概要(Wi-Fi戦略)
- 無料Wi-Fiだけでもやり過ごせる
- 不便さは否めない
- 主な選択肢
モバイルWi-Fi: 初心者向け
データローミング: 金持ち向け
海外SIM: 中級者向け
クラウドWi-Fi(クラウドSIM): “普段使い”向け
結論、現地観戦をフリーWi-Fiだけやり過ごすことは可能だ。実際、俺は毎回3週間程度の滞在を全て無料Wi-Fiだけで何とかしている。アメリカとカナダは無料Wi-Fiが至る所にあるからだ。通信速度も悪くはない。ほとんどの場所で動画視聴にも困らない速度はある。一方、ローカルバスと地下鉄の車内やアリーナ内にはWi-Fiが無い場所も存在する。だから、無料Wi-Fiだけでは不便なのも確かだ。
北米の無料Wi-Fi環境
無料Wi-Fiの有無
無料Wi-Fiの有る場所
- 宿泊施設全般
ホテル/モーテル/ホステル/AirBnB - 飲食店全般
レストラン/カフェ/ファストフード店 - 公共交通機関
空港/駅/バスステーション(長距離バス)/鉄道内 - 小売店
スーパー/ショッピングモール - その他
コインランドリー/ホットスポット
アメリカとカナダは無料Wi-Fiが至る所にある。特にサービス業界では無料Wi-Fiはもはや当たり前だ。宿泊施設は格安のユースホステルやAir BnBですら無料Wi-Fiは完備されている。公共交通機関では空港、鉄道の駅、バスステーションには基本的には無料Wi-Fiがある。飲食業界も無料Wi-Fiの提供は最低限のサービスとなっている。コインランドリーにすら無料Wi-Fiはある。
無料Wi-Fiが無い場所
- 交通機関
地下鉄/ローカルバス/タクシー/UBERやLyftの車内 - 店舗
コンビニ/スポーツ用品店
一方、最も無料Wi-Fiが欠乏しているのは移動中だ。飛行機の機内は有料があるが、地下鉄とローカルバスの車内には有料すらも無い。タクシーや配車サービスのUBERやLyftは車次第だ。
無料Wi-Fiが有る無しが半々の場所
- 公共交通機関
飛行機/長距離バス - 店舗
ガソリンスタンド - その他
大学/アリーナ
そして、Wi-Fiの有無が場所に依る場合もある。長距離バスは車内のWi-Fi設置を謳っていても実際には無い場合が多い。飛行機は機内によってはある。アリーナや大学も場所次第だ。
主な選択肢
モバイルWi-Fiルーター(レンタル)
- 海外旅行に不慣れ
モバイルWi-Fiルーターのレンタルは文字通り海外で使用可能なWi-Fiルーターを専門業者からレンタルする方法だ。メリットは何と言っても手軽さである。レンタル方法は「ネット申し込み→空港受け取り」だけだ。使い方も「スイッチオン→パスワード入力」と難しくない。料金も1日に500MB~1GBで1000円程度とお手頃だ。一方、デメリットも特に無い。日割り料金は「2週間以上の滞在」や「クラウドWi-Fi所持者」の場合はやや割高になるものの手軽さを加味すれば妥当だ。各社共にサービスや料金に違いはないので無難に「イモトのWi-Fi」や「グローバルWi-Fi」を利用するのが良い。
データローミング
- 通信費用が気にならない
データローミングは通信キャリアのサービスエリア外(=日本国外)で通信した際に現地の通信キャリアの通信網での通信を可能にするサービスだ。利用方法は利用者が自身のスマートフォンでデータローミングをON/OFFに設定するだけなのだが、通信費が3000円/日程度と非常に高額である。ちなみに、最近では各通信会社が海外旅行用にお手頃価格のパケットサービス(事前申し込みが必要)を提供している。
海外SIM(プリペイド)
- 海外旅行初級者以上
海外SIM(プリペイド)は旅先の国の通信キャリアのSIMカードをスマホに差し込む方法だ。モバイル回線は、通信キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク等)がSIMカードの契約者情報を基に容量や速度を決めて行われているのだが、現在はSIMカードは購入した国でしか使えない。つまり、日本の通信キャリアのSIMカードは日本でしか使えない。逆に言えば、旅先でその国の通信キャリアのSIMカードをスマホに差し込めば通信ができる。そして、アメリカとカナダの通信会社は「$2/日」や「$30/月」といったプリペイド式のSIMカードを空港や家電量販店や大型スーパーで売っている。
クラウドWi-Fi(クラウドSIM)
- 日本で普段使いするモバイルWi-Fiを探している
クラウドWi-Fi(クラウドSIM)は設定変更やSIMカードの差し替え無しに海外でも使えるモバイルルーターだ。先述した通り、従来のスマホやモバイルWi-Fiルーターは端末内の実体のSIMカードから契約者情報を得て通信を行なっているのだが、クラウドSIMの場合は契約者情報がクラウド(インターネット上のサーバー)に保管されている。そして、クラウドWi-Fiはその場所で最適なSIMカードをクラウド上から用いて通信を行う。例えば、クラウド上にドコモとAT&TのSIMカードがある場合、「日本ではドコモのSIMカード」「アメリカではAT&TのSIMカード」で通信を行う。だから、クラウドWi-Fiは日本から別の国に行ってもそのまま使えるのだ。
海外旅行用モバイルWi-Fiルーター(レンタル)の利用方法
レンタルの手順
- 申し込み(ウェブ or 空港)
- 受け取り(宅配/来店/空港)
- 設定
- 返却
鉄板のレンタル業者
レンタル業者はどこも料金体系もサービスも似たり寄ったりなので定番の業者の中から選ぶのが無難だ。
予約
申し込み
申し込みは各社のウェブサイトと空港のカウンターで可能だ。但し、空港のカウンターは混雑している場合もあるので事前にウェブサイトから申し込むのが良いだろう。ちなみに、予約は搭乗時間の〇時間前と定めている業者も多い。
料金体系
- レンタル料(4G LTE)
500MB/日: 1,500円
1GB/日: 2,000円
無制限/日: 2,500円 - 渡航国数(アメリカ&カナダ): 一か国の場合と変わらない
- 受取手数料: 500円程度
※1早割やキャンペーンセール等で1000円程度の割引有
※2通信速度を3Gにした場合は3割弱安い
レンタル料金は「レンタル料/日」「渡航国数」「受取手数料」で決まる。1日のレンタル料は通信容量と通信速度で決まる。相場は500MB/日(4G LTE)が1500円強だ。総費用は渡航国の数だけ増える。理由は各国でSIMカードが異なるからだ。SIMカードは1ヵ国の場合は1枚で十分だが、2ヵ国の場合は2枚必要になる。現地観戦のアメリカ(ハワイ州&アラスカ州含む)とカナダの訪問の場合、アメリカだけの場合と料金はほとんど変わらない。そして、多くの業者は受け渡しの手数料として500円程度を加えている。
支払い
基本的にレンタル業者はクレジットカード、請求書支払い、電子決済に対応している。
受け取り
レンタル用品の受け取り方法は「宅配」「来店」「空港」がある。個人的にオススメなのは空港での受け取りだ。各社は羽田空港や成田空港にカウンターを設けている。
使い方
使い方は「ルーターの電源を入れる」「自分のスマホで通信を確認する」「パスワードを入力する」だけである。
返却
そして、忘れてはならないのが返却だ。返却方法は空港のカウンターや返却ボックスに直接返すか、あるいは受け取り時に同封されているレターパックで郵送なのだが、返却期限が到着日翌日の消印有効まで等と短く、返却が遅れれば延滞料金が発生する場合もあるので、注意が必要だ。
データローミングの設定方法
データローミングの設定は簡単だ。iPhoneの場合、「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」→「ON/OFF」の手順でデータローミングのオンオフが設定できる。アンドロイドもほとんど同じだ。最近、各通信キャリアは海外旅行用のパケットサービス(事前申し込みが必要)を提供している。
海外SIMの購入方法
事前準備
SIMフリーのスマホ必須
SIMフリーのスマートフォンが必須だ。日本の携帯通信キャリアは携帯端末に他社のSIMカードでは通信ができないようにロック(SIMロック)を掛けている。例えば、ドコモで購入した携帯端末はドコモのSIMカードしか機能しないようになっているのだ。だから、もし自身の端末がSIMロックの状態の場合、各通信キャリアでSIMロックの解除をしてもらう必要がある。
SIMカードのサイズ確認
- 標準SIM(mini-SIM): 25㎜×15㎜
- Micro-SIM: 15㎜×12㎜
- Nano-SIM: 12.3㎜×8.8㎜
SIMカードには三種類のサイズが存在する。SIMカードのサイズは「実際にスマホから取り出して自身で計測」or「自身の機種の紹介ページを検索」で判明する。iPhoneの場合は5以降はnano-SIM、4と4SはMicro-SIM、3以前は標準SIMが搭載されている。
購入方法
結論、SIMカードは事前に調べた上での現地調達が最も安価で良い。SIMカードは日米両方のECサイトでも購入可能だ。具体的にはアマゾン(米)やBEST BUY(アメリカの家電量販店大手)、日本であればAmazonや楽天で売られている。但し、米国のECサイトから直接購入する場合は往々にして1,000円以上の送料が掛かり、日本のECサイトからは輸入量が上乗せされているため結局は高くなってしまう。だから、上記のサイトでSIMカードを調べた後、現地で調達するのがベターだ。
アメリカの通信会社大手
アメリカの通信業界はAT&T(AT&T Mobility)、ヴェライゾン(Verizon Wireless)、Tモバイル(T Mobile US)の三つ巴状態になっている。どの社名もNBAファンなら一度は耳にしたことがあるはずだ。実際、SIMカードはこの三社の内から選ぶのが無難で良い。
クラウドWi-Fi(クラウドSIM)の申し込み方法
申し込みの手順
- 申し込み(ウェブ)
- 受け取り(配送)
- 設定
申し込み
申し込みは各業者のウェブサイトで行うのが基本だ。実店舗を持っている業者は少ない。と言うのも、各社は料金をギリギリまで下げているが、これができるのは実店舗を削ってコスト削減に成功しているからだ。
支払方法
多くの業者は支払い方法をクレジットカードに限定している。クレジットカード支払いはマイルやポイントが貯まる。だから、もし仮に他の支払い方法が可能だった場合でも支払い方法はクレジットカードがオススメだ。加えて、現地観戦の場合、そもそもクレジットカードはESTA/eTA(電子渡航証認証)の申請時に必要だ。
比較(最安プラン)
月額 実費 (円) | 通信費 端末代 (円) | 速度 (Mbps) | 容量 (GB/月) | 海外 使用 (円) | 縛り (年) | 初期 費用 (円) | 備考 | |
相場 | 3,750 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,000 | 2 | 3,000~3,500 | ||
それがだいじWi-Fi | 2,948 | 5,478 1,100 | 上50 下150 | 50 | 500MB/日 900 | 2 | 3,300 | ビューン@ 漫画1万冊無料 |
Ex Wi-Fi CLOUD | 2,948 | 7,678 1,100 | 上50 下150 | 50 | 500MB/日 990 | 2 | ? | – |
Air-WiFi | 3,278 | 3,278 0 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,200 | 2 | 3,300 | +330円 縛り無し |
ギガWi-Fi | 3,718 | 6,578 1100 | 上? 下150 | 100 | 1GB/日 1,320 | 2 | 3,300 | ビューン@ 漫画1万冊無料 |
Mugen WiFi | 3,718 | ? | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,200 | 2 | 3,300 | 30日体験期間 キャッシュバック |
クイックWiFi | 3,718 | 8,778 1,100 | 上? 下150 | 100 | 500MB/日 990 | 2 | 3,300 | キャッシュバック |
地球WiFi | 4,378 | 5,980 450 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,050 | 3 | 3,000 | レぺゼン地球 |
個人的にオススメなのはAir-WiFiだ。縛りが無い。厳密にはAir-WiFiの縛り無しはオプションだが、それでも月額3,608円と相場よりも安い。一方、毎月100GBも必要無い場合はそれがだいじWi-FiやEx Wi-Fi CLOUDの最安プランの方がベターだろう。また、月額3700円代で2年縛りの平均的な業者は何かしらのキャンペーンで実質的には毎月の支払いが3,500円を切る場合もはアリになる。そして、地球WiFiはレぺゼン地球ファンならば選択肢に入るはずだ。
縛り無し&月額最安!!
まとめ
北米のWi-Fi事情
結論、現地観戦を無料の公衆Wi-Fiだけやり過ごすことは可能だ。アメリカとカナダは無料Wi-Fiが至る所にあるからである。通信速度も悪くはない。ほとんどの場所で動画視聴にも困らない速度はある。一方、ローカルバスと地下鉄の車内やアリーナ内にはWi-Fiが無い場所も存在する。だから、無料Wi-Fiだけでは不便なのは確かだ。
海外旅行用モバイルWi-Fiルーター(レンタル)
- 海外旅行に不慣れ
モバイルWi-Fiルーターのレンタルは文字通り海外で使用できるWi-Fiルーターを専門業者(「イモトのWi-Fi」や「グローバルWi-Fi」等)からレンタルする方法である。メリットは何と言っても手軽さだ。レンタル方法は「ネット申し込み→空港受け取り」だけである。使い方も「スイッチオン→パスワード入力」だけだ。料金も1日に500MB~1GBで1000円程度と理不尽さはない。しかも、デメリットも特には無い。「長期滞在(2週間以上)」や「クラウドWi-Fiを普段から使っている」場合モバイルWi-Fiの方が高くなるが、手軽さが抑えられる費用を上回っているため、決して損ではない。最も有名な業者は「グローバルWi-Fi」と「イモトのWi-Fi」だ
データローミング
- 通信費用が気にならない
データローミングは通信キャリアのサービスエリア外(=日本国外)で通信した際に現地の通信キャリアの通信網での通信を可能にするサービスだ。利用方法は利用者が自身のスマートフォンでデータローミングをON/OFFに設定するだけなのだが、通信費が3000円/日程度と非常に高額である。ちなみに、最近では各通信会社が海外旅行用にお手頃価格のパケットサービス(事前申し込みが必要)を提供している。
海外SIM(プリペイド)
- 海外旅行初級者以上
海外SIM(プリペイド)は旅先の国の通信キャリアのSIMカードをスマホに差し込む方法だ。モバイル回線は、通信キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク等)がSIMカードの契約者情報を基に容量や速度を決めて行われているのだが、現在はSIMカードは購入した国でしか使えない。つまり、日本の通信キャリアのSIMカードは日本でしか使えない。逆に言えば、旅先でその国の通信キャリアのSIMカードをスマホに差し込めば通信ができる。そして、アメリカとカナダの通信会社は「$2/日」や「$30/月」といったプリペイド式のSIMカードを空港や家電量販店や大型スーパーで売っている。
クラウドWi-Fi(クラウドSIM)
月額 実費 (円) | 通信費 端末代 (円) | 速度 (Mbps) | 容量 (GB/月) | 海外 使用 (円) | 縛り (年) | 初期 費用 (円) | 備考 | |
相場 | 3,750 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,000 | 2 | 3,000~3,500 | ||
それがだいじWi-Fi | 2,948 | 5,478 1,100 | 上50 下150 | 50 | 500MB/日 900 | 2 | 3,300 | ビューン@ 漫画1万冊無料 |
Ex Wi-Fi CLOUD | 2,948 | 7,678 1,100 | 上50 下150 | 50 | 500MB/日 990 | 2 | ? | – |
Air-WiFi | 3,278 | 3,278 0 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,200 | 2 | 3,300 | +330円 縛り無し |
ギガWi-Fi | 3,718 | 6,578 1100 | 上? 下150 | 100 | 1GB/日 1,320 | 2 | 3,300 | ビューン@ 漫画1万冊無料 |
Mugen WiFi | 3,718 | ? | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,200 | 2 | 3,300 | 30日体験期間 キャッシュバック |
クイックWiFi | 3,718 | 8,778 1,100 | 上? 下150 | 100 | 500MB/日 990 | 2 | 3,300 | キャッシュバック |
地球WiFi | 4,378 | 5,980 450 | 上50 下150 | 100 | 1GB/日 1,050 | 3 | 3,000 | レぺゼン地球 |
- 日本で普段使いするモバイルWi-Fiを探している
クラウドWi-Fi(クラウドSIM)は設定変更やSIMカードの差し替え無しに海外でも使えるモバイルルーターだ。先述した通り、従来のスマホやモバイルWi-Fiルーターは端末内の実体のSIMカードから契約者情報を得て通信を行なっているのだが、クラウドSIMの場合は契約者情報がクラウド(インターネット上のサーバー)に保管されている。そして、クラウドWi-Fiはその場所で最適なSIMカードをクラウド上から用いて通信を行う。例えば、クラウド上にドコモとAT&TのSIMカードがある場合、「日本ではドコモのSIMカード」「アメリカではAT&TのSIMカード」で通信を行う。だから、クラウドWi-Fiは日本から別の国に行ってもそのまま使えるのだ。
縛り無し&月額最安!!
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参考
データローミングとは?(nttdocomo.co.jp)
【2021年4月】モバイル回線と光回線を元販売員が徹底比較!(internet-kyokasho.com)
「データローミング」はONにすべき? OFFにすべき? – いまさら聞けないiPhoneのなぜ(news.myniavi.jp)
SIMフリー、SIMロックって何?(dream.jp)
アメリカで格安プリペイドスマホを買って楽しもう(weekly.ascii.jp)
常時ネット接続時代の海外出張手配、進化したWi-Fiルーターが旅行手配の新たな商機に -グローバルWiFi(PR)(travelvoice.jp)
クラウドに預けたデータはどこに保管される?セキュリティやメリットは?(pi-pe.co.jp)