【NCAA】カレッジバスケ解説: レギュレーション/ルール

2021-22の全ルールは無料でダウンロード可
Men's Basketball Rules of the Game
Men's Basketball Rules of the Game

主なルールの相違点

時間

試合時間

男子バスケの試合は前半20分と後半20分だ。延長戦は5分となっている。

ショットクロック

ショットクロックは30秒だ。リセット時は20秒になる。

ファール

個人ファール

個人ファールはFIBAと同じだ。通常のファールとテクニカルファールを合わせて5つ目のファールを犯した選手は退場となる。

テクニカルファール

テクニカルファールがコールされた場合、対戦相手のチームにはフリースロー2本とポゼッションが与えられる。

チームファール

7つ目のチームファール以降、対戦相手には1&1のフリースローが与えられる。つまり、対戦相手には1本のフリースローが与えられ、もしそのフリースローが成功した場合に限り、2本目のフリースローが与えられる。但し、オフェンスファールの場合はフリースローは与えられず、なお且つ10個目のチームファール以降は対戦相手に必ず2本のフリースローが与えられる。チームファールは後半開始時にリセットされる。

フロッピング

フロッピングは「最初の1回目はチームへの警告のみ」「2回目からはFT1本と当該選手のテクニカルファール」となる。

コート上のライン

スリーポイントライン

スリーポイントラインはNCAA D1の男子においては2019-20シーズンよりFIBAと同じ距離(6.75m)が採用されているが、NCAA D2とD3では2020-21までは旧ライン(約6.32m)を使用する予定だ。女子は全ディビジョンで旧ラインのままだったが、2021-22からはFIBAラインに引き上げる方向で話が進んでいる。

タイムアウト

チームタイムアウト

両チームには3つの30秒タイムアウトと1つの60秒タイムアウトが与えられている。タイムアウトはボールを保持している選手とヘッドコーチにコールする権利があり、両者は試合中のいつでも両種のタイムアウトをコールすることができる。但し、30秒タイムアウトは2つしか後半に持ち越せない。

メディアタイムアウト

メディアタイムアウトは一定の時間を経過した直後のデッドボール時に強制的に発動されるタイムアウトだ。メディアタイムアウトは文字通り試合を中断してテレビコマーシャルを放送するために設けられている。基本的にはメディアタイムアウトは試合の残り時間が「16分/12分/8分/4分」付近のデッドボール時にコールされるが、直前にチームタイムアウトが発動されていた場合等、特定の条件下においてはコールされずに次の区切りまで持ち越される場合もある。

1967-68シーズンからNCAAはダンクを禁止していた。NCAAは禁止の理由を「バックボード付近の怪我が多い」と「スキルを必要としないダンクは学生の教育にならない」としているが、実際にはUCLAのルー・アルシンドラー(カリーム・アブドゥル-ジャバ―)が支配的だったからと言われている。故に、ジュリアス・アービングはマサチューセッツ大学時代にダンクはしていなかった。その後、1977-78シーズンからダンクは再び解禁になった。

現在検討中のルール変更

ファール

フロッピング

近年最も課題となっているのがフロッピングへの対応だ。フロッピングは選手が故意に転倒する等を行って相手選手からのファールがあったかのようのに審判を欺く行為である。NCAAは近年フロッピングの減少に対処してきたが、一向に効果が無かったことから、現在、審判がフロッピングにテクニカルファールをコールできるようなルール整備を検討している。

個人ファール

現在、NCAAは2つの個人ファールに関する新ルールの導入を検討している。1つは「最大可能ファール数が5つから6つへの増加」なのだが、同時に「1ハーフ中に4ファールで退場」ルールも検討されている。同ルールでは選手は6つ目のファールで退場になるが、もし前半に4つ目のファールを犯してしまった場合、その選手はそれ以降は試合に出場できなくなる。また、選手が前半を1ファールで終えても後半に5つ目のファール(=後半4つ目)をコールされた場合にも退場になる。現在、NCAAは両ルールを2022年のNIT(NCAAトーナメントとは別のポストシーズントーナメント)での試験的導入を検討している。

タイムアウト

NCAAはチームタイムアウトのメディアタイムアウト化も検討している。


NCAAにはチームタイムアウトとメディアタイムが存在する。先述した通り、チームタイムアウトは選手やコーチが任意にコールできるタイムアウトであり、一方のメディアタイムアウトは各ハーフの16-12-8-4分時のデッドボール時に強制的にコールされるタイムアウトだ。


新ルールではチームタイムアウトは直近の時間帯のメディアタイムアウトとしてカウントされる。例えば、チームタイムアウトが13分時にコールされた場合は直近の12分時のメディアタイムアウトとなり、その後12分時のメディアタイムアウトは発動されない。


同ルールの導入検討の背景は不明だが、考えられるのは昨今のフルゲーム視聴離れ対策だ。近年、特に若い世代はスポーツをフルゲームで視聴しなくなっていると方々で言われている。理由は彼らは「数分の短い動画」や「直ぐに違う動画に移動」に慣れていて2時間も同じ映像を見られる耐性や習慣が身についていないからだ。NCAAはこのような現代人の視聴傾向を踏まえて視聴離脱の原因となるゲームの一時中断要素を減らそうと考えているようだ。

米国の大学への留学方法

米国の大学への進学は一般的に「エッセイ(自己PR文)」「高校の成績(GPA)」「テストスコア(TOEFL/SAT/ACT等)」「推薦状」「銀行口座の残高証明書」が求められる。エッセイは「高校生活で何を頑張ってきたか」「大学で何を学びたいか」「将来の夢」等の自己アピール文である。高校成績は日本の高校の10段階評価をGPAに換算する。テストスコアは英語力の証明としてよく求められる。時に推薦状も必要だ。一方、大半の日本の高校教員は米国の大学の正規入学の方法を知らないだろう。実際、俺の場合(公立高校→米国四年制大学卒業)も「提出物: 高校の担任教諭が留学エージェントのサンプルを参考に作成」「エッセイ/テスト/面接: 留学エージェントの対策講座」「奨学金獲得(合計500万円程度): 留学エージェントのコネ」でやり遂げた。詰まる所、留学は留学エージェントが必須だ。相談だけでも思いもよらない案の教示で価値はある。

@b_o_bros
@b_o_bros

実は多くの留学エージェントは東南アジアの語学学校しか取り扱っていない。そんな中、上記の通り、留学情報館は多様なパターンの留学に対応している。最近は「短大→名門大学編入」や「海外出稼ぎ」等のサポートもある。留学先も北米-オセアニア-欧州等様々だ。そして、カウンセリングは無料だ。

まとめ

2021-22の全ルールは無料でダウンロード可
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選手やチームへの厳しい制限と古くからのルール(前後半制)から分かる通りNCAAはかなり保守的な組織だ。

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International 3-point line distance approved in women’s basketball(ncaa.org)
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