【NCAA】ビラノバ大学(フィラデルフィア#3)

うい。現地観戦研究家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。

今回は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇したビラノバ大学を紹介する。

ビラノバ大学

基本情報

名称: Villanova University
愛称: Wildcats/NOVA
所属: ビッグ・イースト・カンファレンス
18-19: 26勝10敗NCAAトーナメント2回戦敗退
17-18: 36勝4敗NCAAトーナメント優勝
16-17: 32勝4敗NCAAトーナメント2回戦敗退
15-16: 35勝5敗NCAAトーナメント優勝

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Villanova University Wildcats

近年の話: リロード!!

名前身長レート
Jeremiah Robinson-Earl 6’8″★★★★★
Bryan Antoine 6’5″★★★★★
Justin Moore6’4″★★★★
Eric Dixon6’7″★★★★

ビラノバ大学はスペーシングとリクルートの天才ジェイ・ライトが指揮を執っているチームだ。2018-19、優勝メンバーのダンテ・ディビンチェンゾ、マイカル・ブリッジス、ジェイレン・ブロンソン等がこぞって抜けたため、NOVAは二連覇からは程遠いチームだったが、2019年はジェラミア・ジョンソン-アールを含めた4人もの優秀な選手のリクルートに成功し、再びNCAAトーナメント制覇の手筈が整った。2019-20シーズン、ブライアン・アントニーが怪我で実力を発揮できなかったが、それでもシーズン中盤にはAPランキング1位のカンザス大学からを勝利を奪う等、最終的にはビッグ・イースト・カンファレンス同率1位となるまでに至った。

ビッグ・イースト・カンファレンス

名称: Big East Conference
愛称: Big East
設立: 1979年
所属校: 10校
HP: https://www.bigeast.com/

所属校(大まかな所在地)※太字は注目のチーム
St. ジョーンズ大学(NYC) は1943年と1944年に当時はNCAAトーナメントよりも格式が高かったNITを連覇した古豪だ。MSGをホームアリーナとして使用している。
シートン・ホール大学(NYC)はニュージャージー・ネッツが使用していたアリーナを使用している。19-20シーズンはチーム史上ベストのチームだった。
ジョージタウン大学(ワシントンD.C.) はパトリック・ユーイング(現HC)やディケンベ・ムトンボ等のレジェンドセンターを輩出したビッグマンの登竜門だ。アイバーソンの母校としても有名である。
ビラノバ大学(フィラデルフィア) は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇した。HCのJay Wrightは非常に目利きの優れた人物で近年はNBAに優秀なロールプレーヤー達を多数輩出している。
コネチカット大学(コネチカット州)は過去に4回もNCAAトーナメントを制覇した元超強豪だ。2020年にアメリカン・アスレティック・カンファレンスから移籍してきた。
バトラー大学(インディアナポリス) はブラッド・スティーブンスが率いて2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たした。
ゼイビア大学(シンシナティ) はデビッド・ウェストの母校だ。
デポール大学(シカゴ) は長らくプログラムに力を注いでいなかった。しかし、近年はリクルートに成功している。
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドやドック・リバースを輩出した。
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)のダグ・マクダモートの父がHCを務めている。今後、注目すべきチームの1つだ。

ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪が集まったカンファレンスだ。近年の勢力図はビラノバ大学は全米トップクラスに強いが、その他はNCAAトーナメントで1回勝てるかどうかレベルだった。が、19-20シーズンはトップ25に常に3校位が名を連ねていた。ちなみに、ビッグ・イースト・カンファレンスは新旧2つある。旧ビッグ・イースト・カンファレンス(現アメリカン・アスレティック・カンファレンス)からフットボール部を登録していなかった大学が離脱して立ち上げたのがこの新ビッグ・イースト・カンファレンスだ。

チーム史

アル・セベランス時代(1936-61)

Basketballography: Paul Arizin
主な実績
  • ファイナル4(1939)
  • エリート8×2(1949、55)

ビラノバ大学が本格的に強くなったのは1936年にアル・セベランス(Al Severance)がコーチに赴任してからである。セベランスは就任3年目にチームをNCAAトーナメント初出場とファイナルフォーに導き、その後1961年まで職務を全うした。


特筆すべきはジャンプシュートの発明者で黎明期のNBAを支えたポール・アリジンをチームにスカウトしたことだ。アリジンは化学専攻の一般の学生だったのだが、セベランスに勧誘されて2年次から入部することとなった。


セベランスの目利きは本物だった。入部当初から頭角を現したアリジンは1949-50シーズンには得点王に輝いた。その後、アリジンは鳴り物入りでNBA入りし、9年連続で平均20点以上を叩き出し、NBAチャンピオンにもなった。


しかし、バスケットボールに多大な貢献をしたアリジンではあったが、「バスケで家族は養えない」と考えていたため、彼はバスケだけに専念していた訳では無かった。


大学時代は途中で専攻を職にありつけそうな会計学に変更し、プロになってからはオフシーズンにIBMでインターンをやっていた。加えて、彼はプロ真っ盛りの時期に2年間も朝鮮戦争のために従軍している。引退した理由もチームがフィラデルフィアからサンフランシスコに移転するからという自身のパフォーマンスとは関係の無い理由であった。引退後、IBMに転職した。


ちなみに、ジャンプシュートが発明された理由はフロアのコンディションが悪かったためにシュートをジャンプして打たざるを得なかったからとのことである。

ジャック・クラフト時代(1961-73)

主な実績
  • NCAAトーナメント準優勝(1971)
  • エリート8(1962、70)

ローリー・マッシミーノ時代(1973-92)

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(1985)
  • エリート8×4(1978、82、83、88)

1973年、ローリー・マッシミーノ(Rollie Massimino)がHCに就任した。1985年、ワイルドキャッツは第8シードでNCAAトーナメントに臨んだが、あれよあれよと勝ち上がり、決勝戦でジョージタウン大学を破って優勝を果たした。

ジェイ・ライト時代(2001-現在)

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(2016、18)
  • ファイナル4(2009)

試作機(2005-06)

主力選手
・ランディ・フォイ(2002-06)
・アラン・レイ(2002-06)

(2008-09)

役者は揃った(2015-16)

主力選手
・ライアン・アーチディアコノー(2012-16/4年)
・ダニエル・オシェフ(2012-16/4年): Bリーグ
・ジョシュ・ハート(2013-17/3年)
・ミカル・ブリッジス(2014-18/RS1年)
・ジェイレン・ブロンソン(2015-18/1年)
・ダンテ・ディビンチェンゾ(2015-18/1年)

2015年、マクドナルド・オール-アメリカン、世代別アメリカ代表、そして何よりライト好みの高IQのジェイレン・ブロンソンが加入した。


2015-16、アーチディアコノ―とブロンソンのハイIQバックコート陣を軸とした上級生チームは試合を追うごとにライトの頭の中を高度にコート上で表現するようになり、2月にはAP1位を3週連続で獲得、ゼイビア大学やアイザイア・ホワイトヘッドを手に入れたシートンホール大学に敗れることはあったが、南部地区の第2シードでNCAAトーナメント出場を果たした。


その後、ワイルドキャッツは1~3回戦を全て20点差近く離して完勝、エリート8では優勝候補カンザス大学との接戦を制し、ファイナル4ではバディー・フィールド率いるオクラホマ大学を44点差で粉砕した。


そして、決勝戦、対戦相手は超名門ノースカロライナ大学だった。しかも、HCロイ・ウィリアムスには既に同チームを2度の優勝に導いていた経験がある。


しかし、そんな超名将のウィリアムではあるが、最後にファイナル4に進出したのが2009年とタイトルから遠のいており、しかも、00年代の黄金期と比べるとターヒルズは若干タレント不足感は否めなかった。

Villanova vs. North Carolina: Kris Jenkins shot wins national title

その結果、試合は接戦となり、スターターで唯一NBAに辿り着いていないクリス・ジェンキンスのブザービターでNCAAトーナメント史上に残る劇的な結末でビラノバ大学は遂にNCAAトーナメント制覇を果たした。

優勝メンバー2.0(2017-18)

主力選手
・ミカル・ブリッジス(2014-18/RS3年)
・フィル・ブース(2014-19/RS3年)
・ジェイレン・ブロンソン(2015-18/3年)
・ダンテ・ディビンチェンゾ(2015-18/3年)
・エリック・パスカル(2015-19/RS3年)
・オマリ・スペルマン(2017-18/1年)
・コリン・ギリスピー(2017-/1年)

2017年、ワイルドキャッツは再びの優勝に燃えていた。と言うのも、前2016-17、防衛戦に挑んだビラノバ大学だったが、NCAAトーナメント出場前の段階で既に30勝を挙げていたにも関わらず、2回戦でウィスコンシン大学にアップセットを食らって失意のままにシーズンが終了したからだ。


2017-18、優勝時の主力はブリッジスとブロンソンだけだったが、ディビンチェンゾが才能を開花させ、転校生のエリック・パスカルがレッドシャツ期間から明け、そして期待の1年生オマリ・スペルマンが加わり、ビラノバ大学は前回の優勝時よりも才能溢れるロスターとなった。


パワーアップしたビラノバ大学は開幕13連勝で好スタートを切り、その後、ビッグイースト内でいくとかの試合を落としたものの、最終的にはレギュラーシーズンとカンファレンストーナメントのどちらでもビッグイース優勝を果たした。

2018 Champion Villanova's top plays of the NCAA tournament

NCAAトーナメント本戦、既に別次元のチームになっていたワイルドキャッツは全試合で相手に10点差以上の差をつけてあっさりと昨年の雪辱を果たした

現地観戦

ホームアリーナ

ウェルズ・ファーゴ・センター

基本情報

名称: Wells Fargo Center
住所: 3601 S Broad St, Philadelphia, PA 19148
詳細: https://www.wellsfargocenterphilly.com/arena-info/guest-services

​実はビラノバ大学はウェルズ・ファーゴ・センターで試合を行うこともある。アリーナへはダウンタウンから地下鉄でアクセスできる。最寄り駅はBSL線のNRG駅だ。

フィネラン・パビリオン

基本情報

名称: Finneran Pavillion
住所: 1530 County Line Rd, Bryn Mawr, PA 19010

ビラノバ大学へはフィラデルフィアのダウンタウンから電車で1本で行ける。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

まとめ

ビラノバ大学はジェイ・ライトがいる限りは間違いなくチェック必須のチームだ。

合わせて行きたい: ボスウォッシュエリア

カレッジフープスの記事

参考

Villanova 2019 Basketball Commits(247sports)
2020 Pomeroy College Basketball Ratings(kenpom..com)
Villanova Wildcats School History(sports-reference.com)
Former Cleveland State, Villanova basketball coach Rollie Massimino dies at 82(wkyc.com)

ダイハードオタク話(有料)

管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

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