2021年11月時点、日本からESPN+へのイノセントな状態での加入は不可能になってしまった。サブスクリプション加入時にアメリカの郵便番号(ZIP CODE)が必要になったからだ。実在の郵便番号を打ち込めば加入はできるかもしれないが、バレた場合に厄介なことになるリスクはある。また、アメリカで発行されたクレジットカードが必要になるかもしれない。
ESPN+とは?
ESPNのサブスクリプションサービス
- マンスリープラン: $6.99/月
- アニュアルプラン: $59.99/年
- セット「hulu」「ESPN+」「Disney+」: $13.99/月
ESPN+はスポーツ放送局のESPNが北米で提供しているサブスクリプションサービスだ。

利用方法: VPN(月額数百円)とセット
しかし、「ESPN+」は北米限定だ。故に、日本から利用する場合はVPNサービスの契約も別途で必要になる。VPNは本来は通信を暗号化することが目的のサービスなのだが、特性上、VPNは通信者の国のIPアドレスを変更できるため、自分があたかも北米から通信しているように偽ることができるのだ。
ESPN PLAYER
一方、ESPN PLAYER(月額$13.99)もある。ESPN PLAYERは北米以外に向けたサービスなのだが、現在、日本からESPN PLAYERを利用することができない。2020年11月からESPNは日本でのサービスを止めてしまった。故に、ESPN PLAYERも別途でVPNサービスとの契約が必要となる。無論、ESPN PLAYERは北米”以外”に向けたサービスなのでVPNはドイツやフランスといったヨーロッパ圏からの通信に設定することになる。

良い点
魅力1: あらゆるスポーツが揃っている
最大の魅力はカバーしている競技の数だ。北米四大スポーツのアメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケーは勿論のこと、ヨーロッパサッカー、ラグビー、クリケット、格闘技(UFCやボクシング)、ゴルフもカバーされている。女子スポーツもサッカー、バスケ、バレー等が揃っている。残念ながらNBAは無いが、NHL、MLB、一部のヨーロッパサッカーはESPN+だけでフルゲームの視聴が可能だ。
魅力2: 何と言っても安い!!

次に、何と言ってもESPN+は安い。同サービスは2020年8月と2021に$1ずつの値上げがあったものの月額は僅か$6.99(約800円)程だ。加えて、2020年11月に「hulu」「ESPN+」「Disney+」がセットで$13.99(約1500円)のプランが登場した。そして、最上級のHulu+Live TV(右のプラン)の場合、「上記三種のオンデマンド」と「アメリカの主要テレビ放送局の番組がライブ」が視聴可能になる。つまり、NBAも視聴可能になる。
魅力3: オリジナルツール

そして、ESPN+はブラケットロジー(NCAAトーナメントの勝ち上がり予想)のツールが用意されている。
悪い点
視聴できる試合数が少ない(別途TVプロバイダー契約が必要)


最も悪い点は視聴できる試合数がESPN Playerよりも少ないことだ。ESPN+は「ESPN+」のマークが付いていない試合の視聴にはアメリカのTVプロバイダーと契約(月額5000円程度)が必要になる。しかも、日本からTVプロバイダーの契約はほぼ不可能だ。さらに「ESPN+」で視聴できるのはESPNとTV放送契約を結んでいるカンファレンスだけだ。ハイメジャーはビッグ・12・カンファレンスとアメリカン・アスレティック・カンファレンスしか無く、ミッドメジャーもアトランティック・10・カンファレンスはあるが、ゴンザガ大学のウェスト・コースト・カンファレンスとUNLVやネバダ大学のマウンテン・ウェスト・カンファレンスは無い。故に、カレッジフープスを観るならESPN PLAYERの方が俄然良い。
オリジナルコンテンツもイマイチ
次に、オリジナルコンテンツもイマイチだ。カレッジフープスファンがオリジナルコンテンツを目当てにESPN+に加入する意味はない。オリジナルコンテンツには映像、ポッドキャスト、記事があるが、映像作品(30 for 30等)はほとんどがESPN PLAYERにもある。俺がざっくり探した限りではESPN PLAYERに無いのはペニー・ハーダウェイのドキュメンタリー位だ。また、記事は質も量も悪い。まず、第一に記事の量が圧倒的に少ない。しかも、内容も薄い。扱っているのはケンタッキー大学やデューク大学といったハイメジャー校と時事ネタだけだ。ミッドメジャーやローメジャーの話はほとんどない。記事はthe Athleticに圧倒的に劣っている。音声作品(ポッドキャスト)は悪くはないが、ポッドキャストは無料でも良いものがいくらでもあり、先述したthe Athleticにもあるため、相対的には微妙だ。
検索機能が使いづらい
検索機能が結構使いづらい。
契約の流れ
- VPN契約
- VPNアプリダウンロード
- VPNアプリ起動
- ESPN+の契約
- ESPN+の利用
VPN業者(日本語サイト有)
月額料金 | 年額料金 | 国数 | 無料/返金期間 | |
セカイVPN | 1,100円 | – | 10ヵ国 | 2カ月 |
Private Internet Access | 1,304円 | 636円/月 | 不明 | 30日間 |
Nord VPN | 1,256円 | 517円/月 | 50ヵ国以上 | 30日間 |
Millen VPN | 1,628円 | 1,078円/月 | 不明 | 不明 |
Surfshark | 1,415円 | – | 不明 | 30日間 |
AVAST | – | 7,030円 | 35ヵ国以上 | 30日間 |
ExpressVPN | $12.95 | $8.32 | 90ヵ国以上 | 30日間 |
CyberGhost VPN | 1,425円 | 425円 | 90ヵ国以上 | 45日間 |
まず最初にやるべきことはVPNとの契約だ。VPNは数多くの業者がサービスを提供している。相場は「月額1000円前後」+「約1カ月程の無料体験期間」といったところだ。ESPN PLAYERの場合、VPNが必要になるのは契約時だけなので通信速度や使い勝手は問題にならない。だから、無料期間(返金期間)のある業者ならばどこでも良い。
アプリのダウンロード&起動

VPN契約後、デバイス(スマホ、タブレット、PC)に関わらず、VPNのアプリケーションのダウンロードが必要になる。ダウンロードの方法は申し込み時の案内に記載されている。その後、アプリを起動してロケーションをESPN+のサービス圏のアメリカ合衆国に設定してスイッチを押す。
サブスクリプションと契約
ESPN+

VPN起動中、ESPN+の契約画面が出てくる。支払いはクレジットカードとパイパルが可能だ。
「hulu」「ESPN+」「Disney+」
「hulu」「ESPN+」「Disney+」の場合も同様にVPNを起動した後、申し込み画面が登場する。
その他のVPNの利用方法
日本未配信の作品の鑑賞

VPNでロケーションをイギリス等に設定した場合、日本からでも日本未配信のジブリ作品の鑑賞が可能だ。
YouTubeで無料映画視聴

YouTubeは国によっては無料で映画を公開している。アメリカの場合、「ハード・チェック(原題Blue Chips)」や「モア・ザン・ア・ゲーム」が公開されている。
YouTubeでBリーグを無料視聴

実はBリーグは海外向けにフルゲームをYouTubeでライブとアーカイブで配信している。だから、VPNで通信者の通信国を海外に変更した場合、日本からでもYouTubeでBリーグの試合がライブ&アーカイブで視聴可能になる。
NBAチームパスの加入

VPNはNBAチームパスへの加入をも可能にする。チームパスは選択した1球団の試合のみが視聴可能なプランだ。そして、現在、チームパスは日本では提供されていない。料金($119.99/年)は楽天NBAのシーズンパス(19,800円/年)よりも約5,000~6,000円程も安い。
まとめ
- ESPN+: 北米向けESPNのサブスク
- 長所: あらゆるスポーツが視聴可
- 短所: TVプロバイダー無しでは見られ無いコンテンツが多い
- プラン複数
- 流れ
VPN契約
VPNアプリダウンロード
VPNアプリ起動
ESPN+の契約
ESPN+の利用
ESPN+はスポーツ放送局のESPNが北米で提供しているサブスクリプションサービスだ。カレッジフープスの試合を観るだけならESPN PLAYERの方が良い。
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参考
DAZN sports streaming service review: Product, price and features(finder.com)
Disney raises price of ESPN+ by a dollar to $6.99 per month, keeps bundle with Hulu and Disney+ unchanged(cnbc.com)