概要
- 総所要時間7時間以上 or 長距離
→飛行機 - 総所要時間6~7時間
→アムトラック>長距離バス>飛行機 - 車以外では不可
→レンタカー(最終手段)
結論、最も悩み所の総所要時間6~7時間の場合、「鉄道>長距離バス>飛行機」の順で選ぶのが良い。総所要時間7時間以上の長距離の場合、否応なしに選択肢は飛行機だ。また、車でしか行けない場合も自ずとレンタカーしか選択肢がなくなる。
総所要時間が6~7時間の場合
総所要時間
総所要時間は「出発地点→目的地の中心地」までに掛かる全ての時間だ。例えば、飛行機の場合、「出発地: 空港までの移動時間」「待ち時間@空港」「目的地: 空港→町の中心地への移動時間」が追加されるため、総所要時間は移動時間+2~3時間程度となる。一方、鉄道と長距離バスはダウンタウンで乗り降りするため移動時間以外の所用時間はほとんどゼロだ。その結果、総所要時間6~7時間が「鉄道/長距離バス/国内線」の分岐点となる。
鉄道-長距離バス-飛行機の比較
アムトラック | 長距離バス | 飛行機 | |
料金 | $15~ | $1~ | $80~ |
座席 | 自由席 日本の1.5倍 空席利用OK | 自由席 日本の1.5倍 空席利用OK | 狭い |
Wi-Fi | 駅&車内 | バスステーション トランジットセンター 車内△ | 空港 機内有料 |
コンセント | 車内&駅 | ステーション トランジットセンター 車内(一部) | 空港 |
手間 | 少 | 小 | 高 |
アムトラックがベスト
まず、可能な限りはアムトラックを利用するのがベストだ。アムトラックは出発の1分前に町の中心地の駅に到着しているだけで良い。 車内は飛行機と長距離バスに比べてかなり快適だ。但し、アムトラックはルートも運行本数も非常に少ないため移動手段として利用可能な区域は限られる。
長距離バス>飛行機
次に、長距離バスと飛行機で迷った場合、長距離バスを優先すべきだ。長距離バスは運賃が安く、乗降の手間がかからず、天候に左右されにくい。
最終手段: レンタカー
そして、レンタカーは非常に快適ではあるもののリスクが大きいため最終手段とするのが良い。現地観戦は疲労との戦いだ。旅行は長時間移動、時差、不慣れな場所、言語、食事等様々なストレスがある。運転が困難になる可能性もある。
比較サイト

長距離バス、飛行機、鉄道で迷った場合、比較サイトのWanderuを利用するのがオススメだ。Wanderuはルートと日時で検索すればあらゆる手段のルートや料金を一覧で表示してくれる。
アムトラック
主なルート

ボスウォッシュ&シカゴ
- ボスウォッシュ(ボストン-NY-フィラデルフィア-ワシントンD.C.)
- シカゴ近郊(シカゴ-ミルウォーキー-デトロイト-インディアナポリス等)
結論、「ボスウォッシュ」と「シカゴ近郊」以外のルートはほとんど長距離バスや飛行機の方が有用だ。両路線は通勤客も利用している位に本数が多い。
その他
一方、上記のルート以外は1日に本数が無い。上記の地図の非オレンジ色は1日の運行本数がほとんどない。強いて言えば、「ダラス-サンアントニオ-ヒューストン」「シアトル-ポートランド」「サンフランシスコ-サクラメント」「ロサンゼルス-サンディエゴ」は上手く運行状況と噛み合えば有効的な移動になるだろう。

将来的に鉄道網が強化される可能性がある。2021年4月、ジョー・バイデン米国大統領はインフラ増強計画の1つとして2035年までに特定のルートの強化を挙げている。ちなみに、同氏は地元デラウェア州からワシントンD.C.に電車通勤していたことでも知られている。
車内
Arriving at Union Station!! 🚊 #DCFamily | @rui_8mura pic.twitter.com/DTvZvNIfXm
— Washington Wizards (@WashWizards) June 21, 2019
アムトラックは飛行機と長距離バスよりも格段に良い。座席はNBA選手が利用する位に広い。座席は飛行機のエコノミークラスの10~20%程度大きく、足元も広く、混雑状況次第では一人で二席分の利用も可能だ。クッションも柔らかい。Wi-FiもYouTubeも余裕で再生可能な程度が備わっている。
搭乗の流れ
1. 比較サイトで検索
まず、出発地から目的地までの”バス”を探す。探す方法はグーグルマップで問題無い。グーグルマップで出発地と目的地を打ち込んで行き方を公共交通機関に指定して検索する。検索結果にMegabusやGreyhoundなどのバス名が表示されれば、そのバス会社がそのルートでバスを運行しているということだ。逆に無ければそのルートのバスは無い。

2. 予約&購入
次に、もし鉄道が有効であれば、アムトラックのホームページで予約を行う。購入にはクレジットカードが必要だ。座席は自由席の場合もあれば指定席の場合もある。購入後、チケットが表示される(+購入時に入力したメールアドレスにリンクが届く)ので、それをダウンロードorプリントアウトする。
3. 搭乗
そして、搭乗はチケットを持って指定の時間に指定の駅に行くだけだ。切符のチェックは搭乗時は無いが、出発後に車掌が確認に来るので、フリーライドは不可能に近い。
長距離バス
主なバス会社
- 全米展開
Greyhound: 最大手&自社バスステーション所持
Megabus: 主に大都市&超格安
FliXBUS: ニューカマー - 地方限定
Peter Pan Bus Lines(東海岸)
Jefferson Lines(中西部)
GOBUS(オハイオ州)
BOLTBUS(東海岸&北西部)
Chinatown Bus(東海岸)
等
バス会社は「全米展開」と「一地方限定」に分かれる。初心者にはグレイハウンドがオススメだ。グレイハウンドは唯一スタッフ常駐のバスステーションを持っている。
乗降場

乗降場は主に上記の5種類が存在する。バスステーションは基本的にはグレイハウンドだけだ。バスステーションにはベンチ、トイレ、コンセント、Wi-Fi、自販機がある。トランジットセンターは各社の長距離バス、鉄道、ローカルバス、路面電車、地下鉄等が乗り入れている。そして、最も多い乗降場が路肩(ガソリンスタンドや市民会館等)だ。
車内
- 座席: 日本の1.5倍弱/自由席/空席の利用可
- コンセント: ほとんどがガバガバ/変圧器不要
- Wi-Fi: 車両によってまちまち
- 温度: 夏はクーラーが寒い/冬は暑い場合は少ない
- トイレ: 有り
もし自由席なのであればスマホに充電器を差し込んで、各座席のコンセントを確認しながら席を探すと良い。車内には充電用のコンセントがあるが、バスによっては全席にコンセントが備わっている訳では無く、仮に全席にあってもガバガバですぐに外れたり、壊れていたりするからだ。夏は車内がめちゃくちゃ寒い。現地人ですら毛布やジャケットを持ち込んでいる。一方、冬はほとんど問題無いが、たまに暑い場合がある。
搭乗の流れ
1. バスを探す

まず、出発地から目的地までのバスを探す。探す方法はいくつかあるがグーグルマップで問題無い。グーグルマップで出発地と目的地を打ち込んで行き方を公共交通機関に指定して検索する。検索結果にMegabusやGreyhoundなどのバス名が表示されれば、そのバス会社がそのルートでバスを運行しているということだ。逆に無ければそのルートのバスは無い。

田舎町から田舎町へ行く場合、チケットが無い or 高額な場合がある。そんな時は「田舎町A→都市」と「都市→田舎町B」に都市で分割して探すのがオススメだ。
2. 予約&購入
次は各社のホームページでの予約だ。購入にはクレジットカードが必要である。座席は自由席の場合もあれば指定席の場合もある。購入後、チケットが表示される(+購入時に入力したメールアドレスにリンクが届く)ので、それをダウンロードorプリントアウトする。
3. 乗降場に行く
乗降場の目印は大きなカバンを持った群衆だ。一応、乗降場には目印としてステッカーやポールがあるが、ほとんどが目立たない場所にあり、見つけられたとしても本当にそこが正しい場所なのか不安になる。ただ、バスには少なくとも2人は自分以外の乗客がいる。もし大きな荷物を持っている人が群がっている場所があれば、おそらくそこが乗降場であると思って大丈夫だ。
4. 搭乗
そして、チケットを持って指定の時間に指定の乗り場に行く。搭乗時、ドアの前でチケットをスタッフに見せる。バーコードをスキャンする場合とチケットを回収される場合とがある。車内に持ち込みたくないキャリーバッグ等はバスの前に置けばスタッフがやってくれる。バスに乗り込んだら座席を探す。
国内線
- 長距離
- 鉄道と長距離バスが無い
- 総所要時間が7時間以上
- 空港-ダウンタウンの移動手段が豊富
搭乗の流れ
1. 予約&購入

マイルを貯めている航空会社が無い or 最初から格安航空券狙いの場合、航空券探しはグーグルフライトがオススメだ。同サイトは何と言っても最初に検索した日程に近い日の代金を表示する機能が良い。例えば、上記の画像の場合、日程を「往12/24復1/2」→「往12/25復1/1」に変更することで5万円以上の節約が可能になる。また、グーグルトラベルは市場に出回っている全ての航空券を載せている訳ではないものの、ほとんどの場合で一応は納得できる航空券が出てくる。
2. 搭乗
国内線の場合、出発の45分前にチェックインを済ませる必要がある。
レンタカー
概要
- 必須: 国際運転免許証
- 目安: $100/日
- 業者: 大手
- 車種: 最安
- 保険
Liability: 他人や他人の物
Damage Waiver: レンタカー自体
Personal: 自分や同乗者 - オプション: 無し
現地観戦の自由度を高めたい場合、レンタカーは必須だ。バス、鉄道、飛行機で行けない場所に自由に行くことができる。レンタカーの利用には日本の運転免許証と国際運転免許証の両方が必要になる。発行は自身の運転免許証記載住所の各都道府県の県警で行われている。予約は「比較サイト→大手レンタカー会社HPで予約」がベストだ。予約サイト経由の場合、「予約が入っていない」等のトラブルが起こる可能性がある。そして、予約時は「最安の車種」「保険&オプション無し」がオススメだ。保険とオプションは営業所でも追加できる。
料金
- 総額: $100/日
レンタル料金: $50/日
保険: $40/日
ガソリン代: $10/日 - 諸費(税金+手数料)
レンタル料金
レンタル料金は車本体のレンタル料金だ。料金は基本的には日単位で計算される。つまり、1日の夕方に借りて3日の早朝に返却した場合は3日分のレンタル料金が発生する。料金は車種によって異なる。実際に営業所では「好きな車を選んでいいよ」と言われることが多いため、予約時は日産やヒュンダイのコンパクトカーは$50/日程度の最安で問題無い。
保険
日本名 | 自動車損害賠償保険 | 車両損害補償制度 | 搭乗者傷害保険 |
キーワード | Liability | Damage Waiver | Personal |
英名 | LP(Liability Protection) LIS(Liability Insurance Supplement) | LDW(Loss Damage Waiver) CDW(Collision Damage Waiver) | PAC(Personal Accident Coverage) |
補償 | 他人の負傷 他人の物の破壊 | レンタカーの破損/盗難 | ドライバー/同乗者の怪我 |
相場 | $15/日 | $20/日 | $5/日 |
保険は「自動車損害賠償保険」「車両損害保険」「搭乗者傷害保険」の3つの加入が良い。ライアビリティとダメージウェイバーは州や業者規則で強制加入の場合もある。言い換えれば、上記以外は必要は無い。

搭乗者傷害保険はPersonal Effects Coverage(ドライバーと同乗者の所有物の保険)とセットになっていることが多い。
オプション
保険以外にもGPSやベビーチェアのようなオプションが様々ある。但し、極力追加しない方が安く済む。理由は税金がレンタル料金の総額に掛かるからだ。つまり、保険とオプションの追加した場合、その追加額分だけ納税額も上がる。強いて挙げるならば、追加すべきは返却時にガソリンを3/4以上に満たして返す必要が無いオプション位だ。
諸費(税金&手数料)
- 消費税: 15%
- 手数料: $20~100
- 年齢(21歳/25歳以下等)追加料金
- 空港/都市利用料(一部営業所)
- その他
市税/高速利用税/有料道路利用等
そして、合計$100程度の追加料金が発生する。ETCは稀に非搭載の場合もある。ETC搭載車の場合、通行料金や高速道路利用税は返却後の会計時に追加される。
ガソリン代
ガソリン代は結構掛かる。片道300km程度の移動はザラだ。だから、燃費の良い車でも1日に$10分位はガソリン代を払うことになる。

米国の給油スタンドでは日本のクレジットカードはほぼ利用不可能だ。そのため、支払いはガソリンスタンドの店員に「スタンドの番号」と「希望の量や金額分」を伝えることになる。会計後、給油スタンドは給油が可能な状態になる。
流れ
- 比較サイトで検索
- 大手会社を選ぶ
- 最安の車種を選ぶ
- 最低限の保険を選ぶ
国際運転免許証の取得
- 申請場所: 各都道府県の警察の敷地
- 必要書類
運転免許証
写真
パスポート
手数料: 2,350円 - 有効期限: 1年間
- 発行: 即日~2週間
アメリカやカナダで自動車を運転する場合、国際運転免許証の発行が必要になる。申請場所は自身の運転免許証に記載されている都道府県の警察HPから確認可能だ。申請には「日本の運転免許証」「写真(多くの申請場所には証明写真機有り)」「パスポート」「手数料」が必要になる。有効期限は1年間だ。発行は即日の場合が多いが、場所やタイミングによっては2週間程度を要する場合もあるらしい。
レンタカー探し: 比較サイトの利用
レンタカー探しはレンタカーの比較サイトの利用がオススメだ。比較サイトは日時と場所等で検索すれば各レンタカー会社の料金が一覧で表示される。
会社選び: 大手を選ぶ
- 手続きがスムーズ(外国人慣れ)
- 車の数が多い
- 営業所の数が多い
レンタカー会社は大手がオススメだ。まず、大手の方が外国人客慣れしている。ローカルチェーンの場合、スタッフが国際運転免許証を知らないため旅行客自身がざっくりとした説明をしなければならないことがある。次に、大手の方が営業所や車の数や種類が多い。つまり、大手の方が借りる場所や返す場所の都合がつきやすい。
車選び: 最安の車種を選ぶ
車種は最安の車種(燃費が良い)を選ぶのが良い。実際、営業所では「好きな車を乗って行っていいよ」と言われることが多い。だから、わざわざ高い料金を払う必要はない。むしろ、小さな営業所の場合はそもそも予約したコンパクトカーが無く、強制的にピックアップトラックやSUVといったコンパクトカー以外を借りることになる場合もある。
保険&オプション
保険とオプションは往々にしてカウンターでも勧められるため予約時には加入しなくても問題無い。
受け取り(レンタカー営業所)
- 予約、運転免許証、車種、保険、オプションの確認
- 車の選択 or 鍵の受け取り
まず、予約の確認がある。予約完了時にメールで受け取った予約番号を提示できるように準備するのが良い。予約確認後、国際運転免許証と免許証の確認がある。保険の加入は上記の三種類で良い。オプションは「No Options」で断るのが良い。
返却
チェックは日本よりも遥かに甘い。おそらくチェックしているのはガソリンの残量と大きな傷の有無だけだ。1分も掛からない。点検終了後、レシートをEメールか紙で受け取るかを聞かれる。その際、追加料金の有無を確認するのが良い。あるいは、レシートで受け取ってざっと確認するのが良い。
まとめ
- 総所要時間7時間以上 or 長距離→飛行機
- 総所要時間6~7時間→アムトラック>長距離バス>飛行機
- 車以外では不可→レンタカー(最終手段)
結論、最適解は「距離」「総所要時間」「町中の公共交通機関」「運賃」「天候」「ストレス」の六大要素で適宜異なるが、基本的には移動距離が長い場合は否応なしに飛行機一択となり、総所要時間が6~7時間の場合にのみ「鉄道>長距離バス>飛行機」の順でベストとなり、いずれでも行けない場合のための最終手段としてレンタカーを利用するが定石となっている。
関連記事
現地観戦の基礎知識







ガイドブック(エリア)

NBA
イースタンカンファレンス
アトランティック | サウスイースト | セントラル |
ボストン セルティックス | ワシントン ウィザーズ | シカゴ・ブルズ |
ブルックリン ネッツ | シャーロット ホーネッツ | ミルウォーキー バックス |
ニューヨーク ニックス | アトランタ ホークス | インディアナ ペイサーズ |
フィラデルフィア セブンティーシクサーズ | オーランド マジック | クリーブランド キャバリアーズ |
トロント ラプターズ | マイアミ ヒート | デトロイト ピストンズ |
ウェスタンカンファレンス
ノースウェスト | サウスウェスト | パシフィック |
ポートランド トレイルブレイザーズ | ダラス マーベリックス | ロサンゼルス レイカーズ |
ミネソタ ティンバーウルブス | ヒューストン ロケッツ | ロサンゼルス クリッパーズ |
オクラホマシティ サンダー | メンフィス グリズリーズ | フェニックス サンズ |
ユタ・ジャズ | ニューオーリンズ ペリカンズ | サクラメント キングス |
デンバー・ナゲッツ | サンアントニオ スパーズ | ゴールデンステイト ウォリアーズ |
NBAサマーリーグ

参考
Lyft Center, Inc. Vehicle Rental Terms and Conditions(lyft.com)
Top 25 Busiest Amtrak Stations: 2019(bts.dot.org)
As Biden pushes major rail investments, Amtrak’s 2035 map has people talking(opb.org)
Check-in and arrival(aa.com)
国外運転免許証取得手続(本人による申請)(keishicho.metro.tokyo.jp)
米国の保険について(hertz-japan.com)
レンタカーで事故した場合の補償について(rentalcars.com)