【NCAA】ウィチタステイト大学

うい。現地観戦研究家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。

今回は2014年にレギュラーシーズン無敗を達成して一大旋風を巻き起こしたウィチタ・ステイト大学について紹介する。

ウィチタ・ステイト大学

基本情報

名称: Wichita State University
愛称: WSU/Shockers
所属: American Athletic Conference
18-19: 22勝15敗NIT出場
17-18: 25勝8敗NCAAトーナメント1回戦
16-17: 31勝5敗NCAAトーナメント2回戦

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the Wichita State Shockers

近年の話: 安定

近年、ショッカーズは近年は安定した成績を収めている。現在は11シーズン連続でポストシーズントーナメントに出場中で、その内の2012-18シーズン間はNCAAトーナメントに出場していた。

注目選手: Alterique Gilbert(183cm/RS4年 or GS)

5-star Ankle-Breaker Alterique Gilbert is UConn's Next High-Scoring PG! Official Ballislife Mixtape!

注目選手は元高校生スターガードだったアルタリーク・ギルバートだ。ギルバートはコネチカット大学で4年間在籍していたが、2020年にウィチタ・ステイト大学に転校してきた。

アメリカン・アスレティック・カンファレンス

名称: American Athletic Conference
愛称: AMERICAN
設立: 1979年
所属校: 12校
HP: http://theamerican.org/

所属校(大まかな所在地)※太字は重要校
メンフィス大学(テネシー州メンフィス) は現在ペニー・ハーダウェイがHCを務めている。出身者にはデリック・ローズやタイリーク・エバンスなどがいる。
ヒューストン大学(テキサス州ヒューストン)は1980年代にクライド・ドレクスラーとアキーム・オラジュワン等を擁したダンカ―集団”Phi Slama Jama”で一世を風靡した。
シンシナティ大学(オハイオ州シンシナティ) は過去にNCAAトーナメント2連覇とオスカー・ロバートソンを輩出した古豪だ。
ウィチタ・ステイト大学(カンザス州ウィチタ)は2014年にレギュラーシーズン無敗を達成した。当時の主力にはフレッド・バンブリートがいる。
セントラル・フロリダ大学はタッコ・フォールの出身校だ。
サウス・フロリダ大学
テンプル大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア)は地味に強い大学だ。
テュレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)
タルサ大学(オクラホマ州タルサ)はノーラン・リチャードソン、トゥビー・スミス、ビル・セルフの3人が自身の実力を証明したチームだ。3人共にその後他大学でNCAAトーナメントを制覇している。
イースト・カロライナ大学
SMU(テキサス州ダラス)は名将ラリー・ブラウンが指揮を執っていて一気に強くなったが、ブラウンの十八番「不正」が発覚して再び転落してしまった。

アメリカンはいわゆる旧ビッグ・イースト・カンファレンスだ。ビッグ・イースト・カンファレンスとして活動していたのだが、フットボール部を登録している大学と登録していない大学とで不都合が生じたため、ジョージタウン大学等のノンフットボール7校がビッグ・イースト・カンファレンスという名前と共に新ビッグ・イースト・カンファレンスとして独立した。その結果、同カンファレンスは名前をアメリカン・アスレティック・カンファレンスに改めた。現在はメンフィス大学とヒューストン大学が強い。

チーム史

ラルフ・ミラー時代(1951~64)

主な実績
  • エリート8(1964)

ウィチタ・ステイト大学が初めてNCAAトーナメントに出場したのはラルフ・ミラー(Ralph Miller)がHCを務めていた時だった。ミラーは80年代にオレゴン・ステイト大学をNCAAトーナメント常連校にのし上げて、キャリア晩年にはゲイリー・ペイトンを見出したことでバスケットボール殿堂入りを果たした人物である。


しかし、ミラーの功績は、当時NCAAトーナメントと同等の評価を受けてたNITに3度招待されたことを含めても良いかもしれないが、ラストシーズン(1964年)のエリート8だけだった。彼が去った翌年(1965年)に彼の息がかかった選手達が達成したファイナル4進出だけであった。

ジーン・スミソン時代(1978-86)

MTXE Rewind "Battle of New Orleans" (March 20, 1981)
主な実績
  • エリート8(1981)
  • トップ10指名選手
    クリフ・リビングストン
    アントニー・カー
    ゼイビア・マクダニエル

1970年代後半、コーチの交代が繰り返される中、優秀なリクルートが次々とショッカーズに加入した。クリフ・リビングストン(1979-82)、アントワン・カー(1979-83)、そして、ゼイビア・マクダニエル(1981-85)だ。この3人は全員トップ10位内の指名を受けてNBA入りを果たすことになる。


しかし、このトリオが残した結果は1981年のエリート8だけだった。と言うのも、1970年代のリクルートの不正が次々と発覚してNCAAから1982年と1983年のポストシーズントーナメントの出場禁止を言い渡されたからである。


ただ、彼らは歴史的な大勝利を挙げた。1981年のNCAAトーナメントスウィート16でカンザス大学を打ち破ったのである。この対戦は会場がニューオーリンズだったことから史実になぞらえてThe Battle of New Orleansと呼ばれている。このカンザス大学戦の勝利は1908年の初回から数えて73年間で僅か5回目のことだったのだが、これがきっかけで両校は1983-84から4年間毎年対戦する契約が結ばれることとなった。

 

ウィチタ・ステイト大学とカンザス大学とは奇妙な関係にある。互いをライバルと意識してはいるのだが、100年以上の歴史で20回も対戦したことが無いのだ。と言うのも、両校はあまりにも実力がかけ離れていたために対戦スケジュールが組まれることが無かったからだ。現在、ウィチタ・ステイト大学は全米屈指の強豪となったが、Kansas City Starによれば、互いに嫌い合っているわけでは無いが、未だに対戦スケジュールを組もうという動きはどちらの学校側からも無いとのことだ。。

マーク・タージョン時代(2000-07)

The Wichita State Shocker Story
主な実績
  • NCAAトーナメント出場(2005年)

その後、ショッカーズは長い暗黒期に突入する。90年代はNCAAトーナメントに戻ることはおろか、たった勝ち越しで終えることができたのは僅か1シーズンだけだった。そんなチームの再興を任されたのが現メリーランド大学HCのマーク・タージョン(Mark Turgeon)だった。タージョンは負け越しが続くショッカーズを3度のNITと約20年ぶりとなるNCAAトーナメントへと導いた。

グレッグ・マーシャル時代(2011-)

主な実績
  • ファイナル4進出(2013年)
  • レギュラーシーズン無敗(2014年)

その後、現HCのグレッグ・マーシャルへとバトンが渡された。マーシャルの手腕によってショッカーズはMVCでは敵なしの位置にまで登り詰めた。最盛期は2013年にはファイナル4、翌2014年は、残念ながら2回戦でケンタッキー大学に敗れてしまったが、レギュラーシーズン無敗(通算35勝1敗)でシーズンを終えた。

現地観戦

ウィチタ(カンザス州)

基本情報

カンザス州ウィチタはちょうどアメリカのど真ん中辺りにある。近くにはオクラホマシティ、タルサ、カンザスシティがある。標準時は中西部標準時、日本との時差は-15時間だ。

総評: 中級者向け

ウィチタは中級者向けだ。

快適度: ★★★

規模公共交通機関気候
(11~3月)
地方都市ローカルバス最高気温: 15℃
最低気温: -4℃
詳細

ウィチタ市はカンザス州最大の規模を誇る。そこそこ大きな町なので行くのに苦労したり宿泊先に困ることは無い。気候は厳しく無い。東京と同じ位だ。雪もあまり降らない。曇りが多い。

アクセス: ★★★★

飛行機空港長距離バス
鉄道
直行便無しウィチタ・ドワイト・D・アイゼンハワー国際空港Greyhound
Amtrak

アクセスは難しくは無い。が、ウィチタ国際空港とダウンタウン間を結ぶ公共交通機関が無い。一方、ダラス(フォートワース)、オクラホマシティ、カンザスシティから長距離バスや鉄道でもアクセス可能だ。

観光: ★

ウィチタはトウモロコシと小麦の畑以外は一切無い観光とは無縁の土地だ

ホームアリーナ

基本情報

名称: Charles Koch Arena
住所: 1845 Fairmount St, Wichita, KS 67260

ウィチタ市のダウンタウンからCharles Koch Arenaへはローカルバスで行くことができる。が、UberやLyftを利用するのもアリだ。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジギア

大学のグッズの購入はキャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。


ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。


ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。

Sunrise Christian Academy

Buddy Hield high school basketball highlights
基本情報

名称: Sunrise Christian Academy
住所: 5500 E 45th St N, Bel Aire, KS 67220 アメリカ合衆国
HP: http://sunrisechristianhoops.com/

サンライズ・クリスチャン・アカデミーは全米トップレベルの高校だ。USA TODAYのランキングでは第二週では全米第19位にランク付けされている。卒業生にはバディー・ヒールドがいる。

Kansas Sports Hall of Fame

基本情報

名称: Kansas Sports Hall of Fame
住所: 515 S Wichita St, Wichita, KS 67202
HP: http://wichitaboathouse.org/

ウィチタにはカンザス州のスポーツの発展に貢献した人物や偉大な成績を残したチームや選手を讃えるKansas Sports Hall of Fame博物館がある。


実はカレッジバスケットボールのルーツはカンザス州にある


始まりはバスケットボールの発明者ジェームス・ネイスミス博士がカンザス大学のバスケットボールHCに就任したことだった。これによって同州の各大学がバスケットボールを取り入れ始めてバスケットボールは一気に人気のスポーツとなった。


その後、ネイスミス博士の教え子の1人でコーチングの父と呼ばれるフォグ・アレンがカレッジバスケットボールにコーチという概念を導入した。ネイスミス博士はバスケットボールはコーチを必要としないスポーツと考えていたようだが、バスケットボールの人気に伴ってチームを強くしたいベイカー大学がHCとしてアレンを全米初の有給HCとして雇用したのだ。これによってバスケットボールのコーチと呼ばれる職業が誕生した。


そして、アレンはネイスミス博士の後任として2代目カンザス大学HCに就任した。そこでアレンに教わったのがアドルフ・ラップとディーン・スミスである。その後、ラップはケンタッキー大学で、ディーン・スミスはノースカロライナ大学で、それぞれが今の礎を築き上げた。これがアレンがコーチングの父と呼ばれる所以である。


話をKansas Sports Hall of Fameに戻すが、この博物館にはそういった人物達を讃えた展示物が置いてある。

まとめ

合わせて行きたい: カンザスシティエリア

カレッジフープスの記事

参考

The rivalry that isn’t: Why Kansas and Wichita State have played only 14 basketball games(kansascity.com)
Wichita State Shockers School History(sports-reference.com)
Wichita State Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Wichita State Hit by 3-Year Probation(news.google.com)
Chasing Cinderella, Wichita State: Shocking the World(youtube.com)
ウィチタにおける平均的な気候(ja.wetherspark.com)
Almuni – Sunrise Christian Basketball(sunrisechristianhoops.com)
Super 25 basketball rankings | USA TODAY High School Sports(usatodayhss.com)

管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

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