【NCAA】マーケット大学

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※2020-21シーズン=イレギュラースケジュール(コロナ禍)

基本情報

基本情報
  • 名称: Marquette University
  • 愛称: Golden Eagles
  • 所属: Big East Conference
  • 成績
    2024-25: 23勝11敗(13勝7敗)NCAAトーナメント出場
    2023-24: 27勝10敗(14勝6敗)スウィート16
    2022-23: 29勝7敗(17勝3敗)NCAAトーナメント出場
    2021-22: 19勝13敗(11勝8敗)NCAAトーナメント出場
Men's Basketball - Marquette University Athletics
The official Men's Basketball page for the Marquette University Golden Eagles

近年の話: シャカ・スマートのセカンドチャンス

近年の話
  • NBA選手輩出
    タイラー・コーレック(2021-24): 2024年2巡目35位指名
    オソ・イグダロ(2020-24): 2024年2巡目40位指名
    オリビエ-マクセンス・プロスパー(2021-23): 2023年1巡目24位指名
ロスター(2024-25)
キャメロン・ジョーンズ(Kameron Jones)
マーケット大学(2021-)
デイビッド・ジョプリン(David Joplin)
マーケット大学(2021-)
スティービー・ミッチェル(Stebie Mitchell)
★4
マーケット大学(2021-)
チェイス・ロス(Chase Ross)
マーケット大学(2022-)
ベン・ゴールド(Ben Gold)
マーケット大学(2022-)
トレイ・ノーマン(Tre Norman)
★4
マーケット大学(2023-)
ロイス・パーハム(Royce Parham)
★4
マーケット大学(2024-)
ダマリアス・オーウェンズ(Damarius Owens)
★4
退部(2024)
タイラー・コーレック(Tyler Kolek)→NBAドラフトアーリーエントリー
オソ・イグダロ(Oso Ighodaro)→NBAドラフトアーリーエントリー

2021年、マーケット大学はシャカ・スマート(Shaka Smart)をHCに迎えた。同氏は2011年に若干33歳でVCUをファイナル4に導き、強豪校間の争奪戦を巻き起こしながら、テキサス大学では6シーズンで「NCAAトーナメント出場3回」&「全て1回戦敗退」と期待に応えられず、評価を落とした。前HCスティーブ・ウォジェハウスキー(Steve Wojciechowski)もリクルートしか結果を残せなかった。今の所、結果は出ている。そして、2024年、主力6名が残った。目標はファイナル4以上だ。

ビッグ・イースト・カンファレンス

基本情報
所属校(大まかな所在地)
プロビデンス大学は多数のバスケ界の功労者を輩出している。
コネチカット大学は2023年に通算5度目のNCAAトーナメント制覇で文句無しのブルーブラッド校になった。
セントジョーンズ大学(NYC)は1943年と1944年のNIT連覇の古豪だ。
シートン・ホール大学(NYC)は1980年代にビッグ・イースト・カンファレンス設立の付き合いでバスケ部強化を始めながら1989年にNCAAトーナメント制覇まであと一歩の所まで至った。
ビラノバ大学(フィラデルフィア)は前HCジェイ・ライト時代に2度のNCAAトーナメント制覇等で天下を取った。
ジョージタウン大学(ワシントンDC) は1980~90年代にパトリック・ユーイング、ディケンベ・ムトンボ、アロンゾ・モーニング等のレジェンドセンターを擁して一時代を築いた。
ゼイビア大学(シンシナティ)はデビッド・ウェストの母校だ。
バトラー大学(インディアナポリス)はブラッド・スティーブンス時代に2年連続のNCAAトーナメント準優勝を果たした。
デポール大学(シカゴ)は元祖スタービッグマンのジョージ・マイカンの母校だ。
マーケット大学(ミルウォーキー)はドウェイン・ウェイドを輩出している。
クレイトン大学(ネブラスカ州オマハ)は創部100年以上の歴史を持っている。

ビッグ・イースト・カンファレンスは東海岸の強豪を中心に組織されている。2013年、同カンファレンスは元祖ビッグ・イースト・カンファレンスのメンバー校のアメリカン・アスレティック・カンファレンス離脱&「ビッグ・イースト・カンファレンス」の継承によって再誕した。その後、ビラノバ大学が栄華を極めた。現在はコネチカット大学時代に突入している。

チーム史

前アル・マクガイア時代(1930-58)

ビル・チャンドラー(1930-51)

1930年、マーケット大学はウィスコンシン大学ACのビル・チャンドラーをHCに呼んだ。同氏はマーケット大学のバスケ部の土壌を作り上げ、同時に全米バスケットボールコーチ協会の会長として1938年のNCAAトーナメント初開催に貢献した。初代エースのジーン・バース(1944-48)はベストリクルートだ。

@b_o_bros
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当時、ウィスコンシン大学が先んじてバスケ部に注力していた。ジーン・バースもウィスコンシン大学からの奨学金オファーが無かったためにマーケット大学に入学している。

テックス・ウィンター(1951-53)
主な成績
  • NBA選手輩出
    テリー・ランド(1952-56): 1956年2巡目10位指名

1951-52、テックス・ウィンターはマーケット大学を全米カトリック招待大会(National Catholic Invitational Tournament)優勝に導いた。NCITは1948~52年開催のポストシーズントーナメントだ。当時、同大会はNCAAトーナメントとNITのタイトな出場枠もあって第三の大会となっていた。その後、同氏は1953年にカンザスステイト大学に戻って、トライアングルオフェンスの実戦導入に成功し、紆余曲折を経て、フィル・ジャクソンの参謀となった。

ジャック・ネイグル(1953-58)

ジャック・ネイグル(Jack Nagle)は1954-55に「NCAAトーナメント初出場」と「エリート8」にチームを導いた。一方、ニックネームがヒルトパーズからウォリアーズに変わった。

エディ・ヒッキー(1958-64)

エディ・ヒッキー(Eddie Hickey)がHCに就任した。同氏は1948年にSt.ルイス大学をNIT優勝に導いていた。そして、1958-59、マーケット大学は同大ベストリバウンダーのドン・コージス(Don Kojis)の活躍もあってスウィート16進出を果たした。

アル・マクガイア時代(1964~1977): 全米トップ校の1つに

主な成績
  • NCAAトーナメント優勝(1977)
  • NCAAトーナメント準優勝(1974)
  • エリート8×2(1969、76)
  • NIT優勝(1970)
  • NBA輩出
    ジョージ・トンプソン
    ボー・エリス
    バッチ・リー: 初のプエルトリコ系NBA選手
    ジェローム・ホワイトヘッド
ゴリゴリのニューヨーカー襲来

世間の「マーケット大学=バスケスクール」の認知はアル・マクガイア(Al McGuire)に始まる。同氏は出身地のニューヨークから優秀な選手達をチームにガンガンリクルートした。そして、その中のベストリクルートがジョージ・トンプソン(George Thompson)だ。同選手はチームの歴代得点記録の活躍で1968年のスウィート16と1969年のエリート8進出に貢献した。

NCAAトーナメントボイコット事件

1970年、アル・マクガイアはNCAAトーナメントの会場への不満によってNCAAトーナメント出場を辞退してNITに出場してしまった。NCAAトーナメントは全米中のいくつかの地区に分かれて行われる。当然、望ましいのはキャンパスからより近い会場だ。そんな中、マーケット大学は最寄りのオハイオ州デイトンでは無く、テキサス州フォートワースに組み込まれていた。以降、NCAAトーナメント出場辞退は原則的に不可能になった。

悲願の初優勝

1974年、マーケット大学は、NCAAトーナメント決勝に進出したものの、アル・マクガイアのテクニカルファール×2の退場で指揮官を失って、優勝の機会を逃した。そして、1977年、同はボー・エリス、バッチ・リー、ジェローム・ホワイトヘッドを引き連れ、レギュラーシーズンでは苦戦を強いられながらも、悲願のNCAAトーナメント優勝を果たした。

弟子時代(1977-86): 世代交代失敗

ハンク・レイモンズ(1977-83)

右腕ハンク・レイモンズ(Hank Ramonds)がアル・マクガイアの後任となった。同氏は、得意のリクルートでドック・リバースやジェローム・ホワイトヘッドをチームに呼び込むことに成功してはいたものの、NCAAトーナメント出場が精一杯だった。

リック・マジェルス(1983-86)

1986年、マーケット大学はHCリック・マジェルス(Rick Majerus)をあっさりとミルウォーキー・バックスのドン・ネルソンに譲った。直近3年の成績が前任者時よりも悪かったためだ。その後、同氏は翌1987年にNBAを1シーズンで離れてボールステイト大学HCに就任し、就任2年目に29勝3敗の大躍進を遂げ、ユタ大学でNCAAトーナメント準優勝とNBA選手量産を成し遂げて一時代を築いた。一方、チームは深みにはまっていた。唯一の希望は置き土産トニー・スミスだけだった。

トム・クリーン時代(1999-2008): ドウェイン・ウェイド&ファイナル4

主な成績
  • ファイナル4(2003)

約四半世紀の停滞中、突如としてドウェイン・ウェイドが現れた。同選手は1年次は学業不振で公式戦出場資格を得られなかったものの、2年次(2001-02)は得点とスティールでカンファレンス-USAでトップに立ち、そして、2002-03に大躍進を遂げた。その結果、マーケット大学は準々決勝で優勝候補ケンタッキー大学をアップセットし、初優勝以来のファイナル4進出を果たした。

バズ・ウィリアムス時代(2008-14)

主な成績
  • エリート8(2013)
  • スウィート16×2(2011&12)

バズ・ウィリアムスはジミー・バトラーとジョー・クラウダ―等の短大編入生でチームを組織し、世間の「ただのNCAAトーナメント出場校」の評価を見事に覆した。

スティーブ・ウォジェハウスキー時代(2014-21)

主な成績
  • NCAAトーナメント出場×2(2017&19)
  • NBA選手輩出
    ヘンリー・エレンソン(2015-16)
    サム・ハウザー(2016-18)
    マーカス・ハワード(2016-20)
    DJ・カートン(2020‐21)

スティーブ・ウォジェハウスキー(Steve Wojciechowski)はリクルートだけに終わった。ヘンリー・エレンソンはプログラム史上最高の2015年高卒組全体9位の評価通りの活躍を見せてワン&ダンでNBA入りし、マーカス・ハワードはビッグ・イースト・カンファレンスの歴代得点記録を塗り替えてコンセンサス・オールアメリカンの1stチーム入りを果たした。

現地観戦

ホームアリーナ

会場

名称: Fiserv Forum
住所: 1111 Vel R. Phillips Ave, Milwaukee, WI

​ホームアリーナはファイサーブ・フォーラムだ。

チケット

強豪校のチケットはオンライン購入で良いだろう。チケット売り場はやや混み合う。英語のやり取りも必要だ。チケット価格は強豪校同士の試合でも定価だ。満席率は概ね60~70%程度である。例外的なチケットの高騰や売切れは伝統の一戦やスーパースター選手出場試合だけだ。

グッズ

直営店
直営店
  • NCAAショップ*
  • カンファレンスストア*
  • ブックストア: 教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋
  • チームストア(アリーナ/スタジアム併設): 品揃え△
*実店舗無し

NCAAショップとカンファレンスストアは申し訳程度にオンラインストアを構えている。そして、唯一のオススメはメインのブックストアだ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、生活必需品全般がカレッジロゴや名前入りで売られている。立地はキャンパス内or付近にある。サブのブックストアやチームストアは品揃え的に微妙だ。

専門オンラインサイト: ファナティクス系列

ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている

一般小売店
一般小売店
  • スポーツ用品店
    Dick’s Sporting Goods
  • デパート
    Macy’s
    Nordstorm
  • ファンショップ

最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。

選手個人サイト/SNSアカウント

NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。

@b_o_bros
@b_o_bros

アパレルはNBAグッズに限ず基本的に初回生産のみだ。アパレル業界は商品の売れ残りを恐れている。そのため、新商品は初回生産(少)&追加生産(無)のリスク回避全振りで作られる。しかも、工場の製造ラインは常に予約で埋まっている。そのため、急な確保が難しい。その結果、人気品すらも滅多に追加生産されない。つまり、河村勇輝選手のグッズはほぼほぼ現品限りだ。

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参考

‘We’re going to try to go after it’: Shaka Smart is ready to win again at Marquette(espn.com)
Former Ohio State basketball player D.J. Carton granted immediate eligibility at Marquette after transfer(cleveland.com)
Marquette Golden Eagles School History(sports-reference.com)
NBA & ABA Players Who Played For Marquette(basketball.realgm.com)
100 years of Marquette basketball: Full of golden moments(jsonline.com)
Bill Chandler(1988)(gomarquette.com)
Marquette’s 1951-52 Team To Be Honored At Halftime Of Saturday’s Basketball Game(gomarquette.com)
Ex-Marquette basketball great Gene Berce has died at age 91(jsonline.com)
Henry Ellenson(247sports.com)
Steve Wojciechowski fired after seven seasons with Marquette Golden Eagles(espn.com)

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