※2020-21シーズン=イレギュラースケジュール(コロナ禍)
基本情報
- 名称: University of Washington
- 愛称: Huskies
- 所属: Big 10 Conference
近年の話: パワーハウス→強豪校化計画失敗
- カンファレンス移籍(2024)
Pac-12→B1G - HC交代(2024)
- NBA選手輩出
キーオン・ブルックス(2022-24): 2024年ドラフト外
ロスター(2024-25) |
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フランク・ケプナン(Franck Kepnang) 元★4 オレゴン大学(2020-22) ワシントン大学(2022-) |
ヴィルヘルム・ブレイデンボーク(Wilhelm Breidenbach) ★4 ネブラスカ大学(2021-23) 上位編入生(2023) ワシントン大学(2023-) |
グレイト・オソバー(Great Osobor) イングランド出身 モンタナステイト大学(2021-23) ユタステイト大学(2023-24) NBAドラフトエントリー撤回(2024) トップ編入生(2024) ワシントン大学(2024-) |
メカイ・メイソン(Mekhi Mason) ライス大学(2022-24) 上位編入生(2024) ワシントン大学(2024-) |
DJ・デイビス(DJ Davis) カリフォルニア大学アーバイン校(2020-23) バトラー大学(2023-24) NBAドラフトエントリー撤回(2024) 上位編入生(2024) ワシントン大学(2024-) |
タイラー・ハリス(Tyler Harris) ポートランド大学(2023-24) NBAドラフトエントリー撤回(2024) 上位編入生(2024) ワシントン大学(2024-) |
ズーム・ディアロ(Zoom Diallo) ★4 ワシントン大学(2024-) |
退部(2024) |
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キーオン・ブルックス→選手資格満了 |
ポール・モケイヒー(Paul Mulcahy)→選手資格満了 |
モーゼス・ウッド(Moses Wood)→選手資格満了 |
サウヴィア・ウィーラー(Sahvir Wheeler)→選手資格満了 |
ブラクストン・ミア(Braxton Meah)→ネブラスカ大学 |
ネイト・カルミース(Nate Calmese)→ワシントンステイト大学 |
ウェスリー・イェイツ3世(Wesley Yates III)→USC |
コーリン・ジョンソン(Koren Johnson)→ルイビル大学 |
ワシントン大学は「パワーハウス→強豪校」化計画に失敗した。2017年、HCマイク・ホップキンスはNBAプロスペクト出荷工場から常勝校への転換を期待されてHCに迎えられ、2018-19に前任者ロレンゾ・ラマーの置き土産ジェイレン・ノーウェル+マーティス・サイブルの引き連れて「Pac-12リーグ戦1位(15勝3敗)」「2011年以来のNCAAトーナメント出場」を果たしたものの、以降5シーズン間で優秀なリクルートにも関わらず低迷を続け、2024年3月に契約更新を見送られた。そして、2024年、同校は新HCにダニー・スプリンクル(Danny Sprinkle)を迎えた。同氏は2019~23年間にモンタナステイト大学をNCAAトーナメント出場×2に導き、2023-24に新天地ユタステイト大学にマウンテン・ウェスト・カンファレンスのリーグ戦1位と20年以上振りのNCAAトーナメント勝利をもたらしている。
ビッグ10・カンファレンス
- 名称: Big 10 Conference
- 愛称: B1G
- 設立: 1896年
- 所属校: 18校
- 放送: CBS/FOX/NBC
- HP: www.bigten.org
所属校(大まかな所在地) |
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ラトガース大学(ニュージャージー州)は2020‐21に1991年以来のNCAAトーナメント出場を果たした。 |
メリーランド大学(ワシントンDC)はNBAドラフト指名者のバスト率の高さで知られている。 |
ペンシルベニアステイト大学は1954年にファイナル4に進出している。 |
オハイオステイト大学(コロンバス)はカレッジバスケットボール初期~2000年代にフットボール校ながら栄華を誇っていた。 |
ミシガン大学(デトロイト)は前ポストシーズントーナメント時代~ファブファイブ~HCジョン・ビーラインまでかなり安定している。 |
ミシガンステイト大学(デトロイト)はマジック・ジョンソンとドレイモンド・グリーンの母校だ。 |
パデュー大学(インディアナ州)は近年は3年連続でアップセットを喰らっている。 |
インディアナ大学は1970~90年代30年間の名将ボブ・ナイト時代にバスケ校として一時代を築いた。 |
ウィスコンシン大学は2015年に38勝0敗のケンタッキー大学を破ってNCAAトーナメント決勝に進出した。 |
ノースウェスタン大学(シカゴ)は現HCクリス・コリンズの就任でNCAAトーナメント初出場&初勝利を果たして”じゃない方”の脱却に成功した。 |
イリノイ大学は2005年にデロン・ウィリアムスらの活躍でNCAAトーナメント準優勝を果たした。 |
ミネソタ大学(ミネアポリス)は1980年代のボストン・セルティックスvsロサンゼルス・レイカーズ時代にケビン・マクヘイルとマイカル・トンプソンを送り込んだ。 |
アイオワ大学はルカ・ガルーザが在籍していた。 |
ネブラスカ大学(リンカーン)は2019年のHCフレッド・ホイバーグ就任から侮れない存在となっている。 |
ワシントン大学(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
UCLAは計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る。 |
USC(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
ビッグ10・カンファレンスは北東部と中西部の大規模大学計14校を中心としている。近年は”じゃない方”のノースウェスタン大学、ラトガース大学、ネブラスカ大学、ペンステイト大学の下剋上と2024年のパック-12・カンファレンスの4校の加盟で乱世となっている。最大の特徴はフィジカル強度だ。
パック-12・カンファレンス(2024年運営休止中)
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
ワシントン大学**(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
ワシントンステイト大学****(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時に瞬間的に強かった。最も有名な選手はクレイ・トンプソンだろう。 |
オレゴン大学**(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学****(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
カリフォルニア大学バークレー校*(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
スタンフォード大学*(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
UCLA**は1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC**(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
コロラド大学***(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学***(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人NBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
アリゾナステイト大学***(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
アリゾナ大学***(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在、元ゴンザガ大学ACのトミー・ロイドがHCを務めている。 |
パック-12・カンファレンスは2024年に100年以上の歴史に幕を閉じる。同カンファレンスは西海岸~西部各州の代表校で組織され、数多の競技の全米王者を輩出し、最盛期にはトップカンファレンス”Conference of Champions”の名をほしいままにしていた。一方、近年、収益が悩みだねとなっていた。そして、唯一の稼ぎ頭のUCLAとUSCがビッグ・テン・カンファレンス移籍を決めた。その後、ドミノ倒しが始まった。2024年8月、全校がカンファレンス移籍を予定している。
チーム史
ティピー・ダイ時代(1950-59)
- ファイナル4(1953)
- エリート8(1951)
マーブ・ハーシュマン時代(1971-85)
- スウィート16(1984)
- NCAAトーナメント出場(1976&85)
デトレフ・シュレンプ期(1981-85)
ロレンゾ・ラマー時代(2002-17)
- スウィート16×3(2005、06、10)
ロレンゾ・ラマーは地元シアトルのスーパー高校生をNBAに送り込んだ。具体的にはブランドン・ロイ、ネイト・ロビンソン、アイザイア・トーマス、トニー・ローテン、マーケル・フルツ等が挙げられる。一方、成績はイマイチだった。2016-17、同校は全体1位指名のマーケル・フルツを擁しながら9勝に終わっている。そんな中、2009-10、同氏はアイザイア・トーマス、クインシー・ポンデクスター、ジャスティン・ホリデイ、CJ・ウィルコックスを擁してスウィート16進出を果たした。
マイク・ホプキンス時代(2017-24)
- NCAAトーナメント出場(2019)
- リクルート
クエイド・グリーン(2018-21): 元U18米代表
ジェイデン・マクダニエルズ(2019-20)
アイザイア・スチュアート(2019-20)
HCマイク・ホップキンスはNBAプロスペクト出荷工場から常勝校への転換を期待されてHCに迎えられ、2018-19に前任者ロレンゾ・ラマーの置き土産ジェイレン・ノーウェル+マーティス・サイブルの引き連れて「Pac-12リーグ戦1位(15勝3敗)」「2011年以来のNCAAトーナメント出場」を果たしたものの、以降5シーズン間で優秀なリクルートにも関わらず低迷を続け、2024年3月に契約更新を見送られた。
その他
映画: The Sixth Man(1997)
The Sixth Man『ゴースト・ブラザー/天国から来たヒーロー』(1997)という映画で主人公が所属しているのがワシントン大学ハスキーズだ。残念ながらDVD化はしておらずAmazon Prime VideoにもNETFLIXにも作品は無かった。
ネイジア・カーター: あと少しで馬場雄大選手のライバルに
Nahziah Carter took flight for this one! @_ClutchCarter pic.twitter.com/afJKs8PIPo
— Courtside Films (@CourtsideFilms) November 13, 2019
2017~2020年までラッパーで実業家のJay-Zの甥にあたるナジア・カーターが在籍していた。カーターはスリースターリクルートながらフレッシュマン次からローテーション入りを果たし、3シーズンで合計102試合に出場、2019-20にはスターターとして平均12.2点、4.9リバウンド、スリー36.6%を記録した。
しかし、2020年10月、シーズン開幕直前にチームはカーターの謹慎処分を発表した。当初、謹慎処分の理由や具体的な期間といった詳細は一切公表されていなかったため、大麻所持やチームの練習を無断で休むといった些細なことだとも思われていたが、2020年12月4日に大学を離れてプロ入りを目指すこと同時にNBL(豪プロリーグ)のメルボルン・ユナイテッドとの契約締結が間近だとカーターのエージ円とのロック・ネイション(Roc Nation)から発表があった。
契約内容はNBLがNBAプロスペクトを誘致するために2018年に新設したネクストスター契約でメルボルン・ユナイテッドは馬場雄大選手が所属するチームである。
しかし、後日、契約の話は破談になったことが明らかになり、それに伴ってカーターの謹慎処分の理由も判明した。カーターは2020年初めにキャンパス内で性的暴行を加えてとして2名の学生から訴訟されていたのだった。ちなみに、カーターの謹慎期間は3学期分だった。つまり、今季は全休だった。
もし仮にカーターがメルボルン・ユナイテッドに加入した場合、馬場選手とカーターはもろにプレースタイル(ダンクとスリー)が被るため、両者共にウィングなので同時起用もあり得るが、ポジション争いをすることになっていただろう。
現地観戦
ホームアリーナ
- 名称: Alaska Airlines Center
- 住所: 3870 Montlake Blvd NE, Seattle, WA
ホームアリーナはキャンパス内のアラスカ・エアラインズ・センターだ。
チケット
強豪校のチケットはオンライン購入で良いだろう。チケット売り場はやや混み合う。英語のやり取りも必要だ。チケット価格は強豪校同士の試合でも定価だ。満席率は概ね60~70%程度である。例外的なチケットの高騰や売切れは伝統の一戦やスーパースター選手出場試合だけだ。
グッズ
直営店
- NCAAショップ*
- カンファレンスストア*
- ブックストア: 教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋
- チームストア(アリーナ/スタジアム併設): 品揃え△
NCAAショップとカンファレンスストアは申し訳程度にオンラインストアを構えている。そして、唯一のオススメはメインのブックストアだ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、生活必需品全般がカレッジロゴや名前入りで売られている。立地はキャンパス内or付近にある。サブのブックストアやチームストアは品揃え的に微妙だ。
専門オンラインサイト: ファナティクス系列
ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。
一般小売店
- スポーツ用品店
Dick’s Sporting Goods - デパート
Macy’s
Nordstorm - ファンショップ
最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。
選手個人サイト/SNSアカウント
NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。
関連記事
カスカディアエリア
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バンクーバー(カナダ)
シアトル(ワシントン州)
- WNBA: シアトル・ストーム
- NCAA D1(強豪): ワシントン大学
- NCAA D1(中堅): シアトル大学
- 高校: 盛ん
- プロアマリーグ: Crawsover Pro-Am League
- イベント: Zeke-End
ポートランド(オレゴン州)
- NBA: ポートランド・トレイルブレイザーズ
- Gリーグ: リップシティ・リミックス
- NCAA D1(中堅): ポートランド大学
- NCAA D1(中堅): ポートランドステイト大学
- NCAA D1(中堅): オレゴンステイト大学
- プロアマリーグ: Portland Pro Am Summer League
- 聖地: NIKE本社
ユージーン(オレゴン州)

スポーケン(ワシントン州)
- NCAA D1(強豪): ゴンザガ大学
- NCAA D1(中堅): ワシントンステイト大学
- NCAA D1(中堅): イースタンワシントン大学
- NCAA D1(中堅): アイダホ大学
ミュズーラ(モンタナ州)
- NCAA D1(中堅): モンタナ大学
ボーズマン(モンタナ州)
- NCAA D1(中堅): モンタナステイト大学
NCAA基礎講座
大学一覧

バスケ留学解説

NCAAの視聴方法






参考
Danny Sprinkle Named University of Washington Head Men’s Basketball Coach(gohuskies.com)
Washington Huskies School History(sports-reference.com)
NBL rescind Nahziah Carter Next Star deal to Melbourne United(espn.com)
Nahziah Carter(247sports.com)

アパレルはNBAグッズに限ず基本的に初回生産のみだ。アパレル業界は商品の売れ残りを恐れている。そのため、新商品は初回生産(少)&追加生産(無)のリスク回避全振りで作られる。しかも、工場の製造ラインは常に予約で埋まっている。そのため、急な確保が難しい。その結果、人気品すらも滅多に追加生産されない。つまり、河村勇輝選手のグッズはほぼほぼ現品限りだ。