【NCAA】ウィチタステイト大学

うい。


「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。

今回は2010年代に一大旋風を巻き起こしたウィチタステイト大学について紹介する。

ウィチタ・ステイト大学

基本情報

名称: Wichita State University
愛称: WSU/Shockers
所属: American Athletic Conference
18-19: 22勝15敗NIT出場
17-18: 25勝8敗NCAAトーナメント1回戦
16-17: 31勝5敗NCAAトーナメント2回戦

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Wichita State Shockers

近年の話: 敏腕HCにパワハラ発覚

主な暴君ぶり
・選手やスタッフに対する暴力的行為
・キャンパス内で学生といざこざ
・横暴な態度

2020年11月、就任14シーズン目を迎えようとしていたHCグレッグ・マーシャル(Gregg Marshall)が解雇となった。原因はマーシャルが選手やスタッフに対してパワハラが明るみに出たからである。現在、アシスタントコーチだったアイザック・ブラウン(Isaac Brown)が代理HCを務めている。

注目選手: Alterique Gilbert(183cm/RS4年 or GS)

5-star Ankle-Breaker Alterique Gilbert is UConn's Next High-Scoring PG! Official Ballislife Mixtape!

注目選手は元高校生スターガードだったアルタリーク・ギルバートだ。ギルバートはコネチカット大学で4年間在籍していたが、2020年にウィチタ・ステイト大学に転校してきた。

アメリカン・アスレティック・カンファレンス

詳細

名称: American Athletic Conference
愛称: AMERICAN
設立: 1979年
所属校: 12校
HP: http://theamerican.org/

所属校(大まかな所在地)※太字は重要校
メンフィス大学(テネシー州メンフィス) は現在ペニー・ハーダウェイがHCを務めている。出身者にはデリック・ローズやタイリーク・エバンスなどがいる。
ヒューストン大学(テキサス州ヒューストン)は1980年代にクライド・ドレクスラーとアキーム・オラジュワン等を擁したダンカ―集団”Phi Slama Jama”で一世を風靡した。
シンシナティ大学(オハイオ州シンシナティ) は過去にNCAAトーナメント2連覇とオスカー・ロバートソンを輩出した古豪だ。
ウィチタ・ステイト大学(カンザス州ウィチタ)は2014年にレギュラーシーズン無敗を達成した。当時の主力にはフレッド・バンブリートがいる。
セントラル・フロリダ大学はタッコ・フォールの出身校だ。
サウス・フロリダ大学
テンプル大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア)は最初期からバスケ部に力を入れ始め、1938年にNITを制覇して全米初の全米No.1に輝いた古豪だ。未だに歴代勝利数はトップ10付近にいる。
テュレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)
タルサ大学(オクラホマ州タルサ)はノーラン・リチャードソン、トゥビー・スミス、ビル・セルフの3人が自身の実力を証明したチームだ。3人共にその後他大学でNCAAトーナメントを制覇している。
イースト・カロライナ大学
SMU(テキサス州ダラス)は名将ラリー・ブラウンが指揮を執っていて一気に強くなったが、ブラウンの十八番「不正」が発覚して再び転落してしまった。

アメリカンはいわゆる旧ビッグ・イースト・カンファレンスだ。ビッグ・イースト・カンファレンスとして活動していたのだが、フットボール部を登録している大学と登録していない大学とで不都合が生じたため、ジョージタウン大学等のノンフットボール7校がビッグ・イースト・カンファレンスという名前と共に新ビッグ・イースト・カンファレンスとして独立した。その結果、同カンファレンスは名前をアメリカン・アスレティック・カンファレンスに改めた。現在はメンフィス大学とヒューストン大学が強い。

チーム史

ラルフ・ミラー時代(1951~64): 正統派がHCに就任!!

主な実績
  • エリート8(1964)
  • NIT出場×3(1954、62、63)
  • AP最高4位(1963-64)

1951年、ラルフ・ミラー(Ralph Miller)がHCに就任した。ミラーはカンザス大学でバスケットボールの生みの親ジェームス・ネイスミス博士とコーチングの父フォグ・アレンから直接指導を受けた正統派だ。


ミラーは自分が受けてきた教えを学生達にインストールした。その結果、1953-54にウィチタステイト大学は最高AP11位と評価される程に至り、当時NCAAトーナメントと同等の評価を受けていたNITから招待を受けた。


しかし、当時、NCAAトーナメントは各カンファレンスの優勝校しか出場することができず、しかも、所属していたミズリー・バレー・カンファレンス(MVC)には1956~60年にオスカー・ロバートソンを擁し、1960~63年に3年連続でNCAAトーナメント決勝に進出したシンシナティ大学がいたため、ウィチタステイト大学は中々NCAAトーナメントに出場できなかった。


故に、初めてNCAAトーナメントに出場したのは就任後10年以上経過した1964年だった。1963-64、3年生のデイブ・ストールワースが平均26.5&10リバウンドの活躍でチームをMVC制覇と悲願のNCAAトーナメント出場に導き、本戦でもクレイトン大学との1回戦で22得点と23リバウンドの大暴れでチームの勝利にも貢献した。


その後、ミラーはアイオワ大学に栄転し、WSUを去ることになったが、翌1964-65、ミラーが手塩に掛けて育てた選手達中心のチームがファイナル4進出を果たし、シーズン終了後にはストールワースが全体3位でニューヨーク・ニックスに加入した。現在、ストールワースの#42はWSUの永久欠番となっている。

ジーン・スミソン時代(1978-86): 遂にカンザス大学と肩を並べるまでに

MTXE Rewind "Battle of New Orleans" (March 20, 1981)
主な実績
  • エリート8(1981)
  • トップ10指名選手
    クリフ・リビングストン
    アントニー・カー
    ゼイビア・マクダニエル

1970年代後半、コーチの交代が繰り返される中、優秀なリクルートが次々とショッカーズに加入した。クリフ・リビングストン(1979-82)、アントワン・カー(1979-83)、そして、ゼイビア・マクダニエル(1981-85)だ。この3人は全員トップ10位内の指名を受けてNBA入りを果たすことになる。


しかし、このトリオが残した結果は1981年のエリート8だけだった。と言うのも、1970年代のリクルートの不正が次々と発覚してNCAAから1982年と1983年のポストシーズントーナメントの出場禁止を言い渡されたからである。


ただ、彼らは歴史的な大勝利を挙げた。1981年のNCAAトーナメントスウィート16でカンザス大学を打ち破ったのである。この対戦は会場がニューオーリンズだったことから史実になぞらえてThe Battle of New Orleansと呼ばれている。このカンザス大学戦の勝利は1908年の初回から数えて73年間で僅か5回目のことだったのだが、これがきっかけで両校は1983-84から4年間毎年対戦する契約が結ばれることとなった。

マーク・タージョン時代(2000-07): 暗黒期脱出

The Wichita State Shocker Story
主な実績
  • NCAAトーナメント出場(2005年)

その後、ショッカーズは長い暗黒期に突入する。90年代はNCAAトーナメントに戻ることはおろか、たった勝ち越しで終えることができたのは僅か1シーズンだけだった。そんなチームの再興を任されたのが現メリーランド大学HCのマーク・タージョン(Mark Turgeon)だった。タージョンは負け越しが続くショッカーズを3度のNITと約20年ぶりとなるNCAAトーナメントへと導いた。

グレッグ・マーシャル時代(2007-20): 一躍時の人に

主な実績
  • ファイナル4進出(2013年)
  • レギュラーシーズン無敗(2014年)
  • スウィート16(2015)

2007年、グレッグ・マーシャルがHCに就任した。当時、マーシャルは無名のウィンスロップ大学をNCAAトーナメント常連校に押し上げた若き敏腕だった。ウィンスロップ大学はそれまでにNCAAトーナメントに出場したことがなかったが、マーシャルの就任1年目にNCAAトーナメント初出場を果たした、その後全9シーズンで7回もNCAAトーナメントに出場した。


その後、程なくしてウィチタステイト大学はMVCでは敵なしの位置にまで登り詰め、2012-13、クレアンソニー・アーリーを中心としたショッカーズはNCAAトーナメント2回戦でケリー・オリニク率いる第1シードのゴンザガ大学をアップセットし、勢いそのままにファイナル4進出を果たした。


そして、2013-14、フレッド・バンフリートとロン・ベイカーが成長したショッカーズは、結果的には2回戦で早くも姿を消すことになったが、レギュラーシーズンとカンファレンストーナメントの合計34勝0敗のカレッジ史に残るシンデレラランで一大旋風を巻き起こした。


しかし、2020年11月、マーシャルはパワハラで解雇となった。

日本と所縁のある選手

ギャレット・スタッツ(名古屋等):合計137試合に出場した鉄人

ギャレット スタツ 群馬クレインサンダーズ 2019/2020 ハイライト

ギャレット・スタツ(2008-12)は約6シーズン振りとなるNCAAトーナメント出場に貢献したビッグマンだ。スタツは1年次からローテーションの一角としてプレーし、毎年30試合以上、合計137試合に出場した。日本には2017年から島根、名古屋、群馬、大阪等でプレーしている。

カール・ホール(横浜等): ゴンザガ大学アップセットに貢献

カール・ホール(2011-13)は2013年のゴンザガ大学のアップセットとファイナル4進出に貢献したビッグマンだ。ホールは2013-14~2016-17のシーズン途中まで約4シーズンを兵庫、信州、横浜、八王子等でプレーしていた。

クレアンソニー・アーリー(八王子): 一大旋風時のエース

クレアンソニー・アーリー(2012-14)は2012-13のファイナル4と2013-14のミラクルランの両方でエースだった選手だ。その後、アンソニーは2014年のNBAドラフト2巡目34位でニューヨーク・ニックスに指名されて約2シーズンを過ごしたが、その後はGリーグ生活が続き、2018-19に八王子ビートレインズに加入した。

シャキール・モリス(京都等): ハイメジャーでも戦えることを証明

シャキール・モリス(2014-18)在学時、チームは毎年NCAAトーナメント出場を果たしていた。特に4年次(2017-18)にウィチタステイト大学はMVCから強豪が集うアメリカン・アスレティック・カンファレンスに移籍したのだが、モリスはランドリー・シャメット(NBA)と共にショッカーズをリードしてWSUがハイメジャーカンファレンスで戦えることを証明した。

現地観戦

詳細

ホームアリーナ

基本情報

名称: Charles Koch Arena
住所: 1845 Fairmount St, Wichita, KS 67260

ウィチタ市のダウンタウンからCharles Koch Arenaへはローカルバスで行くことができる。が、UberやLyftを利用するのもアリだ。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

まとめ

一時代を築いたグレッグ・マーシャル時代が終焉を告げた。今後、落ちぶれるのか、あるいは再び上昇するのか、には注目だ。

関連記事

カンザスシティエリア

カレッジフープスの記事

参考

Gregg Marshall under investigation by Wichita State for allegations of misconduct(theathletic.com)
The rivalry that isn’t: Why Kansas and Wichita State have played only 14 basketball games(kansascity.com)
Wichita State Shockers School History(sports-reference.com)
Wichita State Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Wichita State Hit by 3-Year Probation(news.google.com)
Chasing Cinderella, Wichita State: Shocking the World(youtube.com)
【お知らせ】ギャレット・スタツ選手 契約基本合意(evessa.com)
元NBA、異色のヴィーガンプレイヤーはなぜB2最下位の八王子に加入したのか?(nws.yahoo.jp)
カール・ホール選手 契約解除のお知らせ(trains.co.jp)
シャキール・モリス選手契約締結(新規)のお知らせ(trains.co.jp)

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