うい。
「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。
今回は実はバスケットボールが昔から盛んなベイエリアを紹介する。
ベイエリア(カリフォルニア州)
基本情報
ベイエリアとはサンフランシスコ、オークランド、バークレー、サンノゼ等から成るカリフォルニア州北部の入江のことだ。元々はサンフランシスコは観光地、対岸のオークランドは下町、バークレーは高級住宅街、そして、サンノゼだけがIT関連企業と研究施設が密集したシリコンバレーだったが、IT業界の急速な発展により、現在はベイエリア全体がシリコンバレーと化している。
総評: 初心者向け
ベイエリアは初心者(初心者-初級者-中級者-上級者)にもオススメできる。
快適性(衣食住+足+気候): ★★★★★
規模 | 公共交通機関 | 気候 (11~3月) |
大都市 | 地下鉄 路面電車 ローカルバス ケーブルカー | 最高気温: 20℃ 最低気温: 7℃ (詳細) |
ベイエリアは衣食住で困ることは無い。公共交通機関も便利だ。サンフランシスコは地下鉄BART、路面電車、ローカルバス、オークランドとバークレーは地下鉄BARTとローカルバス、サンノゼの市内には路面電車とローカルバスが走っている。
各都市間の移動手段

しかし、ベイエリア各地を循環している地下鉄やバスは無いため、各都市間の移動は複数の公共交通機関を乗り継がなければならない。サンフランシスコは、オークランド(バークレー)とは地下鉄BART、サンノゼとは鉄道Caltrainで繋がっている。オークランドとサンノゼは鉄道Amtrakがあるが、運行本数が少ないので、往々にして地下鉄BARTと鉄道Caltrainを乗り継いでサンフランシスコ経由で行くことになる。ちなみに、ベイエリア内の移動に長距離バスを利用するのもアリである。
アクセス: ★★★★★
飛行機 | 空港 | 長距離バス 鉄道 |
直行便有り | Greyhound Megabus Flixbus Amtrak |
ベイエリアはアクセスが良い。サンフランシスコ国際空港は唯一日本との直行便がありる空港だ。空港とダウンタウン間は地下鉄BARTのAntioch–SFO/Millbrae line(黄色)が走っている。オークランド国際空港はも地下鉄BARTが空港とダウンタウン間を繋いでいる。サンノゼ国際空港空港からダウンタウンへは路面電車で行くことができる。一方、ベイエリアには大手バス会社3社のバス停がサンフランシスコ、オークランド、サンノゼ各地に設置されおり、オークランドとサンノゼには鉄道Amtrakの駅もある。
観光: ★★★★★
- シリコンバレー…IT関連企業の本社や研究施設が集まっているサンノゼ付近
- ゴールデン・ゲート・ブリッジ
- アルカトラズ島
- ケーブルカー
ベイエリアは観光地だ。
ベイエリアのバスケットボール
NBA: ゴールデンステイト・ウォリアーズ
ベイエリアは何を隠そうゴールデンステイト・ウォリアーズの本拠地だ。同球団は長らくオークランドにあるオラクル・アリーナを使用していたが、2019-20シーズンからサンフランシスコのチェイス・センターにホームアリーナを移転した。
NCAA: スタンフォード大学等
ベイエリアにはNCAA D1大学が計6校もキャンパスを構えている。毎年NBAプロスペクトが在籍しているスタンフォード大学、ジェイソン・キッドの母校カリフォルニア大学バークレー校、ゴンザガ大学のライバルSt.メアリーズ大学はNBAファンでも現地観戦を検討する余地はある。



Pro-Am League
名称: San Francisco Bay Pro Am Basketball League
会場: Kezar Pavilion
住所: 755 Stanyan St, San Francisco, CA 94117
HP: http://www.sanfranciscoproam.com/
プロアマリーグ(Pro-Am League)は夏にプロとアマチュア(大学生や高校生等)が各自でチームを組んで参加するリーグ戦だ。サマーリーグと呼ばれることもある。リーグは全米各地に存在する。最も有名なのはロサンゼルスのDrew Leagueだ。どこのリーグも夏休み(5月下旬~8月上旬)の数週間に10チーム前後でリーグ戦とプレーオフトーナメントを行っている。NBA選手は1試合だけのゲスト参加もあればオールサマーで出場している場合もある。観戦は基本的にどこも無料だ。
SF Pro-Amは1979年から続く老舗のプロアマリーグだ。過去には地元出身のゲイリー・ペイトンやジェイソン・キッドからウォリアーズのステフィン・カリー等、ベイエリアに所縁のある選手を中心に多くのNBA選手がゲスト参加していた。
しかし、近年はNBA選手はほとんど参加していないようである。俺達が確認している限りでは2017年にデイミアン・ジョーンズとジョーダン・ベルが参加したのが最後で、最近はBALL IS LIFEなどのメディアから動画が出ることもなくなってしまった。
プロアマリーグ(Pro-Am League)は夏(オフシーズン)にプロとアマチュア(元プロ、大学生、高校生等)が各自でチームを組んで参加するリーグ戦だ。サマーリーグと呼ばれることもある。リーグは全米各地に存在する。最も有名なのはロサンゼルスのDrew Leagueだ。どこのリーグも夏休み(5月下旬~8月上旬)の数週間に10チーム前後でリーグ戦とプレーオフトーナメントを行っている。NBA選手は1試合だけのゲスト参加もあればオールサマーで出場している場合もある。観戦は基本的にどこも無料だ。
その他: カリー主催の中高生向けキャンプ
毎夏、ベイエリアではアンダーアーマーとステフィン・カリー主催のSC30 Select Campが開催されている。このキャンプは有望な高校生30人を招待してカリー直々にスキルやマインドセット等を教えるといったものだ。最終日の紅白戦は一般公開となっている。2019年はMerritt Community College、2018年はKerzer Pavilionが会場となっていた。過去にはアンソニー・エドワーズやコール・アンソニーらが参加した。
出身選手
ベイエリア(特にオークランド)はビル・ラッセル、ゲイリー・ペイトン、ジェイソン・キッド、ポール・ピアース、デイミアン・リラード等数え切れないほどのNBA選手を育てた街だ。
聖地
モスウッド・パーク・コート
名称: Mosswood Park
住所: 3612 Webster St, Oakland, CA 94609
オークランドのダウンタウンのモスウッド・パーク・コートはかつてジェイソン・キッドとゲイリー・ペイトンがしのぎを削っていた伝説のコートだ。過去にはゴールデンステイト・ウォリアーズやレッドブルのイベントも開催されており、今後も何かしらのイベントの開催地になる可能性は高い。アクセスは地下鉄19st/Oakland駅から徒歩20分程だ。
リッチモンド高校(コーチ―カーター)
映画コーチカーター(2005)の実在モデルとなったリッチモンド高校(リッチモンド市)もベイエリアにある。
買い物
チームストア
名称: Warriors Shop/Warriors Team Store
営業:
HP: https://shop.warriors.com/?_s=bm-Warriors-topnav-shoptab
ウォリアーズグッズはチームストアがオススメだ。チームストアはチェイス・センター、ウェストフィールド・サンフランシスコ・センター(後述)、サンノゼのダウンタウン、コンコードにある。
ウェストフィールド・サンフランシスコ・センター
名称: Westfield San Francisco Centre
住所: 865 Market St, San Francisco, CA 94103
ウェストフィールド・サンフランシスコ・センターはサンフランシスコのど真ん中にあるショッピングセンターだ。地下鉄BARTのパウエル駅から徒歩1分の場所にある。Champ Sports、Lids、ウォリアーズのチームストアが入っている。
College Shop
名称: College Shop(Pier 39)
住所: The Embarcadero, San Francisco, CA 94133
埠頭沿いのピア39にアメリカ各地の大学とNBA各チームのグッズが置いてある。
ブックストア(カレッジストア)
カレッジグッズの購入は各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。
ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。
ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。
まとめ(現地観戦プラン案)
スタンダード(NBAオンリー)型
NBAオンリー型の場合、長距離バスで片道3時間程で日帰り可能なサクラメントは是非とも一緒に周りたい。その他、飛行機で片道数時間程度のロサンゼルス、ポートランド、フェニックス、ソルトレイクシティ、デンバーと組み合わせるのが良い。
オタク(カテゴリー不問)型
カテゴリー不問の場合、ベイエリアの各大学を周るだけでも十分に楽しめる。が、長距離バスで行けるストックトンやネバダ大学のあるリノも候補に入る。
関連記事
カリフォルニアエリア

ベイエリア(カリフォルニア州)
ベイエリアとはサンフランシスコ、オークランド、サンノゼの総称だ。最近ではIT企業の本社が軒を連ねるシリコンバレーがサンノゼからベイエリア全体に拡大している。NBAゴールデン・ステイト・ウォリアーズ、カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大学、ゴンザガ大学のライバルStメアリーズ大学、スティーブ・ナッシュの母校サンタクララ大学などがある。
サクラメント(カリフォルニア州)
サクラメントはサクラメント・キングスと渡辺飛勇選手が編入するUCデイビスがある。街全体が落ち着いて日本人に合うと思う。同市はベイエリアに近く、ベイエリアに行くのであれば是非とも一緒に寄りたい。
リノ(ネバダ州)
ネバダ州リノはラスベガスに次ぐ同州第二位のカジノの街だ。町自体は小さいのだが華やかなためThe Biggest Little Cityという愛称で呼ばれている。ニック・ファジーカスの母校ネバダ大学リノ校がある。
ロサンゼルス(カリフォルニア州)
ロサンゼルスは西海岸最大のバスケ都市だ。NBAはロサンゼルス・レイカーズとクリッパーズがある。NCAA D1は名門UCLAと南カリフォルニア大学の他、個性的なミッドメジャー8校がキャンパスを構えている。夏にはDrew Leagueが開催されている他、AAUキャンプ、BIG3、高校生オールスターゲームなど様々なイベントや大会の開催地となっている。
サンディエゴ(カリフォルニア州)
軍港サンディエゴはサンディエゴ・ステイト大学、サンディエゴ大学、カリフォルニアステイト大学サンディエゴ校、カリフォルニア大学サンディエゴ校の4校がある。
ラスベガス(ネバダ州)
ラスベガスは1970年代後半~90年代に一世を風靡したネバダ大学ラスベガス校(UNLV)がある。前半夏はNBAサマーリーグ、アメリカ代表戦、AAUキャンプ、サンクスギビング期間(11月末)はカレッジのカップ戦、年末年始は高校生の大会、3月はカンファレンストーナメントと1年中何かしらのイベントが開催されている。
フェニックス(アリゾナ州)
フェニックスは地味にバスケ資源に恵まれている。NBAフェニックス・サンズだけでは無く、ハーデンの母校アリゾナ・ステイト大学、全米屈指のパワーハウスHillcrest高校があり、夏にはPro-Amリーグも開催されている。
アリゾナ大学(アリゾナ州)
アリゾナ大学はアリゾナ州南部のトゥーソンにある。
現地観戦観の記事
参考
サンフランシスコにおける平均的な気候(jp.wetherspark.com)
Event Recap: Stephen Curry’s SC30 Select Camp in Oakland(respect-mag.com)
The Forefathers of Oakland Basketball(bleacherreport.com)
HARRISON BARNES HOOPING AT MOSSWOOD(oaklandish.com)
Legendary Mosswood Park courts refurbished(nbcsports.com)
Here’s the inspiration for Red Bull King of Rock(redbull.com)