オレゴン大学
基本情報
名称: University of Oregon
愛称: Ducks
所属: Pac-12 Conference
2022-23: 21勝15敗NIT3回戦
2021-22: 20勝15敗NIT
2020-21: 21勝7敗スウィート16
2019-20: 24勝7敗(NCAAトーナメント中止)
近年の話: NIKEの総本山
- プロ転向/転校(2023)
ウィル・リチャードソン(2018-23)→不明
ケレル・ウェア(2022-23)→インディアナ大学
クインシー・ギュエリア(2021-23)→イリノイ大学
リボルド・ソアーズ(2021-23)→オクラホマ大学
主な選手(2023-24) | 備考 |
ンファリー・ダンテ | オレゴン大学(2019-) |
ネイサン・ビトル | オレゴン大学(2021-) |
ジャメイン・クースナード | サウスカロライナ大学(2018-22) オレゴン大学(2022-) |
カリオ・オクエンド | フロリダサウスウェスタンステイト短大(2020-21) ジョージア大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
デヴァン・ケンブリッジ | オーバーン大学(2019-22) アリゾナステイト大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
クワミ・エバンスJr | ★5 |
ジャクソン・シェルスタッド | ★5 |
ムーキー・クック | ★4‐5 |
近年、オレゴン大学は才色兼備に務めている。まず、オレゴン大学はリクルートに強い。理由はNIKE共同創業者フィル・ナイトの母校としてのNIKEによる全面的なバックアップだ。アスリートがNIKEの最新ギアと施設の誘惑を断るのは難しい。実際に「ボル・ボルとルイス・キングのワン&ダンコンビ(2018年)」「エンファリ・ダンテとCJ・ウォーカー(C.J. Walker)のファイブスター2人、フォースター3人、No.1短大生クリス・ダーテ(2019年)」が入学している。一方、リクルートだけのコーチも多い中、現HCダナ・オルトマン(Dana Altman)は有望選手達を無駄にしていない。チームは2016年にエリート8、2017年には1939年の優勝以来のファイナル4進出を果たし、2019年はボル・ボルの離脱でシーズン途中にチームを1から作り直さなければならない状況に陥ったにもかかわらず、ペイトン・プリッチャード中心にまとまりスウィート16で優勝校バージニア大学をあと一歩の所まで追い詰めた。
パック-12・カンファレンス
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
UCLAは1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC(ロサンゼルス)はUCLAと双璧を成すLAの名門大学だ。最近ではUCLAよりもリクルートに強い。 |
アリゾナ大学(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在は元ゴンザガ大学ACのがHCを務めている。 |
アリゾナステイト大学(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
ワシントン大学(シアトル)は地元シアトルのキッズをNBA選手に仕立て上げることで有名だ。 |
スタンフォード大学(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
カリフォルニア大学バークレー校(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
コロラド大学(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人初のNBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
ワシントンステイト大学(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時は強かった。当時のエースがクレイ・トンプソンである。 |
パック-12・カンファレンスは西海岸唯一のパワーカンファレンスだ。近年は複数の学校がリクルートだけとの下馬評を覆してスウィート16以上に進出している。一方、UCLAとUSCのB1G移籍が決定した。両校は同カンファレンスの稼ぎ頭だ。そのため、現在はカンファレンス存続自体すら危ぶまれている。
チーム史
ハワード・ホブソン時代(1935-44、45-47)
- NCAAトーナメント優勝(1939)
アーニー・ケント時代(1997-2010)
- エリート8×2(2002&07)
古語復活&3年連続ロッタリーピック輩出
- フレッド・ジョーンズ(1998-02/4年): 2004年ダンクチャンピオン
- ルーク・ジャクソン(2000-04/2年): 2004年1巡目10位
- ルーク・リドナー(2000-03/2年): 2003年1巡目14位
1997年、卒業生のアーニー・ケント(Ernie Kent)がHCに就任した。
2001-02、前年に呼び込むことに成功したマクドナルド・オール-アメリカンのルーク・リドナーに加えて、4年生のフレッド・ジョーンズとルーク・ジャクソンが才能を一気に開花させてダックスはAPランクに名を連ねるようになった。結果的にダックスは14勝4敗でパック-10のレギュラーシーズン優勝を果たし、中西部地区第2シードを獲得、その後、スウィート16で注目のフレッシュマンのTJ・フォード率いるテキサス大学を2点差で下し、1960年以来となるエリート8進出を果たした。その後、ジョーンズは1巡目14位でインディアナ・ペイサーズに指名された。
翌2002-03、リドナーがパック-10の年間最優秀選手賞を受賞する活躍を見せ、ダックスは一時期AP5位に評されるまでに至ったが、結果的にはNCAAトーナメント1回戦敗退に終わり、シーズン終了後、リドナーは1巡目14位で地元ワシントン州にあったシアトル・スーパーソニックスに加入した。
そして、2003-04、チームはNCAAトーナメント出場を逃したが、ジャクソンは孤軍奮闘振りを評価されてコンセンサス・オール-アメリカンの2ndチームに入り、2004年1巡目10位でクリーブランド・キャバリアーズに入団した。
タレント+上級生集団
- アーロン・ブルックス: マクドナルド・オール-アメリカン
- マリーク・へアストン: ファイブスター
- 2004年高卒組トップ100選手4名
2006-07、ロスターはロッタリーピック3名を輩出した2001-02以上にタレントと経験に溢れていた。マクドナルド・オール-アメリカンのアーロン・ブルックスが4年生になり、高校時はブルックスよりも評価が高かったマリーク・へアストン、2004年高卒組(Class of 2004)でトップ100に入る選手4名も上級生になっていた。その後、ダックスはPac-12のカンファレンストーナメントを制覇してAP最終10位でNCAAトーナメントに出場、惜しくも優勝したフロリダ大学に敗れたが、エリート進出を果たした。
ダナ・オルトマン時代(2010-現在)
(2010~16)
レジェンド: ペイトン・プリッチャード(2016-20)
- ボブ・クージー賞(2020)
- オールアメリカン1stチーム(2020)
- オレゴン大学歴代1位
勝利(105)
出場試合(144)
スターター(140)
オレゴン大学のレジェンドはペイトン・プリッチャードだ。2018-2019、オレゴン大学はボル・ボルの離脱でシーズン途中にチームを1から作り直さなければならない状況に陥ったになったが、プリチャードがチームを導き、スウィート16で敗退したものの、優勝校バージニア大学をあと一歩の所まで追い詰めた。そして、後日、プリッチャードはプログラム史上初&パック-12で2人目のボブ・クージー受賞者となった。
その他
トム・ジェーンステド(1966年卒)
トム・ジェーンステド(Tom Jernstedt)は”ファイナル4の父”と呼ばれた人物だ。オレゴン大学時代、ジェーンステドはバスケットボールでは無く、フットボールに精を出していたが、1972年にNCAAに就職して以降、約50年間カレッジフープスに深く携わることとなった。主な功績にはNCAAトーナメントの拡大(出場枠25校→68校)、スタジアムの使用、ブラケット発表のエンターテインメント化等が挙げられる。この尽力によって1970年代前半には$100万(約3億円)だった放映権が引退する2011年には$100億(約1兆円)にまで跳ね上がった。
現地観戦
ユージーン(オレゴン州)
- 規模: カレッジタウン(大)
- 標準時/時差: 太平洋標準時/-17時間
- アクセス: 飛行機/鉄道/長距離バス
- アリーナ: Mathew Knight Arena
- 公共交通機関: ローカルバス
- 気温(11~3月): 10/-7℃
オレゴン大学はポートランドから車で3時間程南にある。アクセスは飛行機、鉄道、長距離バスで可能だ。衣食住に困ることはほとんど無い。気候はそこまで寒くは無い。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

関連記事
カスカディアエリア

カスカディアエリア(西海岸)
カスカディアエリアは太平洋沿いのバンクーバー(カナダ)、ワシントン州、オレゴン州を括ったエリアだ。
バンクーバー(カナダ)
バンクーバーはカナダ西部最大の都市だ。かつてはNBAバンクーバー・グリズリーズがあった。近い将来、ポートランド・トレイルブレイザーズ傘下のGリーグチームができる予定だ。
シアトル(ワシントン州)
ワシントン州シアトルはNBAチームこそ無いが、高校バスケが盛んで、ブランドン・ロイ、アイザイア・トーマス、ネイト・ロビンソンなどがワシントン大学を経由してスターになった。WNBAのシアトル・ストームもある。
ゴンザガ大学(ワシントン州)
ゴンザガ大学はワシントン州東端のスポーケンという町にある。ポートランドやシアトルからは車で6時間以上、飛行機で1時間程だ。近くにはワシントンステイト大学とイースタンワシントン大学もある。
ポートランド(オレゴン州)
ポートランドはポートランド・トレイルブレイザーズが本拠地を構える北西部唯一のNBA都市だ。ポートランド大学とポートランドステイト大学もある。また、同市はNIKEの城下町でもあるためNIKE関連のイベントの開催地になることも多い。
オレゴンステイト大学(オレゴン州)
オレゴンステイト大学はポートランドからは車やバスで2時間ほどの場所にある。同校は他のPac-12校に比べれば、やや地味だがゲイリー・ペイトン父子の出身校として知られている。
オレゴン大学(オレゴン州ユージーン)
オレゴン大学はポートランドから長距離バスで3時間程のユージーンにある。同大はNIKE共同創業者のフィル・ナイト氏の母校だ。近年はUCLAやアリゾナ大学に代わるパック12の顔になりつつある。
NCAA基礎講座
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バスケ留学解説

NCAAの視聴方法



参考
Oregon Ducks center N’Faly Dante out for season with torn ACL(sports.yahoo.com)
Oregon 5-Star C N’Faly Dante Ruled Ineligible, Will Reenroll in December(bleacherreport.com)
Oregon Ducks land nation’s No. 4 center Franck Kepnang(nbcsports.com)
Oregon men’s basketball: Reloaded and better than ever?(nbcsports.com)
Oregon 2004 Basketball Commits(247sports.com)
Payton Pritchard Named to the Bob Cousy Award Watch List(addictedtoquack.com)
Payton Pritchard(goducks.com)
Tom Jernstedt, nicknamed ‘Father of the Final Four,’ dies at 75(espn.com)
Mr. March Madness(thetachi.org)