ミネソタ大学
基本情報
名称: University of Minnesota, Twin Cities
愛称: Gophers/U of M/UMN
所属: Big 10 Conference
2021-22: 13勝17敗

近年の話: 心機一転
- 新HC就任(2021)
- 新部員14名(2021)
- 注目選手
ジェイミソン・バトル
2021年、新HCに元ACベン・ジョンソンが就任した。そして、2021-22、部員の14名が新規メンバーの布陣で同校史上2度目のファイナル4進出を狙っている。

新規部員が多い理由はNCAAの「コロナ特例措置」と「編入ルール緩和」の影響も大きい。まず、NCAAは2019-20のコロナ主因のシーズン中止を配慮して最大4シーズンの選手資格に+1シーズンの措置を講じた。また、1度目の編入直後はレッドシャツ(公式戦出場不可)が不要になった。その結果、多くの選手が気軽に他大学へ編入できるようになった。
ビッグ・10・カンファレンス
- 名称: Big 10 Conference
- 愛称: B1G
- 設立: 1896年
- 所属校: 14校
- 放送: FOX/ESPN/CBS/BIG 10 Network
- HP: www.bigten.org
所属校(大まかな所在地) |
オハイオステイト大学(コロンバス)は一昔前まではグレッグ・オデン、マイク・コンリー、エバン・ターナー、ディアンジェロ・ラッセルなどトッププロスペクトをリクルートしていた。近年はブランド力に陰りが見られる。 |
ミシガン大学(デトロイト)は2019-20から元ファブファイブのジュワン・ハワードが指揮を執っている。 |
ミシガンステイト大学(デトロイト)はマジック・ジョンソンとドレイモンド・グリーンの母校だ。 |
パデュー大学(インディアナ州)は2021-22シーズンの優勝候補の1つだ。 |
インディアナ大学は名将ボブ・ナイト(1971-2000)が率いて3度のNCAAチャンピオンに輝いた。 |
メリーランド大学(ワシントンD.C.)は同大のNBAドラフト高順位指名者はバストになる傾向がある。 |
アイオワ大学はルカ・ガルーザが在籍していた。 |
ミネソタ大学(ミネアポリス)は1980年代のボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズ時代にそれぞれにケビン・マクヘイルとマイカル・トンプソンを送り込んだ。 |
イリノイ大学は2005年にデロン・ウィリアムスらがNCAAトーナメント準優勝を果たした。 |
ウィスコンシン大学は2015年に38勝0敗のケンタッキー大学を破ってNCAAトーナメント決勝に進出した。 |
ノースウェスタン大学(シカゴ)は運動部には注力していないため初のNCAAトーナメントは2017年だった。 |
ペンシルベニアステイト大学は1954年にファイナル4に進出している。 |
ネブラスカ大学(リンカーン)は2019年にフレッド・ホイバーグがHCに就任し、2021年秋から富永選手がプレーしている。 |
ラトガース大学(ニュージャージー州)は2020‐21に1991年以来のNCAAトーナメント出場を果たした。 |
ビッグ・10・カンファレンスは北東部と中西部の各州の代表的大学計14校が所属している。近年は乱世だ。最近ではB1Gの”じゃない方”のノースウェスタン大学、ラトガース大学、ネブラスカ大学、ペンステイト大学ですら上位に食い込んでいる。最大の特徴はフィジカルさだ。そのため、各校は競うようにビッグマンをリクルートしている。放映権はFOX、ESPN、CBSとBIG 10 Networkに分割されている。
チーム史
前トーナメント時代
- 大学初の試合
- 全米No.1評価×3(1902、03、17)
初の大学同士の試合
ミネソタ大学は最も古い歴史を持つチームの1つだ。1895年2月のミネソタ農業大学(ミネソタ大学ツインシティ校の前身の1校)と隣町St.ポールのハムライン大学(Hamline University)の試合は初の大学同士の試合と認知されている。また、1896年1月、ミネソタ大学ミネアポリス校(ミネソタ大学ツインシティ校の母体)は近隣の学校、YMCA、キャンパス内の陸軍とリーグを組織し、同月にミネソタ大学ミネアポリス校のチームも初の試合を敢行した。
全米No.1評
ミネソタ大学はPremo-Porretta Power PollとHelmes foundationによって合計3度(1902年、1903年、1917年)の全米No.1と評された。
ジョン・クンドラ時代(1959-68)
- 同校初の黒人選手のリクルート
ルー・ハドソン(1962-66)
-NBAオールスター×6
-NBA 2ndチーム(1970)
-永久欠番(#23-アトランタ・ホークス)
-永久欠番(#14-ミネソタ大学)
アーチ・クラーク(1962-66)
-NBAオールスター×2
-NBA2ndチーム(1972)
ジョン・クンドラ時代、同大初の黒人選手2名が後々にNBAスターに成長した。ルー・ハドソンは13年間のNBAキャリアで平均20得点を記録した。一方、アーチー・クラークはNBAドラフト下位指名からNBA 2ndチームに選ばれるまでに至った。
ジム・ダッチャー時代(1975-86途中): レジェンド3名を輩出
フリップ・サンダース(1973-77)
- NBAヘッドコーチ歴17年
フリップ・サンダースは1995-96途中のミネソタ・ティンバーウルブスHC昇格し、当時GMケビン・マクヘイルと共にケビン・ガーネット中心のチーム作りに成功し、8年連続プレーオフ進出を果たした。
マイカル・トンプソン(1974-78)
- 同大初の全体1位指名選手(1978)
- NBAチャンピオン(1987&88)
- クレイ・トンプソンの父
- 永久欠番(#43-ミネソタ大学)
マイカル・トンプソンは1978年のNBAドラフト1巡目1位でポートランド・トレイルブレイザーズに入団し、その後は3年目の平均20+点をピークに伸び悩み始めたものの、9年目(1986-87)にロサンゼルス・レイカーズでカリーム・アブドゥル・ジャバーのバックアップとして真価を発揮し、NBA連覇に貢献した。
ケビン・マクヘイル(1976-80)
- NBAチャンピオン(1981、1984、1986)
- NBAオールスター×6回
- NBA1stチーム(1987)
ケビン・マクヘイルは1980年代にポストムーブとディフェンスでボストン・セルティックス黄金期を支えた後、2011-15にヒューストン・ロケッツのHCを務め、現在は解説者をしている。
クレム・ハスキンズ時代(1986-99)
- ボビー・ジャクソン(1997年1巡目23位)
- ジョン・トーマス(1997年1巡目25位)
- サム・ジェイコブソン(1998年1巡目26位)
- クインシー・ルイス(1999年1巡目19位)
1996-97、ミネソタ大学は将来のNBAドラフト1巡目指名選手4名と共にビッグ・10・カンファレンスのリーグ戦を1位で通過し、中西部地区1位シードでNCAAトーナメントに臨み、ファイナル4へと進出した。一方、その後、選手の学業成績の改ざんが地元紙にすっぱ抜かれた。HCクレム・ハスキズが大学職員や教授に部員の成績の便宜を図るように計らっていたのだ。そのため、現在、同成績はNCAAの公式記録から抹消されている。
ダン・モンソン時代(1999-2006)
ダン・モンソン(Dan Monson)は2003年高卒組No.2 PFのクリス・ハンフリーズをリクルートした。当初、同選手は当初はデューク大学にコミットしたものの、後日、ワン&ダン否定派のコーチKとの考え方の違いが発覚したため、入学直前の5月に地元のミネソタ大学に進路を変更した。
トゥビー・スミス時代(2007-13)
リチャード・ピティーノ(2013-21)
- アミーア・コフィー(2016-19)
- ダニエル・オトゥール(2018-20)
現地観戦
【1日目】インディアナ大@ミネソタ大: バブルチーム同士の好ゲーム目的で行ったつもりが、Trayce Jackson-Davisが一気に世界に知れ渡った日に出会してしまった。座席は2列目。チケットは当日StubHubで購入。約$50。超安い。3枚目は100年前の栄光。4枚目はレジェンド達。#現地観戦兄弟 pic.twitter.com/9fTQwznwFR
— Ball Otaku Bros (@BOIBROS) February 20, 2020
ホームアリーナ
名称: Williams Arena and Sports Pavilion
住所: 1925 University Ave SE, Minneapolis, MN 55455
ホームアリーナはキャンパス内のWilliams Arena and Sports Pavilionだ。ダウンタウンからアリーナへは路面電車(Green Line)とローカルバスがある。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売に携わっている企業だ。同社は自社の「Fanatics」「Fanatics International(欧州軸)」「Fanatics Big Tall(デカいサイズ)」「LIDS(子会社)」で全NCAA D1校のグッズを販売している。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

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ミッドウェストエリア

ミッドウェストエリア(中西部)
ミッドウェストエリアはミネソタ州、アイオワ州、ネブラスカ州、イリノイ州、カンザス州、ミズーリ州で括ったエリアだ。
ミネアポリス(ミネソタ州)
ミネアポリスは隣町のSt.ポールと並んでツインシティと呼ばれている。NBAミネソタ・ティンバーウルブス、強豪ミネソタ大学、大学初の試合を行ったNCAA D3のハムライン大学がある。そして、ミネハハアカデミー等高校バスケが熱い。
カンザスシティ(ミズーリ州)
カンザスシティはジェームス・ネイスミス博士主導で全米初の大学No.1を決める大会が開催されたカレッジフープスの聖地だ。故に、同大会組織委員会が前身のNAIA本部とカレッジフープスの博物館がある。また、NCAA D1のミズーリ大学カンザスシティ校(UMKC)がキャンパスを構えている。
カンザス大学(カンザス州ローレンス)
カンザス大学はバスケットボールの発明者ジェームス・ネイスミス博士が初代HCを務めた由緒正しい名門だ。同大はNBA選手の育成よりもNCAAトーナメント制覇に重きを置いている。
カンザスステイト大学(カンザス州マンハッタン)
カンザスステイト大学はトライアングルオフェンスを初めて実戦導入した歴史を持っている。同大は強豪ビッグ12カンファレンスに所属している。
ウィチタ(カンザス州)
ウィチタはカンザス州最大の都市だ。強豪ウィチタステイト大学とサンライズ・クリスチャン・アカデミーがある。
NCAA基礎講座
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NCAAの視聴方法



参考
BEN JOHNSON(gophersports.com)
Gopher glory : 100 years of University of Minnesota basketball(archive.org)
A Brief History of Men’s College Basketball(ncaa.org)
U basketball program accused of academic fraud(web.archive.org)
Minnesota Golden Gophers School History(sports-reference.com)
Duke releases McDonald’s recruit Kris Humphries(usatoday30.usadotady.com)