NBAチケットを安く買うための5つのコツ

注意

同記事はあくまでも現地アメリカやカナダでの試合のチケットについてである。NBA JAPAN GAMESのチケットは、NBA JAPAN GAMES 2019の「楽天NBA契約者の先行抽選→一般抽選→一般販売」の順に販売される等などから、現地の試合とは数々の違いがある。結論、同記事がNBA JAPAN GAMES 2022のチケットの購入に役立つかは微妙である。

概要: チケット購入戦略

最も大事なのは最終目標が「自分の願望に合致」&「妥当な値段(相場と同程度/予算内)」のチケット獲得であることを忘れないことだ。


価格はダイナミックプライシングが採用されている。要するに、チケット代は「試合の人気」と「シートの人気」で決まる。試合の人気が高ければ高い程、チケット価格は上昇し、人気が低ければ低い程、チケットの価格は下がる。また、チケットの価格はコートとの距離や場所の影響も受ける。例えば、トンネル付近やベンチ裏は選手と触れ合える可能性が高いため価格は高い。その他にも需要と供給で値段は上下する。例えば、「”ポツンと一席”チケット」や「試合開始直前」といった買い手が現れなさそうなチケットは格安で出回る傾向にある。


そして、NBAのレギュラーシーズンのチケットの相場は「300レベル前列(=試合放送と同じ感じの座席)」と「100レベルゴール裏中列」が$100程度となっている。


つまり、この相場を基準に「試合の人気」と「シートの人気」で価格の適正さを見極めて自分が満足できそうなチケットを購入するのがチケットの購入戦略だ。

ちなみに、個人的には「試合の見やすさ」よりも「コートの近さ」を優先することがオススメだ。理由は現地観戦は試合ではなく選手を見に行くものだからである。つまり、上の例で言えば「300レベル前列横」よりも「100レベルゴール裏」の方が良い。

チケットの基礎知識

新品とリセールチケット

新品
(プライマリーマーケット)
リセール
(セカンダリーマーケット
日本チケットぴあ
公式サイト
メルカリ
ヤフオク
アメリカTicketmaster
StubHub
AXS
SeatGeek
VIVIDSEATS
Ticketmaster
StubHub
AXS
SeatGeek
VIVIDSEATS

アメリカの場合、同じサイト上で新品チケットとリセールチケットの二種類が売られている。新品チケットは各球団から直売されているチケットだ。一方、リセールチケットはブローカー(転売屋)、シーズンチケットホルダー、一般のチケット保有者から売りに出されているチケットである。日本の場合、プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットが分離している。例えば、コンサートのチケットの場合、「新品のチケット→チケットぴあや公式サイト」「リセールチケット→メルカリやヤフオク」で売られている場所が違う。一方、アメリカの場合、各球団(アリーナ)はそれぞれチケットサイトを通じて新品チケットを販売している。そのため、新品、転売、シーズンチケット所有者のバラ売り、急遽行けなくなった人の中古チケット等が全て同じ画面上で出回っている。

総費用: チケット代+手数料+送料

総費用
  • チケット代(ダイナミックプライシング)
  • 手数料(チケット代の最大25%程度)
  • 送料($10程度)

総費用はチケット代+取引手数料+送料となる。チケット価格にはダイナミックプライシングが採用されている。つまり、チケット価格は常に変動する。また、もしチケットサイトでチケットを購入した場合、取引手数料と送料が上乗せされる。取引手数料は最大でチケット代の25%程度に及ぶ場合もある。送料はEチケットでも$10程度は発生する。

チケット購入直前にチケットプロテクションに✓が入っているかもしれない。チケットプロテクションはチケットを安全に買い手に送るというサービスだ。一部のサイトではチケット購入時(購入完了直前)にチケットプロテクションにしれっとチェックマークが既に入れられている。値段は$10程度だ。無論、チケットプロテクションは必要無い。✓が入っている場合は外すのがオススメだ。

購入方法

チケットサイト
主要チケットサイト
  • Ticketmaster: 最大手&NBAの多くの球団と提携
  • StubHub: 欧州大手viagogo傘下
  • AXS: ウルブス、レイカーズ、クリッパーズと提携
  • SeatGeek: ペリカンズ、キャブス、と提携
  • VIVIDSEATS: LA2球団とESPNと提携
※LAレイカーズとクリッパーズはAXSとVIVIDESEATSの2社と提携

最も一般的なのはチケットサイトで購入する方法だ。各球団はチケットサイトを通じてチケットを販売している。だから、各球団の公式サイトや公式アプリからチケットを購入する場合、結局は各々のチケットサイトに飛ぶことになる。また、リセールチケットは各球団の提携サイト以外でも売られている。

チケットサイトは上記以外にも無数に存在する。ほとんどがブローカー(転売屋)のサイトだ。ブローカーが自ら大量に買い付けたチケットを相場よりも若干高い値段と手数料を上乗せして売っている。ちなみに、スタブハブやシートギークも元々はブローカーのサイトだった。

チケット売り場(アリーナ)

チケットはアリーナのチケット売り場でも売られている。会場での購入は手数料と送料が掛からない or 低い。

旅行代理店

チケットの購入を旅行代理店に依頼するという手もある。但し、旅行代理店は基本的には割高だ。唯一利用する機会があるとすれば、どうしても手に入れられないチケットがある場合だろう。

ECサイト

実はECサイト(ebayCraigslist)でもリセールチケットが売られている。ECサイトの場合、買い手は交渉次第では格安でチケットを購入することができる。一方、偽物や詐欺に遭遇するリスクもある。

座席: 全席指定

NBAのレギュラーシーズンとプレーオフのチケットは基本的には全席指定だ。一方、最近はゴールデンステイト・ウォリアーズやアトランタ・ホークスが立見席の販売も行っている。立見席の場合、観客はコンコースから試合を観る。NBAサマーリーグは一部の指定席以外は自由席となっている。

アメリカの転売防止策

アメリカの転売防止策
  • 政府
    BOTS法: ソフトウェアを用いたチケットの大量購入禁止

  • ブローカー業や転売行為の制限
  • リーグや球団
    「大量購入&売買」をIPアドレスから特定して購入阻止
    チケット自体が転売不可能

現在、政府、州、リーグ、球団と各階層で転売防止策が講じられている。特に近年は各球団がチケットサイトと手を組んでチケット市場をコントロールすることに成功している。例えば、コートサイドのチケットが$1,000で転売されている場合、球団側はそこに近い席を$600に調整し、転売屋の不当な価格の吊り上げを防いでいる。その結果、NBAのレギュラーシーズンのゲームのほとんどは極めて妥当な値段で市場に出回っている。

チケット媒体: 入場方法

Eチケット(ウォレット追加型)

最近、スマホのウォレットに追加されるタイプが急増している。使い方は「購入後→ウォレットに追加のボタンを押す→ウォレットに追加される→入場時にチケットをセンサーにかざす」とカンタンだ。

Eチケット(バーコード型)

次に、バーコード型のチケットも未だに多い。バーコード型は購入後に各サイトやアプリのマイページにバーコード付きのチケットが表示される。使い方は入場時にバーコードをセンサーにかざすだけだ。バーコードは多くの場合はスクショでも問題無い。

Eチケット(プリントアウト型)

一方、自宅でプリントアウトするタイプのEチケットはほぼ絶滅している。プリントアウト型は購入後にチケットサイトのマイページやEメールからチケットをダウンロードしてプリントアウトする必要がある。現在は自宅にパソコンが無い(=プリンターも無い)人も多いため2010年代後半からは廃れてきている。

紙チケット

そして、紙チケットもコロナ感染防止として物理的な接触を回避するために廃止の流れになっている。一方、未だにチケットサイトで紙チケットが売られているのを見かけることはある。

返金/売却

チケットの返金や払い戻しはコロナ起因の延期や中止以外ではほぼ不可能だ。販売元は「不要なチケットは所有者自身で売りさばけ」というスタンスを取っている。逆に言えば、だからこそアメリカではチケットのリセール市場が活発な訳である。また、チケットのリセールにはアメリカのクレジットカードが必要になる。

主要サイト

チケットマスター(Ticketmaster)

基本情報
  • 優先順位: 1位
  • 価格: 良心的
  • 手数料: 普通
  • 品揃え/充実度: 高い
  • 探しやすさ:最高
  • 公式: 約20チーム(NBA)

チケットマスターはキング・オブ・チケットサイトだ。チケットマスターは1978年の設立から常にイベント主催者側に寄り添ってきた。2000年代に北米四大リーグがチケットの転売に頭を抱えていた際、チケットマスターは彼らと協同で転売市場を潰しにかかった。現在、新品と中古のチケットが同じ画面上で売られているのはチケットマスターと四大リーグの努力の結果に他ならない。一方、チケットマスターはユーザー側から見てもベストサイトである。座席を探すのが最も簡単だ。手数料も良心的である。だから、チケットマスターには多くの人が集まる。その結果、チケットマスターは最も良心的な価格のチケットが出回るプラットフォームとなっている。結論、チケットマスターはNBAのチケットを探す際に最初にチェックすべきサイトだ。

他のチケットサイトでチケットマスター発行のチケットが売られている場合もある。

スタブハブ(StubHub)

基本情報
  • 優先順位: 2位
  • 価格: 良心的
  • 手数料:チケット価格に比例
  • 品揃え/充実度: 高い
  • 探しやすさ: やや悪い
  • 公式: 無し
    フィラデルフィア・セブンティーシクサーズの契約満了(2021年)

スタブハブは安いチケットを探すのにオススメのサイトだ。理由は取引手数料がチケット本体価格に比例するからである。同サイトは2000年にエリック・ベイカーによって設立された後、MLBを中心にシェアを拡大し、2007年にECサイト最大手のeBayに買収されたものの、2019年に創業者に買い戻される形で欧州大手のビアゴーゴー(viagogo)の傘下に収まった。一方、品揃えは2016年のフィラデルフィア・セブンティーシクサーズの公式プロバイダー就任前後から大きく改善した。結論、スタブハブはチケットマスターと並んでチェック必至だ。

シートギーク(SeatGeek)

基本情報
  • 優先順位: 3位以降
  • 価格: 割高
  • チケット充実度: 普通
  • 探しやすさ: 微妙
  • 公式
    ニューオーリンズ・ペリカンズ
    クリーブランド・キャバリアーズ
    ブルックリン・ネッツ

シートギークは2009年誕生の新進気鋭のチケットサイトだ。同社は2013年にチケットの検索エンジンのFanSnapを吸収した後、2016年にメジャーリーグサッカーの公式プロバイダーとして成功し、2018年のニューオーリンズ・ペリカンズを皮切りにクリーブランド・キャバリアーズ(2020年)とブルックリン・ネッツ(2021年)とNBAに進出してきた。一方、今のところはチケットの品質と品揃えの悪さから上記3球団以外での利用は微妙だ。無論、近い将来、シートギークがスタブハブの様にまともなチケットを扱うようになる可能性はある。

AXS

基本情報
  • 公式プロバイダー
    ロサンゼルス・レイカーズ
    ロサンゼルス・クリッパーズ
    ミネソタ・ティンバーウルブス
    USA代表

AXSは音楽シーンでは有名なチケットサイトだ。実はアメリカのライブイベント市場はライブネイション社(業界1位)とAEG社(業界2位)の二強状態が続いている。そして、何を隠そう、先述のチケットマスターの運営会社はライブネイション社だ。一方のAEG社の主砲がAXSである。近年、AEGは「FLASH SEATSの買収」「USAバスケ代表」「ステイプルズ・センター」等でスポーツイベントの強化を図っている。現在、AXSは公式プロバイダーのチーム以外での利用機会は少ないだろうが、AEG社とライブネイション社の競争の中で良質なチケットを取り扱い始める可能性もある。

ビビッドシーツ(Vivid Seats)

基本情報
  • ロサンゼルス・クリッパーズの公式プロバイダー
    (LACはAXSとも公式プロバイダー契約)
  • ESPNと提携

ビビッドシーツは最近はチープシートに強くなっている。同社はESPNと提携しているにも関わらず長らく「一応はチェックする」程度に甘んじていた。実際、同社はロサンゼルス・クリッパーズの公式プロバイダーにも関わらず同球団のサイトからチケットを購入する場合は同じく公式プロバイダーのAXS社に飛ぶ仕様になっている。

その他: ニッチなサイト

GAMETIME

ゲームタイムは試合開始後のチケットを格安で売っている。試合の開始後、多くのチケットサイトはその試合のチケットの販売を止めてしまうため、チケットの購入はアリーナのチケット売り場だけになる。ゲームタイムは既に始まってしまった試合のチケットを扱っている。

suitehop
Home
Home - Buy luxury suite tickets and find prices at SuiteHop!

スイートホップはスイートルームのチケットを専門に扱っている。

新規参入

新規参入予定の企業
  • スポーツ・イラストレイテッド誌: 老舗スポーツ雑誌
  • ファナティクス社: スポーツアパレル界のアマゾン
  • フェイスブック: 世界最大の企業の一角
  • スポティファイ: 音楽ストリーミング

そして、最近は他業種からのチケット市場参入が続出している。2021年、スポーツ・イラストレイテッド誌はSITixを設立した。加えて、ファナティクス社もチケット市場への参入を発表している。スポティファイもライブシーンの参入を画策している。そして、フェイスブックもNFLのチケットの取り扱いを狙っている。近い将来、上記の企業からのチケット購入が当たり前になるかもしれない。

チケットを安く買う方法

チケット枚数: ソロチケット

ソロチケットなら高確率で破格の値段になっている。ソロチケットは3人組で1人が行けなくなったり、夫婦のシーズンチケットホルダーの片方が行けなくなった場合に出回る。アメリカでソロ観戦する人は非常に珍しく、ほぼ売れないため、ソロチケットは破格で売りに出される。

対戦相手: 不人気チームとの対戦

対戦相手があまり人気の無いチームの試合は安い。チケット価格は対戦相手によって大きく左右される。具体的にはチームの強さよりも人気が重要だ。例えば、ロサンゼルス・レイカーズやシカゴ・ブルズ戦は弱いシーズンでもチケットは高い。彼らのファンは全米中にいるからだ。一方、サクラメント・キングスやシャーロット・ホーネッツのようなファンの少ないチームとの試合は安い。

場所: 会場

チケットを最も安く買える場所はアリーナのチケットオフィスだ。会場のチケット売り場の場合、手数料と送料が無い or 安い。

時間: 試合直前

リセールチケットは試合直前になれば値段が下がる。もしそのチケットが売れなければ、彼らの損失となってしまうため、試合直前に多くのチケットホルダー達は値段を落とし始めるのだ。一方、ペアチケットは需要が多いため直前でも据え置き(むしろ高くなる)場合もある。だから、どちらかと言えば、この方法はシングルチケットの場合のみ有効だ。また、特性上、「試合直前までチケットを買わない」=「試合前の練習時に入場できない」というデメリットもある。往々にして選手と交流ができるのは試合前のシュートアラウンド時だ。そのため、もし選手のサインや写真が欲しいのであれば、この方法は使えない。

事前に格安チケットでシュートアラウンドに入場し、試合直前に破格になったチケットを再び購入するという方法もあるにはある。

時期: シーズン終盤

チケットは3月以降のレギュラーシーズン終盤でプレーオフの出場可否がほぼほぼ決まった時期の試合は安い。

セール/クーポン

主なセール
  • 新学期/レイバーデイ(8~9月)
  • 感謝祭(11月)
  • クリスマス(12月)

ブラックフライデーやサイバーマンデー中にチケットが安く売られている場合がある。但し、大きな期待は禁物だ。また、クーポンを利用するのも良い。クーポンはググれば見つかるはずだ。最近では各チームが専用のアプリをリリースしている場合もある。

まとめ

  • ソロチケット
  • 不人気カード
  • 会場
  • 試合直前
  • シーズン後半

上記5つがNBAのチケットを安く購入するための主な方法だ。

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ガイドブック(エリア)

カスカディアミッドウェスト五大湖ボスウォッシュ
カリフォルニアマウンテンオハイオバレーアトランティック
テキサスディープサウスフロリダ

参考

Gametime lets you buy tickets for games and concerts that have already started(techcrunch.com)
Death for the Ticket Broker(si.com)
Experts: Sports fans win in post-COVID ticketing world(espn.com)
Shutdown of major sports hasn’t stopped fans from scouring online ticket markets(sports.yahoo.com)
13 Places to Buy Cheap Discount Sports Tickets Online & Off(moneycrashers.com)
Secondary Ticket Marketplace Guide To US Ticket Resale Regulations(squirepattonboggs.com)
The death of the paper ticket for sporting events(axios.com)
OUR HISTORY(ticketmaster.com)
eBay、チケット売買サイトStubHubをviagogoに売却へ(japan.cnet.com)
76ers Announce Ticketmaster as Official Ticketing Partner(nba.com)
With $2.2M In New Funding, SeatGeek Acquires And Shuts Down Ticketing Competitor FanSnap(techcrunch.com)
SEATGEEK TO BECOME OFFICIAL TICKETING PARTNER OF BROOKLYN NETS, NEW YORK LIBERTY AND BARCLAYS CENTER(barclayscenter.com)
AEG Purchases All Outstanding Shares of AXS(aegworldwide.com)
Vivid Seats Named Official Ticketing Partner of the LA Clippers(nba.com)
Gametime lets you buy tickets for games and concerts that have already started(techcrunch.com)
How to Buy Sports Tickets(nytimes.com)

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