【NCAA】ゼイビア大学

ゼイビア大学

基本情報

名称: Xavier University
愛称: Musketeers
所属: ビッグ・イースト・カンファレンス
2022-23: 27勝10敗スウィート16

Men's Basketball
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近年の話: 元HCショーン・ミラーと共に復活を目指す

近年の話
  • プロ転向/転校(2023)
    コルビー・ジョーンズ(2020-23)→NBAドラフトEE
    ジャック・ナンジー(2021-23): 元アイオワ大学
    アダム・カンクー(2020-23): 元ベルモント大学
    スーリー・ボーム(2022-23): 元USF&UTEP
  • ショーン・ミラー復帰(2022)
主な選手(2023-24)備考
ザック・フリーマントルゼイビア大学(2019-)
デイビオン・マクナイトウェスタンケンタッキー大学(2020-23)
上位編入生(2023)
クインシー・オリヴェイリライス大学(2019-23)
上位編入生(2023)
アブー・ウスマンノーステキサス大学(2020-23)
上位編入生(2023)
ローガン・ダンカム元★4
インディアナ大学(2021-23)
上位編入生
トレイ・グリーン★4
デイリン・スウェイン★4

2022年、元HCショーン・ミラーが再びHCとして戻ってきた。同氏は2000年代にゼイビア大学をエリート8に導き、2009年に名門アリゾナ大学HCに就任したものの、NCAAトーナメントでの結果を出せない中、2017年の大リクルート汚職事件での関与が発覚し、2021年にお役御免となっていた。一方、ゼイビア大学もHC採用に失敗してNCAAトーナメント出場を4年連続で逃していた。そんな中、2022-23、同校は超上級生軍団でビッグ・イースト・カンファレンスを2位で通過し、NCAAトーナメントでは1回戦でアップセットの危機を回避し、スウィート16進出を果たした。

@b_o_bros
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2022-23、ビッグ・イースト・カンファレンス校はコネチカット大学(優勝)、クレイトン大学(エリート8)、ゼイビア大学(スウィート16)、マーケット大学(第2シード/2回戦)、プロビデンス大学(1回戦)とかなり飛躍していた。

ビッグ・イースト・カンファレンス

基本情報
所属校(大まかな所在地)
St.ジョーンズ大学(NYC) は1943年と1944年にNITを連覇した。
シートン・ホール大学(NYC)はニュージャージー・ネッツが使用していたアリーナを使用している。
ビラノバ大学(フィラデルフィア)は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇した。2022年にHCジェイ・ライトが勇退した。
ジョージタウン大学(ワシントンD.C.) はパトリック・ユーイングやディケンベ・ムトンボ等のレジェンドセンターを数多く輩出している。出身者にはアレン・アイバーソンもいる。
ゼイビア大学(シンシナティ) はデビッド・ウェストの母校だ。
バトラー大学(インディアナポリス) はブラッド・スティーブンスが率いて2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たした。
デポール大学(シカゴ) は元祖スタービッグマンのジョージ・マイカンの母校だ。
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドやドック・リバースを輩出した。
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)のダグ・マクダモートの父がHCを務めている。

ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪が集まっている。2013年、同カンファレンスは元祖ビッグ・イースト・カンファレンスのメンバー校が現アメリカン・アスレティック・カンファレンスから「ビッグ・イースト・カンファレンス」の名称や元々の歴史と共に独立して誕生した。近年の勢力図はビラノバ大学が頭一つ抜けて強い。その他はNCAAトーナメントで1回勝てるかどうかだ。

チーム史

ピート・ギレン時代(1985-94): NCAAトーナメント常連校に

主な成績
  • スウィート16(1990)
  • NCAAトーナメント出場×7(1986~91、93)
NCAAトーナメント常連校へ(1985-90)

1985年、ピート・ギレン(Pete Gillen)がHCに就任した。同氏は全米優勝のローリー・マッシミーノ(Rollie Massimino)@ビラノバ大学やファイナル4のディガー・フェルプス(Digger Phelps)@ノートルダム大学に学んだ人物だ。1985-86、ゼイビア大学はミッドウェスタン・カレッジエイト・カンファレンスを制覇して同大史上2度目のNCAAトーナメントに出場した。一方、地元シンシナティでタイロン・ヒル(NBAオールスター)を見つけ出し、セントラルフロリダ大学からスタン・キンブロー(バッドボーイズ)を編入させることにも成功した。


そして、1989-90、レギュラーシーズンを23勝3敗の超好成績で終え、シーズン後半は常にAP通信で25位以内に評価されていた。その後、ムスタングスは5年連続のNCAAトーナメント出場を果たし、2回戦でアロンゾ・モーニングとディケンベ・ムトンボのジョージタウン大学を撃破して当時の同大史上最高位のスウィート16進出を成し遂げた。

ミッドメジャー校史上屈指のNBA選手量産工場(1990-94)
主な選手
  • デレク・ストロング(1987-90): 1990年2巡目47位
  • アーロン・ウィリアムス(1989-93)
  • ブライアン・グラント(1990-94): 1994年1巡目8位
  • マイケル・ホーキンス(1991-95)
  • ラリー・サイクス(1991-95)

その後、ピート・ギレンは、残念ながらNCAAトーナメントで結果を残すことはできなかったものの、多くの選手をNBAに送り出した。

スキップ・プロッサー時代(1994-2001): ハイメジャー移行

主な成績
  • NCAAトーナメント出場×4(1995、97、98、2001)
  • デビッド・ウェストのリクルート
  • ハイメジャーへの移行
ハイメジャーへの挑戦

新HC
1994年、元ACスキップ・プロッサー(Skip Prosser)が急遽HCとして呼び戻された。同氏は1985~93年にピート・ギレンの足元を支えた後、前1993年にロヨラ大学(メリーランド)のHCに就任したばかりだった。

ハイメジャーへの挑戦(1995年)
1995年、ゼイビア大学は「ミッドウェスタン・カレッジエイト・カンファレンス(現ホライゾン・リーグ)→アトランティック・10・カンファレンス」への移籍を決めた。その後、同校は初陣(1995-96)こそハイメジャーの洗礼を受けたものの、翌1996-97には編入生のトレイ・ブラッグス(1998年2巡目57位)とジェームス・ポージーの活躍でA10内をリーグ戦1位で切り抜け、あっさりとハイメジャー移行を果たした。

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アトランティック・10・カンファレンスは1990年代は最大NCAAトーナメント出場5校のハイメジャーカンファレンスだった。

NCAAトーナメントの壁

1997-98、ブラッグスとポージーの強力なインサイド陣を軸に再びA10を制覇したチームは、一時期はAP7位に評される程だったが、NCAAトーナメントでは1回戦でワシントン大学にアップセットを食らい、就任4シーズンで3回目の下位ラウンド敗退を喫した。


その後、プロッサーは当時トップ高校生の1人だったロイド・プライスと後に同大史上最高選手となるデビッド・ウェストをリクルートしするも、チームは2年連続でNCAAトーナメント出場を逃した。


しかし、2000-01、ウェストとプライスにライオネル・チャルマーズ(2004年2巡目33位)とロメイン・サト(有望な高校生)が加わったムスタングスは当時の大学史上最もタレントに溢れたチームとなった。そして、チームは再びNCAAトーナメント出場を果たしたが、再び1回戦で姿を消した。

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デビッド・ウェストは2005-06にはアーロン・ウィリアムス、2009-10にはジェームス・ポージーの2人の同窓生とNBAでチームメイトになっている。

サド・マッタ時代(2001-04): トーナメントでの結果をもたらす

主な成績
  • エリート8(2004)

2001年、サド・マッタ(Thad Matta)がHCに就任した。同氏は前2000-01にHC就任1年目にしてバトラー大学をMWCC制覇に導いた新進気鋭の人物だった。結論、賭けは当たった。ゼイビア大学は2002-03にデビッド・ウェストのオスカー・ロバートソン・トロフィー(ベストSF賞)の大活躍でA10を15勝1敗と圧倒し、当時の同大史上最高の第3シードでNCAAトーナメント出場を果たし、翌2003-04にライオネル・チャルマーズとロメイン・サトの活躍でエリート8進出を果たした。

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その後、サド・マッタは2006-07に新天地オハイオステイト大学でマイク・コンリー+グレッグ・オデン+デュクアン・クックの超豪華リクルートでNCAAトーナメント準優勝を果たした。

第一次ショーン・ミラー時代(2004-09)

主な成績
  • エリート8(2008)
  • スウィート16(2009)
  • 主な選手
    ジョシュ・ダンカン(2004-08): Bリーグ
    ドリュー・ラベンダー(2005-08): 元マクドナルド・オール-アメリカン
    デリック・ブラウン(2006-09): NBA
    ジョーダン・クロフォード(2008-10): NBA

2004年、ACショーン・ミラーがHCに昇格した。2007-08、ゼイビア大学はジョシュ・ダンカン、デリック・ブラウン、ドリュー・ラベンダーを中心に白星を積み重ねて27勝6敗でNCAAトーナメントに進み、本戦でもジョージア大学、パデュー大学、ウェストバージニア大学に競り勝ち、エリート8進出を果たした。その後、2009年、同氏はアリゾナ大学への栄転を果たした。

クリス・マック時代(2009-18)

主な成績
  • エリート8(2016)
  • スウィート16×3(2010、12、15)
  • 主な選手
    セマジ・クリストン(2012-14)
    ナジ・マーシャル(2017-20): NBA
    ポール・スクラグス(2017-22)

クリス・マック(Chris Mack)は、チームをエリート8とスウィート16×3に導いた後、ルイビル大学でリック・ピティーノの後任となった。ベストリクルートはセマジ・クリストンだ。奇しくも同選手の在籍中の成績は芳しくなかった。NBAでの成績は「2014年2巡目55位指名 by オクラホマシティー・サンダー」「RS64試合+プレーオフ2試合出場(2016-17)」だった。

トラビス・スティール時代(2018-22)

トラビス・スティール(Travis Steele)は久しぶりの失敗に終わった。同氏はナジ・マーシャルとポール・スクラグスら多くの選手をチームに引き留め、2018-19にはシーズン序盤にAP25位以内にランク付けされながらNCAAトーナメントを逃し、2021-22もアイオワ大学やインディアナ大学からの転校生補強も虚しく、NIT前に解任となった。その後、幸か不幸か、ゼイビア大学は代理HC体制でNITで優勝した。

@b_o_bros
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2021年3月、ゼイビア大学がカンファレンストーナメント敗退後に試合を組もうとしてNCAAに止められた。同シーズンはコロナの影響でかなり変則的だった。試合数はチームによってまばらだ。そんな中、同大はNCAAトーナメント招待枠の確率を上げるべく1勝を追加したかった。そのため、トラビス・スティールも通常ではありえないこともまかり通ると踏んだのかもしれない。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Cintas Center
住所: 1624 Herald Ave, Cincinnati, OH

​ホームアリーナはキャンパス内のシンタス・センターだ。キャンパス↔ダウンタウンはローカルバスが申し訳程度に運行されている。

チケット

ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。

グッズ

公式ストア(ブックストア/チームストア)

カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。

ファナティクス
複数のリーグのグッズ購入にオススメ!!
※全て日本への発送に対応

ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている

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例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。

NILグッズ
主なNILグッズ
  • 選手関連品
    名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等
  • 選手のプライベートブランド商品
  • 選手のサインや実用品

NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

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参考

NCAA rules will not allow Xavier to add games after Big East Conference Tournament(cincinnati.com)
Xavier Musketeers School History(sports-reference.com)
Xavier great Stan Kimbrough talks ‘Bad Boys,’ Bob Huggins, Byron Larkin and more(theathletic.com)
Welcome back Matta?: 16 years later, Xavier fans can’t agree(theathletic.com)

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