St.ジョーンズ大学
基本情報
名称: St. John’s University in Queens
愛称: Red Storm
所属: ビッグ・イースト・カンファレンス
近年の話: リック・ピティーノ招聘!!
- プロ転向/転校(2023)
デイビッド・ジョーンズ(2022-23)→メンフィス大学
AJ・ストア(2022-23)→ウィスコンシン大学
ポシュ・アレクサンダー(2020-23)→バトラー大学
アンドレ・カーベロ(2022-23)→サザンミシシッピ大学 - コーチ交代(2023)
in: リック・ピティーノ
out: マイク・アンダーソン - NBA輩出
ジュリアン・シャンペニー
主な選手(2023-24) | 備考 |
ジョエル・ソリアーノ | フォーダム大学(2019-21) St.ジョーンズ大学(2021-) |
ジョーダン・ディングル | ペンシルベニア大学(2019-23) トップ編入生(2023) |
RJ・ルイス | マサチューセッツ大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
デニス・ジェンキンス | パシフィック大学(2020-22) アイオナ大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
グレン・テイラーJr | オレゴンステイト大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
ズビ・エジフォー | 元★4 カンザス大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
ナヒーム・アリーン | バージニア工科大学(2019-22) コネチカット大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
クルーズ・デイビス | アイオナ大学(2022-23) 上位編入生(2023) |
クイン・スレジンスキー | ルイビル大学(2019-21) アイオナ大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
St.ジョーンズ大学はn度目の古豪復活に絶賛失敗中だ。2019年、SJUは同大レジェンドのクリス・マリンを解雇して現HCマイク・アンダーソンを雇った。同氏は黒人HCノーラン・リチャードソンから1994年にアーカンソー大学で全米制覇を成し遂げた”40 minutes of Hell”ディフェンスを学んだ人物だ。そして、2020-21、同氏はビッグ・イースト・カンファレンスの最優秀コーチ賞獲得しながらも「選手達のNIT出場ボイコット→シーズン終了後9名の編入」+「元ACの『不当解雇』訴訟」とリーダーシップの欠如を露呈した。翌2021-22も微妙な成績に終わっている。潮時は近い。
ビッグ・イースト・カンファレンス
- 名称: Big East Conference
- 設立: 2013年
- 所属校: 10校
- 放送: FOX/CBS/FloSports
- HP: https://www.bigeast.com/
所属校(大まかな所在地) |
St.ジョーンズ大学(NYC) は1943年と1944年にNITを連覇した。 |
シートン・ホール大学(NYC)はニュージャージー・ネッツが使用していたアリーナを使用している。 |
ビラノバ大学(フィラデルフィア)は2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇した。2022年にHCジェイ・ライトが勇退した。 |
ジョージタウン大学(ワシントンD.C.) はパトリック・ユーイングやディケンベ・ムトンボ等のレジェンドセンターを数多く輩出している。出身者にはアレン・アイバーソンもいる。 |
ゼイビア大学(シンシナティ) はデビッド・ウェストの母校だ。 |
バトラー大学(インディアナポリス) はブラッド・スティーブンスが率いて2年連続でNCAAトーナメント準優勝を果たした。 |
デポール大学(シカゴ) は元祖スタービッグマンのジョージ・マイカンの母校だ。 |
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドやドック・リバースを輩出した。 |
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)のダグ・マクダモートの父がHCを務めている。 |
ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪が集まっている。2013年、同カンファレンスは元祖ビッグ・イースト・カンファレンスのメンバー校が現アメリカン・アスレティック・カンファレンスから「ビッグ・イースト・カンファレンス」の名称や元々の歴史と共に独立して誕生した。近年の勢力図はビラノバ大学が頭一つ抜けて強い。その他はNCAAトーナメントで1回勝てるかどうかだ。
チーム史
第一次ジョセフ・ラップチック時代(1936-47)
- NIT連覇(1943&44)
- NIT準決勝進出×2(1939&45)
- NIT出場×3(1940、46、47)
ジョセフ・ラップチック(Joe Lapchick)はカレッジフープス黎明期にSt.ジョーンズ大学を強豪に押し上げた。当時、NIT(National Invitation Tournament)は”世界で最も有名なアリーナ”マディソン・スクエア・ガーデンでの全試合開催だったためにNCAAトーナメントよりも格式が高かった。実際、1940年代は多くの大学がNCAAトーナメントを蹴ってNITに出場している。そして、SJUは地元ニューヨークの期待に応える形で1943年と1944年にNIT連覇を達成した。
フランク・マクガイア時代(1947-52)
- NCAAトーナメント準優勝(1952)
- NCAAトーナメント出場(1951)
- NIT準決勝進出×2(1950&51)
- NIT出場×2(1949、52)
St.ジョーンズ大学はジョセフ・ラップチックがニューヨーク・ニックスに移ってからも全米屈指の実力を保ち続けた。後任は卒業生のフランク・マクガイア(Frank McGuire)が就いた。同氏はその後の1957年にウィルト・チェンバレン擁するカンザス大学を破ってノースカロライナ大学を初のNCAAトーナメント制覇に導く人物だ。1951年と1952年、SJUは当時は可能だったNCAAトーナメント&NITのダブル出場を果たした。
第二次ジョセフ・ラップチック時代(1956-65)
NITは1974年までを評価している。1975年、NCAAトーナメントは出場枠を32校に増やした。
第一次ルー・カーネセッカ時代(1965-70)
- スウィート16×2(1967&69)
1965年、ジョセフ・ラップチックは健康上の理由でコーチ職を退いた。1966-67、卒業生ルー・カーネセッカ(Lou Carnesecca)は相続したロイド”ソニー”ドーブの恩恵を受けてチームをスウィート16進出に導いた。そして、1968-69、同氏は今度は自身のリクルートのジョン・ウォーレンとビリー・ポールツを率いて3年連続のNCAAトーナメント出場とスウィート16進出を果たした。

ABAニューヨーク・ネッツ時代、ルー・カーネセッカは1971-72にロイド・ドーブ、ビリー・ポールツ、ジョー・デプレの教え子3人と共にABAファイナルに進出し、1974年と1976年のジュリアス・アービングと共にABA制覇を果たした際にはケビン・ローアリーがプレーしていた。
第二次ルー・カーネセッカ時代(1973-92)
- ファイナル4(1985)
- エリート8×2(1979、91)
- スウィート16(1983)
復帰
1973年、カーネセッカは再び母校に帰ってきた。
クリス・マリン(1981-85)
- デビッド・ラッセル(1979-83): 1979年2巡目37位
- ケビン・ウィリアムス(1979-83): 1983年2巡目46位
- ウォルター・ベリー(1984-86): 1986年1巡目14位
- マーク・ジャクソン(1983-87): 1987年1巡目16位
- シェルトン・ジョーンズ(1984-88): 1988年2巡目27位
元祖ホワイト・チョコレート
1981年、クリス・マリンが入学してきた。マリンはニューヨークシティ界隈では知られた存在だった。と言うのも、マリンは白人ながらブロンクスやハーレム地区といった黒人が多く住む”フッド”に顔を出してはコート上で暴れまくっていたからだ。1982-83、マリンはビッグイーストの年間最優秀選手賞と評される活躍でチームの東地区第1シード獲得に貢献、翌1983-84、ケビン・ウィリアムスとデビッド・ラッセルの2巡目選手コンビの抜けた穴は大きく、チームは大幅に成績を落としたが、マリンは2年連続のビッグイーストMVPを受賞する活躍だった。
古豪復活(1984-85)
1984-85、St.ジョーンズ大学はウォルター・ベリー、ビル・ウェニントン、マーク・ジャクソンの成長で再び優勝候補へと浮上し、その後は19連勝を飾る等で好調を維持し、本戦ではアーカンソー大学、ケンタッキー大学、NCステイト大学を次々と撃破して30年振りにファイナル4に戻ってきた。そして、準決勝の対戦相手は前年度No.1のジョージタウン大学だった。しかも、パトリック・ユーイングとジョン・トンプソンこそが同シーズン中にSJUから「連勝街道」と「ビッグ・イースト・カンファレンス優勝」を奪った張本人だった。案の定、NCAAトーナメント制覇はお預けとなった。
ポストマリン期(1985-92)
レジェンドのさらに上に行った男(1985-86)
- ジョン・ウッデン賞
- オスカー・ロバートソン賞
- コンセンサス・オール-アメリカン(1stチーム)
- その他の年間最優秀選手賞
1985-86、St.ジョーンズ大学は絶対的エースの離脱で前評判は高くなかったものの、ウォルター・ベリーが第二得点源からベストプレーヤー(平均23得点&11R)へ大躍進し、ビッグ・イースト・カンファレンスのリーグ戦とカンファレンストーナメントの2冠(ジョージタウン大学2勝含む)を達成し、本戦ではオーバーン大学にアップセットされたものの、西地区第1シードでNCAAトーナメントに出場した。
ジェイソン・ウィリアムス(1987-90)
1988-89、将来のNBAオールスターのジェイソン・ウィリアムスはクリス・マリン、ウォルター・ベリー、シェルトン・ジャクソンに続いてレッドメンの長となった。一方、St.ジョーンズ大学自体はビッグ・イースト・カンファレンス内で6勝10敗と負け越し、7年連続出場中のNCAAトーナメントも逃してしまった。
マリーク・シーリー(1989-92)
そして、頭角を現したのがマリーク・シーリーだった。同選手は、1989-90にジェイソン・ウィリアムスの戦線離脱後に得点源として活躍してチームをNCAAトーナメント復帰に導き、翌1990-91には平均得点200位のチームで孤軍奮闘して「最高AP5位」「優勝候補オハイオステイト大学撃破」「エリート8進出」の立役者となり、1991-92にはNCAAトーナメント出場滑り込みに貢献した。
マイク・ジャービス時代(1998-2004)
1999年、チームはNCAAトーナメントエリート8に進出した。
クリス・マリン時代(2015-19)
- シャモリ―・パンズ
- ジャスティン・サイモン
- LJ・フィゲロア
マイク・アンダーソン時代(2019-23)
- NBA輩出
ジュリアン・シャンペニー(2019-22)
その他
- マックス・ザスロフスキー(1945-46): 元最年少NBA 1st チーム
- アル・マクガイア(1947-51): NCAAトーナメント優勝コーチ
- フェリペ・ロペス(1994-98):元No.1高校生
- J.コール(2007年組): ラッパー
マックス・ザスロフスキーは2006年にレブロン・ジェームスが更新するまでNBA 1st チーム入りの最年少記録を保持していた。アル・マクガイアはフランク・マクガイアの下でプレーしていた。両者に血縁関係は無い。J.コールは音楽活動と学業に専念するためウォークオンとしてチームに加入するのを断念した。
現地観戦
ホームアリーナ
Get Directions
名称: Madison Square Garden
住所: 4 Pennsylvania Plaza, New York, NY 10001
名称: Carnesecca Arena
住所: 80-00 Utopia Pkwy, Jamaica, NY 11432
St.ジョーンズ大学はマディソン・スクエア・ガーデンとカーネセッカ・アリーナをホームアリーナとして使用している。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

関連記事
ボスウォッシュエリア

ボストン(マサチューセッツ州)
NBA: ボストン・セルティックス
NCAA D1(強豪): ボストンカレッジ
NCAA D1(中堅): ハーバード大学
NCAA D1(中堅): ノースイースタン大学
NCAA D1(中堅): ボストン大学
NCAA D1(中堅): ホーリー・クロス大学
NCAA D1(中堅): マサチューセッツ大学ロウウェル校
NCAA D1(中堅): メリマック大学
NCAA D1(中堅): ストーンヒル大学
NCAA D3: マサチューセッツ工科大学
プロビデンス(ロードアイランド州)
NCAA D1(強豪): プロビデンス大学
NCAA D1(中堅): ロードアイランド大学
NCAA D1(中堅): ブラウン大学
NCAA D1(中堅): ブライアント大学
スプリングフィールド(マサチューセッツ州)
NCAA D1(中堅): マサチューセッツ大学
聖地: バスケットボール殿堂
聖地: スプリングフィールドカレッジ(バスケットボール生誕の地)
コネチカット大学(コネチカット州)
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NCAA D1(中堅): セントラル・コネチカット・ステイト大学
ニューヨーク1(ニューヨーク州)
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NCAA D1(強豪): St.ジョーンズ大学
NCAA D1(強豪): シートン・ホール大学
聖地: ラッカーパーク
聖地: ダイクマン
その他: イベント
ニューヨーク2(ニューヨーク州)
NCAA D1(中堅): コロンビア大学
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NCAA D1(中堅): NYステイト大学ストニーブルック校
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トレントン(ニュージャージー州)
トレントンは世界で初めてプロバスケットボールの試合が行われた町だ。1896年、興行団体のトレントンズはメイソニック・テンプル・ホールで試合を開催して試合後に売り上げを選手に還元した。
フィラデルフィア(ペンシルベニア州)
NBA: シフィールド・セブンティシクサーズ
NCAA D1(強豪): ビラノバ大学
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NCAA D1(中堅): St.ジョセフズ大学
NCAA D1(中堅): ラセール大学
NCAA D1(中堅): ペンシルベニア大学
NCAA D1(中堅): ドレクセル大学
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ボルチモア(メリーランド州)
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NCAA D1(中堅): タウソン大学
NCAA D1(中堅): ロヨラ大学(メリーランド)
NCAA D1(中堅): ネイビー海軍学校
NCAA D1(中堅): コピンステイト大学
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その他: アンダーアーマー本社
ワシントンD.C.
NBA: ワシントン・ウィザーズ
NCAA D1(強豪): ジョージタウン大学
NCAA D1(強豪): メリーランド大学
NCAA D1(中堅): ジョージ・ワシントン大学
NCAA D1(中堅): ジョージ・メイソン大学
NCAA D1(中堅): アメリカン大学
NCAA D1(中堅): ハワード大学
その他: プロアマリーグ
NCAA基礎講座
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大学一覧

バスケ留学解説

NCAAの視聴方法



参考
Mike Anderson Named St. John’s Men’s Basketball Head Coach(redstormsports.com)
Lawsuit alleges St. John’s basketball coach Mike Anderson fired assistant Steve DeMeo for health issues(cbssports.com)
2020 Pomeroy College Basketball Ratings(kenpom.com)
SEC Storied: 40 Minutes of Hell(secsports.com)
Julian Champagnie(basketball.realgm.com)
St. John’s (NY) Red Storm School History(sports-reference.com)
St. John’s Players In The NBA(basketball.realgm.com)
An Issue That Follows the NBA Like a White Shadow(washingtonpost.com)
LeRoy Ellis, rebounding specialist, dies of cancer(expressnews.com)
MAX ZASLOFSKY IS DEAD AT 59; STAR IN EARLY DAYS OF KNICKS(nytimes.com)
LeBron James Named All-NBA First Team(nba.com)
J. Cole Is Training to Be an NBA Player, Says Master P(xxlmag.com)