※2020-21シーズン=イレギュラースケジュール(コロナ禍)
基本情報
- 名称: University of Oregon
- 愛称: Ducks
- 所属: Big 10 Conference
- 成績
2024-25: 25勝10敗(12勝8敗)NCAAトーナメント出場
2023-24: 24勝12敗(12勝8敗)NCAAトーナメント出場
2022-23: 21勝15敗(12勝8敗)NIT3回戦
2021-22: 20勝15敗(11勝9敗)NIT

近年の話: NIKEの総本山
- カンファレンス移籍(2024)
Pac-12→B1G - NBA選手輩出
ンファリー・ダンテ(2019途中-24): 2024年ドラフト外
ケレル・ウェア(2022-23): 2024年1巡目15位指名
ロスター(2024-25) |
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ネイサン・ビトル(Nathan Bittle) ★4-5 オレゴン大学(2021-) |
ジャクソン・シェルスタッド(Jackson Shelstad) ★5 オレゴン大学(2023-) |
キーショーン・バセレミー(Keeshawn Barthelemy) コロラド大学(2020-22) オレゴン大学(2022-) |
ジェイドリアン・トレイシー(Jadrian Tracey) セントジョセフズ大学(2020-22途中) NJCAAフロリダサウスウェスタンステイト短大(2022途中-23) オレゴン大学(2023-) |
クワミ・エバンスJr(Kwame Evans Jr.) ★5 オレゴン大学(2023-) |
ムーキー・クック(Mookie Cook) ★4-5 オレゴン大学(2023-) |
TJ・バンバ(TJ Bamba) ワシントンステイト大学(2020-23) NBAドラフト撤回(2023) トップ編入生(2023) ビラノバ大学(2023-24) オレゴン大学(2024-) |
ブランドン・エンジェル(Brandon Angel) ★3-4 スタンフォード大学(2020-24) 上位編入生(2024) オレゴン大学(2024-) |
シュプリーム・クック(Supreme Cook) フェアフィールド大学(2020-23) ジョージタウン大学(2023-24) オレゴン大学(2024-) |
ジャマリ・フィリップス(Jamari Phillips) ★4 オレゴン大学(2024-) |
退部(2024) |
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ンファリー・ダンテ(N’Faly Dante)→選手資格満了 |
ジャメイン・クースナード(Jermaine Couisnard)→選手資格満了 |
カリオ・オクエンド(Kario Oquendo)→SMU |
ブレナン・リグズビー(Brennan Rigsby)→ミネソタ大学 |
ジェシー・ザウズエーラ(Jesse Zarzuela)→編入先模索中(2024-25) |
オレゴン大学運動部は共同創業者フィル・ナイトの母校としてNIKEからバックアップを受けている。そのため、リクルートは強い。実際、毎年、★4-5リクルートが加入してくる。一方、HCデイナ・オルトマン(Dana Altman)は有望選手達を無駄にしていない。2010年代後半以降、成績は「ファイナル4(2017)」「エリート8(2016)」「スウィート16×2(2019&2021)」「パック-12・カンファレンスリーグ戦1位×3(2016、20、21)」と文句無しだ。そんな中、ペイトン・プリッチャード(2016-20)以降、直近数シーズンはスター選手不在でパッとしない。
ビッグ10・カンファレンス
- 名称: Big 10 Conference
- 愛称: B1G
- 設立: 1896年
- 所属校: 18校
- 放送: CBS/FOX/NBC
- HP: www.bigten.org
所属校(大まかな所在地) |
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ラトガース大学(ニュージャージー州)は2020‐21に1991年以来のNCAAトーナメント出場を果たした。 |
メリーランド大学(ワシントンDC)はNBAドラフト指名者のバスト率の高さで知られている。 |
ペンシルベニアステイト大学は1954年にファイナル4に進出している。 |
オハイオステイト大学(コロンバス)はカレッジバスケットボール初期~2000年代にフットボール校ながら栄華を誇っていた。 |
ミシガン大学(デトロイト)は前ポストシーズントーナメント時代~ファブファイブ~HCジョン・ビーラインまでかなり安定している。 |
ミシガンステイト大学(デトロイト)はマジック・ジョンソンとドレイモンド・グリーンの母校だ。 |
パデュー大学(インディアナ州)は近年は3年連続でアップセットを喰らっている。 |
インディアナ大学は1970~90年代30年間の名将ボブ・ナイト時代にバスケ校として一時代を築いた。 |
ウィスコンシン大学は2015年に38勝0敗のケンタッキー大学を破ってNCAAトーナメント決勝に進出した。 |
ノースウェスタン大学(シカゴ)は現HCクリス・コリンズの就任でNCAAトーナメント初出場&初勝利を果たして”じゃない方”の脱却に成功した。 |
イリノイ大学は2005年にデロン・ウィリアムスらの活躍でNCAAトーナメント準優勝を果たした。 |
ミネソタ大学(ミネアポリス)は1980年代のボストン・セルティックスvsロサンゼルス・レイカーズ時代にケビン・マクヘイルとマイカル・トンプソンを送り込んだ。 |
アイオワ大学はルカ・ガルーザが在籍していた。 |
ネブラスカ大学(リンカーン)は2019年のHCフレッド・ホイバーグ就任から侮れない存在となっている。 |
ワシントン大学(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
UCLAは計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る。 |
USC(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
ビッグ10・カンファレンスは北東部と中西部の大規模大学計14校を中心としている。近年は”じゃない方”のノースウェスタン大学、ラトガース大学、ネブラスカ大学、ペンステイト大学の下剋上と2024年のパック-12・カンファレンスの4校の加盟で乱世となっている。最大の特徴はフィジカル強度だ。
パック-12・カンファレンス(2024年運営休止中)
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
ワシントン大学**(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
ワシントンステイト大学****(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時に瞬間的に強かった。最も有名な選手はクレイ・トンプソンだろう。 |
オレゴン大学**(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学****(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
カリフォルニア大学バークレー校*(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
スタンフォード大学*(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
UCLA**は1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC**(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
コロラド大学***(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学***(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人NBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
アリゾナステイト大学***(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
アリゾナ大学***(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在、元ゴンザガ大学ACのトミー・ロイドがHCを務めている。 |
パック-12・カンファレンスは2024年に100年以上の歴史に幕を閉じる。同カンファレンスは西海岸~西部各州の代表校で組織され、数多の競技の全米王者を輩出し、最盛期にはトップカンファレンス”Conference of Champions”の名をほしいままにしていた。一方、近年、収益が悩みだねとなっていた。そして、唯一の稼ぎ頭のUCLAとUSCがビッグ・テン・カンファレンス移籍を決めた。その後、ドミノ倒しが始まった。2024年8月、全校がカンファレンス移籍を予定している。
チーム史
ハワード・ホブソン時代(1935-44&45-47)
- NCAAトーナメント優勝(1939)
※1940年代の空白期間: WW2兵役や活動休止
※NBAドラフト開始: 1950年
ジョン・ウォーレン(1944-45&47-51)
- NCAAトーナメント出場(1945)
- NBA選手輩出
チェット・ノーエイ(1949-53): 1953年2巡目12位指名*
ボブ・ピーターソン(1950-52): 1952年下位指名&1953年下位指名
ジム・ロスカトフ(1950-51&1954-55): 1955年1巡目3位指名

当時、元来の大学卒業年以降の選手はNBAドラフトで指名可能になっていた。そのため、レッドシャツや空白期間や入学遅れの選手は選手資格を残しながら指名を受けている。一部の選手は元来の大学卒業年と実際のカレッジキャリア終了年で計2回のドラフト指名を受けている。
スティーブ・ベルコー時代(1956-71)
- エリート8(1960)
- NCAAトーナメント出場(1961)
- NBA選手輩出
スタン・ラブ(1967-71): 1971年1巡目9位指名
アル・カールソン(1969-72): 1973年ドラフト外

アーニー・ケント時代(1997-2010)
- エリート8×2(2002&07)
古語復活&3年連続ロッタリーピック輩出
- フレッド・ジョーンズ(1998-2002): 2004年ダンクチャンピオン
- ルーク・ジャクソン(2000-04): 2004年1巡目10位指名
- ルーク・リドナー(2000-03): 2003年1巡目14位指名
1997年、卒業生のアーニー・ケント(Ernie Kent)がHCに就任した。
2001-02、前年に呼び込むことに成功したマクドナルド・オール-アメリカンのルーク・リドナーに加えて、4年生のフレッド・ジョーンズとルーク・ジャクソンが才能を一気に開花させてダックスはAPランクに名を連ねるようになった。結果的にダックスは14勝4敗でパック-10のレギュラーシーズン優勝を果たし、中西部地区第2シードを獲得、その後、スウィート16で注目のフレッシュマンのTJ・フォード率いるテキサス大学を2点差で下し、1960年以来となるエリート8進出を果たした。その後、ジョーンズは1巡目14位でインディアナ・ペイサーズに指名された。
翌2002-03、リドナーがパック-10の年間最優秀選手賞を受賞する活躍を見せ、ダックスは一時期AP5位に評されるまでに至ったが、結果的にはNCAAトーナメント1回戦敗退に終わり、シーズン終了後、リドナーは1巡目14位で地元ワシントン州にあったシアトル・スーパーソニックスに加入した。
そして、2003-04、チームはNCAAトーナメント出場を逃したが、ジャクソンは孤軍奮闘振りを評価されてコンセンサス・オール-アメリカンの2ndチームに入り、2004年1巡目10位でクリーブランド・キャバリアーズに入団した。
タレント+上級生集団
- アーロン・ブルックス: マクドナルド・オールアメリカン
- マリーク・へアストン: ファイブスター
- 2004年高卒組トップ100選手4名
2006-07、ロスターは2001-02以上にタレントと経験に溢れていた。一方、パック-10・カンファレンス全体が強かった。人気校のUCLA、USC、アリゾナ大学は当たり前の様に将来のNBA選手3~4名を擁し、学業重視のスタンフォード大学もブルック・ロペスとロビン・ロペスを抱え、”じゃない方”のワシントンステイト大学すらも名将トニー・ベネットの手腕で力をつけていた。そんな中、オレゴン大学はパック-10・カンファレンスのカンファレンストーナメントを制覇し、AP通信評の最終週10位に評され、エリート8進出を果たした。
デイナ・オルトマン時代(2010-現在)
- ファイナル4(2017)
- エリート8(2016)
- スウィート16×3(2013、19、21)
- NCAAトーナメント出場(2014、15、24)
- NBA選手輩出
ペイトン・プリチャード(2016-20)
ボル・ボル(2019-20)
ルイス・キング(2019-20)
(2010~16)
ペイトン・プリッチャード期(2016-20)
- ボブ・クージー賞(2020)
- オールアメリカン1stチーム(2020)
- オレゴン大学歴代1位
勝利(105)
出場試合(144)
スターター(140)
ペイトン・プリッチャードは2016-17に1年生ながら主力の1人として1939年の優勝以来のファイナル4進出に貢献し、翌2017-18にはチームのトップスコアラーとなり、2018-2019にシーズン途中に平均21.0P/9.6Rの大型新人ボル・ボルを失いながら得意の得点力で優勝校バージニア大学を追い詰め、最後の2019-20にはプログラム史上初&パック-12・カンファレンス2人目のボブ・クージー受賞者して有終の美を飾った。
その他
トム・ジェーンステド(1966年卒)
トム・ジェーンステド(Tom Jernstedt)は”ファイナル4の父”と呼ばれている。オレゴン大学時代、ジェーンステドはバスケットボールでは無く、フットボールに精を出していたが、1972年にNCAAに就職して以降、約50年間カレッジフープスに深く携わることとなった。主な功績にはNCAAトーナメントの拡大(出場枠25校→68校)、スタジアムの使用、ブラケット発表のエンターテインメント化等が挙げられる。この尽力によって1970年代前半には$100万(約3億円)だった放映権が引退する2011年には$100億(約1兆円)にまで跳ね上がった。
現地観戦
ユージーン(オレゴン州)
- 規模: カレッジタウン(大)
- 標準時/時差: 太平洋標準時/-17時間
- アクセス: 飛行機/鉄道/長距離バス
- 公共交通機関: ローカルバス
- 気温(11~3月): 10/-7℃
オレゴン大学はポートランドから車で3時間程南にある。アクセスは飛行機、鉄道、長距離バスで可能だ。衣食住に困ることはほとんど無い。気候はそこまで寒くは無い。
アクセス
ホームアリーナ
- 施設: Mathew Knight Arena
- 住所: 1390 Villard St, Eugene, OR
チケット
強豪校のチケットはオンライン購入で良いだろう。チケット売り場はやや混み合う。英語のやり取りも必要だ。チケット価格は強豪校同士の試合でも定価だ。満席率は概ね60~70%程度である。例外的なチケットの高騰や売切れは伝統の一戦やスーパースター選手出場試合だけだ。
グッズ
直営店
- NCAAショップ*
- カンファレンスストア*
- ブックストア: 教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋
- チームストア(アリーナ/スタジアム併設): 品揃え△
NCAAショップとカンファレンスストアは申し訳程度にオンラインストアを構えている。そして、唯一のオススメはメインのブックストアだ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、生活必需品全般がカレッジロゴや名前入りで売られている。立地はキャンパス内or付近にある。サブのブックストアやチームストアは品揃え的に微妙だ。
専門オンラインサイト: ファナティクス系列
ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。
一般小売店
- スポーツ用品店
Dick’s Sporting Goods - デパート
Macy’s
Nordstorm - ファンショップ
最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。
選手個人サイト/SNSアカウント
NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。

アパレルはNBAグッズに限ず基本的に初回生産のみだ。アパレル業界は商品の売れ残りを恐れている。そのため、新商品は初回生産(少)&追加生産(無)のリスク回避全振りで作られる。しかも、工場の製造ラインは常に予約で埋まっている。そのため、急な確保が難しい。その結果、人気品すらも滅多に追加生産されない。つまり、河村勇輝選手のグッズはほぼほぼ現品限りだ。
関連記事
カスカディアエリア
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バンクーバー(カナダ)
シアトル(ワシントン州)
- WNBA: シアトル・ストーム
- NCAA D1(強豪): ワシントン大学
- NCAA D1(中堅): シアトル大学
- 高校: 盛ん
- プロアマリーグ: Crawsover Pro-Am League
- イベント: Zeke-End
ポートランド(オレゴン州)
- NBA: ポートランド・トレイルブレイザーズ
- Gリーグ: リップシティ・リミックス
- NCAA D1(中堅): ポートランド大学
- NCAA D1(中堅): ポートランドステイト大学
- NCAA D1(中堅): オレゴンステイト大学
- プロアマリーグ: Portland Pro Am Summer League
- 聖地: NIKE本社
ユージーン(オレゴン州)

スポーケン(ワシントン州)
- NCAA D1(強豪): ゴンザガ大学
- NCAA D1(中堅): ワシントンステイト大学
- NCAA D1(中堅): イースタンワシントン大学
- NCAA D1(中堅): アイダホ大学
ミュズーラ(モンタナ州)
- NCAA D1(中堅): モンタナ大学
ボーズマン(モンタナ州)
- NCAA D1(中堅): モンタナステイト大学
NCAA基礎講座
大学一覧

バスケ留学解説

NCAAの視聴方法






参考
Oregon Ducks center N’Faly Dante out for season with torn ACL(sports.yahoo.com)
Oregon 5-Star C N’Faly Dante Ruled Ineligible, Will Reenroll in December(bleacherreport.com)
Oregon Ducks land nation’s No. 4 center Franck Kepnang(nbcsports.com)
Oregon men’s basketball: Reloaded and better than ever?(nbcsports.com)
Oregon 2004 Basketball Commits(247sports.com)
Payton Pritchard Named to the Bob Cousy Award Watch List(addictedtoquack.com)
Payton Pritchard(goducks.com)
Tom Jernstedt, nicknamed ‘Father of the Final Four,’ dies at 75(espn.com)
Mr. March Madness(thetachi.org)