オレゴンステイト大学
基本情報
名称: Oregon State University
愛称: OSU/Beavers
所属: Pac-12 Conference
2022-23: 11勝21敗
2021-22: 3勝28敗
2020-21: 20勝13敗エリート8
2019-20: 18勝13敗(NCAAトーナメント中止)

近年の話: 超低迷期突入
- プロ転向/転校(2023)
グレン・テイラー(2021-23)→St.ジョーンズ大学
主な選手(2023-24) | 備考 |
ジョーダン・ポープ | オレゴンステイト大学(2022-) |
チョル・マリアル | 元★4 メリーランド大学(2019-21) オレゴンステイト大学(2021-) |
近年、オレゴンステイト大学はアップダウンが激しい。OSUは2020-21に14勝12敗ながらカンファレンストーナメントでUCLA、オレゴン大学、コロラド大学を”サンタテ”してNCAAトーナメント出場権を勝ち取り、本戦でも元スーパー高校生のイーサン・トンプソンの覚醒によってテネシー大学、ケイド・カニングハム(オクラホマステイト大学)、ロヨラ大学(シカゴ)を撃破してエリート8進出を果たしたものの、翌2021-22に総合3勝28敗(Pac-12内1勝19敗)で創部120年で最悪の成績を残してしまった。
パック-12・カンファレンス
- 名称: Pac-12 Conference
- 設立: 1915年
- 所属校: 12校
- 放送: Pac-12 Network/ESPN/CBS
- HP: pac-12.com
所属校(大まかな所在地) |
UCLAは1967~73年の7連覇を含む合計11回のNCAAトーナメント制覇を誇る超名門だ。 |
USC(ロサンゼルス)はUCLAと双璧を成すLAの名門大学だ。最近ではUCLAよりもリクルートに強い。 |
アリゾナ大学(ツーソン)は1990年代に西海岸随一のパワーハウスとなった。現在は元ゴンザガ大学ACのがHCを務めている。 |
アリゾナステイト大学(フェニックス)はジェームス・ハーデンの母校として知られている。 |
オレゴン大学(ユージーン)は初代NCAAトーナメント王者&NIKEのお膝元だ。 |
オレゴンステイト大学(コーバリス)はゲイリー・ペイトン父子を輩出した。 |
ワシントン大学(シアトル)は地元シアトルのキッズをNBA選手に仕立て上げることで有名だ。 |
スタンフォード大学(ベイエリア)は1980年代後半~00年代前半まではNCAAトーナメント常連校だった。今でもNBA選手の輩出率は高い。 |
カリフォルニア大学バークレー校(ベイエリア)はケビン・ジョンソン、ジェイソン・キッド、アブドゥル-ラヒーム、ジェイレン・ブラウン等を輩出している。 |
コロラド大学(デンバー)はチャウンシー・ビラップスの母校だ。 |
ユタ大学(ソルトレイクシティ)は1990年代にアンドレ・ミラーやキース・バン・ホーンらを擁して最盛を迎えた。日系人初のNBA選手ワッツ・ミサカ氏も同校出身だ。 |
ワシントンステイト大学(スポーケン)は2000年代のトニー・ベネット就任時は強かった。当時のエースがクレイ・トンプソンである。 |
パック-12・カンファレンスは西海岸唯一のパワーカンファレンスだ。近年は複数の学校がリクルートだけとの下馬評を覆してスウィート16以上に進出している。一方、UCLAとUSCのB1G移籍が決定した。両校は同カンファレンスの稼ぎ頭だ。そのため、現在はカンファレンス存続自体すら危ぶまれている。
チーム史
ポール・バレンティ時代(1965-66): UCLAの10連覇を阻止
- NCAAトーナメント出場(1966)
1965-66、オレゴンステイト大学は、平凡なロスターでアスレティック・アソシエーション・オブ・ウェスタン・ユニバーシティのリーグ戦1位に輝き、NCAAトーナメント出場権を獲得した。そして、当時、各カンファレンスは1校しかNCAAトーナメントにチームを送り込めなかった。一方、UCLAは「前1964&1965年のNCAAトーナメント2連覇」+「翌1967~1973年のNCAAトーナメント7連覇」を達成している。そのため、結果的に同校はUCLAのNCAAトーナメント10連覇を止めた。
ラルフ・ミラー時代(1970-89)
- NBA輩出
ホセ・オーティス(1985-87): 全体15位指名/
ゲイリー・ペイトン(1987-90)
OSUのレジェンドは殿堂入りPGのゲイリー・ペイトンSrだ。ペイトンは1987~1990年の四年間でチームを3度のNCAAトーナメントと1度のNIT(NCAAトーナメント出場を惜しくも逃したチームを招待した大会)に導いた。
ウェイン・ティンクル時代(2014-現在)
- NCAAトーナメント出場(2016)
四半世紀ぶりのNCAAトーナメント出場(2015-16)
- ゲイリー・ペイトン2世(2014-16)
- ドリュー・ユーバンクス(2015-18)
- トレス・ティンクル(2015-20)
2014年、ウェイン・ティンクル(Wayne Tinkle)がHCに就任した。2015-16、OSUはゲイリー・ペイトンJrの脇に息子トレス・ティンクルとドリュー・イーバンクスを加えたことで一気にパック12でも戦える戦力を整た。そして、OSUはパック12内を9勝9敗の成績で終えたことが評価されて1990年以来のNCAAトーナメント出場を果たした。
現地観戦
コーバリス(オレゴン州)
- 規模: カレッジタウン(中)
- 標準時(時差): 太平洋標準時(-17時間)
- アクセス: 長距離バス/鉄道
- アリーナ: Gill Coliseum
- 公共交通機関: ローカルバス
- 気温(11~3月): 15/3℃
オレゴン州コーバリスはポートランドの南にある。同市はOSUを中心とした典型的な大学町だ。衣食住で困ることは無い。アクセスはポートランドから長距離バスと鉄道で可能だ。気候は雨が多い。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

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カスカディアエリア

カスカディアエリア(西海岸)
カスカディアエリアは太平洋沿いのバンクーバー(カナダ)、ワシントン州、オレゴン州を括ったエリアだ。
バンクーバー(カナダ)
バンクーバーはカナダ西部最大の都市だ。かつてはNBAバンクーバー・グリズリーズがあった。近い将来、ポートランド・トレイルブレイザーズ傘下のGリーグチームができる予定だ。
シアトル(ワシントン州)
ワシントン州シアトルはNBAチームこそ無いが、高校バスケが盛んで、ブランドン・ロイ、アイザイア・トーマス、ネイト・ロビンソンなどがワシントン大学を経由してスターになった。WNBAのシアトル・ストームもある。
ゴンザガ大学(ワシントン州)
ゴンザガ大学はワシントン州東端のスポーケンという町にある。ポートランドやシアトルからは車で6時間以上、飛行機で1時間程だ。近くにはワシントンステイト大学とイースタンワシントン大学もある。
ポートランド(オレゴン州)
ポートランドはポートランド・トレイルブレイザーズが本拠地を構える北西部唯一のNBA都市だ。ポートランド大学とポートランドステイト大学もある。また、同市はNIKEの城下町でもあるためNIKE関連のイベントの開催地になることも多い。
オレゴンステイト大学(オレゴン州)
オレゴンステイト大学はポートランドからは車やバスで2時間ほどの場所にある。同校は他のPac-12校に比べれば、やや地味だがゲイリー・ペイトン父子の出身校として知られている。
オレゴン大学(オレゴン州ユージーン)
オレゴン大学はポートランドから長距離バスで3時間程のユージーンにある。同大はNIKE共同創業者のフィル・ナイト氏の母校だ。近年はUCLAやアリゾナ大学に代わるパック12の顔になりつつある。
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参考
OSU has tools for quick rebound next season(statesmanjournal.com)
Tres Tinkle College Stats(sports-reference.com)
Oregon State Beavers School History(sports-reference.com)
Oregon State’s Gary Payton II notches triple-double 26 years after his dad(pac-12.com)
コーバリスにおける平均的な気候(jp.weatherspark.com)