【NCAA】ジョージタウン大学

うい。


Bro Institute of Ball&Tripは大人の野郎(通称bro)がバスケをより楽しむための知識とノウハウを提供しているサイトだ。


現在、broは完全に蚊帳の外にいる。と言うのも、broは無駄遣いをしないからである。ビジネスは金を使わない奴を対象には行われない。


しかし、言い換えれば、コンテンツはホイホイ金を出す奴らを対象に作られているということだ。実際、現在のバスケメディアも”そういった奴ら”をターゲットにしている。例えば、多くのメディアが「釣りタイトル」でPV数を稼ごうとしている訳だが、挑発的な見出しや俗物的なコンテンツで購買数を増やすのはまさにスポーツ新聞や週刊誌の手法であり、何故「スポーツ新聞や週刊誌がくだらないコンテンツを提供しているのか?」と言えば、それは彼らのターゲットも”そういった奴ら”だからである。


そして、その結果がbroが物足りなさを感じる今の状況だ。


一方、確かにこちらから合わせに行くのも1つの手ではあるだろうが、正直、大人の野郎がワーキャースタイルを続けるのは結構痛々しい。また、一部の人間は経済力で得たコレクションを見せびらかすことに走っているが、これは空港の写真をFacebookに上げるのと同様にオッサン的でダサい。(※コレクション自体は否定していない。)


と言うことで、大人の野郎に残された道はあらゆる知識を吸収して多面的且つ高い彩度でバスケを見る”bro way”しかない。


しかし、先述した通り、broを相手にしているコンテンツはない。故に、俺達が同志のために一肌脱いで始めたのがBro Institute of Ball&Tripだ。俺達はbroがバスケを楽しむための知識(情報の信頼性を担保する参考文献付き)とノウハウの提供を行っている。

と言うことで、今回はジョージタウン大学についてだ。

ジョージタウン大学

基本情報

名称: Georgetown University
愛称: Hoyas
所属: Big East Conference
19-20: 15勝17敗
18-19: 19勝14敗NIT2回戦
17-18: 15勝15敗
16-17: 14勝18敗

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Georgetown University Hoyas

近年の話: ユーイングがHCに

ジョージタウン大学のHCを務めるのはパトリック・ユーイングだ。ユーイングは同大のレジェンドでNBAでもスーパースターだった人物である。


しかし、HCとしてガチで評価されるようになる3季目の2019-20は超絶大変だった。2019年12月、エースのジェームス・アキンジョー(James Akinjo)が他校への転校を表明した。加えて、チームメイト3人が秋学期中に大学内でスキャンダルを起こしてチームを退部していたことが発覚した。


しかも、アキンジョ―とバックコートを支えていたマック・マクラング(Mac McClung)もシーズン終了後に転校を表明し、オマー・ヤートセブン(Omer Yurtseven)も4年分のプレー資格を消費して自動的にNBAドラフトにエントリーすることとなった。


そして、終いには自身はCOVID-19に感染してしまった。幸い命に別状は無く病院から自宅に戻れたのことである。

2021年高卒組(Class of 2021)

ライアン・ムトンボ

ディケンベ・ムトンボの息子ライアン・ムトンボ(Ryan Mutombo)が父親の母校ジョージタウン大学にコミットした。ライアンはフォースターと評されている。

ビッグ・イースト・カンファレンス

詳細

名称: Big East Conference
愛称: Big East
設立: 1979年
所属校: 10校
HP: https://www.bigeast.com/

所属校(大まかな所在地)※太字は注目のチーム
St. ジョーンズ大学(NYC) は1943年と1944年に当時はNCAAトーナメントよりも格式が高かったNITを連覇した古豪だ。MSGをホームアリーナとして使用している。
シートン・ホール大学(NYC)はニュージャージー・ネッツが使用していたアリーナを使用している。19-20シーズンはチーム史上ベストのチームだった。
ジョージタウン大学(ワシントンD.C.) はパトリック・ユーイング(現HC)やディケンベ・ムトンボ等のレジェンドセンターを輩出したビッグマンの登竜門だ。アイバーソンの母校としても有名である。
ビラノバ大学(フィラデルフィア) は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇した。HCのJay Wrightは非常に目利きの優れた人物で近年はNBAに優秀なロールプレーヤー達を多数輩出している。
コネチカット大学(コネチカット州)は過去に4回もNCAAトーナメントを制覇した元超強豪だ。2020年にアメリカン・アスレティック・カンファレンスから移籍してきた。
バトラー大学(インディアナポリス) はブラッド・スティーブンスが率いて2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たした。
ゼイビア大学(シンシナティ) はデビッド・ウェストの母校だ。
デポール大学(シカゴ) は長らくプログラムに力を注いでいなかった。しかし、近年はリクルートに成功している。
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドやドック・リバースを輩出した。
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)のダグ・マクダモートの父がHCを務めている。今後、注目すべきチームの1つだ。

ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪が集まったカンファレンスだ。近年の勢力図はビラノバ大学は全米トップクラスに強いが、その他はNCAAトーナメントで1回勝てるかどうかレベルだった。が、19-20シーズンはトップ25に常に3校位が名を連ねていた。ちなみに、ビッグ・イースト・カンファレンスは新旧2つある。旧ビッグ・イースト・カンファレンス(現アメリカン・アスレティック・カンファレンス)からフットボール部を登録していなかった大学が離脱して立ち上げたのがこの新ビッグ・イースト・カンファレンスだ。

チーム史

ジョン・トンプソン時代(1972-99): ゲームチェンジャー

主な実績
  • NCAAトーナメント優勝(1984)
  • NCAAトーナメント準優勝×2(1982、85)
  • エリート8×4(1980、87、89、96)

史上2人目の黒人HC(1972-80)

主な選手
ジョン・デュレーン(1976-80): 1980年1巡目19位
クレイグ・シェルトン(1976-80):1980年2巡目28位
スリーピー・フロイド(1978-82): 1982年1巡目13位

1972年、ジョン・トンプソンはNCAA D1史上2人目の黒人HCとなった。トンプソンの採用は名門プロビデンス大学出身、人柄、元NBA選手、地元ワシントンD.C.のSt.アンソニーズ高校での成功といった”実力”も鑑みられていただろうが、それ以上に彼が黒人であることが採用の最大の決め手だったはずだ。


トンプソンは早くも結果を出した。1974-75にホヤズは大学史上2度目のNCAAトーナメント出場を果たした。その後、トンプソンは1976年に”ワシントンD.C.”のダンバー高校からジョン・デュレーンとクレイグ・シェルトンを勧誘し、1978年にはノースカロライナ州のベスト高校生の1人だったスリーピー・フロイドのリクルートにも成功し、チームは着実に強化された。


一方、ジョージタウン大学はシラキュース大学、St.ジョーンズ大学、プロビデンス大学らと共にビッグ・イースト・カンファレンスの創設メンバーとなった。当時の北東部のカレッジバスケットボールは盛り上がりに欠けていた。故に、NCAAトーナメントの招待やTV中継の際、NCAAはファンが多い(=金になる)南部の大学を優先していたのだ。ビッグ・イースト・カンファレンスはこの状況を打開するために北東部のパワーカンファレンスを目指して設立された。


1979-80、ホヤズはビッグイーストの初代王者(RS1位タイ&カンファレンストーナメント優勝)となってNCAAトーナメントに出場し、2回戦でライバルのメリーランド大学を破ってエリート8進出を果たした。

パトリック・ユーイング降臨(1981-85)

主な選手
パトリック・ユーイング(1981-85): 1985年1巡目1位
ビル・マーティン(1981-85): 1985年2巡目26位
デビッド・ウィルゲイト(1982-86): 1986年2巡目44位
マイケル・ジャクソン(1982-86): 1986年2巡目47位
レジー・ウィリアムス(1983-87): 1987年1巡目4位

1981年、パトリック・ユーイングがジョージタウン大学に入学した。1981-82、ユーイングの活躍でホヤズはNCAAトーナメント決勝に進出し、残念ながら結果は準優勝に終わったものの、マイケル・ジョーダンとの死闘はNCAAトーナメント史上屈指の名勝負となった。


その後、トンプソンは”ボルチモアの”ダンバー高校から1982年にデビッド・ウィンゲイトJr.を、1983年には同校を全米No.1(USAトゥデイ紙が選ぶ)に導いたレジー・ウィリアムスをリクルートし、1983-84、一気にパワーハウス化したホヤズはビッグイーストを制覇し、1回戦で南メソジスト大学に37-36と苦しむも、その後は全て快勝でNCAAトーナメント制覇を成し遂げた。


一方、ビッグイーストの他のチームも成功を収めていた。翌1984-85、ジョージタウン大学を含めた合計6校がNCAAトーナメントに出場し、ジョージタウン大学、ビラノバ大学、St.ジョーンズ大学がファイナル4に進出し、決勝戦はジョージタウン大学とビラノバ大学のビッグイースト対決となった。結果はビラノバ大学に軍配が上がった。

ツインタワー(1988-92)

主な選手
チャールズ・スミス(1985-89): ソウル五輪代表
ジェイレン・ジャクソンSr(1985-89): NBAで431試合出場
ディケンベ・ムトンボ(1988-91)1991年1巡目4位
アロンゾ・モーニング(1988-92): 1992年1巡目2位

1988年、アロンゾ・モーニングとディケンベ・ムトンボが加入した。1988-89、モーニングの加入によってユーイング以降課題になっていた得点力が解決され、ホヤズは東地区第1シードを獲得し、優勝も大いに期待されたが、初優勝に燃えるコーチK率いるデューク大学に敗れてエリート8で終わった。


結局、ツインタワーは結果を残せなかった。主な理由の1つは1990年前後がデューク大学の台頭や、シャック(ルイジアナステイト大学)、ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)のパワーハウス等の超戦国時代だったからだが、ミシガン大学のファブファイブやSEC初の黒人HCになってアーカンソー大学で大成功を収めたノーラン・リチャードソンといったアフリカ系アメリカ人の活躍も大きかったに違いない。


1990年代以降のトンプソンは完全に優勝競争から”あがった”状態だった。トンプソンは「バスケットボールでの成功はもう十分だ」と考えていたのだろう。社会正義等バスケットボール以外の部分を重んじる割合が大きくなった。例えば、トンプソンは選手達に高い学力基準を求めた。これがリクルートを敬遠させて結果的にホヤズの低迷に繋がっていたが、本人は妥協しなかった。

アレン・アイバーソン(1994-96)

Allen Iverson: 1996 NCAA tournament highlights

主な選手
ドン・リード(1991-95): 1995年2巡目58位
オゼラ・ハリントン(1992-96): 1996年2巡目30位
アレン・アイバーソン(1994-96): 1996年1巡目1位
ジェローム・ウィリアムス(1994-96): 1996年1巡目26位
ジャハイディ・ホワイト(1994-98): 1998年2巡目43位
ルーベン・ブーンチェ・ブーンチェ(1997-2001):2001年2巡目50位

そんな中、1994年にスーパー高校生のアレン・アイバーソンが加入した。1994-95、アイバーソンに導かれたホヤズは久しぶりにAP通信の最終週までトップ25入りを果たし、本戦でも2回勝ってスウィート16に進出した。


一方、各チームはジリ貧の戦いを強いられていた。各校が各々の理由で苦しんでいたのだ。当時チームとしてまともだったのはジョン・カリパリのマサチューセッツ大学、リック・ピティーノのケンタッキー大学、ジム・カルフーンのコネチカット大学だけだった。翌1995-96、ホヤズも決して強くはなかったが、東地区第2シードを与えられ、その後エリート8まで勝ち進んだ。


その後、1999-2000途中、トンプソンはプライベートで離婚問題を抱えていたこともあって現職を退いた。

ジョン・トンプソン三世時代(2004-17)

主な実績
  • ファイナルフォー(2007)

2004年、ジョン・トンプソン三世(John Thompson Ⅲ)がHCに就任した。トンプソン三世はユーイングと共にNCAAトーナメントを制覇したトンプソンJrの息子である。


2006-07、トンプソンはジェフ・グリーン、ロイ・ヒバート、そしてパトリック・ユーイングJr等のギリギリNBAに辿り着いた数人の豪華なチームを結成した。周囲の期待通りホヤズはあれよあれよと勝ち進みファイナルフォーへと進出した。が、惜しくもグレッグ・オデンとマイク・コンリー率いるオハイオ・ステイト大学にOTの末に敗れて優勝とはならなかった。


しかし、実はトンプソン三世のベストリクルートはClass of 2008のベストPFの1人と評されていたグレッグ・モンローだ。モンローは、2シーズンプレーした後、NBAドラフトへアーリーエントリーした。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Capital One Arena
住所: 601 F St NW, Washington, DC 200004
詳細: https://capitalonearena.viewlift.com/articles/coa-a-to-z

注意してほしいのが、試合がウィザーズと同じダウンタウンにあるキャピタル・ワン・アリーナで行われることだ。キャンパスでは試合は行われない。このアリーナはダウンタウンにある。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

NIKE PRO CITY D.C.

Mac McClung JUMPS OUT THE GYM During PRO AM Game at Kenner League! Gets BUCKETS!!
基本情報

名称: NIKE PRO CITY D.C.
会場: McDonough Gymnasium
住所: 37th Street Northwest, Washington, DC 20007
HP: http://www.kennerleague.com/

実はジョージタウン大学のプレーは夏にでも見ることができる。それがKenner LeagueことNIKE PRO CITY D.C.だ。

国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館

基本情報

名称: National Museum of African American History and Culture
住所: 1400 Constitution Ave. NW, Washington, DC 20560
HP: https://nmaahc.si.edu/

1980年代、黒人コーチのトンプソンとユーイングのジョージタウン大学は、ちょうどHIPHOP文化の隆盛とも重なり、アフリカ系アメリカ人のアイコン的存在だった。故に、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館には当時のジョージタウン大学のジャケットが保存されている。

まとめ

正直、今のジョージタウン大学は厳しい。2010年代の低迷でジョージタウンにファイブスターを引き寄せるブランド力は無い。しかも、ビッグイーストの下位チームだったクレイトン大学、デポール大学、シートンホール大学が軒並み力を増している。最悪の場合、ビッグイースト下位に落ちる可能性も無くはない。

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ボスウォッシュエリア

参考

Georgetown 2019 Basketball Commits(247sports.com)
2020 Pomeroy College Basketball Ratings(kenpom.com)
Georgetown Hoyas School History(sports-reference.com)
Player Bio: Reggie Williams (1983-1987)(hoyasbasketball.com)
Reginald Williams C’87(guhoyas.com)

ダイハードオタク話(有料)

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