デイトン大学
- 名称: University of Dayton
- 愛称: Flyers
- 所属: アトランティック・10・カンファレンス
- 2022-23: 22勝12敗
- 2021-22: 24勝11敗
- 2020-21: 14勝10敗
- 2019-20: 29勝2敗(NCAAトーナメント中止)
近年の話: 実質的なハイメジャー校
主な選手(2023-24) | 経歴 |
デイロン・ホームズ2世 DaRon Holmes II | 元★4-5 デイトン大学(2021-) NBAドラフト撤回(2023) |
イノック・チークス | RMU(2020-23) 上位編入生(2023) |
マーベル・アレン | ★3 |
脱退(2023) |
トマニ・カムァラ(2021-23)→NBAドラフト |
マイク・シャラブジャンツ(2022-23)→サンフランシスコ大学 |
ムスタファ・アムジール(2020-23)→UNM |
ケイレブ・ワシントン(2021-23)→未定 |
デイトン大学はハイメジャー級の実力と歴史を持っている。現HCアンソニー・グラント(Anthony Grant)はビリー・ドノバンの愛弟子だ。同氏は「マーシャル大学→フロリダ大学→オクラホマシティ・サンダー」でACを務めている。2019-20、同校はオビ・トッピンの開花と共に躍進し、残念ながらNCAAトーナメントこそ開催されなかったものの、最終成績は29勝2敗でAP通信で最終週3位の高評価を得て常に話題の中心にいた。
アトランティック・10・カンファレンス
- 名称: Atlantic 10 Conference
- 愛称: A10
- 設立: 1976年
- 本部: バージニア州ニューポートニューズ
- 放送: ESPN/CBS
- HP: atlantic10.com
大学(大まかな所在地) |
マサチューセッツ大学(アマースト)は名将ジョン・カリパリが名を挙げた場所だ。出身者にはDr. Jがいる。 |
ロードアイランド大学(キングストン)は1998年にUCLAから都落ちしたジム・ハリックに率いられてカンザス大学を破りエリート8に進出した。出身者にはラマー・オドムがいる。 |
St.ボナベンチャー大学(バッファロー)はボブ・レイニアーが率いて1970年にファイナル4に進出した。 |
フォーダム大学(NY)はスマッシュ・パーカーの母校だ。1925年開館のローズ・ヒル・ジムはNCAA D1校が現在使用している中で最も古い。 |
St.ジョセフズ大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア)はジャミーア・ネルソンの母校だ。 |
ラセール大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア)は1950年代に全米No.1に輝いた古豪だ。 |
ジョージ・ワシントン大学(ワシントンD.C.)は渡邉雄太選手の母校だ。 |
ジョージ・メイソン大学(ワシントンD.C.)は2006年にファイナル4進出で話題を集めた。 |
バージニアコモンウェルス大学(バージニア州リッチモンド) |
リッチモンド大学(バージニア州リッチモンド)はNCAAトーナメント当落線上を行き来する実力がある。 |
デビッドソン大学(ノースカロライナ州シャーロット)はステフィン・カリーの母校だ。 |
デュケイン大学(ペンシルベニア州ピッツバーグ)はレブロンの高校時代の恩師キース・ダンブロトがHCを務めている。 |
デイトン大学(オハイオ州デイトン)は実質的にはハイメジャー校だ。UDアリーナはNCAAトーナメントのファースト4の会場になっている。 |
ロヨラ大学(シカゴ)*は全米1位やファイナル4進出経験有りの古豪だ。 |
セントルイス大学 |
A10は北東部の大学を中心に組織されている。同カンファレンスは最近は全体的に弱体化傾向にあるもののハイメジャーとして見なされる場合も少なくない。多くの大学がファイナル4以上進出の歴史を持っている。2022年に実力校ロヨラ大学(シカゴ)が満を持して加入してきた。
チーム史
トム・ブラックバーン時代(1947-64): ポストシーズン常連校
- NCAAトーナメント出場(1952)
- NIT出場×5(1951、52、55、56、58、62)
トム・ブラックバーンはデイトン大学を初期の成功に導いた人物だ。ブラックバーンは1951-52にフライヤーズを「NCAAトーナメント初出場(1952年)」「NIT準優勝×5(1950年代)」「NIT優勝(1962)」に導いた。当時、NITは既にNCAAトーナメントに評価も人気でも上回られていたが、今よりも出場枠は少なく、招待だけでも上々だった。一方、1952年にNBA初代新人王のドン・マイネケが全体12位でNBA入りを果たし、1956年にはジム・パクソンSrが全体3位でミネアポリス・レイカーズに入団した。
ドン・ドノハー時代(1964-89): NCAAトーナメント準優勝
【亡き恩師のために奮起(1964-66)】
1964年、ブラックバーンが1963-64シーズン終了の僅か8日後にガンでこの世を去った。そのため、ドン・ドノハー(Don Donoher)が急遽HCに就任した。そして、1964-65と1965-66にブラックバーンがリクルートした選手達は2年連続でNCAAトーナメント出場を果たし、1966-67、再びNCAAトーナメントの舞台に戻ってきたフライヤーズは優勝候補のウェスタンケンタッキー大学、テネシー大学、ノースカロライナ大学をアップセットしてジョン・ウッデンとカリーム・アブドゥル-ジャバ―のUCLAとの優勝決定戦に臨むまでに至った。
【NCAAトーナメントの壁(中期)】
しかし、以降、フライヤーズは毎年20勝近くは挙げられるものの、ポストシーズントーナメントで勝ち上がることはできず、1975年には将来のNBAオールスターのジム・パクソンJrが入学したが、それでも成績の下降は止まらなかった。
【エリート8(後期)】
その後、1984年、フライヤーズは奇跡的にエリート8に進出したが、その後は3シーズン連続での負け越しが続いたため、ドノハーはコーチングキャリアに終止符を打った。
アーチイ・ミラー時代(2011-17)
2011年、アーチイ・ミラー(Archie Miller)がHCに就任した。ミラーは当時33歳にも関わらずノースカロライナステイト大学、アリゾナステイト大学、オハイオステイト大学、アリゾナ大学でACを歴任した経歴の持ち主だった。2013-14、デイトン大学はA10内で5位と非常に微妙なポジションだったが、奇跡的にNCAAトーナメントから招待を受けてエリート8まで勝ち上がり、以降、4年連続でNCAAトーナメント出場を果たした。
その他
【ブライアン・ロバーツ(2004-08)】
ブライアン・ロバーツは燻っていた時代の数少ない輝きの1つだ。ロバーツは4年次にアトランティック・10・カンファレンスの1stチーム選出後、イスラエルとドイツでの武者修行を経て、2012-13にNBAデビューを果たし、約350試合に出場した。
ライトステイト大学
基本情報
名称: Wright State University
愛称: Raiders
所属: Horizon League
2022-23: 18勝15敗
2021-22: 22勝14敗NCAAトーナメント出場
2020‐21: 18勝6敗
2019-20: 25勝7敗(NCAAトーナメント中止)
概要&近年の話: 実力校
2016年、現HCスコット・ネイギー(Scott Nagy)の就任以降、ライトステイト大学は毎年18勝以上を挙げている。
ホライゾン・リーグ
- 名称: Horizon League
- 愛称: Horizon
- 設立: 1979年
- 本部: インディアナ州インディアナポリス
- 放送: ESPN
- HP: horizonleague.org
所属校(大まかな所在地) |
ノーザンケンタッキー大学(オハイオ州シンシナティ)はNCAA D2から昇格後間も無くしてホライゾンリーグのトップに躍り出た新進気鋭のチームだ。 |
デトロイト・マーシー大学はスペンサー・ヘイウッドを輩出した。 |
ウィスコンシン大学グリーンベイ校 |
ウィスコンシン大学ミルウォーキー校は2021-22にパトリック・ボルドウィンJrがプレーしていた。 |
ライトステイト大学(オハイオ州デイトン)は2016年に現HCスコット・ネイギーがHCに就任してから毎年20勝/勝率8割以上を挙げている。 |
クリーブランドステイト大学はノリス・コールを輩出した。 |
ヤングスタウンステイト大学(オハイオ州クリーブランド) |
オークランド大学(ミシガン州デトロイト)は勤続35年以上のHCグレッグ・ケンピの下でキー・フィールダーとケンドリック・ナンを輩出している。 |
インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校はジョージ・ヒルの母校だ。 |
パデュー大学フォートウェイン校*は近年ジョン・コンチャーを輩出した。 |
ロバート・モリス大学*(ペンシルベニア州ピッツバーグ)は2013年にNITでケンタッキー大学を破った。 |
ホライゾン・リーグは五大湖周辺の大学が集まっている。レベルはそこそこ高い。毎年リーグ全体から1人はNBA選手が出ている。稀にアットラージ枠を貰るチームも出る。バトラー大学もNCAAトーナメント準優勝×2(2010&2011)の際にHLに所属していた。現在はライトステイト大学とノーザンケンタッキー大学の二強時代に突入している。
チーム史
ラルフ・アンダーヒル時代(1978-96)
【NCAA D2時代(1978-87)】
ラルフ・アンダーヒル(Ralph Underhill)はHC就任初年度にライトステイト大学をNCAAトーナメントでエリート8(NCAA D2)に導き、1980-81には全週AP1位に輝き、翌1981-82にはNCAAトーナメント制覇を成し遂げた。
【NCAA D1昇格後も快調(1992-93)】
1987年、ライトステイト大学は運動部をNCAA D1に昇格させた。そして、1992-93、同校は同大史上初のNBA選手ビル・エドワーズの25.2/P9.6Rの活躍でミッド-コンチネント・カンファレンスを制覇し、NCAAトーナメント初出場を果たした。
【同大史上ベストプレーヤー(1994-96)】
その後、ウクライナ人ビッグマンのビタリー・ポタペンコが平均20点前後の成績でエースとして活躍し、1996年のNBAドラフト全体12位でクリーブランド・キャバリアーズに指名された。一方、チームの成績は振るわなかった。そのため、ラルフ・アンダーヒルも大学を去った。
現地観戦
デイトン(オハイオ州)
Get Directions
基本情報
デイトンはオハイオ州の州都コロンバスとインディアナポリスの中間にある。シンシナティも近い。標準時間は東部標準時、日本との時差は-14時間だ。
快適度: ★★★
規模 | 公共交通機関 | 気候 (11~3月) |
地方都市 | ローカルバス | 最高気温: 15℃ 最低気温: -5℃ (詳細) |
デイトンはデイトン大学とライトステイト大学がキャンパスを構える地方都市だ。故に、衣食住には困らない。加えて、公共交通機関も悪くは無い。市内にはローカルバスが走っている。気候は東京よりもやや寒い程度だ。
アクセス: ★★★
日本からデイトンへの直行便は無い。ダウンタウンからデイトン国際空港へはローカルバスで40分程だ。一方、長距離バスでもアクセス可能である。
観光: ★★
デイトンは飛行機を発明したライト兄弟が幼少期を過ごした場所として有名だ。アメリカ空軍の博物館がある。
チケット
ミッドメジャー/ローメジャー校のチケットは会場購入で良いだろう。理由はオンライン購入時の手数料約$10程度の節約だ。ミッドメジャー/ローメジャー校のチケットは売り切れの心配はほとんど無い。そのため、チケットの事前購入の必要は無い。手数料は払い損になる。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

関連記事
五大湖エリア

トロント(カナダ)
- NBA: トロント・ラプターズ
- Gリーグ: ラプターズ905
- その他: カナダリーグ
バッファロー(ニューヨーク州)
- NCAA D1(中堅): バッファロー大学
- NCAA D1(中堅): St.ボナベンチャー大学
- NCAA D1(中堅): カニシアス大学
- NCAA D1(中堅): ナイアガラ大学
デトロイト(ミシガン州)
- NBA: デトロイト・ピストンズ
- NCAA D1(中堅): デトロイト・マーシー大学
- NCAA D1(中堅): オークランド大学
- NCAA D1(中堅): セントラルミシガン大学
ミシガン大学

ミシガンステイト大学(ミシガン州)

グランドラピッズ(ミシガン州)
- Gリーグ: グランドラピッズ・
- NCAA D1: セントラルミシガン大学
- NCAA D1: ウェスタンミシガン大学
ピッツバーグ(ペンシルベニア州)
- NCAA D1(強豪): ピッツバーグ大学
- NCAA D1(中堅): デュケイン大学
- NCAA D1(中堅): ロバート・モリス大学
- 聖地: ジェネバカレッジ(最初の大学試合開催地)
ウェストバージニア大学
制作中
クリーブランド(オハイオ州)
- NBA: クリーブランド・キャバリアーズ
- NCAA D1(中堅): クリーブランドステイト大学
- NCAA D1(中堅): アクロン大学
- NCAA D1(中堅): ケントステイト大学
- NCAA D1(中堅): ヤングスタウンステイト大学
トリード(オハイオ州)
- NCAA D1(中堅): トリード大学
- NCAA D1(中堅): ボウリンググリーンステイト大学
オハイオステイト大学

シンシナティ(オハイオ州)
- NCAA D1(強豪): シンシナティ大学
- NCAA D1(中堅): マイアミ大学(オハイオ)
- NCAA D1(中堅): ノーザンケンタッキー大学
サウスベンド(ミシガン州/インディアナ州)
- NCAA D1(強豪): ノートルダム大学
- NCAA D1(中堅): ヴァルパライソ大学
- NCAA D1(中堅): インディアナ大学フォートウェイン校
- NCAA D1(中堅): ウェスタンミシガン大学
ニューキャッスル(インディアナ州)
- 聖地: インディアナ・バスケットボール殿堂
- 聖地: ニューキャッスル高校
パデュー大学(インディアナ州)
制作中
インディアナポリス(インディアナ州)
- NBA: インディア・ペイサーズ
- NCAA D1(強豪): バトラー大学
- NCAA D1(中堅): IUPUI
- NCAA D1(中堅): ボールステイト大学
- NCAA D1(中堅): インディアナステイト大学
ミルウォーキー(ウィスコンシン州)
- NBA: ミルウォーキー・バックス
- NCAA D1(強豪): マーケット大学
- NCAA D1(中堅): ウィスコンシン大学ミルウォーキー校
ウィスコンシン大学
シカゴ(イリノイ州)
- NBA: シカゴ・ブルズ
- NCAA D1(強豪): デポール大学
- NCAA D1(強豪): ノースウェスタン大学
- NCAA D1(中堅): ロヨラ大学(シカゴ)
- NCAA D1(中堅): イリノイ大学シカゴ校
- NCAA D1(中堅): シカゴステイト大学
- NCAA D1(中堅): ノーザンイリノイ大学

NCAA基礎講座
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大学一覧

バスケ留学解説

NCAAの視聴方法



参考
デイトンにおける平均的な気候(jp.wetherspark.com)
Dayton Flyers School History(sports-reference.com)
Dayton Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Wright State Raiders School History(sports-reference.com)
WSU Coaching Great Passes Away(wsuraiders.com)
Wright State Players In The NBA(basketball.realgm.com)