うい。
「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。
今回は日本に馴染みのあるポートランド大学とポートランド・ステイト大学を紹介する。
ポートランド大学
基本情報
正式名称: University of Portland
愛称: Pilots
所属: ウェスト・コースト・カンファレンス
18-19: 7勝25敗
17-18: 10勝22敗
16-17: 11勝22敗

概要&近年の話: 厳しい状況に
近年チームは厳しい状況におかれている。2019-20、ポートランド大学はウェスト・コースト・カンファレンス内で1勝も挙げることができなかった。HCテリー・ポーターはNAIA校からNBAオールスターにまで登り詰めたポートランドの英雄だ。ポートランド大学が彼を解雇するのは心苦しいに違いない。今季は何とか3割位は勝ってほしいものだ。
ウェスト・コースト・カンファレンス
チーム史
レジェンド: エリック・スポルストラ(1988-92)
マイアミ・ヒートのHCエリック・スポルストラはポートランド大学の卒業生だ。スポルストラはLMUのスタープレーヤーだったハンク・ギャザーズがコートで倒れた際、対戦相手として同じコートに立っていた。
伊藤大司選手(2006-10)
Bリーガーの伊藤大司選手(滋賀レイクスターズ)が在籍していた。伊藤選手は4年間で合計115試合に出場し、平均3.0点、2.0アシストを記録した。特筆すべきは2009-10だ。2009-10、ポートランド大学はシーズン序盤にオレゴン大学、UCLA、ミネソタ大学の強豪に3連勝を飾り、11月30日の週にAP通信25位に評された。ポートランド大学がAP通信のランキングで25位以内に入るのは大学史上2回目のことである。
渡辺飛勇選手(2016-2019)
渡辺飛勇(ヒュー・ホグラント)選手は2016-17をレッドシャツ(練習生)として過ごした後、2017-18はローテーションプレーヤーとして活躍していたが、2018-19の途中にチームを離れ、その後大学を卒業し、カリフォルニア大学デイビス校(NCAA D1)へ大学院生として編入した。
タヒロウ・ディアバテ(2017-)
タヒロウ・ディアバテは帝京長岡高校を卒業した後にポートランド大学に入学した。ディアバテは1年次(2017-18)からスターター22試合を含む30試合に出場し、2年次は全32試合をプレー、3年次(2019-20)は全31試合にスタメン出場して平均9.6点、5.1リバウンドを残した。
ホームアリーナ
名称: Chiles Center
住所: 5000 N Willamette Blvd, Portland, OR 97203
ホームアリーナはキャンパス内のチレス・センター(Chiles Center)だ。残念ながらキャンパスはダウンタウンから少し離れた場所にある。一応、ローカルバスで行くこともできるが、かなり手間がかかるのでオススメはしない。アクセスにはレンタカーを借りるか配車サービスのUberやLyftを利用するのが良いと思う。
ポートランドステイト大学
基本情報
名称: Portland State University
愛称: PSU/Vikings
所属: ビッグ・スカイ・カンファレンス
18-19: 16勝16敗
17-18: 20勝14敗CIT2回戦
16-17: 15勝16敗

概要&近年の話: 典型的なミッドメジャー校
ポートランドステイト大学は特筆すべき事項が無い普通のミッドメジャー校だ。強いて言えば、近年は安定して勝率5割程度を維持している。
ビッグ・スカイ・カンファレンス
ホームアリーナ
名称: Viking Pavilion(Peter W. Stott Athletic Center)
住所: 930 SW Hall St, Portland, OR 97201
ホームアリーナはキャンパス内のバイキング・パビリオンだ。キャンパスはダウンタウンにある。
フィル・ナイト・インビテーショナル
名称: Phil Knight Invitational
時期: 11月の感謝祭週
会場: Moda Center/Veterans Memorial Coliseum(モダセンターの隣)
HP: https://pkinvitational.com/
フィル・ナイト・インビテーショナルはアニュアルイベントだ。アニュアルイベントとは複数の大学を招待して行われる大会のことである。同大会はPK80と題されてNIKEの創設者フィル・ナイト氏の80歳を祝して行われたため、開催は2017年だけかと思われていたが、その後、大会名がフィル・ナイト・インビテーショナルに代わり、2020-21までの開催が決定した。
現地観戦
チケット
今回紹介したようなミッドメジャー校のチケットは会場で買うのがオススメだ。理由は手数料約$10(約1100円)を節約できるからである。
チケットはTicketmaster、StubHub、VIVIDSEATSで$10~で買えるのだが、チケット売買サイトは手数料と送料で約$10程は余計に取られる。ミッドメジャーやローメジャー校のチケットは売り切れる心配がほとんど無いので、そんなチケットに$10も余計に払うのはバカらしい。その$10は飲食代やガソリン代などに充てた方が良い。ミッドメジャーのチケットは会場での購入一択だ。
因みに、各大学の公式サイトで手数料と送料が無いチームもある。そういった場合は、むしろ各大学の公式サイトから事前に購入した方が良い。
カレッジギア
大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。
ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。
ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。
まとめ
昨夜はタヒロウとヒューのポートランド大へ。
— Ball Otaku Bros (@BOIBROS) December 18, 2018
$10の自由席で入場したものの、男に寄付チケットを渡され、急遽席がアップグレード&TO中のハーフコートシュートを打たせてもらえることに!!
そして、トイレでヒューの親父にもエンカウント!
とにかく運の良かった1日。#現地観戦兄弟 pic.twitter.com/Kygesk4STI
現在、NCAAは2021年に卒業予定の4年生を対象にもう1年プレーする資格の付与を検討している。理由はコロナの影響でプレーできる試合数が減少しているからだ。だから、もしかしたらタヒロウ・ディアバテ選手が2021-22をプレーする可能性がある。
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カスカディアエリア

カスカディアエリア(西海岸)
カスカディアエリアは太平洋沿いのバンクーバー(カナダ)、ワシントン州、オレゴン州を括ったエリアだ。東にはマウンテンエリア、南にはカリフォルニアエリアがある。
バンクーバー(カナダ)
バンクーバーはカナダ西部最大の都市だ。かつてはNBAバンクーバー・グリズリーズがあった。近い将来、ポートランド・トレイルブレイザーズ傘下のGリーグチームができる予定だ。
シアトル(ワシントン州)
シアトルは北西部最大の都市だ。NBAチームこそ無いが、高校バスケが盛んで、ブランドン・ロイ、アイザイア・トーマス、ネイト・ロビンソンなど多くのスター選手がこの街で生まれ育った。ワシントン大学はそういったフッドスター達の登竜門となっている。WNBAのシアトル・ストームもある。
ゴンザガ大学(ワシントン州)
ゴンザガ大学はワシントン州東端のスポーケンという町にある。ポートランドやシアトルからは車で6時間以上、飛行機で1時間程だ。近くにはワシントンステイト大学とイースタンワシントン大学もある。
ポートランド(オレゴン州)
ポートランドは北西部有数の都市だ。NBAはポートランド・トレイルブレイザーズ、NCAAはタヒロウ・ディアバテ選手が通うポートランド大学がある。一方、同市はNIKEの城下町でもある。故にNIKE HOOP SUMMIT等のNIKE関連のイベントがしばしば行われている。
オレゴンステイト大学(オレゴン州)
オレゴンステイト大学はポートランドからは車やバスで2時間ほどの場所にある。同校は他のPac-12校に比べれば、やや地味だがゲイリー・ペイトン父子の出身校として知られている。
オレゴン大学(オレゴン州ユージーン)
オレゴン大学はポートランドから長距離バスで3時間程のユージーンにある。同大はNIKE共同創業者のフィル・ナイト氏の母校だ。近年はUCLAやアリゾナ大学に代わるパック12の顔になりつつある。
参考
Portland Pilots School History(sports-reference.com)
TAHIROU DIABATE(portlandpilots.com)
Taishi Ito College Stats(sports-reference.com)
Portland State Vikings School History(sports-reference.com)