【NCAA】ヒューストン大学

ヒューストン大学

基本情報

名称: The University of Houston
愛称: Cougars
所属: American Athletic Conference
2020-21: 28勝4敗ファイナル4
2019-20: 23勝6敗(NCAAトーナメント中止)
2018-19: 33勝4敗スウィート16
2017-18: 27勝8敗NCAAトーナメント出場

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the University of Houston Cougars

近年の話: 再建成功中

最近の話
  • 注目選手
    マーカス・サッサー(2019-)
  • 複数の編入生
  • ファイナル4進出(2021)
  • 最近の出身者
    クエンティン・グライムス(2019-21)

ヒューストン大学はかつての力を取り戻しつつある。2014年、ケルビン・サンプソン(Kelvin Sampson)がHCに就任した。サンプソンはインディアナ大学時代のエリック・ゴードンらのリクルートの不正でカレッジバスケットボール界から離れていたが、過去には「ローメジャーのモンタナ工科大学で3季連続年間20勝」「ワシントンステイト大学で勝率5割」「オクラホマ大学でファイナル4進出」を成し遂げた超敏腕だ。そして、2017-18、サンプソンはクーガーズを1984年以来のNCAAトーナメント勝利、翌2018-19にスウィート16、2020-21にファイナル4進出に導いた。

アメリカン・アスレティック・カンファレンス

名称: American Athletic Conference
愛称: AMERICAN/AAC
設立: 1979年
所属校: 12校
放送: ESPN/CBS
HP: http://theamerican.org/

所属校(大まかな所在地)※太字は重要校
メンフィス大学(テネシー州メンフィス) は現在ペニー・ハーダウェイがHCを務めている。出身者にはデリック・ローズやタイリーク・エバンスなどがいる。
ヒューストン大学(テキサス州ヒューストン)は1980年代にクライド・ドレクスラーとアキーム・オラジュワン等を擁したダンカ―集団”Phi Slama Jama”で一世を風靡した。
シンシナティ大学(オハイオ州シンシナティ) はNCAAトーナメント2連覇とオスカー・ロバートソンを輩出した古豪だ。
ウィチタステイト大学(カンザス州ウィチタ)は2014年にレギュラーシーズン無敗を達成した。当時の主力にはフレッド・バンブリートがいる。
セントラルフロリダ大学(オーランド)はタッコ・フォールの出身校だ。
サウスフロリダ大学(タンパ)
テンプル大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア)は最初期からバスケ部に力を入れ始め、1938年にNITを制覇して全米初の全米No.1に輝いた古豪だ。未だに歴代勝利数はトップ10付近にいる。
テュレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)
タルサ大学(オクラホマ州タルサ)はノーラン・リチャードソン、トゥビー・スミス、ビル・セルフの3人が自身の実力を証明したチームだ。3人共にその後他大学でNCAAトーナメントを制覇している。
イーストカロライナ大学(ノースカロライナ州)
SMU(テキサス州ダラス)は名将ラリー・ブラウンが指揮を執っていて一気に強くなったが、ブラウンの十八番「不正」が発覚して再び転落してしまった。

アメリカン・アスレティック・カンファレンスは南部の強豪校を中心に組織されたカンファレンスだ。”アメリカン”は1980年代にジョージタウン大学を中心に人気を博したビッグ・イースト・カンファレンス(旧)を源流としているのだが、東海岸のオリジナルメンバーが挙って「ビッグ・イースト・カンファレンス」の名と共に独立したため、2013年に現在のAACへと名称を変更した。そして、近年は弱体化が著しい。直近のNCAAトーナメント出場校は2校程度だ。また、2024年までにヒューストン大学、UCF、シンシナティ大学の離脱が予定されている。

チーム史

ガイ・ルイス時代(1956-86)

主な実績
  • 準優勝×2(1983、84)
  • ファイナル4×2(1967、68、82)
  • UCLAの47連勝を止める

Game of Century期: ジョン・ウッデン大王朝を揺るがす

ガイ・ルイス(Guy Louis)はヒューストン大学のみならずテキサス州にカレッジバスケットボールをもたらした人物だ。テキサス州はフットボールが唯一人気のあるカレッジスポーツだったが、ルイスがもたらした自由でエキサイティングなスタイルはテキサス州のバスケットボール人気に火をつけた。


1960~70年代前半はNCAAトーナメント10回の優勝を誇るジョン・ウッデン率いるUCLA大王朝の時代だ。


ルイスの改革の1つが黒人学生を入学させたことだった。1960年代、マーティン・ルーサー・キングJrに代表される公民権運動が活発になっていた時代、アメリカ南部では未だに黒人学生は一部の大学に入学することができなかったのだが、ルイスは1964年にプログラム初の黒人プレーヤーとしてエルビン・ヘイズとドン・チェイニーを入学させた。


そして、1967-68、カレッジバスケットボールの人気拡大を狙ったテレビ局、ヒューストン大学、UCLAは協同で“Game of the Century”と名付けた試合を1968年1月20日に組んだ。会場は5万人以上の観客を収容できるヒューストンのアストロドーム、試合はレギュラーシーズンの試合としては初の全米生中継となった。


試合当日、UCLAは47連勝中、ヒューストン大学もシーズン無敗だった。注目はルー・アルシンドラー(カリーム・アブドゥル-ジャバ―)vsエルビン・ヘイズのビッグマン対決だ。試合は両者譲らず残り2分を切って69-69の同点だった。が、最後にヘイズのジャンプシュートが決勝点となってヒューストン大学が71-69でアップセットを果たした。


しかし、その後にファイナル4の舞台で再び激突した両者だったが、今度は69-101でUCLAが大勝した。

Phi Slama Jam(1981-84)期: 無冠の帝王

主なヒューストン出身の選手達
  • ロブ・ウィリアムス(1979-83)
  • Larry Micheauzx(1979-83)
  • マイケル・ヤング(1980-84)
  • クライド・ドレクスラー(1980-83)
  • デイブ・ローズ(1980-83)

1970年代後半、地元ヒューストンから優秀な選手達が続々と出てきた。ヒューストン大学に入学してきた。


加えて、運にも恵まれた。ナイジェリアで発掘されたアキーム・オラジュワンがヒューストン大学を選んだのだ。


そして、臨んだ1981-82、NCAAトーナメント本戦を破竹の勢いで勝ち上がった新生クーガースはファイナル4の舞台に戻ってきた。が、ジョームス・ウォージー、マイケル・ジョーダン、サム・パーキンス擁するノースカロライナ大学の前にあと一歩及ばなかった。


翌1982-83、クーガースはカンファレンス内16勝0敗で最終週AP1位を獲得した。同時にニックネームの”ファイ・スラマ・ジャマ(Phi Slama Jama)”も誕生した。きっかけはダンクを連発している彼らを地元紙ヒューストンポストがHigh Slam Jam(Jamはダンクの意)を耳障りの良い感じにしただけなのだが、この語感の良さがファンのみならず本人たちにも気に入られたため、公式のニックネームとして採用されたのだ。


その後、ファイ・スラマ・ジャマは勢いそのままに26連勝で決勝の舞台に上がった。決勝の相手は奇跡的に勝ち上がってきたミラクルNCステイト大学、実力的にはヒューストン大学の圧勝でもおかしくなかったが、前半だけでファール3つを犯したクライド・ドレクスラーが試合を通して活躍できず、試合は最後のポゼッションまで分からない大接戦となり、そして、皮肉にもダンクがトレードマークのファイ・スラマ・ジャマはブザービーターダンクを決められて準優勝に終わった。


1983-1984、ドレクスラーのアーリーエントリー等で主力数名を失ったクーガースだったが、三度目の正直にしたいクーガースはオラジュワンとヤングの活躍で再びNCAAトーナメント決勝に進んだ。しかし、今度はオラジュワンがファールトラブルに陥ってしまい、パトリック・ユーイング率いるジョージタウン大学の前に屈した。


その後、ヤングとオラジュワンはNBA入りした。そして、ベニー・アンダースがキャンパス内でのいざこざで拳銃を取り出してしまったことがファイ・スラマ・ジャマ解散の決定打となった。事態を重く見たNCAAがヒューストン大学に対して今後3年間のNCAAトーナメント出場停止を言い渡したのだ。

アキーム・オラジュワンが「ヒューストンは気候がナイジェリアに近い」という理由でヒューストン大学を選んだ。曰く、「初めてアメリカに降り立った時、JFK空港から一歩外へ出た瞬間、あまりの寒さに『暖かい場所が良い!』と痛感した。だから、本当はプロビデンス大学とルイビル大学にも行く予定だったんだけど、ダイレクトにヒューストン大学に飛んだんだ」とのことである。

ポスト・ファイ・スラマ・ジャマ時代

パット・フォスター時代(1986-93)

パット・フォスター(Pat Foster)がルイスの後任となった。フォスターは三度チームをNCAAトーナメント出場に導いたがいずれも1回戦敗退に終わり、一方でNBAで長くキャリアを築いたボー・アウトローやブルズ3連覇を支えたランディ・ブラウン等を輩出したが、ドレクスラーやオラジュワンのようなスタープレーヤーは出てこず、ルイスには遠く及ばなかった。しかし、振り返ってみれば、フォスターはまだマシだった。1993~2017年の間、クーガースは僅か1度しかNCAAトーナメントに出場していない。

ジェームス・ディッキー時代(2010-14)

ジェームス・ディッキー(James Dickey)が就任した。ディッキーは一度もクーガーズをNCAAトーナメントに導くことができなかったため、僅か4シーズンでの解雇となったが、その後、彼がコーチしたジョナサン・シモンズ(2010-12)、ジョー・ヤング(2010-13)、ダニュエル・ハウス(2012-14)がNBA入りを果たした。

その他

オーティス・バードソング(1973-77)

オーティス・バードソングはGame of the CenturyとPhi Slama Jamaのちょうど狭間の低迷期のスタープレーヤーだ。バードソングは1977年にはコンセンサス・オール-アメリカンの1stチーム入りを果たし、同年のNBAドラフトで1巡目2位でカンザスシティ・キングに入団し、その後4度のオールスターに選出された。

デイモン・ジョーンズ(1994-97)

ヨーロッパや米国独立リーグを渡り歩いた後にNBAに定着したデイミアン・ジョーンズがプレーしていた。2006年1月、Li-Ningとシューズ契約を結んだジョーンズは中国シューズブランドと契約した初のNBA選手となった。

HCクライド・ドレクスラー(1998-2000)

1998-2000、クライド・ドレクスラーがHCを務めていたが、上手くは行かず、僅か2シーズンで退陣した。

ジョー・ヤング(2010-13)

ジョー・ヤングはPhi Slama Jamaの一員のマイケル・ヤングの息子だ。ジョーは父マイケルがヒューストン大学運動部局員として働いていたため入学してきたのだが、先述したHCジェームス・ディッキーの降格人事に納得できなかったマイケルが大学を辞めたため、2013年にオレゴン大学に編入した。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Fertitta Center
住所: 3875 Holman Street Houston, Texas 77004

ホームアリーナはキャンパス内にあるファーティッタ・センター(Fertitta Center)だ。ダウンタウンからは路面電車で行ける。最寄り駅はElgin / Third Ward駅だ。

チケット

同大はパワーカンファレンスに所属しているため、試合によってはチケットが売り切れる可能性もある。だから、チケットの購入は会場では無く、 TicketmasterStubHubVIVIDSETAS、公式サイト等で事前に購入するのがオススメだ。

カレッジグッズ

公式ストア(ブックストア/チームストア)

カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。

ファナティクス
複数のリーグのグッズ購入にオススメ!!
※全て日本への発送に対応

ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売に携わっている企業だ。同社は自社の「Fanatics」「Fanatics International(欧州軸)」「Fanatics Big Tall(デカいサイズ)」「LIDS(子会社)」で全NCAA D1校のグッズを販売している。

NILグッズ
主なNILグッズ
  • 選手のプライベートブランド商品
  • 選手のサインや実用品

まとめ

最近の話
  • 注目選手
    マーカス・サッサー(2019-)
  • 複数の編入生
  • ファイナル4進出(2021)
  • 最近の出身者
    クエンティン・グライムス(2019-21)

ヒューストン大学はかつての力を取り戻しつつある。2014年、ケルビン・サンプソン(Kelvin Sampson)がHCに就任した。サンプソンはインディアナ大学時代のエリック・ゴードンらのリクルートの不正でカレッジバスケットボール界から離れていたが、過去には「ローメジャーのモンタナ工科大学で3季連続年間20勝」「ワシントンステイト大学で勝率5割」「オクラホマ大学でファイナル4進出」を成し遂げた超敏腕だ。そして、2017-18、サンプソンはクーガーズを1984年以来のNCAAトーナメント勝利、翌2018-19にスウィート16、2020-21にファイナル4進出に導いた。

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参考

James Dickey resigns at Houston(espn.com)
Houston’s Quentin Grimes Ruled Eligible for 2019-20 Season After Kansas Transfer(bleacherreport.com)
Houston Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Houston Cougars School History(sports-reference.com)
Legends profile: Elvin Hayes(nba.com)
Phi Slama Jama(espnplayer.com)
13 Slam Dunks Fall From High Altitude(nytimes.com)
Otis Birdsong(flasportshof.org)
SPORTS PEOPLE: COLLEGE BASKETBALL; Houston Coach Gets Nevada Post(nytimes.com)
Cavs’ Jones Signs with Chinese Shoe Company(npr.org)
Houston leading scorer Joseph Young, and father Michael, leaving the program(collegebasketball.nbcsports.com)

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