【NCAA】メンフィス大学

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メンフィス大学

基本情報
  • 名称: The University of Memphis
  • 愛称: Tigers
  • 所属: American Athletic Conference
  • 成績
    2022-23: 26勝9敗NCAAトーナメント出場
    2021-22: 22勝11敗NCAAトーナメント出場
    2020-21: 20勝8敗
    2019-20: 21勝10敗(NCAAトーナメント中止)

近年の話: 地元の英雄が汚名の危機から脱出

近年の話題
  • NCAAの複数規則違反通告(2022)
  • NBA輩出
    ジェームス・ワイズマン(2019-20): 2020年1巡目2位
    プレシャス・アチューワ(2019-20): 2020年1巡目20位
    レスター・キーオーネス(2019-22): 2022年ドラフト外
    ジェイレン・デュレーン(2021-22): 2022年1巡目13位
    ジョシュ・マイノット(2021-22): 2022年2巡目45位
    イモニ・ベイツ(2021-22): 2023年2巡目49位
  • マイク・ミラーAC辞職(2020)
  • リクルートランク1位(2019-20)
主な選手(2023-24)
ジェボン・クイナリー(Jahvon Quinerly)
★5
ビラノバ大学(2018-19)
アラバマ大学(2019-23)*
NBAドラフト撤回(2023)
メンフィス大学(2023-24)
→選手資格満了
ジョーダン・ブラウンJordan Brown
★5
ネバダ大学(2018-19)
アリゾナ大学(2019-21)*
ルイジアナ大学(2021-23)
メンフィス大学(2023-24)
→選手資格満了
ネイクワン・トムリン(Naequan Tomlin)
モンロー短大(2018-20)*
チポラ短大(2020-22)
カンザスステイト大学(2022-23)
メンフィス大学(2023-24)
→選手資格満了
*レッドシャツシーズン有り

HCペニー・ハーダウェイは見事に汚名の危機を逃れた。同氏は選手時代に「地元メンフィス→メンフィスステイト大学(当時)→NBAスター」へと登り詰めた後、メンフィスイースト高校を全国区に押し上げたため、HC就任時の期待はかなり高かった。一方、メンフィス大学はジェームス・ワイズマンの選手資格停止を筆頭に苦しい戦いを強いられていた。そんな中、昨2021-22、遂にNCAAトーナメント出場+1回戦勝利の結果が出た。

403 Forbidden

アメリカン・アスレティック・カンファレンス

基本情報
  • 名称: American Athletic Conference
  • 愛称: AMERICAN/AAC
  • 設立: 1979年
  • 所属校: 12校
  • 放送: ESPN/CBS(数試合)
  • HP: http://theamerican.org/
所属校(大まかな所在地)
テンプル大学(フィラデルフィア)は1938年のNIT制覇によって初の全米No.1に輝いた。歴代勝利数はトップ10付近にいる。
イーストカロライナ大学(ノースカロライナ州)は2020年2巡目39位のイライジャ・ヒューズが1年だけプレーしていた。
ノースカロライナ大学シャーロット校*はボストン・セルティックスの永久欠番セドリック・マックスウェルの母校だ。
サウスフロリダ大学(タンパ)はチャッキー・アトキンスの母校だ。
フロリダ・アトランティック大学(マイアミ)*は2022-23にファイナル4進出を果たした。
アラバマ大学バーミンガム校は1980年代にレジェンドコーチのジーン・バートウ時代に一時代を築いた。
メンフィス大学は現在ペニー・ハーダウェイがHCを務めている。出身者にはデリック・ローズやタイリーク・エバンスなどがいる。
ウィチタステイト大学は2013-14にフレッド・バンフリートを中心にレギュラーシーズン無敗を達成した。
タルサ大学はノーラン・リチャードソン、トゥビー・スミス、ビル・セルフの3名がNCAAトーナメント制覇以前にHCを務めていた。
テュレーン大学(ニューオーリンズ) は中国人のケビン・ジャンがプレーしていた。
SMU(ダラス)は名将ラリー・ブラウン時代に瞬間的に強かった。
ノーステキサス大学(ダラス)*は前HCエリック・マキャスランド時代にミッドメジャー実力校に成り上がった。
ライス大学(テキサス州ヒューストン)*は1970年を最後にNCAAトーナメントに出場していない。現HCはジェームス・ハーデンの高校と大学時代の恩師スコット・ピラだ。
テキサス大学サンアントニオ校*
*新加入(2023年)

アメリカン・アスレティック・カンファレンスは南部の実力校で組織されている。一方、ルーツは元祖ビッグ・イースト・カンファレンスに由来している。現カンファレンス名は2013年の現「ビッグ・イースト・カンファレンス」設立に伴って改められた。そして、近年、弱体化が著しい。2023年、同カンファレンスはヒューストン大学、UCF、シンシナティ大学のビッグ・12・カンファレンス移籍によって完全にミッドメジャーに成り下がってしまった。

チーム史

ユージン・ランバート時代(1951-56)

主な成績
  • NCAAトーナメント出場×2(1955&56)

初代HCユージン・ランバート(Eugene Lambert)は実質的ハイメジャー校の基礎を築いた。同氏はアーカンソー大学ファイナル4牽引の手腕を遺憾なく発揮し、1954&1955年にチームをNCAAトーナメント出場に導き、見事に雇用主メンフィスステイト大学の売名目的のバスケ部注力を成功させ、次の現場アラバマ大学に飛んだ。

NCAAトーナメントの出場枠の変遷
  • 1939~50: 8校
  • 1951~74: 16~25校
  • 1975~78: 32校
  • 1979~84: 40~53校
  • 1985~現在: 64~68校

ボブ・バナッタ(1956-62)

主な成績
  • NCAAトーナメント出場(1962)
  • NIT準優勝(1957)
  • NIT出場×2(1960&61)
  • リクルート
    ウェイン・イェイツ(1958-61): 1961年1巡目5位

2代目HCボブ・バナッタ(Bob Vanatta)はユージン・ランバートの後任を見事にこなした。同氏もミズーリステイト大学のNAIAトーナメント2連覇の実績通りの手腕を発揮した。メンフィスステイト大学は全6シーズンで「NCAAトーナメント出場」「NIT出場」「AP25入り」のいずれか1つ以上を達成し、通算109勝34敗の好成績を残し、世間にバスケ強豪校の印象を与えた。また、最初のスター選手も生まれた。ウェイン・イェイツ(Wayne Yates)は1958年にニューメキシコ大学から編入し、1959-60と1960-61をスター選手として活躍し、1961年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから指名を受けた。

@b_o_bros
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1957年のNIT準優勝後、地元の英雄エルビス・プレスリーも数千人の地元ファンに紛れてチームの表彰にメンフィスの空港に駆け寄っている。

ディーン・エウラーズ時代(1962-66)

ディーン・エウラーズ(Dean Ehlers)はプログラムを成長を止めてしまった。同氏は元プロ野球&大学バスケ選手の経歴から野球部HCとバスケ部ACを兼任し、前HCボブ・バナッタのミズーリ大学異動に伴って本命までの繋ぎとしてバスケ部HCを任された。一応、初年度の成績は前任者の置き土産リクルートのおかげでNIT出場に終わっている。その後、任期は本命探しの難航に伴って予定よりも続いた。そして、成績は緩やかに下降線を辿った。

モー・イバ時代(1966-70)

そして、4年振りの本命HCモー・イバ(Moe Iba)は失敗に終わった。同氏は1945&46年のNCAAトーナメント2連覇@オクラホマA&M大学(現オクラホマステイト大学)のHCヘンリー・イバの息子であり、なお且つ前年度にテキサスウェスタン大学の歴史的な快挙のコーチングスタッフとカレッジバスケ界のサラブレッド”だ。そして、スタートダッシュは良かった。1966-67、メンフィスステイト大学は18勝8敗でNIT招待を受けた。そんな中、ミズーリ・バレー・カンファレンス加盟が流れを変えた。端的に言えば、スケジュールがタフになった。その後、成績は3年連続で10勝以下と低迷した。任期は僅か4シーズンに終わった。

ジーン・バートウ時代(1970-74): NCAAトーナメント準優勝

主な成績
  • NCAAトーナメント準優勝(1973)
  • NBA選手輩出
    ラリー・キーノン(1972-73): 1973年3巡目50位/NBAオールスター×2等

後の殿堂入りジーン・バートウ(Gene Bartow)はプログラムの修復を飛び越えての増改築を果たした。成績は就任2年で「6勝20敗/MVC内1勝15敗(前年度)」→「18勝8敗(1970-71)」→「MVC2位&NIT招待(1971-72)」と大幅に改善された。そして、1972-73、メンフィスステイト大学はコンセンサス・オール-アメリカン2ndチームのラリー・フィンチ(Larry Finch)とラリー・キーノンを軸に12連勝等の好調ぶりを見せ、見事にNCAAトーナメント復帰を果たし、本戦でも平均90点以上の攻撃力で1、2回戦、さらには準決勝を快勝し、決勝戦ではジョン・ウッデンとビル・ウォルトンのUCLAに完敗したものの、同校史上最高成績のNCAAトーナメント準優勝の快挙を成し遂げた。

@b_o_bros
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その後、ジーン・バートウはイリノイ大学に栄転した。現在、ラリー・フィンチ(#21)とラリー・キーノン(#35)はメンフィス大学の永久欠番になっている。

ウェイン・イェイツ時代(1974-79)

主な成績
  • NCAAトーナメント出(1976)
  • リクルート
    オーティス・ジャクソン(1978-82):1982年下位指名*

1974年、最初のスタープレーヤーのウウェイン・イェイツ(Wayne Yates)は自身の名声に影を落とした。同氏は1974年にACからHCに昇格した。その後、最初3シーズンは前任者ジーン・バートウの貯金でNCAAトーナメントとNIT出場に終わった。一方、以降、成績は徐々に下降した。そして、5年目終了後、契約は解除された。

ダナ・カーク時代(1979-86): 地元出身選手達でファイナル4進出

主な成績
  • ファイナル4(1985)
  • スウィート16×3(1982~84)
  • リクルート
    フィリップ・ヘインズ(1980-84): 1984年下位指名*
    ボビー・パークス(1980-84): 1984年下位指名*/レイ・ポークスJr父
    キース・リー(1981-85): 1985年1巡目11位
    アンドレ・ターナー(1982-86): 1986年下位指名
    バスカービル・ホームズ(1982-86):1986年下位指名*
    ウィリアム・ベドフォード(1983-86): 1986年1巡目6位
    ビンセント・アスキュー(1984-87): 1987年2巡目39位
期待の次世代HCの採用
1980年代前半の勢力図
  • セントジョーンズ大学: クリス・マリン(1981-85)
  • ジョージタウン大学: パトリック・ユーイング(1981-85)
  • バージニア大学: ラルフ・サンプソン(1979-83)
  • ノースカロライナ大学: マイケル・ジョーダン(1981-84)
  • インディアナ大学
  • ルイビル大学: NBA選手多数
  • ケンタッキー大学
  • アーカンソー大学
  • ヒューストン大学: アキーム・オラジュワン(1981‐84)&クライド・ドレクスラー(1980-83)
  • UNLV: シドニー・グリーン(1979-83)
  • UCLA: NBA選手多数

1979年、ダナ・カークは超短期間で地元出身の選手達だけでコンテンダーチームを作り上げてしまった。同氏は1971~76年にルイビル大学ACとして2度のファイナル4に貢献し、1976~79年にバージニア・コモンウェルス大学HCとして57勝23敗&NIT出場1回の好成績を収めていた。一方、1980年代前半は戦国時代に突入していた。非常に多くの大学がスター選手を抱えていた。

超戦国時代の優勝候補一角
最強の布陣(1983-84)
  • フィリップ・ヘインズ(1980-84): 1984年下位指名*
  • ボビー・パークス(1980-84): 1984年下位指名*/レイ・ポークスJr父
  • キース・リー(1981-85): 1985年1巡目11位
  • アンドレ・ターナー(1982-86): 1986年下位指名
  • バスカービル・ホームズ(1982-86):1986年下位指名*
  • ウィリアム・ベドフォード(1983-86): 1986年1巡目6位

そんな中、リクルート力が光った。1981-82、メンフィスステイト大学は地元出身の1年生エースのキース・リーに導かれ、23勝4敗でメトロ・カンファレンスを制し、見事にNCAAトーナメント復帰を果たした。また、翌1982-83、同校は地元出身のアンドレ・ターナーとバスカービル・ホームズの加入で優勝候補の一角に挙げられ、開幕11連勝で超戦国時代にAP通信評1位を獲得し、NCAAトーナメント本戦では2回戦でジョージタウン大学を破り、スウィート16進出を果たした。そして、最強の布陣が前年度の選手の維持とウィリアム・ベドフォードの加入で完成した。1983-84、デイナ・カークはNBAドラフト指名者6名を率い、遂にメトロ・カンファレンスのリーグ戦同率1位&カンファレンストーナメント優勝を果たし、NCAAトーナメント本戦でスウィート16進出を果たした。

@b_o_bros
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ちなみに、1983年&1984年の3回戦の相手は共に準優勝のヒューストン大学だった。

早過ぎた最後
地元出身4人衆
  • キース・リー(1981-85): 1985年1巡目11位
  • アンドレ・ターナー(1982-86): 1986年下位指名
  • ウィリアム・ベドフォード(1983-86): 1986年1巡目6位
  • ビンセント・アスキュー(1984-87): 1987年2巡目39位

2年連続のスウィート16は優勝候補にしてみればやや期待外れの結果だ。そんな中、ライバル校は1983~84年間にスター選手のNBA入りで弱体化し始めた。無論、メンフィスステイト大学もフィリップ・ヘインズとボビー・パークスSrを失った。そして、1984-85、同校は主力3名のキープとビンセント・アスキューの加入で戦力を維持し、サウスカロライナ大学とデトロイト・マーシー大学に土をつけられるも、メトロ・カンファレンスを圧倒し、ジーン・バートウのアラバマ大学バーミンガム校、ホットなボストンカレッジ、優勝候補オクラホマ大学に全て2点差で競り勝ち、ファイナル4進出を果たした。

失脚
スキャンダル
  • HCの脱税
  • 選手への金銭譲渡
  • 選手の大学卒業率の低さ
  • 八百長疑惑

1986年、栄華は早々に幕を閉じた。きっかけはデイナ・カークの脱税容疑の逮捕だ。その後の調査の結果、コーチやブースターから選手への金銭譲渡等が発覚した。キース・リーは「リクルート時の札束」「在学中の毎月$600のお小遣い、車、テレビ、ステレオ等の支給」「5連勝度の$100のボーナス」を暴露している。また、選手の大学卒業率の低さも問題視された。そして、最終的には八百長の噂も浮上している。現在、全成績が公式記録から抹消されている。

@b_o_bros
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デイナ・カークの教え子達は全員250試合未満の出場で軒並みNBAで大成しなかった。

ラリー・フィンチ時代(1986-97): 新旧レジェンドコンビ

主な実績
  • エリート8(1992)
  • スウィート16(1995)
レジェンド就任(1986-91)
主な選手
  • エリオット・ペリー(1987-91): 1991年2巡目37位

1986年、元人気選手&ACのラリー・フィンチがHCに昇格した。昇格当初、狙いはイメージアップだった。つまり、結果は然程期待されていなかった。しかも、1986-87、メンフィスステイト大学は前任者デイナ・カーク時代の数々のスキャンダルの禊としてポストシーズン自粛を発表していた。主力もビンセント・アスキューしか残っていなかった。そんな中、最終成績は26勝8敗の好成績で終わった。しかも、翌1987年、地元出身のエリオット・”ソックス”・ペリーが加入した。その結果、同校は1987-88と1988-89に早々にNCAAトーナメント復帰を果たした。

ペニー・ハーダウェイ降臨!!(1990-93)

1991年、地元メンフィス出身&全米No.1リクルートのペニー・ハーダウェイがメンフィスステイト大学に入学した。そんな中、1990‐91の選手資格は学業不振によって停止された。しかも、右脚の骨3本が強盗に折られてしまった。一方、連続の不幸はモチベーションになった。翌1991-92、同選手は学業に熱心に取り組み、GPA3.4の成績を収め、エリジビリティ要件を満たし、パフォーマンスの波は激しかったものの、見事タイガースをエリート8に導いた。

大学名変更!!(1994-97)
主な選手
  • ロレンゼン・ライト(1994-95): 1995年1巡目
  • デビッド・バーン(1996): 1996年1巡目

1994年、メンフィスステイト大学はメンフィス大学に名称を変更した。同時にメンフィス育ちのロレンゼン・ライトが加入した。1994-95、メンフィスス大学はデビッド・バーンと地元出身のロレンゼン・ライトの活躍でスウィート16進出を果たした。一方、以降の2シーズンはイマイチな結果に終わった。そして、ラリー・フィンチは役を解かれた。

@b_o_bros
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ロレンゼン・ライトはユニバシアード福岡大会で来日している。

ジョン・カリパリ時代(2000-09): 歴史は繰り返す!!

主な成績
  • NCAAトーナメント準優勝(2008)
  • エリート8×2(2006、07)
最初のスーパースター(2000-05)

2000年、現ケンタッキー大学HCのジョン・カリパリがHCに就任した。2001-02、ディショーン・ワーグナーがフレッシュマンながら全36試合で平均21.2点を記録し、当時としては非常に珍しいワン&ダンで2002年1巡目6位でクリーブランド・キャバリアーズへの入団が決まった。

現在ケンタッキー大学のHCを務めているカリパリは全米トップのリクルーターとして知られている。ウォール、ブギー、AD、ブッカー、ブレッドソー等、彼の下を1年間で通過したスーパー高校生は数知れない。しかし、そんなカリパリが最初に獲得したスーパー高校生がこのワーグナーだ。

ワン&ダンの風(2005-09)

高卒禁止(2005~)
2005年、NBAの高卒ルーキー禁止がカリパリの追い風となった。NBAはNBAドラフトへのエントリー条件に「高校卒業1年以上経過」or「ドラフトされた年以内に19歳になっている」を加えたのだ。また、当時は近年の様に国内プロ(GリーグやOTE)、海外プロ、ポスト-グラデュエート制度の活用といったオルタナティブも未開だった。そのため、トップリクルート達は最低でも1年間は大学に行かざるを得なくなった。2005-06、前年度入学のロドニー・カーニーとダリアス・ワシントンJrのファイブスターリクルートにショーン・ウィリアムスが加わり、タイガースは33勝4敗でエリート8に進出した。

デリック・ローズ降臨(2007-08)

主な選手
  • デリック・ローズ(2007-08)
  • クリス・ダグラス-ロバーツ(2005-08): コンセンサス・オールアメリカン
  • アントニオ・アンダーソン(2005-09)
  • ロバート・ドジャー(2004-08)

2007年、クリス・ダグラス-ロバーツとデリック・ローズの最強デュオが完成した。2007-08、タイガースは両者に導かれて開幕26連勝を含む33勝1敗でNCAAトーナメントに出場し、DJ・オーガスティン率いるテキサス大学やケビン・ラブ、ラッセル・ウェストブルック、ダレン・コリソン、ルック・バームーテ擁する銀河系軍団のUCLAをなぎ倒して決勝戦へと駒を進めたのだが、決勝戦では残り10.8秒でFT2本を獲得して優勝まであと一歩のところまで辿り着いたものの、残念ながらFTを1本しか決めることができず、それどころか、逆にマリオ・チャルマースに値千金のスリーをねじ込まれて延長戦へと持ち込まれ、最後は力尽きた。

@b_o_bros
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最後のデリック・ローズのインテンショナルファール回避のためのノーファールは今でも議論の対象だ。KUのタイムアウトは残っていなかった。そのため、カンザス大学FTの後、シナリオは「直後のポゼッションの数秒の時間稼ぎ」「ファールゲーム→メンフィス大学FT」「メンフィス大学TOV」となる。しかも、2番目の場合、カンザス大学はメンフィス大学のFT2本目の結果に関わらず2~3秒でバックコートからシュートを作らなければならない。そして、最悪の3番目の場合、相手の選択肢は即シュートしかない。

台風一過(2008-09)
一方、2008-09はタイリーク・エバンスがデリック・ローズとCDRの穴を埋めた。タイガースはカンファレンス-USAを16勝0敗で駆け抜け、第2シードで昨季の雪辱を晴らす戦いに臨んだが、スウィート16でデマー・キャロル率いるミズーリ大学に敗れた。そして、カリパリはケンタッキー大学への転任が発表された。また、数か月後、ローズの学業成績改竄(身代わり受験)が発覚した。その結果、NCAAはローズがプレーしていた2007-08のメンフィス大学の全成績を公式記録から抹消し、メンフィス大学は二度目の成績抹消処分を受けることになった。一方、カリパリへの監督不行き届き的なお咎めはなかった。

身代わり受験はSAT(大学入学適性試験)の受験地で発覚した。デリック・ローズのテストが出身地シカゴでは無く、デトロイトになっていた。

ジョシュ・パストナー時代(2009-16): カリパリになれなかった男

主な選手
  • ウィル・バートン
  • ジョー・ジャクソン
  • ジェイレン・ケンドリック
  • タリーク・ブラック
  • ジェレミア・マーティン(2015-19)

2009年、ジョシュ・パストナー(Josh Pastner)がHCに昇格した。同氏は1990~2000年代にルート・オルソンの右腕としてアリゾナ大学を陰で支え、2008年にジョン・カリパリにリクルート力を買われて配下に就いた。そして、全米屈指のリクルーターなのだが、2010‐11、世間はウィル・バートン、ジョー・ジャクソン、ジェイレン・ケンドリックのファイブスター3名とタリーク・ブラックにリクルートに驚いた。一方、2010-11と2011-12はNCAAトーナメント2回戦敗退に終わった。しかも、2013年のアメリカン・アスレティック・カンファレンス移籍以降、NCAAトーナメント出場すらも厳しくなった。そして、リクルートも振るわなくなってしまった。

ペニー・ハーダウェイ時代(2018-)

主な成績
  • NCAAトーナメント出場×2(2022&23)
  • リクルート
    ジェームス・ワイズマン()
    プレシャス・アチューワ
NCAAの洗礼
前途多難
  • マイク・ミラーAC辞職(2020)
  • ジェームス・ワイズマン出場停止(2019-20)
    ペニーの高校時代の引っ越し費用立替
  • リクルートランク1位(2019-20)
    ジェームス・ワイズマン
    プレシャス・アチューワ
トランスファーリクルート
見出し
  • アレックス・ロマックス(2018-23)
  • ディアンドレ・ウィリアムス(2020-23)
  • ケンドリック・デイビス(2022-23)
  • ケオディリッチ・アコンブドゥ-ヒアゴ(2022-23)
故デズモンド・メリウェザー氏

故デズモンド・メリウェザー(Desmond Merriweather)氏はペニー・ハーダウェイのコーチングキャリアのきっかけだ。同氏は2012年にガン進行で母校レスター中学校を1人で指導できなくなり、幼馴染のスター選手にACの仕事を依頼した。その後、両者はレスター中学校をテネシー州の州大会3連覇に導き、2015年に教え子達の高校進学に連動してメンフィス東高校に転任した。2015-16、デズモンド・メリウェザー氏は高校初タイトル挑戦中に帰らぬ人となってしまった。そんな中、メンフィス東高校は見事に州チャンピオンに輝き、2017年と2018年も州大会制覇を成し遂げて3連覇を達成し、全米屈指の強豪チームに変貌した。その後、何名かはメンフィス大学に進学している。

現地観戦

ホームアリーナ

ホームアリーナ
  • 名称: FedEx Forum
  • 住所: 191 Beale St, Memphis, TN

ホームアリーナはダウンタウンのフェデックス・フォーラムだ。

メンフィス・ピラミッド

基本情報

名称: Memphis Pyramid
住所: 1 Bass Pro Dr Memphis, TN 38105

メンフィス・ピラミッドはピラミッド型のアリーナで町のシンボル的存在だ。1991~2004年、ピラミッドはタイガースのホームアリーナとして使わていた。建物自体は現在も使用されている。

チケット

ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。

グッズ

カレッジグッズの種類
主な商品
  • 一般ファングッズ
    ジャージー(選手名+番号無し)/Tシャツ/ショーツ/スウェット/日用雑貨等
  • NIL
    選手名+番号入りジャージー/Tシャツ/実着品/サイン/写真/NFT/トレーディングカード/プレーヤーオウンブランド品/ビデオメッセージ等

公式サプライヤー品(アパレル)
公式サプライヤー品は当該大学運動部の実用品提供メーカーの製品だ。NCAA D1校の運動部はナイキ(ジョーダン)、アディダス、アンダーアーマー、ニューバランスのいずれかと公式サプライヤー契約を結んでいる。2010年代後半まではラッセル(Russell Athletic)もいくつかのサプライヤーを務めていた。一般的に契約は数年単位だ。鞍替えも起こる。各校のサプライヤーの確認はユニフォームのロゴで可能だ。

公式ライセンス品(アパレル/日用雑貨)
数多のメーカーが大学からロゴ等の商業利用許可を貰って商品を販売している。最たる例が日本でも定番のカレッジトレーナーだろう。そして、競合メーカーのライセンス品も当たり前だ。例えば、デューク大学(ナイキ校)のアディダスやアンダーアーマー社製品がキャンパス内で売られている。

NIL商品
NILは選手関連商品だ。2021年7月、NCAAは学生アスリート達のNIL(Name-Image-Likeness)のマネタイズを解禁した。主要メーカー製の選手名+番号のジャージー販売は「2022‐23: 超人気校のフットボール」「2023-24: 人気校のバスケットボール」と始まったばかりである。販路は「大学公式店(実店舗/オンラインストア)」「選手個人サイト/SNS」「サードパーティーマーケットプレイス」と多岐に渡る。

コレクターズアイテム(流通品)
コレクターズアイテムは読んで字のごとく収集目的の製品だ。特に人気の収集対象はイヤーブック(雑誌)だろう。

スニーカー
特に地方限定販売/支給オンリーのカレッジカラー版は高い人気を誇っている

バスケットボールシューズ購入の基礎知識
メーカー直営店、ブティック、スニーカーチェーン、即売会等について紹介!!

レプリカ
現存のカレッジジャージーはカスタム品(大学名のみのジャージーに自身で番号と選手名を追加) or 非公式レプリカ品だ。NCAAは2021年7月まで現役選手の名前&番号記載商品の販売を禁止していた。そのため、NIL解禁以前、ファンは大学名のみのジャージ(番号&名前無し)に専門業者やDIYで番号と選手名を張り付けるか、あるいは非公式レプリカジャージを購入していた。過去の選手のジャージは販売されている。例えば、ナイキはアンソニー・デイビス(ケンタッキー大学)のジャージやベン・シモンズ(LSU)のTシャツを販売している。

NCAAグッズ販売店
NCAAグッズ販売店
  • 直営店
    NCAAショップ*: NCAA D1全校
    カンファレンスストア*: カンファレンス所属校
    ブックストア(カレッジストア)
    チームストア
  • ECサイト
  • 一般小売店
    スポーツ用品店
    -DICK’S SPORTING GOODS
    デパート
    -Macy’s/JCPenny/Kohl’s/Nordstrom
    ファンショップ
    -Locker Room By Lids/Fanzz/Just Sports/Rally House
*実店舗無し

直営店
NCAAはNCAAショップを運営している。品揃えはNCAA D1全校だ。また、多くのカンファレンスストアもカンファレンスストアを申し訳程度で構えている。モチベーションは軒並み低い。そして、ブックストア(カレッジストア)は教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋だ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、品揃えはカレッジロゴや名前入りの生活必需品だ。場所はキャンパス内or付近にある。一部の強豪校はアリーナやスタジアムにチームストアも持っている。品揃えはブックストア(カレッジストア)に劣る。

Access Denied

ファナティクス
ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている

@b_o_bros
@b_o_bros

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。

選手個人サイト/SNSアカウント
NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。

一般小売店
最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はそれぞれのファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。

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参考

Report: Penny Hardaway, Memphis Allegedly Committed Multiple Level 1 NCAA Violations(bleacherreport.com)
ANFERNEE “PENNY” HARDAWAY(gotigers.com)
Memphis’ James Wiseman Ruled Ineligible by NCAA, Plays Anyway After Court Order(si.com)
Mike Miller leaves Memphis coaching staff to focus on family(apnews.com)
No. 24-rated prospect Moussa Cisse commits to Memphis basketball(espn.com)
Memphis Tigers School History(sports-reference.com)
Lamnbert Resigns Post For Memphis State Job(news.goole.com)
Dr. Gene Lambert New Tide Mentor(news.google.com)
Ex-Tiger basketball coach Bob Vanatta dies at 98(commercialappeal.com)
Ex-Tigers coach Dean Ehlers cast a lengthy Memphis shadow(commercialappeal.com)
KEITH LEE TESTIFIES OF PAYMENTS FROM KIRK(washingtonpost.com)
TROUBLED TIMES AT MEMPHIS STATE(vault.si.com)
The Next Chapter: Retired NBA player Elliot Perry on leaving basketball, collecting art and living in Memphis(theundefeated.com)
On These Courts: A Miracle Season that Changed a City, a Once-Future Star …(books.google.co.jp)
How Penny Hardaway became the godfather of Memphis basketball(sbnation.com)

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