【NCAA】ノースカロライナ大学

うい。


Bro Institute of Ball&Tripは大人の野郎(通称bro)がバスケをより楽しむための知識とノウハウを提供しているサイトだ。


現在、broは完全に蚊帳の外にいる。と言うのも、broは無駄遣いをしないからである。ビジネスは金を使わない奴を対象には行われない。


しかし、言い換えれば、コンテンツはホイホイ金を出す奴らを対象に作られているということだ。実際、現在のバスケメディアも”そういった奴ら”をターゲットにしている。例えば、多くのメディアが「釣りタイトル」でPV数を稼ごうとしている訳だが、挑発的な見出しや俗物的なコンテンツで購買数を増やすのはまさにスポーツ新聞や週刊誌の手法であり、何故「スポーツ新聞や週刊誌がくだらないコンテンツを提供しているのか?」と言えば、それは彼らのターゲットも”そういった奴ら”だからである。


そして、その結果がbroが物足りなさを感じる今の状況だ。


一方、確かにこちらから合わせに行くのも1つの手ではあるだろうが、正直、大人の野郎がワーキャースタイルを続けるのは結構痛々しい。また、一部の人間は経済力で得たコレクションを見せびらかすことに走っているが、これは空港の写真をFacebookに上げるのと同様にオッサン的でダサい。(※コレクション自体は否定していない。)


と言うことで、大人の野郎に残された道はあらゆる知識を吸収して多面的且つ高い彩度でバスケを見る”bro way”しかない。


しかし、先述した通り、broを相手にしているコンテンツはない。故に、俺達が同志のために一肌脱いで始めたのがBro Institute of Ball&Tripだ。俺達はbroがバスケを楽しむための知識(情報の信頼性を担保する参考文献付き)とノウハウの提供を行っている。

と言うことで、今回はノースカロライナ大学についてだ。

ノースカロライナ大学

基本情報

名称: University of North Carolina at Chapel hill
愛称: Tar Heels/UNC
所属: Atlantic Coast Conference
2019-20: 14勝19敗
2018-19: 29勝7敗スウィート16
2017-18: 26勝11敗NCAAトーナメント2回戦

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the University of North Carolina Heels

近年の話: ロイ・ウィリアムスは勇退!?

超名門ノースカロライナ大学は2010年代も健在だった。2003年から指揮を執る名将ロイ・ウィリアムス(Roy Williams)はこれまでに3度もターヒルズを優勝に導いているのだが、直近では2017年にNCAAトーナメントを制覇し、2016年には準優勝、2019年はスウィート16に終わったが、ACCのレギュラーシーズン優勝と中西部地区の第1シード獲得を果たしている。


リクルートも健在だ。ハリソン・バーンズ、ナジア・リトル、コール・アンソニー、ジェームス・マカドゥといったトップ高校生が入学している。


しかし、2019-20、ノースカロライナ大学は2001-02以来の負け越しでシーズンを終えた。故に、シーズン中から様々な批判や心無い言葉がターヒルズに浴びせられた。例えば、名将ロイ・ウィリアムス(Roy Williams)のトランジションに依存したスタイルは時代遅れだと言われ、HC交代の噂も飛び交う始末だった。加えて、チームのエースでシーズン開幕前には2020年のNBAドラフトでトップ5指名が有力視されていたコール・アンソニーもシーズン中に徐々に評価が下がり、実際に1巡目15位まで落ちた。


しかも、UNC出身者がNBAであまり成功していない。ウィリアムスのリクルートからオールスターになった選手はいない。それどころか2010年代のリクルートではハリソン・バーンズ以外はNBAに留まれていない。

注目選手: 4人のビッグマン

  • ギャリソン・マシューズ: ACC開幕前オールチーム選出
  • アーマンド・ベイコット(Armando Bacot): 2019年高卒組のトップ10ビッグ
  • デイロン・シャープ(Day’Ron Sharpe): 2020年高卒組トップ10ビッグ
  • ウォルカー・ケスラー(Walker Kesseler): 2020年高卒組トップ10ビッグ

2020年代にターヒルズが持ち直せるかはビッグマンにかかっている。予てよりウィリアムスの足元を支えていたのはショーン・メイ、タイラー・ハンズブロー、ルーク・メイといったビッグマン達なのだが、2020-21、ウィリアムスの下にはNCAA D1トップレベルのフロントコート陣が揃っている。

アトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)

詳細

名称: Atlantic Coast Conference
愛称: ACC
設立: 1953年
所属校: 15校
HP: http://theacc.com/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UC0hy7TcR1gGD8nQBqrF2FaA

アトランティック・ディビジョン

所属校(大まかな所在地)※太字は注目のチーム
ルイビル大学(ケンタッキー州ルイビル)は運動部の予算が全米で最も高い。
シラキュース大学(ニューヨーク州シラキュース)は2003年に1年生のカーメロ・アンソニーがチームを率いてNCAAトーナメントを制覇した。
フロリダステイト大学(タラハシー)はタッコ・フォール等規格外ビッグマンをアフリカからリクルートすることで有名だ。
ウェイク・フォレスト大学(ノースカロライナ州ピートモンドトライアド)はティム・ダンカンとクリス・ポールを輩出した。
NCステイト大学(ノースカロライナ州リサーチトライアングル)はノースカロライナ州のカレッジバスケ人気に火をつけた古豪だ。
ボストンカレッジ(ボストン) はACCで唯一の大都会にあるチームだ。
クレムソン大学(サウスカロライナ州アップステイト)はサウスカロライナ州を代表する大学だ。故に、同州出身のザイオン・ウィリアムソンの進学先候補として名前が挙がっていた。
ノートルダム大学(インディアナ州)は女子チームは超強豪だ。

コースタル・ディビジョン

所属校(大まかな所在地)
デューク大学(リサーチトライアングル)は名門中の名門だ。NBA、カレッジ、ライターとバスケ界の至る所にコーチKの息のかかった人間がいる。
ノースカロライナ大学チャペルヒル校(リサーチトライアングル)はマイケル・ジョーダンの母校だ。
バージニア大学()は2019年に悲願の全米制覇を成し遂げた。
バージニア工科大学はデル・カリーの出身校だ。息子ステフに奨学金オファーを出さなかった十字架を背負っている。
ジョージア工科大学(ジョージア州アトランタ)はクリス・ボッシュの母校だ。Bリーガーのシェーファー幸樹選手がウォークオンとして1年半だけチームに在籍していた。
マイアミ大学(マイアミ)
ピッツバーグ大学

ACCはデューク大学とノースカロライナ大学のカンファレンスだ。サザン・カンファレンスで不満を募らせていたデューク大学など計7校が1953年に独立したことで設立された。設立当初からノースカロライナ大学が強く、その後、コーチK率いるデューク大学の台頭があり、近年ではバージニア大学がNCAAトーナメントを制するまでに強くなった。現在はその3校の三つ巴にルイビル大学やFSUが追随する状況となっている。

チーム史

初期(1910-52)

主な実績
  • ナショナルチャンピオン(1924)
  • NCAAトーナメント準優勝(1946)

UNCはカレッジバスケットボール黎明期から強かった。1923-24、ターヒルズは26勝0敗の成績で当時所属していたサザン・カンファレンス(通称SoCon)を制覇した。チームは後にHelms Athletic FoundationとPremo-Porretta Power Pollで全米チャンピオンと評価された。

フランク・マクガイア時代(1952-61): ライバルに感化されて…

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(1957)

1952年、UNCはSt.ジョーンズ大学をファイナル4に導いたフランク・マクガイア(Frank Mcguire)を招聘してバスケ部の強化に本腰を入れた。と言うのも、隣町のライバルのNCステイト大学とデューク大学がこぞってバスケットボールに力を入れ始めたからである。


翌1953年、ノースカロライナ大学はデューク大学とNCステイト大学等と共にサザン・カンファレンス(SoCon)から離脱して新たにアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)を組織した。


そして、1957年、ターヒルズは31勝0敗でNCAAトーナメント決勝に進出し、決勝戦ではウィルト・チェンバレン擁するカンザス大学をトリプルオーバータイムの末に打ち破り、NCAAトーナメント初制覇を成し遂げた。

ディーン・スミス時代(1961-97): 苦労人のレジェンド

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝×2(1982、93)
  • NCAAトーナメント準優勝×3(1968、77、81)
  • ファイナルフォー×6(1967、69、72、91、95、97)

ジョン・ウッデンの壁

1961年、ACのディーン・スミスがノースカロライナ大学HCに昇格した。スミスはカンザス大学で”コーチングの父”フォグ・アレンの下で選手とACを務めたカレッジバスケの正統派だ。


最初の5年間は選手のスキャンダル(八百長)等で苦労が絶えなかったが、1966年に大学史上初の黒人奨学生チャールズ・スコットが入学、1968年にターヒルズはNCAAトーナメント初出場でファイナルフォー進出の快挙を成し遂げた。


しかし、1960~70年代はNCAAトーナメント優勝10回を誇る伝説ジョン・ウッデン率いるUCLAの全盛期だった。故に、スミスとターヒルズの挑戦はことごとく打ち砕かれた

3度目の正直(1980-81)

その後、目の上のたんこぶだったウッデンが勇退し、カレッジバスケ界は戦国時代に突入した。


1980-81、ターヒルズは当初は優勝候補筆頭ではなかったが、アル・ウッド(1981年1巡目4位)、ジェームス・ウォージー(1982年1巡目1位)、サム・パーキンス(1984年1巡目4位)のロッタリーピックトリオが持ち前の才能を伸ばし、チームはシーズンが進むに調子を上げ、ACCトーナメントを制覇し、勢いそのままにNCAAトーナメント決勝戦までコマを進めた。


しかし、スミスとしては三度目の正直にしたかったところではあったが、ボブ・ナイトとアイザイア・トーマスのインディアナ大学に敗れてまたしても優勝はお預けとなった。

苦節20年&ジョーダンの伝説の始まり(1982-83)

1982 NCAA Championship – UNC vs Georgetown – Jordan, Worthy, Ewing, and Floyd Highlights

しかし、打ちひしがれているスミスの下に訪れたのがマイケル・ジョーダンの降臨だ。翌1982年、ウォージー、パーキンス、ジョーダンの活躍でUNCは再び決勝の舞台に戻った。決勝戦の相手は高校時代から怪物として恐れられていたパトリック・ユーイング擁するジョージタウン大学だった。


試合序盤、語り草となっているのだが、ユーイングはターヒルズのシュート全てを叩き落とした。ほとんどがゴールテンディングだったが相手を威嚇するのには十分だった。その後、両者譲らずの展開で1点差のまま試合時間は残り1分を切った。そして、残り15秒、パスを受けたジョーダンがジャンパーを沈めてターヒルズが逆転、それがそのまま決勝点となってディーン・スミスは悲願の初優勝を成し遂げた。

遂に玉座に(1990年代)

地味なメンツで優勝(1992-93)

1992-93、MJ以降の倦怠期を乗り越えたターヒルズは地味なメンツでNCAAトーナメント優勝を果たした。

スタックハウス&ラシード・ウォーレス(1993-95)

ブランドを確立したノースカロライナ大学には次々とトップリクルートが加入することとなった。1993-95はジェリー・スタックハウスとラシード・ウォーレス、

ビンス・カーター&アントワン・ジェイミソン(1995-98)

1995-98、スタックハウスとウォーレスと入れ替わる形でビンス・カーターとアントワン・ジェイミソンがプレーしていた。

ロイ・ウィリアムス時代(2003-): 3度優勝

Duke vs. UNC: Top Games Since 2000
主な実績
  • NCAAトーナメント優勝×3(2005、09、17)
  • ファイナルフォー(2008、16)

スミスの勇退後、暫くしてからカンザス大学HCのロイ・ウィリアムスがHCとなった。ウィリアムスは既にマクガイアとスミスの合計と並ぶ3度の優勝を果たしている。


2005年の優勝チームにはマービン・ウィリアムスとレイモンド・フェルトンのNBAベテランコンビに加えてジャワッド・ウェアムスとリショーン・テリーのBリーグ外国人コンビがいる。2009年はタイ・ローソンとタイラー・ハンズブローがチームを率いていたが、ダニー・グリーン、ウェイン・エリントン、エド・デイビスと脇を固めていたメンバーの方が皮肉なことにNBAキャリアは長い。


そして、直近では2017年に正真正銘のNBA選手がジャスティン・ジャクソンだけという地味なメンバーが決勝戦でゴンザガ大学を破って優勝を果たした。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Dean E. Smith Center
住所: 300 Skipper Bowles Dr, Chapel Hill, NC 27514

​ターヒルズのホームアリーナはキャンパス内にあるDean Smith Centerだ。チャペルヒルへはダーラムとローリー・ダーラム国際空港からはローカルバスが出ているが、ローリーから行く場合はダーラムに一度ローカルバスや鉄道で行かなければならない。

カロライナ・バスケットボール・ミュージアム

基本情報

名称: Carolina Basketball Museum
住所: 450 Skipper Bowles Dr, Chapel Hill, NC 27514
HP: goheels.com

カロライナ・バスケットボール・ミュージアムはノースカロライナ大学バスケットボール部の博物館だ。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

JVチーム

試合の3時間前にノースカロライナ大学のジュニアバーシティチーム(2軍)の試合が行われる場合がある。JVチームは、高校やNCAA D2やD3で一般的ではあるが、現在のNCAA D1には片手に収まるほどしかない。故に、JVチームの対戦相手はプレップスクール、短大、NCAAの下位ディビジョンのチームとなっている。


しかし、実は1972年までは各チームがJVチームを持っていた。当時は「1年生は公式戦に出場できない」と言うフレッシュマンルールがあったからである。当時の1年生達はJVチームに所属しなければならなかったのだ。


ノースカロライナ大学もJVチームを廃止する選択肢もあったのだが、一般の学生にチャンスを与えるというディーン・スミスの意向でフレッシュマンルール廃止以降もJVチームは存亡の危機を逃れ、現在でも活動し、実際、2019-20シーズン中には2人のJV出身選手が1軍の試合に出るまでに至っている。

まとめ

ノースカロライナ大学は最近少し苦労しているのは否めない。が、その点も含めてチェック必須の大学であることは間違いない。

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アトランティックエリア

参考

U basketball program accused of academic fraud(web.archive.org)
North Carolina Tar Heels School History(sports-reference.com)
Top 10 Players of the Dean Smith Era(bleacherreport.com)
Did you know there are college junior varsity basketball teams? North Carolina has one(chicagotribune.com)

ダイハードオタク話(有料)

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