うい。
Bro Institute of Ball&Tripは大人の野郎(通称bro)がバスケをより楽しむための知識とノウハウを提供しているサイトだ。
現在、broは完全に蚊帳の外にいる。と言うのも、broは無駄遣いをしないからである。ビジネスは金を使わない奴を対象には行われない。
しかし、言い換えれば、コンテンツはホイホイ金を出す奴らを対象に作られているということだ。実際、現在のバスケメディアも”そういった奴ら”をターゲットにしている。例えば、多くのメディアが「釣りタイトル」でPV数を稼ごうとしている訳だが、挑発的な見出しや俗物的なコンテンツで購買数を増やすのはまさにスポーツ新聞や週刊誌の手法であり、何故「スポーツ新聞や週刊誌がくだらないコンテンツを提供しているのか?」と言えば、それは彼らのターゲットも”そういった奴ら”だからである。
そして、その結果がbroが物足りなさを感じる今の状況だ。
一方、確かにこちらから合わせに行くのも1つの手ではあるだろうが、正直、大人の野郎がワーキャースタイルを続けるのは結構痛々しい。また、一部の人間は経済力で得たコレクションを見せびらかすことに走っているが、これは空港の写真をFacebookに上げるのと同様にオッサン的でダサい。(※コレクション自体は否定していない。)
と言うことで、大人の野郎に残された道はあらゆる知識を吸収して多面的且つ高い彩度でバスケを見る”bro way”しかない。
しかし、先述した通り、broを相手にしているコンテンツはない。故に、俺達が同志のために一肌脱いで始めたのがBro Institute of Ball&Tripだ。俺達はbroがバスケを楽しむための知識(情報の信頼性を担保する参考文献付き)とノウハウの提供を行っている。
と言うことで、今回はシカゴ・ブルズについてだ。
シカゴ・ブルズ
シカゴ・ブルズは再びファンを振るいにかけている。
2010年代、ブルズファンは高い期待を持って迎えた。2009年、シカゴ・ブルズは天文学的確率からNBAドラフト全体1位指名権を手に入れ、地元シカゴ出身のデリック・ローズを指名し、王朝復活の兆しにシカゴ中は歓喜に沸いた。
そして、2010-11、ローズは周囲の期待に応えてブルズを62勝20敗に導き、若干21歳ながらシーズンMVPを受賞し、残るはチャンピオンリング奪還と1990年代以来の王朝樹立のみとなった。
しかし、長くは続かなかった。ローズは高い身体能力を駆使したことが祟ったのだ。ローズは度々怪我に悩まされ、都度欠場を余儀なくされた。さらには自身が苦手とするスリーポイントの時代の到来も重なり、ローズの支配力は次第に弱まってしまった。その後、ブルズはルオル・デンとカルロス・ブーザーを手放してパウ・ガソールを試みたが、上手くは行かず、HCにフレッド・ホイバーグを抜擢したことも裏目に出たため、遂にローズ放出を決行した。
そして、チームの中心はジミー・バトラーへと移ったが、ドウェイン・ウェイドやラジョン・ロンドの獲得で話題にはなったものの、全盛期を過ぎた時代錯誤の選手で戦うことはできず、ガー・フォーマンはGMを解任された。
現在、マーク・エバーズリーがチームの運命を握っている。ビリー・ドノバンの採用とパトリック・ウィリアムスの指名は現時点では評価不能だが、ウェンデル・カーターJr、チャンドラー・ハッチソン、オット・ポーターJrと将来の1巡目指名権×2を気前良く放出し、代わりにトロイ・ブラウンJrとオールスターのニコラ・ブチェビッチを獲得したのは疑問符が付く。
現在、ブルズの核となる選手達は、ニコラ・ブチェビッチを除けば、ザック・ラビーン、ラウリ・マルカネン、コービー・ホワイト、パトリック・ウィリアムスと非常に若いが、NBAを席捲するような様子は見受けられない。
チケット
- チケット価格: やや高い
- 公式プロバイダー: Ticketmaster?
シカゴ・ブルズのチケットはやや高い部類に入っている。
チケット価格は主に「フランチャイズ」と「チーム」の価値で決まる。フランチャイズとは本拠地を置いている経済圏の規模だ。往々にしてチケット価格は「人口」「物価」「バスケ熱」に相応する。一方、チームは「球団の強さ」と「スター選手の有無」だ。NBAの試合にはバスケファン以外も足を運ぶのだが、概して彼らは「チームが強い」or「スターがいる」場合に観に行くため、どちらかがあれば、需要が高まり、それに応じてチケット価格は上昇する。
シカゴ・ブルズの場合、シカゴは中西部と北東部最大の都市だ。バスケ熱も非常に高く、マイケル・ジョーダン、デリック・ローズ、ジミー・バトラーのおかげでチームのファンも多い。一方、現在のチームの魅力は薄い。実際、近年は来場者数は激減している。ブルズは2010年代は常にNBAトップの来場者数を誇っていたが、スター不在と成績不振で2019-20シーズンは11位にまで落ち込んだ。
その結果、最近はチケット代はNBAの平均と比べればやや高い程度だ。
アクセス
ユナイテッド・センター
名称: United Center
住所: 1901 West Madison Street, Chicago, IL 60612
開場: 1時間半前
閉場: 試合後1時間
詳細: https://www.unitedcenter.com/venue/visitors-guide/
Q&A: https://www.unitedcenter.com/venue/frequently-asked-questions/#security
シカゴ・ブルズのホームアリーナはユナイテッド・センターだ。アクセスは地下鉄BLUE LINEのIllinois Medical District駅から徒歩10分程である。キャパシティは2万人を超えている。
アリーナルール
入場時の格好: 基本的には手ぶらで
主な持ち込み禁止物
・14″×14″×6″以上のバッグ
・バックパック
・スーツケース
・タブレット
・プロ用カメラ+レンズ
・ベビーカー
・飲食物
・自撮り棒
・マスク
NBAゲームへはできるだけ軽装で行くのが基本だ。男ならスマホ、財布、チケット、身分証明証(パスポート)の四種の神器が現地人の基本的な入場スタイルである。もちろん公共のマナーに反しない程度に衣類は纏っておかなければならない。
サインボードのルール: 内容は選手やチームへの応援に
サインボードのルール
・棒をつけるのは禁止
・18インチ以内
・政治、中傷、性的なメッセージ
・他のファンの観戦の妨げになる
そして、もし選手やチームを応援するためにサインボードを作成するつもりであれば、サインボードは、メッセージ性があるという特徴上、厳しいルールが敷かれているので、注意が必要だ。基本的なルールは上に羅列したが、詳しくは下のQ&AのSign Policyを読んでくれ。
魅力2: アリーナの展示物

- マイケル・ジョーダン(the Spirit)はアトリウム(Atrium/Gate4)と呼ばれる建物の中にある。
- スコッティ・ピッペンはセクション113~115の出入口付近(Gate7)のコンコース
- レッド・カーはセクション101~103の出入口付近(Gate3)のコンコース
ユナイテッド・センターにはアメリカ三大美術館のシカゴ美術館に勝るとも劣らない展示物が並べてある。マイケル・ジョーダン、スコティ・ピッペン、レッド・カーの銅像、優勝旗と永久欠番のバーナー(天井)、優勝トロフィーなどがアリーナの至る所に展示されている。ユナイテッドセンターに訪れるのであれば、是非これらも周ってブルズのレガシーを堪能してほしい。
荷物を預ける場所

ユナイテッド・センターを道路を挟んだ場所にAdvocate Centerというブルズのトレーニング施設がある。その横に屋台トラックが停まっていているので、そこにいるオッサンらに会場内に持ち込めない荷物を預ける。もちろん無料だ。荷物を預けたら引換券を貰えるのでそれをキープしておき、帰り際にそれと預けた荷物を交換するシステムだ。
グッズ
チームストア
名称: MADHOUSE TEAM STORE
イベントデイ: 10:00~試合後1時間
ノンイベントデイ: 10:00~18:00(日曜休み)
HP: https://www.madhouseteamstore.com/
ユナイテッドセンターにはMAD HOUSEとBulls Marketという2つのチームストアがある。MADHOUSEは試合が無い日でも営業している。両ストアでは品揃えもセール品も微妙に異なるので、どちらも訪れることをオススメする。
NBAの各アリーナにはメインのチームストアに加えてサブストアと出店がある。重要なのはそこらはメインのチームストアとは微妙に品揃えが異なる点だ。例えば、過去に在籍していた選手のジャージーやアディダス時代のTシャツなどがセールになって置いてある。だから、もし興味があって時間が許すのであれば、早めに入場してメインのストア以外も行ってみると良い。思わぬ出会いがあるかもしれない。
South State Street
この通りには何より32 South State Street(ジョーダン専門店)があり、フットロッカー(Nation of Hoop有)、FOOTACTION、Champ Sportsというスニーカー店が立ち並んでいる。シカゴ限定シューズはここで買える。キャップが欲しければLids、 ディスカウントストアのRoss Dress For Less、スポーツグッズが10%程安く買えるデパートMacy’sもある。
マグニフィセントマイル
次に行くのがマグニフィシェントマイルだ。ここはショッピング街として有名で、NIKEやADIDASのブティックがある。
Dick’s Sporting Goods
ディックズは全米チェーンのスポーツ小売店だ。地元のプロチームや大学のアパレルが置いてある。チームストアが開いなくても、ブルズの商品はここでも買える。
サイン
- 出待ち
a. アリーナ出入口前
b. アリーナ内練習時
c. ホテル前 - イベント
出待ち
アリーナ出入口
選手にサインや写真を求める手段の1つが会場入り口での出待ちだ。多くの場合、試合当日の午前中~夕方にかけてホームもアウェイチームもアリーナ内で練習をする。その出入りを狙って出待ちが可能だ。アリーナにはいくつもの出入口があるが、選手やコーチが通る出入口にはほぼ必ず柵が立てられている。だから、もし出待ちをするべき出入口か分からなかったら、とりあえず柵が立てられている出入口で待つと良いだろう。柵では無く警備員や他のファンも目印になる。
試合前の練習時(試合のチケット必須)
もう1つの手段がアリーナ内での練習時だ。試合開始前のアリーナ内での練習時、何人かの選手はファンサービスも行ってくれる。基本的にアリーナは試合開始前の2~3時間前に開場するので、その日の試合のチケットを見せて開場時間と同時に入場する。断言はできないが、試合開始前の練習の見学はどこの座席のチケットでもフロアの近くまで降りることができるので、入場したらトンネル(関係者用通路)付近に行ってそこで陣取れば良い。この場合も柵、警備員、ファンが目印となる。
ホテル前
アウェイチームの選手達が宿泊するホテル前でもサインを貰うことができる。チーム御用達のホテルは基本的にはその街の最高級ホテルだ。ホテルの場合もアリーナ出入口と同様に警備員、ファン、柵が目印になる。
- 出待ちのルールは時と場合によって異なる。NBAで統一されたルールは無い。同じ会場でも「昨日はOKだったのに今日はダメ」なんてこともザラにある。警備員のさじ加減による場合が大きい。
- 選手全員がファンに対応してくれるわけではない。ファン対応はチームによって異なるので、若手の仕事であったり、試合ごとにファン対応の当番が交代していたり、それはチームで異なるようだ。
イベント
地元のスーパーマーケットやスポーツ用品店では選手のサイン会がちょいちょい行われている。チームの公式アカウントやHPで告知している。出待ちと違って公式のイベントなので選手の応対もフレンドリーな場合が多い。
まとめ
- NBA屈指の人気
- 展示物は必見
- チケットは高い
- グッズは日本でも購入可
シカゴ・ブルズはNBA屈指の人気を誇るチームだ。故に、チケットは高い。但し、最近は成績不振で来場者数が減っているため、チケット代も落ちつつある。正直、グッズは日本でも色々と売られているので、レア物以外はわざわざ現地で購入する必要はない。
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五大湖エリア

五大湖エリア(北東部)
五大湖エリアは五大湖周辺を括ったエリアだ。北にミネソタエリア、東にニューイングランドエリアとボスウォッシュエリア、南にオハイオバレーエリア、西にカンザスシティエリアがある。
トロント(カナダ)
トロントはカナダ最大の都市だ。NBAトロント・ラプターズとGリーグチームのラプターズ905、そしてカナダ国内リーグのチームがある。一方、多民族都市で市内では様々な文化体験ができる。ナイアガラ滝も近い。
バッファロー(ニューヨーク州)
バッファローはカナダとの国境の街だ。アメリカからトロントへ向かう通過点にあるためかなり行きやすい。NCAAトーナメント常連校になりつつあるバッファロー大学を含めて合計3校のNCAA D1大学がある。
ピッツバーグ(ペンシルベニア州)
ピッツバーグは鉄鋼の町として知られているが、同時に学術都市でもある。NCAA D1はピッツバーグ大学、デュケイン大学、ロバート・モリス大学、NCAA D3は最初の大学の試合を行ったとされるジェネバカレッジがキャンパスを構えている。
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ミシガンステイト大学はデトロイト・ウェイン・カウンティ国際空港から長距離バスで1時間半程のイーストランシングにある。
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クリーブランドはレブロン・ジェームスを産んだ労働者の町だ。NBAクリーブランド・キャバリアーズはそんな街の唯一の希望だったレブロンが去って以降一気に高額チームから格安チームに転落した。その他、クリーブランドステイト大学等ミッドメジャー4校がキャンパスを構えている。
オハイオステイト大学(オハイオ州)
オハイオステイト大学は全米最大規模の超マンモス大学だ。キャンパスはオハイオ州のど真ん中の州都コロンバスにある。
ニューキャッスル(インディアナ州)
ニューキャッスルはインディアナポリスとデイトンの中間に位置する田舎町だ。インディアナ・バスケットボール殿堂とニューキャッスル高校がある。
インディアナポリス(インディアナ州)
インディアナポリスは五大湖から離れた内陸部にある地方都市だ。エリアの中で最も雰囲気が良い。NBAインディア・ペイサーズとブラッド・スティーブンス時代に2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たしたバトラー大学がある。
シカゴ(イリノイ州)
シカゴはアメリカ北東部と中西部のターミナルとして栄えた大都市だ。NBAはシカゴ・ブルズ、NCAAはデポール大学、ノースウェスタン大学、ロヨラ大学(シカゴ)など古い歴史を持つチームがキャンパスを構えている。
ミルウォーキー(ウィスコンシン州)
ミルウォーキ-はシカゴと一緒に周っておきたい町だ。NBAはミルウォーキー・バックス、NCAA D1はドウェイン・ウェイドの母校マーケット大学とNBAプロスペクトのパトリック・ボルドウィンJrの進学先候補のウィスコンシン大学ミルウォーキー校がある。
ウィスコンシン大学(ウィスコンシン州)
強豪ウィスコンシン大学はミルウォーキーから長距離バスで片道1、2時間程のマディソンという町にある。
NBA
イースタンカンファレンス
ウェスタンカンファレンス
※2021年4月現在、CHI、OKC、PORのみ無観客試合を実施中
現地観戦術










参考
How To Find The Cheapest NBA Tickets For The 2020-21 Schedule + Onsale Dates & More(blog.ticketiq.com)
The Most Expensive NBA Teams to See Live(thestreet.com)
NBA Attendance Report(espn.com)
Chicago Bulls(forbes.com)
STATUES(unitedcenter.com)
ATRIUM AT THE UNITED CENTER(unitedcenter.com)
NBA TEAMS AVERAGE DATA FOR THE CURRENT SEASON(en.hispanosnba.com)
LAURI MARKKANEN NBA DRAFT SCOUTING REPORT AND VIDEO ANALYSIS(draftexpress.com)