※2020-21シーズン=イレギュラースケジュール(コロナ禍)
基本情報
- 名称: University of California, Los Angels
- 愛称: UCLA/Bruins
- 所属: B1G
- 成績
2023-24: 16勝17(10勝10敗)
2022-23: 31勝6敗(18勝2敗)スウィート16
2021-22: 27勝8敗(15勝5敗)スウィート16
2020-21: 22勝10敗(13勝6敗)ファイナル4
近年の話: 名門復活なるか!?
- カンファレンス移籍(2024)
Pac-12→B1G - ジョーダンブランド契約(2021)
- NBA輩出
アデム・ボナ(2022-24): NBAドラフト2巡目41位
ペイトン・ワトソン(2021-22)
ジョニー・ジュゼン(2019-21)
主な選手(2023-24) |
アデム・ボナ(Adem Bona)→NBAドラフトアーリーエントリー(2巡目41位指名) |
ラザール・ステファノビッチ ユタ大学(2021-23) 上位編入生(2023) |
セバスチャン・マック ★4 |
デビン・ウィリアムス ★3-4 |
ブランドン・ウィリアムス ★3-4 |
イアン・フィブレウール U17フランス代表 |
脱退(2023) |
ハイミー・ハケス(2019-23)→NBAドラフト |
タイガー・キャンベル(2019-23)→NBAドラフト |
ジェイレン・クラーク(2020-23)→NBAドラフト |
アマリ・ベイリー(2022-23)→NBAドラフト |
デイビット・シングルトン(2018-23)→選手資格満了 |
近年、UCLAはNCAAトーナメント制覇に近い場所に戻ってきた。数年前は非常に厳しい状況だった。2019年、現HCミック・クロ―ニン(Mick Cronin)は過去の実績から本命までの”繋ぎ”として見られていた。しかも、2020年、ディショーン・ニックスのデコミットとクリス・スミスの全休が重なった。そんな中、2020‐21、同校は何とかNCAAトーナメント出場にこぎ着けて史上2度目の「ファースト4→ファイナル4」進出を果たした。そして、2021-22&2022-23、同校はハイミー・ハケスとタイガー・キャンベルの残留+ファイブスター等で優勝に手の届く位置をキープしている。一方、2019~21年の収支は新型コロナウィルス等の理由で約$1億($102.8M)の赤字だった。そのため、2022年、パック-12・カンファレンス離脱が発表された。2024年移籍先のビッグ・10・カンファレンスの加盟校への分配金は2023年7月~2030年の計$70億のTV放送契約によって$8,000万~1億/年となっている。
ビッグ・10・カンファレンス
- 名称: Big 10 Conference
- 愛称: B1G
- 設立: 1896年
- 所属校: 18校
- 放送: CBS/FOX/NBC
- HP: www.bigten.org
所属校(大まかな所在地) |
ラトガース大学(ニュージャージー州)は2020‐21に1991年以来のNCAAトーナメント出場を果たした。 |
メリーランド大学(ワシントンD.C.)は同大のNBAドラフト高順位指名者はバストになる傾向がある。 |
ペンシルベニアステイト大学は1954年にファイナル4に進出している。 |
オハイオステイト大学(コロンバス)は一昔前まではグレッグ・オデン、マイク・コンリー、エバン・ターナー、ディアンジェロ・ラッセルなどトッププロスペクトをリクルートしていた。近年はブランド力に陰りが見られる。 |
ミシガン大学(デトロイト)は元ファブファイブのジュワン・ハワードが指揮を執っている。 |
ミシガンステイト大学(デトロイト)はマジック・ジョンソンとドレイモンド・グリーンの母校だ。 |
パデュー大学(インディアナ州)は近年は3年連続でアップセットを喰らっている。 |
インディアナ大学は名将ボブ・ナイト(1971-2000)が率いて3度のNCAAチャンピオンに輝いた。 |
ウィスコンシン大学は2015年に38勝0敗のケンタッキー大学を破ってNCAAトーナメント決勝に進出した。 |
ノースウェスタン大学(シカゴ)は現HCクリス・コリンズの就任でNCAAトーナメント初出場&初勝利を果たして”じゃない方”の脱却に成功した。 |
イリノイ大学は2005年にデロン・ウィリアムスらがNCAAトーナメント準優勝を果たした。 |
ミネソタ大学(ミネアポリス)は1980年代のボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズ時代にそれぞれにケビン・マクヘイルとマイカル・トンプソンを送り込んだ。 |
アイオワ大学はルカ・ガルーザが在籍していた。 |
ネブラスカ大学(リンカーン)は2019年にフレッド・ホイバーグがHCに就任し、2021年秋から富永選手がプレーしている。 |
ワシントン大学(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
UCLAは計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る。 |
USC(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
ビッグ・10・カンファレンスは北東部と中西部の大規模大学計14校が所属している。近年は乱世だ。最近ではB1Gの”じゃない方”のノースウェスタン大学、ラトガース大学、ネブラスカ大学、ペンステイト大学ですら上位に食い込んでいる。最大の特徴はフィジカル強度だ。そのため、各校は競うようにビッグマンをリクルートしている。そして、2024年、パック-12・カンファレンスの4校が加盟してきた。
パック-12・カンファレンス(2024年ほぼ解散)
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
ワシントン大学**(シアトル)は多数の地元のキッズをNBAに送り込んでいる。 |
ワシントンステイト大学****(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時に瞬間的に強かった。最も有名な選手はクレイ・トンプソンだろう。 |
オレゴン大学**(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学****(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
カリフォルニア大学バークレー校*(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
スタンフォード大学*(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
UCLA**は1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC**(ロサンゼルス)はリクルートに優れている。 |
コロラド大学***(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学***(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人NBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
アリゾナステイト大学***(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
アリゾナ大学***(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在、元ゴンザガ大学ACのトミー・ロイドがHCを務めている。 |
パック-12・カンファレンスは2024年に100年以上の歴史に幕を閉じる。同カンファレンスは西海岸~西部各州の代表校で組織され、数多の競技の全米王者を輩出し、最盛期にはトップカンファレンス”Conference of Champions”の名をほしいままにしていた。一方、近年、収益が悩みだねとなっていた。そして、唯一の稼ぎ頭のUCLAとUSCがビッグ・テン・カンファレンス移籍を決めた。その後、ドミノ倒しが始まった。2024年8月、全校がカンファレンス移籍を予定している。
チーム史
ジョン・ウッデン時代(1948-75): UCLA帝国を樹立!!
伝説の始まり(1948-65)
ジョン・ウッデン(John Wooden)はUCLA帝国を築き上げた張本人だ。実は伝説の始まりはUCLAのHC就任から10年以上経ってからだった。1961年、同氏はゲイル・グッドリッチをリクルートし、翌1962年には超万能アスリートのキース・エリクソンを編入に成功した。そして、両者の活躍でUCLAは1964年と1965年にNCAAトーナメント初制覇と連覇を成し遂げた。
ルイス・アルシンドラー(1965-69)
- ルーシャス・アレン(1965-69)
1965-66、UCLAは上記2名の離脱で大きく戦力を落とし、NCAAトーナメント出場を逃した。一方、ルイス・アルシンドラーa.k.a.カリーム・アブドゥル・ジャバーが入学していた。その後、同大は、1968年1月20日のGame of the Century(vs. ヒューストン大学戦)こそ落としたものの、同選手の最優秀選手賞×3年連続の活躍であっさりと3連覇を果たした。
当時、NCAAは通称フレッシュマンルールで1年生の1軍試合の出場を禁じていた。そのため、1965-66にルー・シンドラーは1軍試合に出場していない。
NBAスター軍団(1969-71)
その後、殿堂入り選手のシドニー・ウィックス、後にデトロイト・ピストンズを優勝に導くカーティス・ロウ、マイク・ビビーの父ヘンリー・ビビーらがチームワークで1970年と1971年もNCAAトーナメント優勝を果たして後輩達に襷をつなげた。
7連覇と88連勝(1971-75)
そして、最後のの襷を受け取ったのがビル・ウォルトンとジャマール・ワイクスのオールアメリカンコンビだ。彼らの活躍で1971-72は30勝0敗でNCAAトーナメント優勝を果たし、翌1972-73も同じく30勝0敗で7連覇を達成した。その後、1973-74こそウォルトンの怪我による不調で1974年1月19日のノートルダム大学戦でUCLAの連勝は88でストップし、NCAAトーナメントでもファイナル4で惜しくもNCステイト大学に敗れたが、1974-75、ウッデンは将来のNBAプレーヤー7人を抱えるチームで再びNo.1の座を奪取して優勝の美を飾って引退した。
後任探し苦戦時代(1975-88)
ジーン・バートウ(1975-77)
ゲイリー・カニングハム(1977-79)
ラリー・ブラウン(1979-81)
- マーク・イートン(1980-82): 1982年下位指名
マーク・イートンは大学時代ローテ外からNBAオールスターに登り詰めた。中高時代の競技は211cmの長身ながら水球だった。バスケットボールの開始は短大時代だ。しかも、身長はさらに伸びた。そのため、1980年、名門UCLA編入が決まった。一方、チーム内競争は熾烈を極めた。その結果、ラストイヤーの成績は11試合出場の平均1.3点に終わった。一方、224㎝の長身はNBAスカウトにとって魅力的だった。そのため、同選手は1982年のNBAドラフト4巡目72位でユタ・ジャズに拾われ、次第にディフェンスで頭角を現し、2度の最優秀守備選手賞や4度のブロック王に輝き、1988-89にはオールスターにも選ばれた。
ラリー・ファーマー(1981-84)
ウォルト・ハザード(1984-88)
ジム・ハリック時代(1988-96): ジョン・ウッデン勇退以降の優勝
戦国時代(1988-94)
後任探し苦戦中、カレッジバスケ界は戦国時代へ突入していた。そのため、1991-92、UCLAは将来のNBA10年選手4名を擁しながらもNCAAトーナメントを勝ち上がれなかった。
風向きの変化(1994-95)
そんな中、1994-95、風向きが変わった。UCLAは桜木JR選手やチャールズ・オバンノン(元トヨタ・アルバルク)を筆頭に将来のNBA選手計5名を擁していたのだが、一方のライバル校達は次々と選手のNBA入りやNCAAの規定違反によって弱体化していたのだ。その結果、UCLAは相対的に優勝にかなり近い位置へと上昇した。しかも、追い風はNCAAトーナメントでも続いた。主な仮想敵が違うブロックに入ったのだ。さらに、準決勝の対戦相手がウェイク・フォレスト大学でもUMASSでも無いオクラホマステイト大学だった。そして、UCLAは難無く決勝へと勝ち進み、決勝戦では2連覇を狙うアーカンソー大学にも完勝し、見事に31年ぶりのNCAAトーナメント優勝を果たした。
喜びもつかの間(1995-96)
しかし、1996年、リクルートの不正が発覚したためハリックは解雇されてしまった。
ベン・ホウランド時代(2003-13): 名門復活
“WHAT A GAME!” 🔥
— NCAA March Madness (@marchmadness) April 3, 2021
In 2006, @UCLAMBB completed the legendary comeback against Adam Morrison & the Zags.
Who wins the battle tonight? #FinalFour pic.twitter.com/1an1SH8MY6
その後、UCLAはベン・ホウランドをHCに迎え入れた。同氏はノーザンアリゾナ大学を大学史上初のNCAAトーナメントに導き、古豪ピッツバーグ大学を10年以上ぶりのNCAAトーナメントに引き戻した敏腕だ。その後、同大は再びカレッジバスケの中心に戻った。特筆すべきは2005-08の3年間だ。ラッセル・ウェストブルック、ケビン・ラブ、ダレン・コリソン、ルック・バームーテ、ジョーダン・ファーマーが在籍し、チームは3年連続でファイナル4に進出した。
2006年のゴンザガ大学戦、UCLAはアダム・モリソンを止められず、残り3分半の時点で9点リードを奪われていた。一方、ディフェンスが正念場で機能し始めた。そして、トラップが成功し、スティールからの得点が決勝点となり、エリート8進出が決まった。
スティーブ・アルフォード時代(2013-19途中)
置き土産(2013-15)
- ジョーダン・アダムス: 2014年1巡目指名
- カイル・アンダーソン: 2012年高卒3位
- ノーマン・パウエル: 2015年2巡目指名
- ザック・ラビーン: NBAスター
- トラビス・ウェア: NBA68試合出場
- デビット・ウェア: NBA2試合出場
- トニー・パーカー: マクドナルド・オール-アメリカン(2012年)
- アイザック・ハミルトン: マクドナルド・オール-アメリカン(2013年)
2013年、ベン・ホウランドは成績不振を理由に解雇となった。その際、将来のNBA選手6名と元マクドナルド・オール-アメリカン2名の超豪勢な置き土産が残った。その結果、2013-14、UCLAはPac-12内2位とカンファレンストーナメント優勝の好成績でNCAAトーナメント出場を決め、スウィート16進出を果たした。また、翌2014-15、同校はノーマン・パウエル以外の主力喪失で20勝13敗で情けのNCAAトーナメント招待となったものの、1回戦でSMUをアップセットし、最終的には2年連続のスウィート16でシーズンを終えた。
ロンゾ・ボール(2016-17)
- ロンゾ・ボール(2016-17)
- TJ・リーフ(2016-17)
- イケ・アノボグー(2016-17)
- アーロン・ホリデー(2015-18)
- トーマス・ウォルシュ(2014-18)
その後、2015-16は15勝16敗と負け越しでシーズンを終えたブルーインズだったが、2016年夏、UCLAは「ロンゾ・ボールとTJ・リーフのファイブスターコンビ入学」と「アーロン・ホリデー、トーマス・ウェルシュ、ブライス・アルフォード、アイザック・ハミルトンの残留」でタレントがリストックされた。そして、2016-17、同大は前シーズンの負け越しの鬱憤を晴らすかのように勝ち続け、シーズン中盤に優勝候補に挙げられる程の躍進を遂げ、惜しくも再びスウィート16で敗れたものの、最終成績31勝5敗でシーズンを終えた。
狂い始めた歯車(2017-19)
- リアンジェロ・ボール
- ジェイレン・ハンズ(2017-19)
- モーゼス・ブラウン(2018-19)
しかし、その後はドミノ倒しが起こった。2017年、3人がチーム旅行中に万引きで中国当局に身柄を拘束されてしまったのだ。その後、リアンジェロ・ボールはチームを去り、他2人は1年間の出場停止処分となったため、戦力はダウンし、NCAAトーナメント出場が精々だった。また、2018-19、同大はジェイレン・ハンズとモーゼス・ブラウンの2人をファイブスターが入学したものの、苦戦は続き、ホームアリーナですらブーイングが起きる事態となった。しかも、選手達に心無い言葉を投げかけたのはファンだけではなかった。その結果、スティーブ・アルフォードはシーズン途中に解任された。
ミック・クローニン時代(2019-)
2019-20、UCLAは序盤にホームでホフストラ大学に黒星を喫する屈辱を味わったものの、徐々に勝ち星を挙げられるようになり、最終的にはパック12内で12勝6敗と大きく勝ち越し、オレゴン大学と1ゲーム差のPac-12内最終2位でシーズンを終えた。
現地観戦
ホームアリーナ
ホームアリーナはキャンパス内のPauley Pavilionだ。UCLAはビバリーヒルズ付近にある。ダウンタウンからも距離的に近いサンタモニカからも公共交通機関(バス)では行きにくい。
※電子書籍: ○○年版→最新版の可能性有り(「データについて(目次の数P後)」参照)
※Yahoo!ショッピング電子書籍無し
チケット
強豪校のチケットは事前のオンライン購入で良いだろう。満席率は概ね60~70%程度だ。チケット自体は強豪校同士の試合でも基本的には定価で購入可能である。一方、チケット売り場は結構混み合う。そして、伝統の一戦やスーパースター選手出場試合は例外的に高騰or売切れとなる。例えば、デューク大学-ノースカロライナ大学戦は毎年高い。また、ザイオン・ウィリアムソンやケイトリン・クラークはアウェイゲームでも普段の倍以上の集客をしてしまう。
グッズ
カレッジグッズの種類
- 一般ファングッズ
ジャージー(選手名+番号無し)/Tシャツ/ショーツ/スウェット/日用雑貨等 - NIL
選手名+番号入りジャージー/Tシャツ/実着品/サイン/写真/NFT/トレーディングカード/プレーヤーオウンブランド品/ビデオメッセージ等
公式サプライヤー品(アパレル)
公式サプライヤー品は当該大学運動部の実用品提供メーカーの製品だ。NCAA D1校の運動部はナイキ(ジョーダン)、アディダス、アンダーアーマー、ニューバランスのいずれかと公式サプライヤー契約を結んでいる。2010年代後半まではラッセル(Russell Athletic)もいくつかのサプライヤーを務めていた。一般的に契約は数年単位だ。鞍替えも起こる。各校のサプライヤーの確認はユニフォームのロゴで可能だ。
公式ライセンス品(アパレル/日用雑貨)
数多のメーカーが大学からロゴ等の商業利用許可を貰って商品を販売している。最たる例が日本でも定番のカレッジトレーナーだろう。そして、競合メーカーのライセンス品も当たり前だ。例えば、デューク大学(ナイキ校)のアディダスやアンダーアーマー社製品がキャンパス内で売られている。
NIL商品
NILは選手関連商品だ。2021年7月、NCAAは学生アスリート達のNIL(Name-Image-Likeness)のマネタイズを解禁した。主要メーカー製の選手名+番号のジャージー販売は「2022‐23: 超人気校のフットボール」「2023-24: 人気校のバスケットボール」と始まったばかりである。販路は「大学公式店(実店舗/オンラインストア)」「選手個人サイト/SNS」「サードパーティーマーケットプレイス」と多岐に渡る。
コレクターズアイテム(流通品)
コレクターズアイテムは読んで字のごとく収集目的の製品だ。特に人気の収集対象はイヤーブック(雑誌)だろう。
スニーカー
特に地方限定販売/支給オンリーのカレッジカラー版は高い人気を誇っている。
レプリカ
現存のカレッジジャージーはカスタム品(大学名のみのジャージーに自身で番号と選手名を追加) or 非公式レプリカ品だ。NCAAは2021年7月まで現役選手の名前&番号記載商品の販売を禁止していた。そのため、NIL解禁以前、ファンは大学名のみのジャージ(番号&名前無し)に専門業者やDIYで番号と選手名を張り付けるか、あるいは非公式レプリカジャージを購入していた。過去の選手のジャージは販売されている。例えば、ナイキはアンソニー・デイビス(ケンタッキー大学)のジャージやベン・シモンズ(LSU)のTシャツを販売している。
NCAAグッズ販売店
- 直営店
NCAAショップ*: NCAA D1全校
カンファレンスストア*: カンファレンス所属校
ブックストア(カレッジストア)
チームストア - ECサイト
- 一般小売店
スポーツ用品店
-DICK’S SPORTING GOODS
デパート
-Macy’s/JCPenny/Kohl’s/Nordstrom
ファンショップ
-Locker Room By Lids/Fanzz/Just Sports/Rally House
直営店
NCAAはNCAAショップを運営している。品揃えはNCAA D1全校だ。また、多くのカンファレンスストアもカンファレンスストアを申し訳程度で構えている。モチベーションは軒並み低い。そして、ブックストア(カレッジストア)は教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋だ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、品揃えはカレッジロゴや名前入りの生活必需品だ。場所はキャンパス内or付近にある。一部の強豪校はアリーナやスタジアムにチームストアも持っている。品揃えはブックストア(カレッジストア)に劣る。
ファナティクス
ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。
例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
選手個人サイト/SNSアカウント
NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。
一般小売店
最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はそれぞれのファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。
その他
バスケットボールシューズ”ブルイン”(1972年)
1972年、ナイキは同社初のバスケットボールシューズ”NIKE Bruin”を発売した。
ハード・チェック(1994)
ハード・チェック(原題BLUE CHPS)はカレッジバスケ界を舞台にした映画だ。主人公ピート・ベル(ニック・ノルティ)は全米チャンピオンに輝いた名将なのだが、近年は不振に喘いでおり、苦渋の決断を迫られることになる。ちなみに、シャキール・オニール、ペニー・ハーダウェイ、ボブ・ナイト(インディアナ大学の闘将)、ジェリー・ターケニアン(UNLVの伝説的なコーチ)、ジム・べハイム(シラキュース大学の名将)、そして、ボブ・クージー等レジェンドたちが多数出演している。
もう1つの”コート”での戦い
UCLAがアンダーアーマーのロゴを隠しているのは意図的なのか?開幕前のメディアデイに撮影されたと思われる写真にはロゴが写っているんだけど、試合で着用しているのにはパッチが上から貼られている。因みに、UCLAは近年ずっとUAと契約で揉めていて、最近2021年秋からNIKEに代わることが決定した。 pic.twitter.com/N8kcQAFwsy
— Ball Otaku Bros (@b_o_bros) January 13, 2021
現在、UCLAとアンダーアーマー社は係争中だ。2016年、総額$280Mの15年契約はNCAA史上最大のアパレル契約として話題となった。一方、両者は支払いで揉め始めた。そして、2020年6月、訴訟が始まった。そのため、2020-21、UCLAの選手達はアンダーアーマーのロゴをパッチで隠していた。その後、2020年12月、ナイキ(ジョーダン)が次期サプライヤーに決まった。
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カリフォルニアエリア
ベイエリア(カリフォルニア州)
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サクラメント/ストックトン(カリフォルニア州)
- NBA: サクラメント・キングス
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リノ(ネバダ州)
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サンホアキンバレー(カリフォルニア州)
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セントラルコースト(カリフォルニア州)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)
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- NBA: ロサンゼルス・クリッパーズ
- Gリーグ: サウスベイ・レイカーズ
- WNBA: ロサンゼルス・スパークス
- NCAA D1(名門): UCLA
- NCAA D1(名門): サザンカリフォルニア大学
- NCAA D1(中堅): ミッドメジャー8校
- プロアマリーグ: Drew League
- プロアマリーグ: VBL
サンディエゴ(カリフォルニア州)
- Gリーグ: サンディエゴ・クリッパーズ
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- NCAA D1(中堅): サンディエゴ大学
- NCAA D1(中堅): カリフォルニアステイト大学サンディエゴ校
- NCAA D1(中堅): カリフォルニア大学サンディエゴ校
- プロアマリーグ: Swish Pro-Am League
ラスベガス(ネバダ州)
- WNBA: ラスベガス・エースズ
- NCAA D1(古豪): ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)
- NBAサマーリーグ
- NBAインシーズントーナメント準決勝/決勝
- アメリカ代表戦
- イベント(NCAA): 小規模大会(11月)/カンファレンストーナメント(3月)
- AAU/高校大会
- プロアマリーグ: Desert Reign ProCity Summer League
リザベーションエリア(複数州)
- NCAA D1(中堅): サザンユタ大学
- NCAA D1(中堅): ユタ工科大学
- NCAA D1(中堅): ノーザンアリゾナ大学
フェニックス(アリゾナ州)
- NBA: フェニックス・サンズ
- Gリーグ: バリー・サンズ
- WNBA: フェニックス・マーキュリー
- NCAA D1(強豪): アリゾナステイト大学
- NCAA D1(中堅): グランドキャニオン大学
- 高校: ヒルクレストプレップ
- プロアマリーグ: Swish Pro-AM League
トゥーソン(アリゾナ州)
- NCAA D1(強豪): アリゾナ大学
NCAA基礎講座
大学一覧
バスケ留学解説
NCAAの視聴方法
参考
UCLA Bruins School History(sports-reference.com)
UCLA Was in ‘Significant Debt’ Before Big Ten Move, Athletic Director Says(si.com)
UCLA Men’s Hoops Selected First in Preseason Poll(uclabruins.com)
CHRIS SMITH(uclabruins.com)
UCLA-Gonzaga NCAA tilt in 2006 was a classic(dailynews.com)
UCLA fires men’s basketball coach Steve Alford(latimes.com)
From Chuck Taylor to LeBron X: Year-by-Year Evolution of NBA Sneakers(blaecherreport.com)
UCLA to still be outfitted by Under Armour despite lawsuit(espn.com)
Why Under Armour is trying to end its record $280 million apparel deal with UCLA(ftw.usatoday.com)