【NCAA】デトロイトマーシー大学&オークランド大学

うい。


Bro Institute of Ball&Tripはbroに向けてバスケ界隈の解説&紹介を行っているサイトだ。

主なコンテンツ

※全て参考文献付き

そして、各大学の記事は「近年の話」「チーム史」「現地観戦情報」の構成で各チーム(男子バスケ部)について紹介している。


ちなみに、俺達が記事にしている大学は実際に訪れた場所だけだ。もし俺達に紹介してほしい大学がある場合、サイドバーやフッターの投げ銭から1校につき現地観戦費用5万円で現地訪問して記事にするので、「遠戚を訪ね周る」「中高時代の同級生に急に連絡する」「プロミスに駆け込む」なりで都合をつけてくれ。

今回はデトロイトのミッドメジャー2校を紹介する。

デトロイト・マーシー大学

基本情報

名称: University of Detroit Mercy
愛称: Titans/Detroit/UDM
所属: Horizon League
19-20: 8勝24敗
18-19: 11勝20敗
17-18: 8勝24敗

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the University of Detroit Mercy Titans

概要&近年の話: デイビス親子

Antoine Davis Detroit Mercy Sophomore Season Highlights Montage 2019-20- 24.3 PPG, CRAZY HANDLES 🔥

デトロイト・マーシー大学の注目はHCマイク・デイビス(Mike Davis)と息子のアントワン・デイビス(Antoine Davis)だ。


デイビスは闘将ボブ・ナイトの後任という多大なプレッシャーの中でHC就任2年目にインディアナ大学をNCAAトーナメント準優勝に導いて一躍時の人となった人物だ。結局は準優勝以降の成績がイマイチだったために僅か6シーズンでインディアナ大学を離れることとなったが、その後転任したアラバマ大学バーミンガム校とテキサスサザン大学で好成績を残したことで再び評価が上がった。


一方、息子のアントワン・デイビスは元々は強豪ヒューストン大学に入学する予定だったが、「父の下でプレーすれば父も喜ぶ」ということで進路先を父が指揮を執るデトロイト・マーシー大学に変更した。

ホライゾン・リーグ

詳細

名称: Horizon League
愛称: Horizon
設立: 1979年
本部: インディアナ州インディアナポリス
HP: horizonleague.org

所属校(大まかな所在地)
ノーザンケンタッキー大学(オハイオ州シンシナティ)はNCAA D2から昇格後間も無くしてホライゾンリーグのトップに躍り出た新進気鋭のチームだ。
デトロイトマーシー大学はスペンサー・ヘイウッドを輩出した。
イリノイ大学シカゴ校(イリノイ州シカゴ)は直近3シーズンで勝率5割以上を達成した。施設はドラフトコンバインの会場として使用されている。
ウィスコンシン大学グリーンベイ校(ウィスコンシン州グリーンベイ)
ウィスコンシン大学ミルウォーキー校はclass of 2021のトッププロスペクトの1人パトリック・ボルドウィンJrの父親がHCを務めている。
ライトステイト大学(オハイオ州デイトン)は、2016年に現HCスコット・ネイギーが就任して以降、毎年20勝以上を挙げている。
クリーブランドステイト大学(オハイオ州クリーブランド)はスリーキングス時代のマイアミ・ヒートで活躍したノリス・コールの母校として知られているチームだ。
ヤングスタウンステイト大学(オハイオ州クリーブランド)は特筆事項が無いチームだ。
オークランド大学(ミシガン州デトロイト)は近年キー・フィールダーとケンドリック・ナンを輩出した。HCのGreg Kampeは勤続35年以上でこれは現役HCでは3番目に長い。
インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校(インディアナ州インディアナポリス)はD1で最も長い名前の大学だ。ジョージ・ヒルの母校でもある。
パデュー大学フォートウェイン校は2020年にサミットリーグから移籍してきた。

ホライゾン・リーグは五大湖周辺の都市の大学が集まったカンファレンスだ。バスケットボールのレベルは高く、毎年リーグ全体から1人はNBA選手が出てきており、所属校がアットラージビッドを貰える年もある。2年連続NCAAトーナメント準優勝(2010&2011)を果たしたバトラー大学も当時はホライゾン・リーグに所属していた。現在はライト・ステイト大学と新加入のノーザン・ケンタッキー大学の二強時代に突入している。

チーム史

デイブ・ディバッシャー(1958-62)

最初に紹介するレジェンドは天才デイブ・ディバッシャーだ。


当時、NCAAにはフレッシュマンルール(1年生は1軍の試合に出場できない決まり)があったため、ディバッシャーは3シーズンしかプレーしていないが、3年間で平均24.8点と19.3リバウンドの圧倒的なパフォーマンスで大学史上初のNCAAトーナメントと2度のNIT出場に導き、地元選手を優先的に指名できるテリトリアル指名で地元デトロイト・ピストンズに指名された。


一方、野球でもスタープレーヤーだったディバッシャーはピッチャーとしてチームの3度のNCAAトーナメント出場に貢献し、大学卒業後も、2年間だけではあったが、オフシーズンにシカゴ・ホワイトソックスのピッチャーとして投げ、僅か13人しかいないNBAとMLBでプレーしたアスリートの1人となった。


その後、1974年に選手を引退するまでの間、ディバッシャーは8度のオールスターに選ばれ、ピストンズでは1964-65~1967-68の約3シーズン間コーチも兼ね、その後移籍したニックスでは1970年と1973年にはNBA制覇を達成した。


さらに、ディバッシャーは引退後に当時ABAのニューヨーク・ネッツ(ブルックリン・ネッツの前身)のジェネラルマネージャーとなり、翌1975年にはABAのコミッショナーに就任、そして、NBAとの吸収合併に応じた。

スペンサー・ヘイウッド(1968-69)

Spencer Haywood's Hall of Fame Highlights
主な実績
  • 五輪金メダル(1968)
  • ABA最優秀選手賞(1970)
  • NBA1stチーム(1972、1973)
  • NBAチャンピオン(1980)
  • キャリア平均20.3点/10.3リバウンド

もう1人のレジェンドはスペンサー・ヘイウッドだ。ヘイウッドの学生時代は当時の歴史をそのまま表している。ヘイウッドは1949年に南部ミシシッピ州で生まれたのだが、当時、南部の主産業だった綿花産業がインドの台頭によって著しく衰退し、失業に追い込まれたアフリカ系アメリカ人達が仕事を求めて自動車工場のあるデトロイト周辺に大量に移住しており、ヘイウッドも例に漏れず15歳の時に北部を目指していた。


そんな中、デトロイトでコーチをしていたウィル・ロビンソンなる人物に拾われた。その後、ヘイウッドは才能を開花させた。その結果、ヘイウッドの下には4年制大学からのオファーも届いていたが、ロビンソンのアドバイスもあって、ヘイウッドは新興校のネバダ大学ラスベガス校(UNLV)への編入を目指して近くのトリニダード短期大学(ニューメキシコ州)へ一旦進学する道を選んだ。


短大のパフォーマンスは圧倒的だった。その結果、ヘイウッドは大学生で構成されていたアメリカ代表メンバーに選出され、リーディングスコアラーとして1968年のメキシコ五輪で金メダル獲得に貢献し、無事、UNLVへの編入も決まった。


しかし、1967年、第二の故郷デトロイトでは所謂”デトロイト暴動”が起きていた。デトロイト暴動とは白人に虐げられていたアフリカ系アメリカ人が抗議活動を開始し、それに対してデトロイト市警らがプロテスター達を過剰に攻撃し始めた事件だ。その後、騒動は終息したものの、一触即発の状況は続いていたため、市民の癒しが必要だと感じだミシガン州州知事とデトロイト市長がヘイウッドにデトロイト大学に入学するように懇願したのだ。


その後、ヘイウッドはデトロイト大学の一員となったが、養父ロビンソンがデトロイト大学のHCになる約束が反故となったため、ヘイウッドは1968-69の僅か1年で大学を辞めてプロへと転向し、ABAのデンバー・ロケッツに入団した。

レイ・マカラム時代(2008-16)

主な実績

NCAAトーナメント出場(2012)

デトロイト・マーシー大学は有望な高校生の父親をHCに据えてその息子をチームにリクルートするという斬新な方法を採っている。2010年、レイ・マカラムもデイビス父子と同じパターンでバーガーボーイズ(マクドナルド・オール・アメリカン)の息子レイ・マカラムJrを迎え入れることに成功し、2011-12、マカラムJrに導かれたタイタンズはホライゾンリーグを勝ち上がって21世紀に入って初のNCAAトーナメント出場を果たした。その後、2013年にマカラムJrはNBAドラフト2巡目36位でサクラメント・キングスに指名された。

ホームアリーナ

基本情報

名称: Calihan Hall
住所: 4001 W McNichols Rd, Detroit, MI 48221

デトロイト・マーシー大学はデトロイトのダウンタウンから少し離れた場所にある。ダウンタウンからはローカルバスで片道1時間弱でアクセスできる。

オークランド大学

基本情報

名称: Oakland University
愛称: Golden Grizzlies
所属: Horizon league
19-20: 14勝19敗
18-19: 16勝17敗
17-18: 19勝14敗

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Oakland University Golden Grizzlies

概要&近年の話: 現役3番目の長さ

KENDRICK NUNN OAKLAND UNIVERSITY OFFICIAL 17-18 HIGHLIGHT TAPE

HCグレッグ・ケンピは1984-85シーズンからゴールデングリズリーズのHCを務めている。現在、これはシラキュース大学のジム・べハイムとデューク大学のコーチKに次いで現役で3番目に長い1チームでのHC歴となっている。

チーム史

近年、同大はキー・フィールダーとケンドリック・ナンの2人をNBAプレーヤーに育て上げた


フィールダーは高校時代にミッドメジャー校からしか奨学金オファーが無かった選手だったが、ケンピらコーチ陣はフィールダーの才能に惚れ込み、高校2年生(日本の高校1年生に相当)の時から熱心に勧誘していた。その才能は本物で、フィールダーは1年次からチームを引っ張り、3年次には平均24.4点、9.3アシストを記録し、2016年NBAドラフトで2巡53位でアトランタ・ホークスに指名された。


一方、ナンはハイメジャーのイリノイ大学を放校になったのを拾われた形でUDMに加入した。初年度はNCAAの規定によってレッドシャツを余儀なくされたが、翌2017-18シーズン、トレイ・ヤングに次ぐ平均25.9点を記録した。その後、プロ1年目はGリーグで不遇の時期を乗り越えて2019-20シーズンにマイアミ・ヒートで鮮烈なデビューを果たした。

ホームアリーナ

基本情報

名称: Athletic Center O’rena
住所: 318 Meadow Brook Rd, Rochester, MI 48309

オークランド大学はデトロイト・ピストンズが2016-17シーズンまでホームアリーナとしていたパレス・オブ・オーバーンヒルズのあるオーバーンヒルズにある。デトロイトのダウンタウンから公共交通機関で行くのは非常に困難なため、アクセスにはレンタカーや配車サービスを利用するしかない。

現地観戦

詳細

チケット

今回紹介したようなミッドメジャー校のチケットは会場で買うのがオススメだ。理由は手数料約$10(約1100円)を節約できるからである。


チケットはTicketmasterStubHubVIVIDSEATSで$10~で買えるのだが、チケット売買サイトは手数料と送料で約$10程は余計に取られる。ミッドメジャーやローメジャー校のチケットは売り切れる心配がほとんど無いので、そんなチケットに$10も余計に払うのはバカらしい。その$10は飲食代やガソリン代などに充てた方が良い。ミッドメジャーのチケットは会場での購入一択だ。


因みに、各大学の公式サイトで手数料と送料が無いチームもある。そういった場合は、むしろ各大学の公式サイトから事前に購入した方が良い。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

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まとめ

実はデトロイト暴動は「デトロイト」として2018年に映画化されている。


同作品は「アフリカ系アメリカ人が如何に警察官の職権乱用の被害を受けてきたのか」を巧妙に描いているのだが、2020年のブラック・ライブス・マター運動の発端がアフリカ系アメリカ人の警察官に窒息死させられた事件だったことからも分かる通り、この問題は今でもアメリカの重要課題の1つとなっている。


現にNBAはこういった社会問題に対して積極的に問題提起や解決案を探っている。例えば、ジェイレン・ブラウンやレブロン・ジェームスはこういった事件がある度に抗議する声明を出しているが、彼らが何故そういった活動をするのか、彼らの気持ちを少しでも理解するためにも俺は「デトロイト」を観ることを強く推す。


ちなみに、「デトロイト」は決して難い作品では無い。単純にホラーやサスペンスとしても楽しめる。

関連記事

五大湖エリア

参考

Detroit Mercy Titans School History(sports-reference.com)
The backward lives of Mike and Antoine Davis(theathletic.com)
Dave DeBusschere, 62, Relentless Forward On Knicks’ Championship Teams, Is Dead(nytimes.com)
Fifty years later, it’s time for Denver to give Spencer Haywood his due(theathletic.com)
「今も続くアメリカの狂気に警鐘を鳴らす監督からのメッセージ」町山智浩氏が緊急帰国!2017年、最も恐かった映画『デトロイト』を語る-(cinefil.tokyo)
Agent had Spencer Haywood turn down 10 percent ownership stake in Nike(foxsports.com)
1968 United States Men’s Olympic Basketball(basketball-reference.com)
Kareem Abdul-Jabbar details passing on 1968 Olympics in new book(olympics.nbcsports.com)

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