【NCAA】マーケット大学

うい。現地観戦研究家のB.O. Bros(@b_o_bros)だ。


当ブログはバスケオタクが低予算で現地観戦を達成するためのガイドブックである。


では、早速本題に入る。

今回はドウェイン・ウェイドの母校マーケット大学を紹介する。

マーケット大学

基本情報

名称: Marquette University
愛称: Golden Eagles
所属: Big East Conference
19-20: 18勝12敗
18-19: 24勝10敗NCAAトーナメント1回戦敗退
17-18: 21勝14敗NIT出場
16-17: 19勝13敗NCAAトーナメント1回戦敗退

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Marquette University Golden Eagles

近年の話: マーカス・ハワード時代終了

Markus Howard 2019-20 Full SZN Highlights I 13 MINUTES OF PURE ART!!

近年のマーケット大学と言えば絶対的エースでスコアリングマシーンのマーカス・ハワード(Markus Howard)だった。2019-20、ハワードは同大のみならずビッグ・イースト・カンファレンスの歴代得点記録を塗り替え、コンセンサス・オール・アメリカンの1stチーム入りを果たした。

ビッグ・イースト・カンファレンス

名称: Big East Conference
愛称: Big East
設立: 1979年
所属校: 10校
HP: https://www.bigeast.com/

所属校(大まかな所在地)※太字は注目のチーム
St. ジョーンズ大学(NYC) は1943年と1944年に当時はNCAAトーナメントよりも格式が高かったNITを連覇した古豪だ。MSGをホームアリーナとして使用している。
シートン・ホール大学(NYC)はニュージャージー・ネッツが使用していたアリーナを使用している。19-20シーズンはチーム史上ベストのチームだった。
ジョージタウン大学(ワシントンD.C.) はパトリック・ユーイング(現HC)やディケンベ・ムトンボ等のレジェンドセンターを輩出したビッグマンの登竜門だ。アイバーソンの母校としても有名である。
ビラノバ大学(フィラデルフィア) は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇した。HCのJay Wrightは非常に目利きの優れた人物で近年はNBAに優秀なロールプレーヤー達を多数輩出している。
コネチカット大学(コネチカット州)は過去に4回もNCAAトーナメントを制覇した元超強豪だ。2020年にアメリカン・アスレティック・カンファレンスから移籍してきた。
バトラー大学(インディアナポリス) はブラッド・スティーブンスが率いて2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たした。
ゼイビア大学(シンシナティ) はデビッド・ウェストの母校だ。
デポール大学(シカゴ) は長らくプログラムに力を注いでいなかった。しかし、近年はリクルートに成功している。
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドやドック・リバースを輩出した。
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)のダグ・マクダモートの父がHCを務めている。今後、注目すべきチームの1つだ。

ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪が集まったカンファレンスだ。近年の勢力図はビラノバ大学は全米トップクラスに強いが、その他はNCAAトーナメントで1回勝てるかどうかレベルだった。が、19-20シーズンはトップ25に常に3校位が名を連ねていた。ちなみに、ビッグ・イースト・カンファレンスは新旧2つある。旧ビッグ・イースト・カンファレンス(現アメリカン・アスレティック・カンファレンス)からフットボール部を登録していなかった大学が離脱して立ち上げたのがこの新ビッグ・イースト・カンファレンスだ。

チーム史

前アル・マクガイア時代(1930-58)

ビル・チャンドラー(1930-51)

1930年、一足早くバスケ部が活発化していたウィスコンシン大学ACのビル・チャンドラー(Bill Chandler)がHCに就任した。チャンドラーはマーケット大学のバスケ部の土壌を作り上げ、同時に全米バスケットボールコーチ協会の会長として1938年のNCAAトーナメント初開催に貢献した。ちなみに、チャンドラーのチームはNCAAトーナメントに一度も出場していない。

テックス・ウィンター(1951-53)

チャンドラーに代わったのがテックス・ウィンター(Tex Winter)だ。ウィンターはトライアングルオフェンスを実践化させたフィル・ジャクソンの参謀である。ウィンターはチームをNCAT(National Catholic Invitational Tournament)優勝に導いた。1953年、ウィンターはカンザス・ステイト大学に戻った。

ジャック・ネイグル(1953-58)

チャンドラーとウィンターのアシスタントコーチを務めていたジャック・ネイグル(Jack Nagle)がHCに昇格した。同時にニックネームがヒルトパーズからウォリアーズに変わった。1955年、チームはNCAAトーナメント初出場を果たし、マイアミ(オハイオ州)大学とケンタッキー大学を破ったが、アイオワ大学に敗れてエリート8に終わった。しかし、その後の成績は芳しくなかったため、ネイグルは解任となった。

エディ・ヒッキー時代(1958-64)

その後、1948年にSt.ルイス大学をNIT優勝に導いたエディ・ヒッキー(Eddie Hickey)がHCに就任した。ヒッキーはネイグルが残したマーケット大学史上ベストリバウンダーのドン・コージス(Don Kojis)と共に就任1年目にNCAAトーナメントスウィート16に進出した。しかし、成績不振とヒッキーの横暴な態度に嫌気がさした大学が彼を解雇した。

アル・マクガイア時代(1964~1977): 全米トップ校の1つに

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(1977)
  • NCAAトーナメント準優勝(1974)
  • エリート8×2(1969、76)
  • NIT優勝(1970)

マーケット大学がバスケットボールスクールとして世間に認知させたのがアル・マクガイア(Al McGuire)だ。


ニューヨーカーのマクガイアは地元ニューヨークから優秀な選手達を発掘してチームを強化した。その中のベストリクルートがジョージ・トンプソン(George Thompson)だ。トンプソンはチームの歴代得点記録を更新する大活躍で1968年のスウィート16と1969年のエリート8進出に貢献した。


その後、1970年、NCAAトーナメントの会場場所が気に入らなかったマクガイアはNCAAトーナメント出場を辞退してNITに出場してしまった。NCAAトーナメントの下位ラウンドは全米中のいくつかの地区に分かれて行われる。当然、大学に近い場所の方が移動が楽でファンも集まれるので有利になるのだが、マーケット大学はオハイオ州デイトンでは無く、テキサス州フォートワースが会場のブロックに組み込まれていたのだ。以降、NCAAトーナメントに招待されたチームは基本的には出場を辞退できないルールが作られた。


1974年、ウォリアーズはNCAAトーナメント決勝に進出した。しかし、マクガイアはテクニカルファールを2度コールされて退場となってしまった。指揮官を失ったチームは敗退した。


1977年、ボー・エリス、バッチ・リー、ジェローム・ホワイトヘッドをリクルートしたウォリアーズはレギュラーシーズンでは黒星を重ねていたが、悲願のNCAAトーナメント優勝を果たし、マクガイアは引退した。

マクガイアの弟子時代(1977-86): 世代交代失敗

ハンク・レイモンズ(1977-83)

マクガイアのリクルートを担っていたハンク・レイモンズ(Hank Ramonds)がHCに昇格した。しかし、レイモンズにHCは役不足だった。得意のリクルートではドック・リバースやジェローム・ホワイトヘッドといったNBAで活躍する選手を集めて成功を収めていたが、試合ではNCAAトーナメント出場が精一杯だった。

リック・マジェルス(1983-86)

次にマクガイアとレイモンズのアシスタントだったリック・マジェルス(Rick Majerus)がHCとなった。マジェルスの成績は前任のレイモンズよりも悪かった。故に、当時ミルウォーキー・バックスのHCだったドン・ネルソンがマジェルスを引き抜こうとした際、大学側は彼を引き留めようとはしなかったのだ。


これがマーケット大学の運命の分かれ道だった。数年後、マジェルスは大化けした。バックスを1年で辞めてボール・ステイト大学HCになった彼は就任2年目に29勝3敗の大躍進を遂げた。そして、マジェルスは迎え入れられたユタ大学でNCAAトーナメント準優勝とNBA選手量産を成し遂げて見事名門を復活させたのだ。


一方、マーケット大学は暗黒期に突入した。唯一の希望がマジェルス置き土産のトニー・スミスだった。

トム・クリーン時代(1999-2008): Dウェイド&ファイナル4

DWade Day 2019 | Video Tribute to Dwyane Wade
主な実績
  • ファイナル4(2003)

その後、マーケット大学は長い倦怠期に突入することとなる。同大はNCAAトーナメントにちょいちょい顔を出してはいたものの、1回戦敗退や2回戦敗退が続き、いつの間にか初優勝から25年もの歳月が経過してしまっていた。


そんな落ち目のマーケット大学に入学してきたのがドウェイン・ウェイドである。ウェイドはフレッシュマンの時は学業不振のために公式戦に出場できなかったが、2年次(2001-02)は得点とスティール部門でカンファレンスUSA内でトップとなって才能の片鱗を見せた。


そして、2002-03、さらなる成長を遂げたウェイドに牽引されたマーケット大学は順々化粧で優勝候補ケンタッキー大学をアップセットして初優勝を遂げた1977年以来のファイナル4進出を果たした。


しかし、その後、マーケット大学は再びNCAAトーナメント当落線上チームに戻ってしまったためクリーンは大学を去った。

バズ・ウィリアムス時代(2008-14)

主な実績
  • エリート8(2013)
  • スウィート16×2(2011、12)

バズ・ウィリアムスがHCに昇格した。ウィリアムスはリクルートではジミー・バトラーとジョー・クラウダ―をJUCOから編入させて大成功を収め、なお且つエリート8と2度のスウィート16進出を果たして「ただNCAAトーナメントに出場するだけ」の壁を越えた。

その他

ジーン・バース(1944-48)

ジーン・バース(Gene Berce)はMU最初のエースだ。当時既に強かったウィスコンシン大学が奨学金オファーを保証しなかったチャンドラーがバースを引き取った。

ヘンリー・エレンソン(2016-17)

Marquette PF Henry Ellenson 2015-16 Highlights ᴴᴰ

ヘンリー・エレンソンは2003年以降のマーケット大学のベストリクルートだ。エレンソンは2015年高卒組で全体9位と評価されていた。1年次から平均17点、9リバウンド以上をたたき出して前評判通りの活躍を見せたエレンソンはワン&ダンでNBA入りした。

現地観戦

アクセス

会場

名称: Fiserv Forum
住所: 1111 Vel R. Phillips Ave, Milwaukee, WI

​マーケット大学バスケ部はミルウォーキー・バックスと同様にファイサーブ・フォーラムをホームアリーナとしている。ファイサーブ・フォーラムはミルウォーキーのダウンタウンにある。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

まとめ

正直、マーカス・ハワードを失ったマーケット大学がどうなるかは不明だ。ただ、ビッグイーストはライバル達が次々と強くなっている。厳しいシーズンが待っているかもしれない。

合わせて行きたい: 五大湖エリア

カレッジフープスの記事

参考

2019 ESPN 100(espn.com)
Marquette Golden Eagles School History(sports-reference.com)
NBA & ABA Players Who Played For Marquette(basketball.realgm.com)
100 years of Marquette basketball: Full of golden moments(jsonline.com)
Bill Chandler(1988)(gomarquette.com)
Marquette’s 1951-52 Team To Be Honored At Halftime Of Saturday’s Basketball Game(gomarquette.com)
Ex-Marquette basketball great Gene Berce has died at age 91(jsonline.com)
Henry Ellenson(247sporets.com)

管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

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