【NCAA】カレッジバスケ解説: オンコートルール

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概要

2022-23ルール
https://www.quickscores.com/downloads/ftmeadesports_20222023_Mens_NCAA_Basketball_Rulebook.pdf

NCAAバスケットボールのルールは一般的なバスケットボールのルールを踏襲しながらいくつかの独自ルールを採用している。ルールは男女間でも違う。例えば、試合時間は「男子: 前後半制」「女子: クウォーター制」だ。そして、ルールは毎年見直されている。例えば、2019年に男子のスリーポイントラインがようやくFIBAラインまで延長された。意見収集、討論会、マイナーチェンジ、試験導入も行われている。

主なルール

時間

男子バスケの試合は前半20分と後半20分だ。延長戦は5分となっている。ショットクロックは30秒だ。リセット時は20秒になる。

ファール

個人ファール

個人ファールは最大5つまでだ。

テクニカルファール
種類個人数チーム数罰則退場
クラスA
=アンスポ
FT2本クラスA2個
クラスA1個+B2個
クラスB××FT1本クラスB3個
チーム/ベンチ××FT1本

テクニカルファールは大きく3種類存在する。クラスAは実質的なアンスポーツマンライクファールだ。同ファールは個人ファール数とチームファール数にカウントされる。クラスBは往々にしてフロッピング、リングぶら下がり、挑発行為等に吹かれる。チームやベンチの不適切な行為もテクニカルファールの対象だ。

フレグラントファール
種類個人数チーム数罰則退場
フレグラントファール1FT2本
ポゼッション
フレグラントファール2FT2本
ポゼッション
即退場

フレグラントファールは大きく2種類存在する。両ファールは対戦相手にFT2本+ポゼッションを与える。最も悪質なフレグラントファール2の反則者は即退場となる。

チームファール

チームファールは「パーソナルファール」「一部のテクニカルファール」「フレグラントファール」等でカウントされる。ボーナスは「7個目: 対戦相手のFT1&1本(FT1本目: 成功→2本目/失敗→試合再開)」「10個目: 対戦相手のFT2本」だ。チームファールは後半開始時に0個に戻る。

フロッピング

フロッピングは試行錯誤中だ。2021-22シーズンは「最初の1回目: 警告」「2回目: FT1本+当該選手のテクニカルファール」だった。つまり、各チームは最初の警告までフロッピングを許されていた。当然、各チームは「相手ファール→儲け物」のワンチャン狙いでフロッピングを最初の警告まで繰り返した。2022年、フロッピングはテクニカルファールB(個人ファールカウント無し)に変更された。

チャージング

2023年、ディフェンス選手は空中のオフェンス選手の進行方向に入ってテイクチャージを狙えなくなった。

レビュー/コーチチャレンジ

各ハーフの残り時間2分以降、各チームはアウトオブバウンズのレビューを要求できる。2023-24、コーチチャレンジは採用されていない。

ライン

スリーポイントラインは「NCAA D1男子: FIBAライン(2019-20)」「NCAA D2&D3(男子): FIBAライン(2021-22)」「NCAA D1-3女子: FIBAライン(2021-22)で延長された。

タイムアウト

チームタイムアウト

両チームは「30秒タイムアウト×3」「60秒タイムアウト×1」を持っている。コールの権利はボール保持者とヘッドコーチにある。いずれのタイムアウトもいつでもコール可能だ。30秒タイムアウトは2つしか後半に持ち越されない。

メディアタイムアウト
メディアタイムアウトのパターン
  • パターン1: 16-12-8-4分時
  • パターン2: 15-10-5分時
  • パターン3
    前半16-12-8-4分時
    後半17-14-11-8-4分時

メディアタイムアウトは文字通りテレビコマーシャル放送のために設けられている。基本的な発動タイミングは特定の試合の残り時間経過直後のデッドボールやファールやバイオレーション発生時の試合時間停止時だ。パターンは試合の放送契約で異なる。メディアタイムアウトは直近のチームタイムアウトのコール等の特定の条件下でスキップされる。

過去の悪法

ダンク禁止

1967-68~1976-77、ダンクは禁止されていた。一応、禁止の理由は「バックボード付近の怪我の増加」と「スキル不要→非教育的」となっている。一方、実際はUCLAのルー・アルシンドラー(カリーム・アブドゥル-ジャバー)の支配力の抑制だった。そのため、ジュリアス・アービングはマサチューセッツ大学時代にダンクをしていない。その後、1977-78シーズンからダンクは再び解禁になった。

現在検討中のルール変更

各ディビジョンのルール運営方式

NCAAはディビジョン1、2、3の独自ルール採用を検討している。

ファール

現在、個人ファールも改善対象だ。まず、現場は「個人ファール数の増加(5→6以上)」を強く求めている。主力選手のファールトラブルはゲームプランを崩壊させるからだ。一方、NCAAは個人ファール数増加に際して「1ハーフ中の4ファール退場」も検討している。つまり、選手は「個人ファール×6個」「個人ファール×4個(前半or後半)」「個人ファール×1個(前半)+4個(後半)」のパターンで退場となる。

タイムアウト

NCAAはチームタイムアウトのメディアタイムアウト化も検討している。チームタイムアウトは直近の時間帯のメディアタイムアウトとしてカウントされる。同ルールの導入検討の理由は昨今のフルゲーム視聴離れ対策だろう。近年、特に若い世代は短尺動画や別の動画への移動に慣れ、2時間の映像視聴の習慣を身につけていない。そのため、NCAAは離脱の原因を少しでも減らしたがっている。

米国の大学への留学方法

米国の大学への進学は一般的に「エッセイ(自己PR文)」「高校の成績(GPA)」「テストスコア(TOEFL/SAT/ACT等)」「推薦状」「銀行口座の残高証明書」が求められる。エッセイは「高校生活で何を頑張ってきたか」「大学で何を学びたいか」「将来の夢」等の自己アピール文である。高校成績は日本の高校の10段階評価をGPAに換算する。テストスコアは英語力の証明としてよく求められる。時に推薦状も必要だ。一方、大半の日本の高校教員は米国の大学の正規入学の方法を知らないだろう。実際、俺の場合(公立高校→米国四年制大学卒業)も「提出物: 高校の担任教諭が留学エージェントのサンプルを参考に作成」「エッセイ/テスト/面接: 留学エージェントの対策講座」「奨学金獲得(合計500万円程度): 留学エージェントのコネ」でやり遂げた。詰まる所、留学は留学エージェントが必須だ。相談だけでも思いもよらない案の教示で価値はある。

@b_o_bros
@b_o_bros

実は多くの留学エージェントは東南アジアの語学学校しか取り扱っていない。そんな中、上記の通り、留学情報館は多様なパターンの留学に対応している。最近は「短大→名門大学編入」や「海外出稼ぎ」等のサポートもある。留学先も北米-オセアニア-欧州等様々だ。そして、カウンセリングは無料だ。

まとめ

2022-23ルール
https://www.quickscores.com/downloads/ftmeadesports_20222023_Mens_NCAA_Basketball_Rulebook.pdf

NCAAバスケットボールのルールはいくつかの点でNBAとFIBAと異なる。しかも、ルールは男女間でも違う。例えば、試合時間は「男子: 前後半制」「女子: クウォーター制」だ。一方、毎年、ルールは見直されている。例えば、2019年に男子のスリーポイントラインがようやくFIBAラインまで延長された。意見収集、討論会、マイナーチェンジ、試験導入も行われている。

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参考

Candid Coaches: Which on-court rule change should come next to men’s college basketball?(cbssports.com)
Cal Poly calls NCAA sanctions ‘despicable’ — and it’s headed to Indianapolis to fight them(sunlouissobispo.com)
College and NBA basketball’s biggest rule differences(ncaa.com)
Men’s college basketball 3-point line extended to international distance(ncaa.com)
International 3-point line distance approved in women’s basketball(ncaa.org)
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