルフォードがHCに就任した。前任者のホウランドの置き土産は非常に豪勢だった。ラビーン、アダムス、アンダーソンの2014年NBAドラフトの1巡目指名選手3名を含めた将来のNBA選手合計6名がチームに在籍していた。しかも、ロスターには元マクドナルド・オール-アメリカンが2名も控えていた。


2013-14、ブルーインズはPac-12でレギュラーシーズン2位とカンファレンストーナメント優勝の好成績を残してNCAAトーナメントに出場し、初陣としては上出来のスウィート16進出を果たし、2014-15、ノーマン・パウエル以外の昨季の主力を失ったブルーインズは20勝13敗で情けのNCAAトーナメント招待となったが、1回戦で南メソジスト大学をアップセットし、結果的にはスウィート16でシーズンを終えた。

ロンゾ・ボール(2016-17)

その後、2015-16は15勝16敗と負け越しでシーズンを終えたブルーインズだったが、2016年夏、ロンゾ・ボールとTJ・リーフの2人のファイブスターが加わり、アーロン・ホリデーとトーマス・ウェルシュもチームに残ったため、UCLAは再びタレント揃いのチームへと戻った。2016-17、フレッシュマンコンビに導かれたブルーインズはシーズン中盤に優勝候補に挙げられる程の躍進を遂げ、惜しくも再びスウィート16で敗れたが、最終成績は31勝5敗だった。

狂い始めた歯車(2017-19)

しかし、2017年、チーム旅行で中国を訪れた際、リアンジェロ・ボールら3人のフレッシュマンが万引きで捕まり、その後、中国から出国できない事件が起きた。その結果、ボールはチームを去り、他の2人は1年間の出場停止処分となったため、戦力を失ったブルーインズはNCAAトーナメント出場が精々だった。


その後、全ての歯車が狂い始めた。2018-19、ブルーインズはオフェンスではミスを連発、しびれを切らしたホームファンは試合中にチームにブーイングを浴びせる事態となった。一方、選手達に心無い言葉を投げかけたのはファンだけではなかった。アルフォードの選手達への暴言が発覚したのだ。その結果、シーズン途中にアルフォードは解任された。


2019年、ジェイレン・ハンズとモーゼス・ブラウンの2人のファイブスターが早過ぎるアーリーエントリーを断行した。もしチーム内のごたごたが無く、バスケットボールに集中したシーズンを送ってコート上で実力を証明していれば、両者は今よりも良い契約を結んでいた可能性は高い。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Pauley Pavilion
住所: 301 Westwood Plaza, Los Angeles, CA 90095

​Uホームアリーナはキャンパス内のPauley Pavilionだ。UCLAはビバリーヒルズ付近にある。ダウンタウンからも距離的に近いサンタモニカからも公共交通機関(バス)では行きにくい。バスは運行本数はあるのだが、如何せん乗り継ぎが必要だったり、バス停からキャンパスまで少し歩く必要がある。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

まとめ

UCLAはNCAAトーナメント優勝回数最多を誇る超名門だ。しかし、近年ブルーインズは非常に苦戦している。ブラケットロジー(NCAAトーナメント優勝予想)的にもプロスペクトウォッチ的にもあまり注視する必要は無い。現地観戦はUCLAはダウンタウンからは遠いので宿泊場所はキャンパス、サンタモニカ、ビバリーヒルズ付近が良い。

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カリフォルニアエリア

カレッジフープスの記事

参考

UCLA Men’s Hoops Selected First in Preseason Poll(uclabruins.com)
CHRIS SMITH(uclabruins.com)
UCLA Bruins School History(sports-reference.com)
UCLA fires men’s basketball coach Steve Alford(latimes.com)

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