NBAサマーリーグ
WE. ARE. BACK.
— NBA Summer League (@NBASummerLeague) May 19, 2021
MGM Resorts NBA Summer League 2021 will take place August 8-17 in Las Vegas.
#NBASummer pic.twitter.com/e66gOZNBJ1
NBAサマーリーグは7月(2021年は変則的に8月)に数日間に渡って開催される若手とフリーエージェント選手の品評会だ。会場にはバスケ界の多くの関係者(GM、スカウト、プロモーター、代理人etc)が集まっている。
開催のきっかけはティム・グーグリッチ(Tim Grgurich)のサマーキャンプだ。1990年代前半、現在の会場でもあるネバダ大学ラスベガス校(UNLV)のACだったグーグリッチはラスベガスでサマーキャンプを開始した。最初の数年の参加者はエリック・スノウ以外はUNLV選手、若いコーチ、時に道端でスカウトした若者(審議は不明)だったが、次第にNBA界隈で評判が広まり、遂にはNBAオールスターが10人以上参加する一大イベントとなった。その後、クリニックは「NBAキャリア4年以下の選手向け」「若手コーチが手伝いに参加」「8月開催」が恒例となり、現在のサマーリーグの原型が完成した。
一方、実際の開催にこぎ着けるまでには時間が掛かった。当時、実はボストン、オーランド、ソルトレークシティ、ロサンゼルスでもプロ選手だけのサマーリーグが開催されていた。しかも、多くの関係者が誘惑とトラブルの多いラスベガスに難色を示していた。つまり、各球団はわざわざリスクを冒してまで遠路はるばるチームをラスベガスに送り出す必要を感じていなかったのだ。
しかし、転機が訪れた。2004年、ボストンのリーブック・プロ・サマーリーグは民主党全国大会と被ってしまったがために開催を断念せざるを得なくなったのだ。さらに、オーランド・マジックもルーキーのドワイト・ハワードにさらなる経験を積ませたい思惑でラスベガスリーグへの参加に乗り気だった。その結果、フェニックス・サンズ、デンバー・ナゲッツ、ボストン・セルティックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ワシントン・ウィザーズ、オーランド・マジックの6チームで第1回大会が開催された。
その後、ラスベガスのサマーリーグは他リーグを吸収して巨大化した。リーボック・プロ・サマーリーグは再び開催されることはなかった。2006年にサマー・プロ・リーグ(ロサンゼルスエリア開催)からNBAチームの参加が途絶え、2008年にはロッキー・マウンテン・レビュー(ソルトレークシティ開催)も長い歴史に幕を閉じ、2017年にオーランド・マジックのサマーリーグも終わりを告げた。
現在、ユタ・ジャズ(2015~)とサクラメント・キングス(2018~)が数チームを集めてサマーリーグを開催しているが、いずれもラスベガスとは時期をずらしているため、2018年からは全球団がラスベガスに集結するようになった。加えて、Gリーグ選抜、中国代表、クロアチア代表が参加することもある。
現地観戦
アリーナ: トーマス&マック・センター
名称: Thomas & Mack Center/Cox Pavilion
住所: 4505 S Maryland Pkwy, Las Vegas, NV 89154
会場はネバダ大学ラスベガス校のトーマス&マック・センターとコンコースで繋がっているコックス・パビリオンだ。マカラン国際空港、ダウンタウン、ストリップエリアからローカルバスでアクセスが可能である。
チケット
- 自由席(一部指定席)
- 会場購入がオススメ
NBAサマーリーグのチケットは普通の試合のチケットとは少し異なる。NBAサマーリーグの場合、チケットは一部の指定席を除いては全てが自由席だ。観客は好きなタイミングで両試合を往来することができる。会場外へ出るのも再入場も自由だ。そして、最も重要なのが目玉のルーキー達が往々にして最初の2、3試合しか出場しない点である。日程の後半はNBA以外のリーグでプレーしている中堅達や2巡目/ドラフト外のルーキー達の出場が中心になる。そのため、チケットは初日~3日目が最も人気だ。4日以降はかなりガラガラになる。また、試合は現地時間で夕方以降の試合は客がかなり少なくなる。結論、チケットは1~3日目であれば事前購入がオススメだ。それ以外は手数料や送料の約$10程度の節約のために会場購入で良い。
グッズ
グッズはTシャツがコンコースで売られている。
サイン
サイン会
もちろん、フォールのサイン会には長蛇の列ができていた。そんなフォール人気にあやかりたいのか、大人しく知らん爺さんを表彰していれば良いものの、それでは商売上がったりなのだろうか、バスケットボール殿堂には既にフォールのジャージーとシューズが展示されていた。 pic.twitter.com/OZhTmBbHPr
— Ball Otaku Bros (@b_o_bros) July 19, 2019
まず各試合の終了ごとに1~2名ずつの選手のサイン会が行われる。上記の写真はタッコ・フォールのサイン会の様子なのだが、普通の選手の場合はこれ程の長蛇の列になることはなく、10~15分も待たずに自分の番になる。
コンコース
何よりヤバいのがコンコースで普通に選手とすれ違うことですね。撮ったのはクックとエドワーズだけですが、他にもヒローにも会いました。ヒローは試合中は声援が飛んでいたのですが、この時は全然気づかれていませんでしたね(笑)因みに、3枚目みたく選手とスタッフがコンコースで話してたりします。 pic.twitter.com/MdpZdbPWAM
— Ball Otaku Bros (@b_o_bros) July 10, 2019
次に、コンコースも選手や元選手との交流のチャンスが眠っている。サマーリーグには本契約下の選手、コーチ、フロント、解説者等NBA関係者が一堂に会する場だ。だから、全員がファン対応に応じてくれる訳では無いが、運が良ければサインや写真をゲットも可能な状況にはなっている。
選手退場時
加えて、普通の試合のように試合直後の選手退場時に一部の選手はトンネル(コートとロッカールームを繋ぐ出入口)付近でファン対応をしてくれる。
まとめ
- 概要: 選手達のアピールの場
- チケット: 会場で購入でOK
- サインが貰いやすい
NBAサマーリーグは祭り的な要素が強く、開催中は至る所でNBA関係者に遭遇し、サイン会もあるので、”ファン”にはオススメだ。
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カリフォルニアエリア

カリフォルニアエリア(西海岸)
カリフォルニアエリアはカリフォルニア州を中心にネバダ州とアリゾナ州を括ったエリアだ。
ベイエリア(カリフォルニア州)
ベイエリアとはサンフランシスコ、オークランド、サンノゼの総称だ。最近ではIT企業の本社が軒を連ねるシリコンバレーがサンノゼからベイエリア全体に拡大している。NBAゴールデン・ステイト・ウォリアーズ、カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大学、ゴンザガ大学のライバルStメアリーズ大学、スティーブ・ナッシュの母校サンタクララ大学などがある。
サクラメント(カリフォルニア州)
サクラメントはサクラメント・キングスと渡辺飛勇選手が編入するUCデイビスがある。街全体が落ち着いて日本人に合うと思う。同市はベイエリアに近く、ベイエリアに行くのであれば是非とも一緒に寄りたい。
リノ(ネバダ州)
ネバダ州リノはラスベガスに次ぐ同州第二位のカジノの街だ。町自体は小さいのだが華やかなためThe Biggest Little Cityという愛称で呼ばれている。ニック・ファジーカスの母校ネバダ大学リノ校がある。
ロサンゼルス(カリフォルニア州)
ロサンゼルスは西海岸最大のバスケ都市だ。NBAはロサンゼルス・レイカーズとクリッパーズがある。NCAA D1は名門UCLAと南カリフォルニア大学の他、個性的なミッドメジャー8校がキャンパスを構えている。夏にはDrew LeagueやVBLも開催されている。また、イベントや大会の開催も多い。
サンディエゴ(カリフォルニア州)
軍港サンディエゴはサンディエゴ・ステイト大学、サンディエゴ大学、カリフォルニアステイト大学サンディエゴ校、カリフォルニア大学サンディエゴ校の4校がある。
ラスベガス(ネバダ州)
ラスベガスは1970年代後半~90年代に一世を風靡したネバダ大学ラスベガス校(UNLV)がある。前半夏はNBAサマーリーグ、アメリカ代表戦、AAUキャンプ、サンクスギビング期間(11月末)はカレッジのカップ戦、年末年始は高校生の大会、3月はカンファレンストーナメントと1年中何かしらのイベントが開催されている。

NBA
イースタンカンファレンス
アトランティック | サウスイースト | セントラル |
ボストン セルティックス | ワシントン ウィザーズ | シカゴ・ブルズ |
ブルックリン ネッツ | シャーロット ホーネッツ | ミルウォーキー バックス |
ニューヨーク ニックス | アトランタ ホークス | インディアナ ペイサーズ |
フィラデルフィア セブンティーシクサーズ | オーランド マジック | クリーブランド キャバリアーズ |
トロント ラプターズ | マイアミ ヒート | デトロイト ピストンズ |
ウェスタンカンファレンス
ノースウェスト | サウスウェスト | パシフィック |
ポートランド トレイルブレイザーズ | ダラス マーベリックス | ロサンゼルス レイカーズ |
ミネソタ ティンバーウルブス | ヒューストン ロケッツ | ロサンゼルス クリッパーズ |
オクラホマシティ サンダー | メンフィス グリズリーズ | フェニックス サンズ |
ユタ・ジャズ | ニューオーリンズ ペリカンズ | サクラメント キングス |
デンバー・ナゲッツ | サンアントニオ スパーズ | ゴールデンステイト ウォリアーズ |
NBAサマーリーグ

現地観戦の基礎知識







参考
Ex-UNLV aide Tim Grgurich undergoes heart surgery(reviewjournal.com)
The ‘Yoda’ of the NBA(theathletic.com)
How NBA’s inaugural Vegas Summer League was kick-started by the Democratic National Convention(usatoday.com)
Whatever Happened To The LB Summer Pro League?(web.archive.org)
Utah’s Rocky Mountain Revue NBA summer league may return(usatoday.com)
California Classic(nba.com)