今回はNBAレジェンドのエルジン・ベイラーを輩出したシアトル大学を紹介する。
シアトル大学
基本情報
正式名称: Seattle University
愛称: Seattle U/Redhawks
所属: Western Athletic Conference
18-19: 18勝15敗 CIT1回戦
17-18: 20勝14敗 CBI1回戦
16-17: 13勝17敗
NMSUの対抗馬になれるか!?
シアトルUはジム・ヘイフォード着任後に着実に力をつけてきているチームだ。ヘイフォードは16-17シーズン終了後に同プログラムの再建に貢献してきたキャメロン・ダラーの後任としてHCの座に就いた。レッドホークスは直近の2年はポストシーズントーナメントにも招待された。19-20シーズンのWACの開幕前投票でも3位の位置につけている。NMSUの対抗馬になれるかに注目だ。
レジェンド: エルジン・ベイラー
NBAオールスター選出×11
NBAファーストチーム×11
バスケットボール殿堂入り(1977年)
1試合64得点(当時歴代最高記録)
1試合71得点(当時歴代最高記録)
シアトル大学は1950年代〜1960年代に一時代を築き上げた古豪だ。1952年にはジョニー・オブライアンの42得点の活躍でNBAのチームとしても活動していたプロ団体のハーレム・グローブトロッターズ(現在でも世界各国でツアーを行っている老舗バスケットボール興行団体)に勝利したこともあった。
そして、アイダホ・カレッジから転入してきたのがNBAレジェンドのエルジン・ベイラーである。ベイラーは1958年のNCAAトーナメントでチームを準優勝に導いた。
その後、ベイラーはNBAドラフト(1958年)でミネアポリス・レイカーズから全体1位指名を受けた。当初はもう1年大学でプレーするつもりだったが、レイカーズの強い説得によって大学を離れてレイカーズに入団することになった。
ちなみに、ベイラーはNBAドラフト(1956年)でもミネアポリス・レイカーズから指名を受けている。つまり、ベイラーはNBAドラフトで2度レイカーズから指名されたのだ。
シアトルU出身で日本と関係のある人物が2人いる。bjリーグの大分ヒートデビルズでHCを務めたジュワン・オルダム氏と横浜ビー・コルセアーズで2018年に5試合だけプレーしたチャールズ・ガルシアだ。
ウェスタン・アスレティック・カンファレンス
アクセス
Redhawk Center
レッドホークスは2つの会場をホームアリーナとして使用している。メインで使用しているのはキャンパス内にあるRedhawk Centerだ。ここはダウンタウンにあるのでアクセスがしやすい。
ShoWare Center
しかし、Redhawk Centerは座席数が1000以下なので、集客が見込める試合はShoWare Centerを利用している。 ただ、バスで行けるとは言え、ダウンタウンから離れた場所にあり、そこまでして行く価値があるとは思えないが。
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カスカディアエリア

カスカディアエリア(西海岸)
カスカディアエリアは太平洋沿いのバンクーバー(カナダ)、ワシントン州、オレゴン州を括ったエリアだ。東にはマウンテンエリア、南にはカリフォルニアエリアがある。
バンクーバー(カナダ)
バンクーバーはカナダ西部最大の都市だ。かつてはNBAバンクーバー・グリズリーズがあった。近い将来、ポートランド・トレイルブレイザーズ傘下のGリーグチームができる予定だ。
シアトル(ワシントン州)
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オレゴン大学(オレゴン州ユージーン)
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参考
#1 in Seattle University History – Elgin Baylor(goseattleu.com)
Fifty years ago tonight, Seattle U. upset the mighty Globetrotters(seattlepi.com)
1956 NBA Draft(basketball-reference.com)