【NBA】サマーリーグ(ラスベガス)

NBAサマーリーグ

NBAサマーリーグは7月(2021年は変則的に8月)に数日間に渡って開催される若手とフリーエージェント選手の品評会だ。会場にはバスケ界の多くの関係者(GM、スカウト、プロモーター、代理人etc)が集まっている。


開催のきっかけはティム・グーグリッチ(Tim Grgurich)のサマーキャンプだ。1990年代前半、現在の会場でもあるネバダ大学ラスベガス校(UNLV)のACだったグーグリッチはラスベガスでサマーキャンプを開始した。最初の数年の参加者はエリック・スノウ以外はUNLV選手、若いコーチ、時に道端でスカウトした若者(審議は不明)だったが、次第にNBA界隈で評判が広まり、遂にはNBAオールスターが10人以上参加する一大イベントとなった。その後、クリニックは「NBAキャリア4年以下の選手向け」「若手コーチが手伝いに参加」「8月開催」が恒例となり、現在のサマーリーグの原型が完成した。


一方、実際の開催にこぎ着けるまでには時間が掛かった。当時、実はボストン、オーランド、ソルトレークシティ、ロサンゼルスでもプロ選手だけのサマーリーグが開催されていた。しかも、多くの関係者が誘惑とトラブルの多いラスベガスに難色を示していた。つまり、各球団はわざわざリスクを冒してまで遠路はるばるチームをラスベガスに送り出す必要を感じていなかったのだ。


しかし、転機が訪れた。2004年、ボストンのリーブック・プロ・サマーリーグは民主党全国大会と被ってしまったがために開催を断念せざるを得なくなったのだ。さらに、オーランド・マジックもルーキーのドワイト・ハワードにさらなる経験を積ませたい思惑でラスベガスリーグへの参加に乗り気だった。その結果、フェニックス・サンズ、デンバー・ナゲッツ、ボストン・セルティックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ワシントン・ウィザーズ、オーランド・マジックの6チームで第1回大会が開催された。


その後、ラスベガスのサマーリーグは他リーグを吸収して巨大化した。リーボック・プロ・サマーリーグは再び開催されることはなかった。2006年にサマー・プロ・リーグ(ロサンゼルスエリア開催)からNBAチームの参加が途絶え、2008年にはロッキー・マウンテン・レビュー(ソルトレークシティ開催)も長い歴史に幕を閉じ、2017年にオーランド・マジックのサマーリーグも終わりを告げた。


現在、ユタ・ジャズ(2015~)とサクラメント・キングス(2018~)が数チームを集めてサマーリーグを開催しているが、いずれもラスベガスとは時期をずらしているため、2018年からは全球団がラスベガスに集結するようになった。加えて、Gリーグ選抜、中国代表、クロアチア代表が参加することもある。

夏のラスベガスのジムでは至る所でプロ志望選手達のワークアウトやショーケースが行われている。加えて、UNLVはサマーリーグ終了直後にはそのままアメリカ代表のトレーニングキャンプ場になるのが恒例だ。

現地観戦

アリーナ: トーマス&マック・センター

基本情報

名称: Thomas & Mack Center/Cox Pavilion
住所: 4505 S Maryland Pkwy, Las Vegas, NV 89154

会場はネバダ大学ラスベガス校のトーマス&マック・センターとコンコースで繋がっているコックス・パビリオンだ。マカラン国際空港、ダウンタウン、ストリップエリアからローカルバスでアクセスが可能である。

チケット

  • 自由席(一部指定席)
  • 会場購入がオススメ

NBAサマーリーグのチケットは普通の試合のチケットとは少し異なる。NBAサマーリーグの場合、チケットは一部の指定席を除いては全てが自由席だ。観客は好きなタイミングで両試合を往来することができる。会場外へ出るのも再入場も自由だ。そして、最も重要なのが目玉のルーキー達が往々にして最初の2、3試合しか出場しない点である。日程の後半はNBA以外のリーグでプレーしている中堅達や2巡目/ドラフト外のルーキー達の出場が中心になる。そのため、チケットは初日~3日目が最も人気だ。4日以降はかなりガラガラになる。また、試合は現地時間で夕方以降の試合は客がかなり少なくなる。結論、チケットは1~3日目であれば事前購入がオススメだ。それ以外は手数料や送料の約$10程度の節約のために会場購入で良い。

グッズ

グッズはTシャツがコンコースで売られている。

サイン

サイン会

まず各試合の終了ごとに1~2名ずつの選手のサイン会が行われる。上記の写真はタッコ・フォールのサイン会の様子なのだが、普通の選手の場合はこれ程の長蛇の列になることはなく、10~15分も待たずに自分の番になる。

コンコース

次に、コンコースも選手や元選手との交流のチャンスが眠っている。サマーリーグには本契約下の選手、コーチ、フロント、解説者等NBA関係者が一堂に会する場だ。だから、全員がファン対応に応じてくれる訳では無いが、運が良ければサインや写真をゲットも可能な状況にはなっている。

選手退場時

加えて、普通の試合のように試合直後の選手退場時に一部の選手はトンネル(コートとロッカールームを繋ぐ出入口)付近でファン対応をしてくれる。

現在、NBA選手会はNBPA PlayerConと題したイベントを画策しているとのことだ。

まとめ

  • 概要: 選手達のアピールの場
  • チケット: 会場で購入でOK
  • サインが貰いやすい

NBAサマーリーグは祭り的な要素が強く、開催中は至る所でNBA関係者に遭遇し、サイン会もあるので、”ファン”にはオススメだ。

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現地観戦の基礎知識

参考

Ex-UNLV aide Tim Grgurich undergoes heart surgery(reviewjournal.com)
The ‘Yoda’ of the NBA(theathletic.com)
How NBA’s inaugural Vegas Summer League was kick-started by the Democratic National Convention(usatoday.com)
Whatever Happened To The LB Summer Pro League?(web.archive.org)
Utah’s Rocky Mountain Revue NBA summer league may return(usatoday.com)
California Classic(nba.com)

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