

ロヨラ・メリーマウント大学
基本情報
名称: Loyola Marymount University
愛称: LMU/Lions
所属: WCC
2021-22: 11勝18敗
2020-21: 13勝9敗

近年の話: 新HCと留学生
2020年3月、スタン・ジョンソン(Stan Johnson)が新HCに就任した。同氏はマーケット大学でACを務めていた。一方、前任者マイク・ダンラップ(Mike Dunlap)は、2018年頃から米国外から積極的にリクルートし、2019-20には8名が留学生となっていたものの、志半ばで解雇となってしまった。
ウェスト・コースト・カンファレンス
名称: West Coast Conference
愛称: WCC
設立: 1952年
本部: カリフォルニア州サンブルーノ
放送: CBS/ESPN
HP: wccsports.com
所属校(大まかな所在地) |
ゴンザガ大学(ワシントン州スポーケン)は世界中から選手をリクルートして毎年全米トップレベルのチームを築いている。 |
St.メアリーズ大学(ベイエリア)はゴンザガ大学のライバルだ。オセアニアとのコネクションがある。 |
サンタ・クララ大学(ベイエリア)はスティーブ・ナッシュの母校だ。 |
サンフランシスコ大学(ベイエリア)はビル・ラッセル時代にNCAAトーナメント連覇を達成した。 |
パシフィック大学(カリフォルニア州ストックトン)は現在デイモン・スタウダマイヤーがHCを務めている。出身者にはジョン・バリーや1998年1巡目1位のマイケル・オロウォカンディーがいる。 |
ブリガム・ヤング大学(ソルトレイクシティ)はモルモン教徒が通う大学だ。最盛期はジマー・フレデッテが在籍していた。 |
ポートランド大学は伊藤大司選手、渡辺飛勇選手、帝京長岡高校卒タヒロウ・ディアバテ選手が在籍していた日本に馴染み深い。 |
ロヨラ・メリーマウント大学(LA)は試合中にNBAプロスペクトのハンク・ギャザーズが亡くなった過去がある。 |
ペッパーダイン大学(LA)は超敏腕リクルーターのロレンゾ・ラマーがHCに戻ってきた。 |
サンディエゴ大学はしばしば米国代表やNBA球団のキャンプ地として利用される。 |
WCCは西海岸の小規模校で組織されたカンファレンスだ。近年はゴンザガ大学が圧倒的だ。St.メアリーズ大学、BYU、サンフランシスコ大学も強い。サンタ・クララ大学も実力をつけてきている。
チーム史
悲劇
LMUには暗い過去がある。NBAプロスペクトのハンク・ギャザーズが試合中に心臓発作で倒れた後に搬送先の病院で命を落としたのだ。
1985年、高校時代から名を馳せていたギャザーズはチームメイトのボー・キンブルと共に名門USCの門を叩いた。しかし、1年目終了後に自分達をリクルートしたコーチ陣が解雇となったため、地元フィラデルフィアで世話になった人物の助言でポール・ウェストヘッド(Paul Westhead)率いるLMUへの編入を決めた。
ウェストヘッドはNBAロサンゼルス・レイカーズをHC就任1年目に優勝へと導いた人物である。彼の哲学は兎に角速いペースで相手以上に得点することだった。このシステムによって膨大なポゼッションを得たギャザーズはRS3年の1988-89シーズンに平均32点13リバウンド以上を記録して一気にロッタリーピック候補となった。
しかし、母の要望でギャザーズは家族最初の学位取得を目指してRS4年次も大学に残ることを決意した。1989-90シーズン、チームは1試合平均得点122.4点/平均失点108点を記録するハイペースなシーズンを送っていた。
一方、実は以前から心臓の問題は判明していた。1989年12月4日のUCサンタバーバラ戦でもコートに倒れこんだこともあった。そして、1990年3月4日、ポートランド大学とのホームゲームでアリウープダンクを決めた直後、ギャザーズは突如としてコートに倒れこみ、そのまま帰らぬ人となってしまった。
その後、ライオンズはNCAAトーナメント出場を果たした。実はギャザーズには利き腕とは逆の左手で打ったフリースローを成功させたことで大きな話題を呼んだことがあったのだが、トーナメント1回戦でキンブルは亡き元チームメイトのために左手でFTを放ち、見事、それを成功させた。

親族は「速いペースが死亡に寄与していた」とポール・ウェストヘッドを訴訟したものの、故人が生前にパフォーマンス低下を嫌って医師の指示通りに静脈薬を飲んでいなかったことが明らかになったため、後日撤回した。
クレイ・トンプソンの兄(2007-11)
兄マイケル・トンプソン(Mychel Thompson)は2007-11にチーム史上歴代4位のスリーポイントを成功させた。
ペッパーダイン大学
基本情報
名称: Pepperdine University
愛称: Waves
所属: West Coast Conference
2020-21: 15勝12敗
2019-20: 16勝18敗
2018-19: 16勝16敗

近年の話: ローレンゾ・ラマーが復帰
- マックス・ルイスの入学(2021)
- ケスラー・エドワーズのNBAデビュー(2021-22)
- ロレンゾ・ラマーの復帰(2018)
2018年、ローレンゾ・ラマー(Lorenzo Romar)が復帰した。同氏は1996年にペッパーダイン大学でHCデビューを果たした後、2002年からはワシントン大学HCとしてブランドン・ロイ、アイザイア・トーマス、ネイト・ロビンソン、マーケル・フルツ、トニー・ローテン等の地元シアトルの有望選手をNBAに送り込んできた。そして、2021年、同校復帰後のNBA第一号としてケスラー・エドワーズがブルックリン・ネッツでNBAデビューを果たした。また、マックス・ルイスが同校史上2番目に高いリクルートとしてチームに加入した。
チーム史
ウィリアム”バード”エイブリット(1970-73)
ウィリアム”バード”エイブリットはWCC史上最高のスコアラーの1人だ。1970-71、当時はフレッシュマンはルールで公式戦に出場できなかったが、1年生同士の試合でエイブリットは天下のUCLAを相手に2試合で87点を叩き出し、翌1971-72には平均28.9点でチームを導き、そして、1972-73に平均33.9点以上を記録して同シーズンの得点王に輝いた。その後、ルイスはABAでプロデビューを果たし、プロ2年目(1974-75)には地元球団のケンタッキー・コロネルズをABA制覇に導き、NBAとABAの吸収合併後はニューヨーク・ネッツ等で活躍した。現在、エイブリットの平均33.9点(1972-73)と通算平均31.4点(1972-74)はWCC史上最高記録となっている。
デニス・ジョンソン(1975-76)
- NBA優勝(1979、84、86)
- ファイナルMVP(1979)
- オールスター選出5回(1979-82、85)
- NBA 1stチーム(1981)
- NBA 2ndチーム(1980)
- NBA Defensive 1stチーム(1979-83、76)
- NBA Defensive 2ndチーム(1984-86)
- 永久欠番#3(ボストン・セルティックス)
デニス・ジョンソンは高校時代は補欠だったものの、高校卒業後に身長が193㎝にまで伸び、市民大会でロサンゼルス・ハーバー・カレッジのコーチからスカウトされて学生アスリートとなり、その後4年次にペッパーダイン大学に編入してチームをNCAAトーナメント2回戦(スウィート16)に導き、1976年のNBAドラフトで2巡目29位でシアトル・スーパーソニックスから指名を受けた。
ダグ・クリスティー(1989-92)
- NBA Defensive 1stチーム(2003)
- NBA Defensive 2ndチーム(2001-02、03)
ダグ・クリスティーは、3年次と4年次にカンファレンス最優秀選手賞の活躍でチームを2年連続のNCAAトーナメントに導いた後、NBAではサクラメント・キングスでジェイソン・ウィリアムス、ペジャ・ストヤコビッチ、クリス・ウェバー、ブラデ・ディバッツと並んでスターターを務め、得意の守備で球団の最盛期を支えた。
カリフォルニアステイト大学ロングビーチ校
基本情報
名称: California State University, Long Beach
愛称: Long Beach State/49ers¥LBSU
所属: Big West Conference
2021-22: 20勝13敗
2020-21: 6勝12敗
2019-20: 11勝21敗(NCAAトーナメント中止)
2018-19: 15勝19敗
近年の話: 約10年振りのカンファレンス1位
- ビッグウェスト1位(2021-22)
- 元スター高校生2名在籍(2020-21)
アイザイア・ワシントン: ジェリーレイアップ
ジョー・ハンプトン: オークヒル高校出身
LBSUは直近2シーズンは調子が良い。同校は2020-21にアイザイア・ワシントンとジョー・ハンプトンの元スター高校生2名を編入させ、翌2021-22にはNCAAトーナメントこそ逃したものの、約10シーズンぶりにビッグ・ウェスト・カンファレンスのリーグ戦を1位で通過した。

LBSUは1969年のカンファレンス発足時から
ビッグ・ウェスト・カンファレンス
名称: Big West Conference
愛称: ビッグウェスト
設立: 1969年
本部: カリフォルニア州アーバイン
放送: ESPN
HP: www.bigwest.org
所属校(大まかな所在地) |
カリフォルニア大学アーバイン校(LA)はビッグウェストで支配的になりつつあるチームだ。 |
UCリバーサイド校(LA)は2020-21にマイク・マグパヨがアジア系初のNCAA D1HCとなった。 |
UCデイビス校(サクラメント)は2020-21に渡辺飛勇選手がプレーしていた。 |
UCサンディエゴ校は2020-21からD1に昇格した。 |
CSUフラートン校(LA)はブライアン・ボーウェンの母校だ。 |
CSUサンタバーバラ校はブライアン・ショーの母校として知られている。 |
CSUロングビーチ校(LA)は1970年代前半は全米トップクラスに強かった古豪だ。同校は同カンファレンスがパシフィック・コースト・アスレティック・カンファレンスとして発足時からの唯一のオリジナルメンバーでもある。 |
CSUノースリッジ校(LA)は高橋マイケルの出身校だ。 |
カリフォルニア・ポリテクニック・ステイト大学はデビッド・ヌワバが2013-16にプレーしていた。 |
ハワイ大学 |
CSUベイカーズフィールド校は2020年にウェスタン・アスレティック・カンファレンスから移籍してきた。 |
ビッグウェストはカリフォルニア州の大学とハワイ大学が集まるカンファレンスだ。UCアーバインとUCサンタバーバラが一つ頭が抜けている。
チーム史
ジェリー・ターケニアン時代(1968-73)
- エリート8(1971、72)
- スウィート16(1970、73)
- 短大編入生でチーム強化の開祖
ジェリー・ターカニアンは僅か5年間で無名のLBSUを全米トップ校へと引き上げた。同氏は黒人選手の同時起用やJUCO(短大)編入生等の当時としては非常に革新的な手法でチームを一気に強化し、チームを2度のエリート8に導き、計9名のオールアメリカンを輩出した。一方、当時の成績は「選手とギャンブラーとの繋がり」「低い卒業率」等の理由でNCAAの公式記録から抹消されている。

同氏はその後に同様の方法でUNLVを約20年もの間トップチームに君臨させ、1990年にはNCAAトーナメント制覇も達成し、最後には殿堂入りも果たした。また、現在、他大生の編入は最も手堅いチーム補強法となっている。
ルート・オルソン時代(1973-74)
ルート・オルソンはアリゾナ大学を全米屈指のパワーハウスに築いた人物だ。同氏は1973-74だけLBSUのHCを務め、NCAAからの制裁でNCAAトーナメントこそ出場しなかったものの、チームを24勝2敗(AP最終10位)に導いた。
テックス・ウィンター時代(1978-83)
テックス・ウィンター(Tex Winter)はフィル・ジャクソンの師匠だ。同氏は南カリフォルニア大学で考案者サム・バリー(Sam Barry)から直接トライアングルの原案を学んだ後、1950~60年代にカンザスステイト大学でトライアングルを実用化させて好成績を残したものの、あまり評価はされず、その後はシカゴ・ブルズに拾われるまで約25年間全米各地を流浪していた。主な実績は1978-79のAP15位、1979-80の22勝12敗+NIT出場、クレイグ・ホッジスの発掘だ。
クレイグ・ホッジス(1978-82)
クレイグ・ホッジスはスリーポイントコンテスト3連覇を果たした希代のシューターだ。ホッジスは大学時代はそこまで目立つ選手ではなかったものの、スリーポイントシュートを武器にNBAの競争を勝ち抜き、1991年と1992年には大学時代の恩師テックス・ウィンターと共にシカゴ・ブルズでNBA制覇も達成したのだが、その後の黒人の人権問題に関する言動でNBAから厄介者扱いを受けたため、1993年のスリーポイントコンテスト出場を最後にNBAから遠ざかった。
ラッセル&ハリス(1990-93)
- NCAAトーナメント進出(1993)
- AP25位
- 2名のNBA選手が在籍
ブライオン・ラッセル(1990-93)
ルシアス・ハリス(1989-93)
1990-91~1992-93、ブライオン・ラッセルとルシアス・ハリスが在籍し、1992-93には久しぶりのNCAAトーナメント進出に導き、数か月後のNBAドラフトで両者は共に指名を受けた。その後、ラッセルは持ち前の守備力でユタ・ジャズのNBAファイナル進出に貢献し、 一方のハリスもニュージャージー・ネッツで2年連続のNBAファイナル進出に力を添え、共に10年以上もNBAで生き残った。現在、それぞれが着用していた背番号はLBSUの永久欠番となっている。

ブライオン・ラッセルはザ・ショットの際のディフェンダーとして知られている。ザ・ショットは、MJがラッセルを押しているか否かが今でも論争になっているが、当人のラッセルはジョーダンがシュートを決めたことを称賛しており、また、両者は2002-03にワシントン・ウィザーズでチームメイトになったこともあってか、両者は良好な関係を築いているため、当人同士では納得済みのようだ。
ジェームス・エニス(2011-13)
ジェームス・エニスⅢは3年次にJUCOからLBSUに編入し、2011-12に主力選手としてNCAAトーナメント進出に貢献した後、翌シーズンはカンファレンス最優秀選手賞を受賞する活躍でチームを牽引した。
カリフォルニアステイト大学ノースリッジ校
基本情報
名称: California State University, Northridge
愛称: Matadors/CSUN
所属: Big West Conference
2020-21: 9勝13敗
2019-20: 15勝17敗
2018-19: 13勝21敗CBI出場

近年の話: やっぱり駄目だった…
2021-22、CSUノースリッジ校は仮HCのトレント・ジョンソンの指導で臨む。2018年、CSUNはマーク・ゴットフリード(Mark Gottfried)を招聘し、ACに1995年にUCLAを31年ぶりの優勝に導いたジム・ハリック(Jim Harrick)と元NBAオールスターのモー・ウィリアムスを迎えたのだが、ゴットフリードはノースカロライナステイト大学をNCAA規則違反疑惑で解雇された過去があり、さらにはハリックもUCLAを不正で追われた”いわくつき物件”だった。そして、案の定、CSUNの内部調査でNCAA規則違反の可能性が出たため、ゴットフリードは解雇となった。
チーム史
高橋マイケル(1993-95)
元日本代表の高橋マイケル選手(1993-95)はカリフォルニア大学ノースリッジ校の出身だ。
ボビー・ブラスウェル時代(1996-2013)
CSUNは1991年にNCAA D1に昇格した後、1996年にボビー・ブラスウェル(Bobby Braswell)がHCに就任した。ブラスウェルは2000-01シーズンにチームを念願のNCAAトーナメント初出場へと導いた。
その後、ブラスウェルのNCAA規定違反でチームはポストシーズントーナメント出場を禁じられる制裁を受けることとなったが、それが明けた2008-09シーズンにチームは2度目のNCAAトーナメント出場を果たした。結果は残念ながら1回戦敗退に終わってしまったが、タイリーク・エバンス率いるメンフィス大学との熱戦を演じて称賛を浴びた。
しかし、2013年、大学は度重なる不祥事で悪評が漂っていたブラスウェルとの契約更新を見送り、17年に渡るブラスウェル政権は幕を閉じた。
レジー・ティウス時代(2013-18)
元NBAオールスターのレジ―・ティウスは、Stephen Maxwell(2011-15)、Amir Garret(2013-14)、コービー・パレス(2017-18)等リクルートは頗る良かったものの、成績改竄等の問題が発覚し、僅か5シーズンで解雇となった。
カリフォルニアステイト大学フラートン校
基本情報
名称: California State University, Fullerton
愛称: Titans
所属: Big West Conference
19-20: 11勝20敗
18-19: 16勝18敗CIT出場
17-18: 20勝12敗NCAAトーナメント出場

近年の話: 強さを維持できるか?
CSUフラートン校は「安定感の欠如」というミッドメジャーの典型的な悩みを抱えている。2018年、チームは10年ぶりにNCAAトーナメントに復帰し、翌2019年にはCITから招待を受けたが、2019年は大きく負け越してしまった。前任者のボブ・バートン(Bob Burton)時代も20勝シーズンもあれば負け越しシーズンもあった。現HCデドリック・テイラー(Dedrique Taylor)に課せられているのはCSUFを安定感を持たせることだ。ちなみに、2020-21シーズンに4年生になる中国出身のジョニー・ワン(Johnny Wang)が在籍している。
チーム史
レオン・ウッド(1981-84)
レオン・ウッドは大学2年次に名門アリゾナ大学からCSUフラートン校に編入し、レッドシャツ期間を含めて4年間同大でプレーした後、1984年1巡目10位でフィラデルフィア・セブンティーシクサーズに指名された。

レオン・ウッドは、1984-85にサラリーキャップが導入された際にフィラデルフィア・セブンティーシクサーズが瀬戸際にいたため、ロッタリーピックにも関わらず$75000の1年契約だった。
最もタレントに溢れたチーム(1989-90)
- セドリック・セバロス(1988-90)
スラムダンクチャンピオン(1992)
NBAオールスター(1995) - ブルース・ボーウェン(1989-93)
NBA優勝(2003、05、07)
NBA Defensive 1stチーム(2004-08)
1989-90シーズンはプログラム史上最もタレントが集まっていた。当時、ロスターには元オールスターのセドリック・セバロスと守備職人ブルース・ボーウェンが在籍していたのだ。
ボビー・ブラウン(2003-07)
ボビー・ブラウン(2003-07)はサクラメント・キングス等で4シーズンを過ごし、2010年からヨーロッパや中国に活躍の場を移した後、突如として2016年にヒューストン・ロケッツでNBAへ帰還を果たした。
モーゼス・モーガン(2013-15)
モーゼス・モーガンは2013年にデポール大学からCSUフラートン校へ編入し、2013-14のレッドシャツ期間を含む2シーズンを過ごした後、2022年にタイ代表として東アジアゲームスに出場した。
カリフォルニア大学アーバイン校
基本情報
名称: University of California, Irvine
愛称: UCI/Anteaters
所属: Big West Conference
19-20: 21勝11敗
18-19: 31勝6敗NCAAトーナメント2回戦
17-18: 18勝17敗
近年の話: ビッグウェストの覇者
UCアーバイン校はビッグ・ウェスト・カンファレンスで不動の地位を築き始めている。直近7シーズンでは5回もカンファレンス1位に輝いた。そのチームを率いるのがHCラッセル・ターナーだ。2010年に同氏がHCに就任して以降、ポストシーズンとは無縁だったチームはみるみると成長を遂げて、2019年に遂にはNCAAトーナメント初勝利を挙げた。
チーム史
スコット・ブルックス(1985-87)
「ウィザーズ密着24/7」先日、スコット ブルックスHCの母校、カリフォルニア大学アーバイン校でブルックスさんの永久欠番セレモニーが行われました! pic.twitter.com/stm2N4M4On
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) December 4, 2019
スコット・ブルックスはTCUと短大を経た後、3年次にUCへアーバイン校に編入し、4年次に平均23.8点を挙げた。
ママドウ・ンジャイン(2013-16)
ママドウ・ンジャイン(226㎝)は、2013年にNCAA歴代最長選手としてUCアーバイン校に入学し、2014-15にはチームをNCAAトーナメントに導き、本戦でルイビル大学をあと一歩の所まで追い詰めてた。その後、最高身長記録はタッコ・フォールに抜かれた。
UCアーバイン校 vs U22日本代表(2018)
UCアーバイン校は2018年に韓国で開催されたアジア・パシフィック・ユニバーシティー・チャレンジにアメリカ代表として参加し、U22日本代表を104-58で下した。
カリフォルニア大学リバーサイド校
基本情報
名称: The University of California, Riverside
愛称: UCR/Highlanders
所属: Big West Conference
19-20: 17勝15敗
18-19: 10勝23敗
17-18: 9勝22敗
近年の話: アジア系HC爆誕!!
UCリバーサイドは、NCAA D1に昇格した2001-02以降、未だにNCAAトーナメント出場はおろか勝ち越しでシーズンを終えたのも僅か1シーズンだけのローメジャー校だ。
しかし、2018年、デビッド・パトリック(David Patrick)がHCに就任して状況が好転した。パトリックはオーストラリアとのコネクションで知られるSt.メアリーズカレッジでアシスタントコーチを務めていた経験があり、SMCで得たコネを使ってオーストラリアとニュージーランドから有望な選手を留学させることに成功したのだ。その結果、昨2019-20シーズン、ハイランダーズはネブラスカ大学のアップセットから好スタートを切り、チーム史上2度目のシーズン勝ち越しを決めた。
しかし、昨夏、パトリックがエリック・ミュゼルマン(Eric Musselman)がHCを務めるアーカンソー大学へリクルート修行に出てしまっため、フィリピン系アメリカ人のマイク・マグパヨ(Mike Magpayo)がHCに昇格し、結果的にアジア系初のNCAA D1のHCが誕生した。
カリフォルニア・バプティスト大学
基本情報
名称: California Baptist University
愛称: CBU/Lancers
所属: Western Athletic Conference
19-20: 21勝10敗
18-19: 16勝15敗CBI出場

近年の話: 新進気鋭
- テイレン・アームストロング(Taran Armstrong)
カリフォルニア・バプティスト大学は2018-19シーズンからD1に昇格した。HCリック・クロイ(Rick Croy)はSt.メアリーズ大学でのAC経験からオセアニア地域とのコネクションがある。2018-19、チームは留学生中心のロスターで昇格初年度から勝ち越しでシーズンを終え、翌2019-20には20勝の大台に乗せた。
ウェスタン・アスレティック・カンファレンス
名称: Western Athletic Conference
愛称: WAC
設立: 1962年
本部: コロラド州イングルウッド
放送: ESPN(ESPN+)
HP: www.wacsports.com
大学(大まかな所在地)※太字は要チェック校 |
ニューメキシコステイト大学はハイメジャー校で燻っている選手を転校させてきてチームを強化している。近年はパスカル・シアカムが出てきた。 |
グランドキャニオン大学(アリゾナ州フェニックス)は2013-14からD1に昇格してきた新進気鋭のチームだ。 |
カリフォルニア・バプティスト大学(LA)は2018-19からD1に昇格した新興校だが、D1昇格後2シーズン連続で勝ち越している。出身者にはルーク・エバンスがいる。 |
シアトル大学(ワシントン州シアトル)はエルジン・ベイラーの母校だ。 |
テキサス大学リオグランデバレー校 |
ユタ・バレー大学は短大から四年制大学への移行期にロニー・プライスがプレーしていた。 |
ターレトンステイト大学(テキサス州)は2020-21からD1に昇格した。HCは2019-20にレンジャーカレッジで富永啓成選手を指導していたビリー・ギリスピーだ。 |
ユタ工科大学は2020-21からD1に昇格し、2022年にディクシーステイト大学から改称した。 |
アビリーン・クリスチャン大学(テキサス州)は2021年にNCAAトーナメントでテキサス大学をアップセットした。 |
スティーブンF. オースティン・ステイト大学(テキサス州)は2019年にデューク大学をキャメロン・インドア・スタジアムで打ち破った。 |
サム・ヒューストン・ステイト大学(ヒューストン)は毎年安定して20勝近くを挙げる実力校だ。 |
WACは入れ替わりの激しいカンファレンスだ。2013年、WACは大幅な入れ替えによってシカゴ、フェニックス、シアトルの大学が同席するカオスカンファレンスになった後、2020年にNCAA D2からの昇格組2校を受け入れ、2021年にサウスランド・カンファレンスから一気に4校を加えた。最近はNMSUがハイメジャーから選手を転校させて圧倒的な力を発揮している。
チーム史
ルーク・エバンス(2009-13)
ルーク・エバンスは2012-13(当時NCAA D2所属)に全26試合にスターターで出場して平均12.5点、5.4リバウンドを挙げた。
現地観戦
ホームアリーナ
チケット
ミッドメジャー/ローメジャー校のチケットは会場で買うのがオススメだ。理由は公式サイトや二次売買サイト経由の場合の手数料約$10(約1100円)程度を節約できるからである。ミッドメジャーやローメジャー校のチケットは売り切れる心配がほとんど無い。だから、$10を余計に払う必要は無い。ミッドメジャーのチケットは会場での購入一択だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売に携わっている企業だ。同社は自社の「Fanatics」「Fanatics International(欧州軸)」「Fanatics Big Tall(デカいサイズ)」「LIDS(子会社)」で全NCAA D1校のグッズを販売している。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

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カリフォルニアエリア

カリフォルニアエリア(西海岸)
カリフォルニアエリアはカリフォルニア州を中心にネバダ州とアリゾナ州を括ったエリアだ。
ベイエリア(カリフォルニア州)
ベイエリアとはサンフランシスコ、オークランド、サンノゼの総称だ。最近ではIT企業の本社が軒を連ねるシリコンバレーがサンノゼからベイエリア全体に拡大している。NBAゴールデン・ステイト・ウォリアーズ、カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大学、ゴンザガ大学のライバルStメアリーズ大学、スティーブ・ナッシュの母校サンタクララ大学などがある。
サクラメント(カリフォルニア州)
サクラメントはサクラメント・キングスと渡辺飛勇選手が編入するUCデイビスがある。街全体が落ち着いて日本人に合うと思う。同市はベイエリアに近く、ベイエリアに行くのであれば是非とも一緒に寄りたい。
リノ(ネバダ州)
ネバダ州リノはラスベガスに次ぐ同州第二位のカジノの街だ。町自体は小さいのだが華やかなためThe Biggest Little Cityという愛称で呼ばれている。ニック・ファジーカスの母校ネバダ大学リノ校がある。
ロサンゼルス(カリフォルニア州)
ロサンゼルスは西海岸最大のバスケ都市だ。NBAはロサンゼルス・レイカーズとクリッパーズがある。NCAA D1は名門UCLAと南カリフォルニア大学の他、個性的なミッドメジャー8校がキャンパスを構えている。夏にはDrew LeagueやVBLも開催されている。また、イベントや大会の開催も多い。
サンディエゴ(カリフォルニア州)
軍港サンディエゴはサンディエゴ・ステイト大学、サンディエゴ大学、カリフォルニアステイト大学サンディエゴ校、カリフォルニア大学サンディエゴ校の4校がある。
ラスベガス(ネバダ州)
ラスベガスは1970年代後半~90年代に一世を風靡したネバダ大学ラスベガス校(UNLV)がある。前半夏はNBAサマーリーグ、アメリカ代表戦、AAUキャンプ、サンクスギビング期間(11月末)はカレッジのカップ戦、年末年始は高校生の大会、3月はカンファレンストーナメントと1年中何かしらのイベントが開催されている。

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参考
Remembering Hank Gathers 30 years after his tragic death during tournament game(sports.yahoo.com)
Hank Gathers, 25 years later(espn.com)
LMU Men’s Basketball History and Records(lmulions.com)
Legends profile: Dennis Johnson(nba.com)
1975-76 Pepperdine Waves Roster and Stats(sports-reference.com)
Pepperdine Mourns Passing of Bird Averitt(pepperdinewaves.com)
2009 Hall of Fame Inductee: Doug Christie(pepperdinewaves.com)
Cal State Long Beach 49ers School History(sports-reference.com)
Former UNLV basketball coach Jerry Tarkanian, who led Long Beach State from 1969 to 1973, dies at 84(ocregister.com)
HODGES STILL FIGHTS SYSTEM(web.archive.org)
Big West Announces 2012-13 Men’s Basketball All-Conference Team(web.archive.org)
Cal State Northridge puts men’s basketball coach Mark Gottfried, staff on leave(espn.com)
Cal St Northridge fires coach Braswell after 17 years(si.com)
バスケ日本代表、そして東京五輪へ。ビッグマン渡辺飛勇が描く夢物語。(number.bunshun.jp)
Reggie Theus to exit as CSU Northridge coach, sources say(espn.com)
Cal State Fullerton Titans School History(sports-reference.com)
Dedrique Taylor: Developed by family and passion(dailytitan.com)
SPORTS PEOPLE; ; Wood Sues N.B.A.(nytimes.com)
Cal State Fullerton Titans School History(sports-reference.com)
UC Irvine honors Scott Brooks, retires his number 12(nba.com)
‘It’s a Responsibility’: History-Making Mike Magpayo Ready to Make a Difference On and Off the Court(si.com)
Australian pipeline fueling California Baptist, UC Riverside(midmajormadness.com)
ルーク・エヴァンス選手 契約基本合意のお知らせ(susanoo-m.com)
Luke Evans(basketball.realgm.com)
