【NCAA】ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)

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ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)

基本情報
  • 名称: The University of Nevada, Las Vegas
  • 愛称: Runnin’ Rebels/UNLV
  • 所属: Mountain West Conference
  • 2022-23: 19勝13敗
  • 2021-22: 18勝14敗

近年の話: ケビン・クルーガー is BACK!!

近年の話
  • HC交代
主な選手(2023-24)経歴
ルイス・ロドリゲス
Luis Rodriguez
ミシシッピ大学(2018-22)
UNLV(2022-)
NBAドラフト撤回(2023)
キャリブ・ブーンオクラホマステイト大学(2019-23)
上位編入生(2023)
キーラン・ブーン
Keylan Boone
オクラホマステイト大学(2019-22)
パシフィック大学(2022-23)
NBAドラフト撤回(2023)
上位編入生(2023)
ジェイレン・ヒル
Jalen Hill
オクラホマ大学(2019-23)
NBAドラフト撤回(2023)
上位編入生(2023)
DJ・トーマス★4
脱退(2023)
キーション・ギルバート(2021-23)→アイオワステイト大学
ビクター・イウアコ(2021-23)→サザンミシシッピ大学

近年、UNLVはHCに苦闘している。まず、2016年、クリス・ビアード(Chris Beard)はHC就任の2週間足らずで前職場テキサス工科大学HC職のために辞任した。そのため、マービン・メンジーズ(Marvin Menzies)が急遽HCに採用された。同氏は、米国U19代表のブランドン・マッコイをリクルートしたものの、3年連続でNCAAトーナメント出場を逃し、解雇となった。そして、TJ・オツエルバーガー(TJ Otzelberger)は前任者よりも成績を悪化させたため解任された。その結果、2021年、同校の貢献人ロン・クルーガーの息子&元選手のケビン・クルーガーが呼び戻された。

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クリス・ビアードは2019年にテキサス工科大学をNCAAトーナメント準優勝に導いた。一方、TJ・オツエルバーガーもアイオワステイト大学で成功を収めている。

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the University of Nevada Las Vegas Rebels

マウンテン・ウェスト・カンファレンス

基本情報
  • 名称: Mountain West Conference
  • 愛称: MWC
  • 設立: 1999年
  • 本部: コロラド州コロラドスプリングス
  • 放送: CBS/FOX
  • HP: themw.com
所属校(主な所在地)
ワイオミング大学(ワイオミング州)は1942-43にNCAAトーナメントを制した後、レッドクロスゲームでNIT王者のSt.ジョーンズ大学を破り、堂々の全米No.1に輝いた。近年ではラリー・ナンスJrがプレーしていた。
ボイシステイト大学(アイダホ州)
コロラドステイト大学(デンバー)
エアフォース(コロラドスプリングス)
ユタステイト大学(北部)は強豪だ。
ネバダ大学リノ校はジャベール・マギーとニック・ファジーカスの母校だ。
ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)は1990年前後に一世を風靡した。毎年夏、大学はサマーリーグや米国代表キャンプの会場になる。
ニューメキシコ大学(アルバーカーキー)は1990年代にNCAAトーナメント常連校だった。
サンノゼステイト大学(ベイエリア)はベイエリアで唯一MWC校だ。ブランドン・クラークがゴンザガ大学編入前にプレーしていた。
カリフォルニアステイト大学フレズノ校はポール・ジョージの母校だ。卒業生にはジェリー・ターケニアンもいる。
サンディエゴステイト大学は2023年にNCAAトーナメント決勝戦まで登り詰めた。2021-22には元帝京長岡高校のタヒロウ・ディアバテがプレーしていた。最も有名な出身者にはカワイ・レナードがいる。

MWCは山岳地帯と西海岸の実力校が集まっている。近年はサンディエゴステイト大学が抜群の安定感でカンファレンスを支配している。その後を追うのがユタステイト大学だ。また、ネバダ大学、UNLV、ニューメキシコ大学は未だにリクルート力は健在である。CSUやボイシステイト大学も強い。

チーム史

ジェリー・ターケニアン期(1973-92): 小規模校からベガスの象徴に!!

主な成績
  • 優勝(1990)
  • ファイナル4×3(1977、87、91)
ジェリー・ターケニアン着任

1973年、奇才ジェリー・ターケニアン(Jerry Tarkanian)が砂漠の中心地に降り立った。1960年代、ジョン・ウッデン大王朝時代、同氏はロングビーチステイト大学で「黒人」「短大編入生」「問題児」のアベンジャーズを編成し、「黒人選手の同時起用は2人まで」の暗黙の了解を無視し、王座奪取に近づいていたものの、非学生スポーツ的行動でNCAAや保守的なコーチを敵に回し、カレッジバスケの中心地にいられなくなってしまった。

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ジョン・ウッデンはLBSUとの対戦を嫌がっていたらしい。実際、両校は同じLAにありながら僅か5回しか対戦していない。ちなみに、結果はUCLAの5戦全勝に終わっている。

ハードウェイ8(1976-77): 初のファイナル4進出

1976-77、UNLVは、ショットクロックもスリーポイントも無かったにも関わらず、平均得点107点を記録し、いつしか「主力8名の超攻撃的なプレー(=ハードウェイ)」と「サイコロの4のぞろ目(=ハードエイト)」から”ハードウェイエイト”と名付けられ、RSを29勝3敗で終えた後、NCAAトーナメント本戦でも自慢攻撃力を武器に西地区を制覇し、ファイナル4進出を果たした。一方、当時、ラスベガスは新興勢力の東海岸のアトランティックシティ(NJ州)に客を奪われて勢いを失いつつあった。そのため、地元球団の躍進は地元民の心の支えとなっていた。そして、地元のファン基盤が誕生した。

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準決勝はショットクロック無しにやられた。対戦相手のディーン・スミス(ノースカロライナ大学)は試合終盤にコートの4隅に選手を配置し、パス回しに時間を使い、試合のペースを落とし、見事な作戦勝ちを収めた。

NCAA vs.ターク(1977-86)

ラウンド1: 勝訴
しかし、NCAAはタークの成功を良く思っていなかった。NCAAはLBSU時代に数々の規定違反があったとしてタークに2年間の出場停止を言い渡し、タークは「その制裁は不当だ」と裁判に持ち込んだ。その結果、ネバダ地裁は証拠不十分でNCAAの制裁は不当だと判決を下し、タークはコーチングを続けることが可能となった。

ラウンド2: 前任者の規定違反を持ち出す
NCAAは今度は前任者の規定違反を掘り返してリベルズに2年間のポストシーズントーナメント出場停止処分を言い渡した。

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ちなみに、規定違反はどこの大学も行っていた。そして、2年間のポストシーズントーナメント出場停止はかなり重い処分である。

ラウンド3: インディペンデント校冷遇
1979年、NCAAはインディペンデント校の冷遇を始めた。1978-79、インディペンデント校は約70校あり、NCAAは8校をNCAAトーナメントに呼んでいたのだが、1979-80、インディペンデント校は20校に減り、NCAAは2校しかNCAAトーナメントに招待しなかった。以降、インディペンデント校は減少の一途をたどり、UNLVも毎年20勝以上を挙げながらもNCAAトーナメントに招待されなくなり、1982年にパシフィック・コースト・アスレティック・アソシエーション(現ビッグ・ウェスト・カンファレンス)に加入することになった。

現在、NCAA D1では各校は必ずどこかしらのカンファレンスに所属しなければならないルールになっている。

タークの右腕(1981)

そして、ティム・グーグリッチ(Tim Grgurich)の採用が運命を変えた。同氏はピッツバーグ大学時代に攻撃的なディフェンスでエリート8進出を果たした。通称”アモエバ”ディフェンスはスティール増加からハイスコアリングゲームへの展開が可能だ。一方、ギャンブル性が高い。そのため、運用が困難だった。また、選手の育成も長けていた。その結果、タークは「NBA級選手の攻撃力」+「攻撃力発揮のための守備力」を手に入れた。

ラスベガスの名物ショー(1982)

ブランディングにも余念が無かった。1982年、タークはNBA級アリーナのトーマス&マック・センター(16,000人収容)を建設させ、選手紹介では花火やレッドカーペットを用い、”ラスベガスらしさ”を演出した。その結果、UNLVバスケ部の試合は、派手なプレースタイルも相まって、ラスベガスの名物となった。その後、最高級のコートサイド席はきらびやかなセレブ達からグッチロウと名付けられた。

ファイナル4復帰(1986-87)
主な選手(1986-87)
  • アーメン・ギリアム(1984-87): 元短大生→全体2位指名
  • ジェラルド・パディオ(1986-88): 元短大生→NBA入り

しかし、PCAAへの加入以降、NCAAトーナメント復帰こそなされたものの、単純な戦力不足に2年連続での優勝校「NCステイト大学(1983年)」「ジョージタウン大学(1984年)」との鉢合わせの不運が重なり、下位ラウンド敗退が続いた。そんな中、1986-87、遂に好機が訪れた。UNLVはアーメン・ギリアム、ジェラルド・パディオ、1983年マクドナルド・オール-アメリカンのフレディー・バンクスの布陣でNCAAトップの平均得点を記録し、33勝1敗&AP最終1位でNCAAトーナメントに臨み、1~3回戦の快勝の後、アイオワ大学を制し、ファイナル4復帰を果たした。

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ちなみに、準決勝はvs.名将ボブ・ナイトのインディアナ大学だった。

正義 vs 悪(1989-90)

タークが拾った選手達(1989-90)
ラリー・ジョンソン(1989-91)JUCO→UNLV→1巡目1位
デイブ・ライス(1989-91)JUCO→D1コーチ
ジョージ・アックルズ(1989-91)JUCO→UNLV→2巡目29位
グレッグ・アンソニー(1987-91)ポートランド大学→UNLV
エルモア・スペンサー(1990-92)ジョージア大学→JUCO→UNLV→1巡目25位

1989-90、その時は訪れた。オデッサカレッジからの編入生ラリー・ジョンソンを中心としたラベルズは圧倒的な強さ、派手なプレースタイル、オフコートでの振る舞いが、調度HIPHOPの隆盛とも重なり、全米中で人気を博した。


一方、NCAAからの風当たりがより一層強くなった。NCAAは頻繁にUNLVにスタッフを派遣しては些細な規定違反を見つけて当該選手を出場停止処分に追い込んでいた。違反は不必要な昼食等、規定違反ではあるが今までNCAAが黙認していたようなものばかりだった。その結果、毎試合、選手の誰かしらが何かしらの理由で出場停止処分を食らう事態になっていた。


しかし、レベルズは西地区第1シードでNCAAトーナメントに堂々と出場し、ハンク・ギャザーズとボー・キンブル率いるLMUとの打ち合いを制して遂に決勝の舞台に到達した。


決勝戦の相手はデューク大学だった。デューク大学は超優秀な金持ちが通うエリート校だ。しかも、主力選手はクリスチャン・レイトナーやボビー・ハーリーといった白人だった。故に、メディアはデューク大学を正義、UNLVを悪に見立てて世間を煽った。


しかし、蓋を開ければUNLVの快勝(103-73)、タークとUNLVは見事初優勝を果たした。

本当の敵(1990-91)

1990-91、UNLVは前年度よりもより一層強かった。優勝メンバーのほとんどが残り、しかも上級生の方が有利とされているカレッジバスケでスターター5人の合計大学キャリアが23年だったからだ。案の定、UNLVは強かった。30勝0敗、しかも全て二桁差で勝利、APランクは最初から最後まで常に1位、2連覇に大きな期待が寄せられた。


そして、難無く勝ち上がって迎えたファイナル4、対戦相手はリベンジと初優勝に燃えるデューク大学だった。


しかし、試合終盤、4年生PGのアンソニーがチャージングでファールアウトとなってしまった。アンソニーは昨季顔面を骨折しても試合を欠場しなかったタフガイで精神的支柱でもあった。コーチKも”ラッキーだった”と回想している。この退場が勝負の明暗を分けた。アンソニー無しの延長戦は分が悪いと踏んだUNLVは79-77で2点差を追いかけるラストポゼッションでスリーを狙わざるを得なかった。そして、運命のスリーはタフショットになり、2連覇の夢は儚く散った。


シーズン終了後、UNLVの選手3名がラスベガスの悪名高いギャンブラーと一緒にホットタブに浸かっている写真がリークされた。結果的にスポーツ賭博の事実は無く、タークも選手達に注意を促していたことから監督不行き届きでも無かったのだが、NCAAの圧力に負けたUNLVはタークと翌1991-92以降の契約を更新しないことを発表した。

その他

ステイシー・オーグモン(1987-91)
ステイシー・オーグモンは全盛期のUNLVを支えた後、1991年1巡目9位でアトランタ・ホークスに加入し、1991-92にラリー・ジョンソンと共にオール・ルーキー1stチーム入りを果たした。

応援ソング
当時、UNLVやタークの応援ソングがいくつか制作された。『Walk Like a Tarkanian』は1980年代後半に人気を博したガールズバンドThe Banglesの『Walk Like an Egyptian』の替え歌だ。

ウォーターボム事件

ポストターケニアン時代(1992-2000)

ローリー・マッシミーノ(1992-94)

ローリー・マッシミーノ(Rollie Massimino)は、実績的には「NCAAトーナメント優勝@ビラノバ大学(1985年)」でジェリー・ターケニアンの後任として文句無しだったものの、人柄的には「高頻度の欠場」「成績不振」「不適切なメディア対応」「膨大な契約金」等で落ち度が目立ち、僅か2シーズンで解雇となった。

アイザイア・ライダー(1991-93)

1991年、アイザイア・ライダーがJUCOから編入してきた。ただタイミングが悪かった。加入した年にUNLVがNCAAから制裁を受けたのだ。故に、ライダーはNCAAトーナメントを経験できず、しかもタークとグーグリッチの指導を受けられたのも1991-92だけだった。しかし、そんな鬱憤がライダーのモチベーションになっていたのか、1993年1巡目5位でNBA入りした後、ライダーはルーキーシーズンにダンクコンテスト優勝とNBAオール・ルーキー1stチーム入りする活躍を見せた。

ロン・クルーガー時代(2004-11): NCAAトーナメント常連校

主な成績
  • スウィート16(2007)
グラデュエートトランスファー(2006-07)

脱法的選手補強の発見
2006年、息子ケビン・クルーガーがNCAA史上初のグラデュエートトランスファー(他大学の大学院進学)としてチームに加入した。基本的に学生アスリートは編入直後のシーズンをレッドシャツ(公式戦出場不可)で過ごさなければならない。一方、例外的に学術的探究目的の進学者はレッドシャツが免除される。実際、これまでにも「短大卒業→四年制大学編入」選手はレッドシャツが免除されていた。そんな中、HCロン・クルーガー(Lon Kruger)は「四年制大学卒業→他大学院進学」も学術的探究目的の進学に値することに気が付いた。

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グラデュエートトランスファーは「最大4シーズンの選手資格」のために見過ごされていた。大半の選手は学部生時に4シーズンを使い切る。言い換えれば、多くの大学院生は大学院進学時に既に選手資格を失っている。つまり、グラデュエートトランスファーは学部生時代に様々な理由で3シーズンしかプレーしていない選手だけだ。

案の定の大活躍
米国大学バスケ界では上級生の方が身体&精神的の成熟度から優位とされている。そして、2006-07、UNLVはケビン・クルーガーの大活躍で飛躍的に勝ち星を増やし、AP最終19位でNCAAトーナメントに出場し、1回戦でNBAワン&ダンデュオのジョージア工科大学と優勝候補のウィスコンシン大学を破ってスウィート16に進出し、30勝7敗でシーズンを終えた。

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ジョエル・アンソニーはポスト-グラデュエート学年とレッドシャツから24歳を迎えていた。

NCAAトーナメント常連校(2007-11)

2007-08、UNLVは再びカンファレンストーナメントを制覇してNCAAトーナメントに進んだ。その結果、リクルートはトップ100が来るまでに改善された。そして、以降、同校はNCAAトーナメントの常連となった。

ポスト-ロン・クルーガー時代

デイブ・ライス時代(2011-16途中): 恩師以上のリクルート
主な成績
  • NBA輩出
    キーム・バーチ(2012-14)
    アンソニー・ベネット(2012-13)
    クリスチャン・ウッド(2013-15)
    ラシャード・バーン(2014-15)
    パトリック・マカウ(2014-16)
    ドウェイン・モーガン(2014-17)
    スティーブン・ジマーマン(2015-16)
    デリック・ジョーンズJr(2015-16)

2011年、UNLVはデイブ・ライス(Dave Rice)をHCに呼び戻した。同氏は選手時代にNCAAトーナメント制覇を経験し、珍しく大学を卒業し、コーチングスタッフとしても活躍した。結論、リクルートの豪華絢爛さは恩師をも凌いでいた。一方、成績はロスターの豪勢さに反比例して下降を続けた。NCAAトーナメント出場も前任者の置き土産選手達によって持たされただけだった。

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ジェリー・ターケニアンとデイブ・ライスの決定的な違いはスタッフの登用だろう。前者は「フラン・ウェブスター」「ティム・グーグリッチ」等のコーチも手元に呼んだ。

TJ・オツエルバーガー(2019-21)

TJ・オツエルバーガーは、グレッグ・マクダモート(アイオワステイト大学)とロレンゾ・ロマー(ワシントン大学)の足元を支えた後、2016年にサウスダコタステイト大学のHCに就任し、初年度から2年連続でチームをNCAAトーナメント出場に導いていたものの、前任者よりも成績を悪化させたため僅か2年で解雇となった。

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TJ・オツエルバーガーは15歳の時にAAUチームを運営していた。同氏は地元ミルウォーキーのチームのトライアウトに全て落ちてしまったため、自身をアピールするためにはAAUチーム設立以外に方法が無く、高校の試合に度々足を運んで同年代の選手をリクルートし、スケジュールを組み、チームリーフレットの掲載広告の営業も行った。

日本と所縁のある選手

モーゼス・スカリー(1988-90)

モーゼス・スカリーは、ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)の人気メンバーとして1990年のNCAAトーナメント優勝に貢献した後、熊谷組に加入したが、その後にカージャックに関与したとして2年間の刑に服すこととなった。現在、モーゼスは無事出所しているようだ。2015年に恩師ジェリー・ターカニアンが死去した際、モーゼスは元チームメイト達と同じ追悼タトゥーを入れていた。加えて、2019年にUNLVがUNLVとは無縁のTJ・オツエルバーガーの採用した際は、ミシガン大学が卒業生のジュワン・ハワードを採用したことを引き合いに出して、UNLVも卒業生を採用しろといった旨の投稿をしていた。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Thomas & Mack Center
住所: 4505 S Maryland Pkwy, Las Vegas, NV 89154

ホームアリーナはキャンパス内にあるトーマス&マック・センター(Thomas & Mack Center)だ。同施設へはマカラン国際空港、ダウンタウン、ストリップエリアからローカルバスでアクセス可能だ。

チケット

ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。

グッズ

カレッジグッズの種類
主な商品
  • 一般ファングッズ
    ジャージー(選手名+番号無し)/Tシャツ/ショーツ/スウェット/日用雑貨等
  • NIL
    選手名+番号入りジャージー/Tシャツ/実着品/サイン/写真/NFT/トレーディングカード/プレーヤーオウンブランド品/ビデオメッセージ等

公式サプライヤー品(アパレル)
公式サプライヤー品は当該大学運動部の実用品提供メーカーの製品だ。NCAA D1校の運動部はナイキ(ジョーダン)、アディダス、アンダーアーマー、ニューバランスのいずれかと公式サプライヤー契約を結んでいる。2010年代後半まではラッセル(Russell Athletic)もいくつかのサプライヤーを務めていた。一般的に契約は数年単位だ。鞍替えも起こる。各校のサプライヤーの確認はユニフォームのロゴで可能だ。

公式ライセンス品(アパレル/日用雑貨)
数多のメーカーが大学からロゴ等の商業利用許可を貰って商品を販売している。最たる例が日本でも定番のカレッジトレーナーだろう。そして、実は競合メーカーのライセンス品も当たり前だ。例えば、デューク大学(ナイキ校)のアディダスやアンダーアーマー社製品もキャンパス内で売られている。

NIL商品
NILは選手関連商品だ。2021年7月、NCAAは学生アスリート達のNIL(Name-Image-Likeness)のマネタイズを解禁した。主要メーカー製の選手名+番号のジャージー販売は「2022‐23: 超人気校のフットボール」「2023-24: 人気校のバスケットボール」と始まったばかりである。販路は「大学公式店(実店舗/オンラインストア)」「選手個人サイト/SNS」「サードパーティーマーケットプレイス」と多岐に渡る。

コレクターズアイテム(流通品)
コレクターズアイテムは読んで字のごとく収集目的の製品だ。特に人気の収集対象はイヤーブック(雑誌)だろう。

スニーカー
特に地方限定販売/支給オンリーのカレッジカラー版は高い人気を誇っている

バスケットボールシューズ購入の基礎知識
メーカー直営店、ブティック、スニーカーチェーン、即売会等について紹介!!

レプリカ
現存のカレッジジャージーはカスタム品(大学名のみのジャージーに自身で番号と選手名を追加) or 非公式レプリカ品だ。NCAAは2021年7月まで現役選手の名前&番号記載商品の販売を禁止していた。そのため、NIL解禁以前、ファンは大学名のみのジャージ(番号&名前無し)に専門業者やDIYで番号と選手名を張り付けるか、あるいは非公式レプリカジャージを購入していた。過去の選手のジャージは販売されている。例えば、ナイキはアンソニー・デイビス(ケンタッキー大学)のジャージやベン・シモンズ(LSU)のTシャツを販売している。

NCAAグッズ販売店
NCAAグッズ販売店
  • 直営店
    NCAAショップ*: NCAA D1全校
    カンファレンスストア*: カンファレンス所属校
    ブックストア(カレッジストア)
    チームストア
  • 一般小売店
    スポーツ用品店
    -DICK’S SPORTING GOODS
    デパート
    -Macy’s/JCPenny/Kohl’s/Nordstrom
    ファンショップ
    -Locker Room By Lids/Fanzz/Just Sports/Rally House
*実店舗無し

直営店
NCAAはNCAAショップを運営している。品揃えはNCAA D1全校だ。また、多くのカンファレンスストアもカンファレンスストアを申し訳程度で構えている。モチベーションは軒並み低い。そして、ブックストア(カレッジストア)は教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋だ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、品揃えはカレッジロゴや名前入りの生活必需品だ。場所はキャンパス内or付近にある。一部の強豪校はアリーナやスタジアムにチームストアも持っている。品揃えはブックストア(カレッジストア)に劣る。

Access Denied

ファナティクス
ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている

@b_o_bros
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例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。

選手個人サイト/SNSアカウント
NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。

一般小売店
最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はそれぞれのファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。

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NCAAグッズの種類、現地の店舗の巡り方、海外サイトの利用方法(関税&送料)等について徹底解説!!

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参考

T.J. OTZELBERGER(unlvrebels.com)
Don’t sell T.J. Otzelberger short as he embarks on returning UNLV to glory(theathletic.com)
How Texas Tech plucked Chris Beard from UNLV, setting two programs on divergent paths(sports.yahoo.com)
Marvin Menzies fired as UNLV basketball coach — VIDEO(reviewjournal.com)BRYCE HAMILTON(unlvrevels.com)
UNLV Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Nevada-Las Vegas Rebels School History(sports-reference.com)
Stars from 1977 UNLV team remember their Final Four game against North Carolina(lasvegtassun.com)
Former UNLV basketball coach Jerry Tarkanian, who led Long Beach State from 1969 to 1973, dies at 84(ocregister.com)
UNLV’s Jerry Tarkanian, Rebel with a cause vs. NCAA, has died(indystar.com)
Independent(sports-reference.com)
‘Humbled’ Tim Grgurich receives 2018 Tex Winter Assistant Coach Lifetime Impact Award(nba.com)
Scandal hooks Rollie at Nevada-Las Vegas(web.archive.org)
EX-UNLV STAR HEADED TO PRISON(chicagotribune.com)
UNLV stars honor Jerry Tarkanian with matching tattoos(sports.yahoo.com)
Moses Scurry does not like the T.J. Otzelberger hire(lvsportsmetwork.com)

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