ケンタッキー大学
基本情報
名称: University of Kentucky
愛称: Wildcats/UK
所属: Southeastern Conference
2022-23: 22勝12敗NCAAトーナメント出場
2021-22: 26勝8敗NCAAトーナメント出場
2020-21: 9勝16敗
2019-20: 25勝6敗(NCAAトーナメント中止)
近年の話: 絶賛低迷中/最高のリクルート組
- 主な選手(2022-23)
ケイソン・ウォレス(2022-23)→NBAドラフトEE
クリス・リビングストン(2022-23)→NBAドラフトEE
オスカー・シブエ(2021-23)→NBAドラフトEE
ジェイコブ・トッピン(2020-23)→NBAドラフトEE
デイミオン・コリンズ(2021-23)→LSU
ランス・ウェア(2020-23)→ビラノバ大学
CJ・フレドリック(2021-23)→シンシナティ大学
サウビア・ウィラー(2021-23)→ワシントン大学 - NBA輩出(2022)
タイタイ・ワシントンJr(2021-22)
シェイドン・シャープ(2022): 公式戦出場無し - 不幸
アップセット被害(2021-22)
テレンス・クラーク死去(2021年)
過去最低成績(2020-21)
主な選手(2023-24) | 備考 |
アントニオ・リーブス | イリノイステイト大学(2019-22) ケンタッキー大学(2022-) NBAドラフトEE撤回(2023) |
ジャスティン・エドワーズ | ★5 |
アーロン・ブラッドショウ | ★5 |
DJ・ワーグナー | ★5 |
ロバート・ディリンガム | ★5 |
リード・シェパード | ★4 |
現在、ケンタッキー大学は低迷を続けている。2021-22、HCジョン・カリパリは、前2020‐21の過去最低成績の反省からか、オスカー・シブエ(WVU)、キーラン・グレイディ(デビッドソン大学)、サビア・ウィラー(ジョージア大学)、デイビオン・ミンツ(クレイトン大学)と上級生達の編入で経験豊富なチームを編成したものの、NCAAトーナメント1回戦でSt.ピーターズ大学に大番狂わせを喰らってシーズンを終えた。そして、2022-23、単純に影が薄かった。そんな中、

シェイドン・シャープは2021年10月に当初の2022年5月の高校卒業予定を早め、2022年1月の春学期からケンタッキー大学に入学したものの、結局はレッドシャツのままシーズン終了を迎え、NBAドラフトにエントリーした。当人は「2022年5月30日に19歳」&「高校卒業後にNBAの1シーズンが経過」のため2022年NBAドラフトへのエントリーが可能だ。
サウスイースタン・カンファレンス(SEC)
- 名称: Southeastern Conference
- 愛称: SEC
- 設立: 1932年
- 所属: 14校
- 放送: ESPN/CBS
- HP: https://www.secsports.com/
イースト・ディビジョン
所属校(大まかな所在地) |
ケンタッキー大学(ケンタッキー州レキシントン)は毎年ロッタリー指名選手を輩出している全米屈指のパワーハウスだ。 |
テネシー大学は名将リック・バーンズが率いている。 |
フロリダ大学はビリー・ドノバンが率いてNCAAトーナメント連覇を達成した。 |
バンダ―ビルト大学(テネシー州ナッシュビル)は最初の大学バスケの試合を行った大学だ。現在はジェリー・スタックハウスがHCを務めている。 |
ジョージア大学は2019-20に地元出身のアンソニー・エドワーズがプレーした。 |
ミズーリ大学はマイケル・ポーターJrがプレーしていた。 |
サウスカロライナ大学(コロンビア)は2016年に奇跡的にファイナル4に進出した。出身者には1982-83のNBA得点王アレックス・イングリッシュがいる。 |
ウェスト・ディビジョン
所属校(大まかな所在地) |
オーバーン大学(アラバマ州)は歴史こそ古いものの強くなったのは最近の遅咲き校だ。 |
ルイジアナステイト大学(ルイジアナ州バトンルージュ)はシャックとベン・シモンズの母校だ。 |
アーカンソー大学は黒人HCノーラン・リチャードソンが率いて1994年にNCAAトーナメントを制覇した。現在、エリック・ミュゼルマンが就任してリクルートがかなり強化されている。 |
アラバマ大学はアントニオ・マクダイスやモー・ウィリアムス等を輩出している。 |
テキサスA&M大学はディアンドレ・ジョーダンやアレックス・カルーソの母校だ。 |
ミシシッピ大学はオールミス(Ole Miss)と呼ばれている。 |
ミシシッピステイト大学は1996年にエリック・ダンピアが率いてファイナル4に進出した。 |
サウスイースト・カンファレンス(SEC)は南部の大規模大学が所属している。SECは1932年に13校がサザン・カンファレンスから独立して設立された後、各校が競うようにフットボールに力を入れ、現在ではパワーカンファレンスの1つに数えられる程に至っている。バスケットボールはケンタッキー大学以外は安定して強い訳ではない。2025年にテキサス大学とオクラホマ大学の加入がほぼ確定している。
チーム史
アドルフ・ラップ時代(1930-72): ケンタッキー大学をパワーハウス化させた張本人
- NCAAトーナメント優勝×4(1948、49、51、58)
- NIT優勝(1946)
- NCAAトーナメント準優勝(1966)
- NIT準優勝(1947)
- ファイナル4(1942)
- NIT3位(1944)
ケンタッキー大学始動!!
ジェームス・ネイスミス博士: バスケットボールの発明者
↓
フォグ・アレン: コーチングの父
↓
アドルフ・ラップ: ケンタッキー大学
ディーン・スミス: ノースカロライナ大学
1930年、アドルフ・ラップ(Adolp Rupp)がHCに就任した。同氏はカンザス大学で”コーチングの父”フォグ・アレンに学んだ正統派だ。
ポストシーズントーナメント常連校(1942-51)
- 1941-42: NCAAトーナメントファイナル4
- 1943-44: NIT3位
- 1945-46: NIT優勝
- 1946-47: NIT準優勝
- 1947-48: NCAAトーナメント優勝
- 1948-49: NCAAトーナメント優勝(2連覇)
- 1950-51: NCAAトーナメント優勝
【先行者利益】
1940年代、アドルフ・ラップはどこよりもポストシーズントーナメント制覇に燃えていた。当時、バスケットボールは先進的な東海岸の大学が取り組み始めたばかりだった。そんな中、ケンタッキー大学は南部の大学ながら、いち早くバスケットボールに力を入れ始め、あっという間に全米屈指の強豪となった。
【ファビュラス・ファイブ(Fablous Five)】
ファビュラス・ファイブはアレックス・グローザ、ラルフ・ビアード(NBA 1stチーム)、ウォーレス・ジョーンズ、クリフ・バーカー、ケニー・ローリンズのニックネームだ。同5名は1947-48にNCAAトーナメントを制し、数か月にオリンピックで金メダルを獲得した。

翌1948-49、ファビュラス・ファイブはケニー・ローリンズ以外の4名でNCAAトーナメント2連覇も果たしている。
数々のスキャンダル(1951)
しかし、1951年、いくつものスキャンダルが発覚した。まず、選手数名がギャンブラーと結託して八百長に加担していたことが発覚し、その後のNCAAの調査で「選手への金銭譲渡」や「無資格選手の起用」も明らかになり、NCAAはケンタッキー大学に1952-53の活動休止を言い渡した。また、アレックス・グローザとラルフ・ビアードは1950-51のNBA 1stチームに選ばれていながら同事件への関与でNBAから追放された。その他3名も2シーズン以内に引退した。
黒人選手のリクルート開始(1968-69)
1969年、アドルフ・ラップはケンタッキー州ルイビル出身のトム・ペイン(Tom Payne)を初の黒人選手としてリクルートした。1960年代、カレッジバスケットボールは公民権運動の影響を大きく受けた。1963年にはロヨラ大学(シカゴ)が「コートに黒人選手は1人」や「ロスター内の黒人選手は3人」等の暗黙の了解を無視してのNCAAトーナメント優勝を果たし、西海岸ではUCLAやロングビーチステイト大学がブラックパワーを借りて勢力を伸ばしていた。一方、ケンタッキー大学はNCAAトーナメント出場すらも危うい状態にまで落ちぶれていた。そして、1965-66、決定的な出来事が起きた。全員白人のケンタッキー大学はNCAAトーナメント決勝でスターター5名全員が黒人のテキサスウェスタン大学(現テキサス大学エルパッソ校)に敗れたのだ。

ケンタッキー大学が頑なに黒人選手をリクルートしなかったのはアドルフ・ラップだけが理由ではない。NBA7番目の黒人選手ボブ・ウィリアムスは「1955年にアドルフ・ラップに勧誘されていたものの大学理事の承認が得られなかったため入学できなかった」と語っている。その後、同氏は1955-56にミネアポリス・レイカーズ初の黒人選手となった。
ジョー・ホール時代(1972-85): 過小評価されたレジェンド
- NCAAトーナメント優勝(1978)
- NCAAトーナメント準優勝(1975)
- ファイナル4(1984)
ザ・スーパー・キッテンズ(1972-75)
ACジョー・ホール(Joe B. Hall)が後任となった。1974-75、ラップ最後のリクルート組の1人ケビン・グレビーに率いられたワイルドキャッツはNCAAトーナメント決勝まで進出したが、決勝戦の相手は1960年~70年代に9度の優勝を誇る絶対王者UCLA、しかも、同シーズンはHCジョン・ウッデンにとって最後のシーズンだった。その結果、グレビーの35得点も虚しく、軍配は何としても優勝して有終の美を飾りたいUCLAに上がった。
祝福の無いシーズン(1977-78)
1977-78は最も張り詰めたシーズンだった。主力四年生達は1年次に準優勝を経験していた。そのため、優勝以外は許されなかった。開幕後、ケンタッキー大学はAP通信で開幕前と2月2週分を除いて全て1位の独走を見せ、本戦でも最大の山場のミシガンステイト大学でマジック・ジョンソンを僅か6得点に抑え、決勝戦でデューク大学を退けて見事優勝を果たした。その後、ジョー・ホールは同シーズンを「一切祝福の無いシーズン(A Season Without Celebration)」と回想している。
悲しきツインタワー(1983-84)
1983-84、ケンタッキー大学はサム・ブーイとメルビン・ターピンのツインタワーでファイナル4に戻った。1984年のNBAドラフトでブーイはマイケル・ジョーダンよりも上の2位、ターピンも6位指名と評価が高かったが、どちらもNBAでは大成しなかった。
リック・ピティーノ時代(1989-97): 天才降臨!!
- 優勝(1996)
- 準優勝(1997)
- ファイナル4(1993)
The Unforgettables(1989-92): 制裁期間を支えた地元出身の4人
- リッチー・ファーマー(Richie Farmer): 2004~12年共和党員
- ジョン・ペルフレイ(John Pelphrey): 現テネシー工科大学HC
- ショーン・ウッズ(Sean Woods): 現サザン大学HC
- デロン・フェルドハウス: 日本でプレー
天才降臨!!
1989年、リック・ピティーノ(Rick Pitino)がHCに就任した。ピティーノは1976年からシラキュース大学で指揮を執るジム・ベーハイム(Jim Boeheim)を師に持ち、20代中盤でボストン大学HCに就任して同チームを24年振りのNCAAトーナメントに導き、その後転任したプロビデンス大学でファイナル4進出を成し遂げた次世代を担う天才だった。
死刑宣告(1989-91)
一方、ケンタッキー大学は前任者エディ・サットン(Eddie Sutton)時代の数々の不正によってNCAAから最も重い処罰(1989-91ポストシーズントーナメント出場停止等)を受けることとなった。

同制裁は最も重い処罰のため死刑(Death Penalty)と呼ばれている。
【忘れられない理由1: 地元愛】
一般的に選手は制裁中の大学からは転校する。そんな中、UKに残って苦しいチームを支えたのが地元出身の4名”ジ・アンフォアゲッタブルス(The Unforgettables)”だった。そして、1991-92、制裁解除後、アンフォゲッタブルズはフルコートプレスを武器にNCAAトーナメント出場を果たし、本戦でもカリ上がりを見せ、デューク大学の待つ準々決勝へと駒を進めた。
【忘れられない理由2: 衝撃の結末】
しかし、 延長戦残り2秒、ショーン・ウッズが値千金のランナーを決めて103-102とリードを奪ったものの、その後にクリスチャン・レイトナーにベースラインからのベースボールパスをキャッチしてターンアラウンドジャンパーをブザービーターで沈められ、ジ・アンフォアゲッタブルスのシーズンは終幕を迎えた。以来、ケンタッキー大学ファンは”I Still Hate Laettner”のTシャツを着るようになった。
AP1位と第1シード奪還!!(1992-93)
1992-93、晴れて卒業を迎えたアンフォアゲッタブルスに代わってチームのエースとなったのがジャマール・ウォッシュバーンだった。コンセンサス・オール-アメリカンの1stチームに選ばれる活躍を見せたウォッシュバーンに導かれたワイルドキャッツは、シーズン中盤に1987-88以来となるAP1位に輝き、南東地区第1シードでNCAAトーナメント優勝に臨んだ。
ローマ帝国(1995-97)
- アントニー・ウォーカー(1996年1巡目6位)
- トニー・デレク(1996年1巡目16位)
- ウォルター・マキャティー(1996年1巡目19位)
- ロン・マーサー(1995-97)
-ネイスミス最優秀選手賞(1995)
-コンセンサス・オールアメリカン1st(1996-97)
-全体6位 - デレク・アンダーソン(1997年1巡目13位)
- ロドリック・ローズ(1997年1巡目24位)
- ナジー・モハメッド(1998年1巡目29位)
【ローマ帝国誕生】
1995-96、ケンタッキー大学は豪勢なロスターから開幕前AP1位に評されたものの、開幕2戦目でマサチューセッツ大学(HCジョン・カリパリとマーカス・キャンビー)に自慢の攻撃力を完璧にシャットダウンされ、その後に25連勝でシーズンを駆け抜けたにもかかわらず、最終週AP2位の屈辱を受けた。そして、1~4回戦の快勝の末、準決勝、対戦相手は因縁のマサチューセッツ大学だった。案の定、試合はフルコートプレス合戦&退場者続出の激闘となった。そんな中、最後のタイムアウトが勝敗を決めた。リック・ピティーノのパスでのプレス突破案を選手達が見事に遂行したのだ。翌々日、ローマ帝国軍は決勝戦でシラキュース大学を破って18年振りの優勝を果たした。
【2連覇の壁】
1996-97、ケンタッキー大学は唯一の残存勢力デレク・アンダーソンとロン・マーサーが下級生達を導き、NCAAトーナメントでは準々決勝でユタ大学、準決勝でミネソタ大学と次々とニューカーマ―の夢を砕き、2連覇まであと1勝となったものの、アリゾナ大学とルート・オルソン(Lute Olson)に初優勝を譲ってしまった。その後、リック・ピティーノはNBAボストン・セルティックスのHCとなった。
トゥビー・スミス時代(1997-2007): 一応、優勝はしたが…
- NCAAトーナメント優勝(1998)
恐慌シーズンを物に!!(1997-98)
- アリゾナ大学: ジェイソン・テリーとマイク・ビビー
- ノースカロライナ大学: ビンス・カーターとアントワン・ジェイミソン
- デューク大学: エルトン・ブランドとシェーン・バティエ
- カンザス大学: ポール・ピアースとリーフ・ラフレンツ(1998年1巡目3位)
1997年、トゥビー・スミス(Tubby Smith)がリック・ピティーノの後釜を引き受けた。当時、ケンタッキー大学はあまりに質素なロスターだったものの、幸運なことに1997-98はどこのチームもイマイチだったため、楽々とSECを制覇してNCAAトーナメント出場を果たし、本戦では仮想敵のカンザス大学、アリゾナ大学、ノースカロライナ大学が全員姿を消していたこともあってか、エリート8のデューク大学戦以外は余裕の勝利に終わり、結果的に超特大のプレッシャーを背負いながら初陣でまさかの優勝を果たした。

翌1998-99は優勝メンバーが最上級生となって期待されたもののエリート8に終わった。
地味ロスターの挑戦(1999-2004)
- ティショーン・プリンス(1998-2002)
- キース・ボーガンズ(1999-2003)
- マービン・ストーン(1999-2002)
2000年、ジャマール・マグロワの旅立ち後、ロスターは一層地味になった。そして、2002-03、ケンタッキー大学はSECをリーグ戦とカンファレンストーナメントを19勝0敗で終え、最終週AP1位を獲得したものの、ドゥウェイン・ウェイド(マーケット大学)にトリプルダブルの活躍を許してエリート8に終わり、翌2003-04はシーズン中盤以降に勝ち星を重ねて最終週AP2位に至ったものの、2回戦でアラバマ大学バーミンガム校にアップセットされてしまった。
再びタレント重視に(2004-07)
- ラジョン・ロンド(2004-06)
- ランドルフ・モリス(2004-07)
- ジョー・クロフォード(2004-08)
そのため、2004-05、トゥビー・スミスはマクドナルド・オール-アメリカン3名を加入させ、レイジョン・ロンドの活躍によってエリート8進出を果たしたものの、ケンタッキー大学の「ファイナル4以上」と「NBA選手輩出」のレベルには至っていなかったため、お役御免となった。

ランドルフ・モリスは1週間内にカレッジとNBAの試合に出た稀有な経歴の持ち主だ。当時、選手はNBAドラフトで指名無しの場合は大学に戻れた。一方、一度エントリーを表明した場合、当該選手はFAの扱いだった。そのため、同選手は2005年のNBAドラフトエントリー後、2005-06と2006-07はケンタッキー大学に残り、2006-07のシーズン途中に大学を辞めてニューヨーク・ニックスと契約し、実際に試合に出場した。
ジョン・カリパリ時代(2009-): NBAスター量産工場
- NCAAトーナメント優勝(2012)
- NCAAトーナメント準優勝(2014)
- ファイナル4×2(2011、15)
有言実行(2009-10)
- ジョン・ウォール
- デマーカス・カズンズ
- エリック・ブレッドソー
- ダニエル・オートン(2010年1巡目29位)
- Jon Hood(トップ100)
2009年、HC就任時、ジョン・カリパリは「俺はベストオブベストをリクルートするためにここに来た」と発言し、程なくして極悪ロスターを揃えた。2009-10、ケンタッキー大学は開幕19連勝を達成し、SECのレギュラーシーズンとカンファレンストーナメント両方を制覇し、32勝2敗でNCAAトーナメント出場を果たし、準々決勝では不運にもことごとくシュートが外れてウェストバージニア大学に敗れたものの、1~3回戦を全て15点以上の差をつけてエリート8まで勝ち進んだ。
置き土産(2010-11)
- ジョシュ・ハレルソン(2008-11/2巡目45位)
- ディアンドレ・リギンズ(2008-11/2巡目53位)
- ダリアス・ミラー(2008-12/2巡目46位)
- ブランドン・ナイト(2010-11/1巡目8位)
- テレンス・ジョーンズ(2010-12/1巡目18位)
- ドロン・ラム(2010-12/2巡目42位)
2010年、昨季の選手が次々とワン&ダンでキャンパスを後にする中、僅か2シーズンで解雇された前任者ビリー・ギリスピー(Billy Gillispie)のリクルートが大学に残った。2010-11、ジョン・カリパリはの上級生の比率の高いチームで前シーズンよりも上のファイナル4進出を果たした。
カリパリを優勝させた男(2011-12)
- アンソニー・デイビス(2011-12/1巡目1位)
- マイケル・キッド-ギルクリスト(2011-12/1巡目2位)
- マーキス・ティーグ(2011-12/1巡目29位)
【アンチの言い分】
ジョン・カリパリは手段を選ばないタイプのためにアンチも多い。特に優勝経験無しは格好の狙い所だ。そんな中、2011-12、ケンタッキー大学は、SECのカンファレンストーナメント優勝こそ掴み損ねたものの、32勝2敗でレギュラーシーズンを終え、NCAAトーナメント本戦も順当に勝ち進み、決勝戦にたどり着いた。そして、決勝戦、対戦相手はカンザス大学は私怨の相手だった。
【私怨】
ジョン・カリパリはビル・セルフ&カンザス大学に私怨を持っている。2008年のNCAAトーナメント決勝、メンフィス大学はデリック・ローズの上からマリオ・チャルマースに同点スリーを決められた末、延長戦でカンザス大学の前に屈した。
【新のスーパースター】
そして、決勝戦、アンソニー・デイビスがジョン・カリパリを男にした。同選手は徹底マークでFG1/10の6得点に抑えられるも、逆に6ブロックと16リバウンドで相手のゴール前に立ちはだかり、カンザス大学を抑え返した。その結果、ケンタッキー大学は終始リードしたままディフェンス勝ちで優勝を決めた。
1位、ランク外、準優勝(2013-14)
- ジュリアス・ランドル(2013-14/1巡目6位)
- ジェームス・ヤング(2013-14/1巡目17位)
- アンドリュー・ハリソン(2013-15/2巡目44位)
- アーロン・ハリソン(2013-15/ドラフト外)
- ダカリ・ジョンソン(2013-15/2巡目48位)
- マーカス・リー(2013-16/ドラフト外)
2013-14は奇妙なシーズンだった。ケンタッキー大学はマクドナルド・オール-アメリカン6名の入学しで開幕前はAP通信で1位と評されたものの、頻繁に試合を取りこぼし、最終的にランク外にまで落ちてしまった。そんな中、同校は本戦で本領を発揮し、2回戦でシンデレラチームのウィチタステイト大学の魔法を解き、3回戦で同州ライバルのルイビル大学を破り、その後もミシガン大学とウィスコンシン大学のB1G校を2タテし、自らが”シンデレラチーム”になってしまった。一方、決勝戦、対戦相手も東地区第7シードのコネチカット大学だった。そして、シンデレラ対決の結果、勝利の女神はシャバズ・ネイピアの活躍によって対戦相手に微笑んだ。
同大史上最強38勝1敗(2014-15)
- カール・アンソニー-タウンズ(2014-15/)
- デビン・ブッカー(2014-15/)
- トレイ・ライルズ(2014-15)
- タイラー・ウリス(2014-16)
- ウィリー・コーリー-スタイン(2012-15/)
2014-15、同大史上最強のロスターが完成した。案の定、ケンタッキー大学は強く、NCAAトーナメントまで34勝0敗で終え、AP通信評で常に1位を獲得し、NCAAトーナメント3回戦ではウェストバージニア大学を78-39のダブルスコアで蹴散らし、準々決勝で古豪ノートルダム大学にも競り勝ち、ファイナル4に進出したものの、最優秀選手賞のフランク・カミンスキーに前年度のリベンジを果たされ、無敗神話は最終回(決勝戦)目前に打ち切りとなった。
近年(2015-19)
- タイラー・ヒーロー(2018-19/2019年1巡目13位)
- PJ・ワシントン(2017-19/1巡目12位)
- ケルドン・ジョンソン(2018-19年/1巡目29位)
- ケビン・ノックス(2017-18/2018年1巡目9位)
- シェイ・ギル-アレクサンダー(2017-18/1巡目11位)
- ディアロン・フォックス(2016-17/2017年1巡目5位)
- マリーク・モンク(2016-17/2017年1巡目11位)
- バム・アデバヨ(2016-17/2017年1巡目14位)
- ジャマール・マリー(2015-16/2016年1巡目7位)
- スカル・バズリアー(2015-16/2016年1巡目28位)
- +ファイブスターリクルートや2巡目指名選手多数
ワン&ダンの限界(2021-)
現地観戦
レキシントン(ケンタッキー州)
Get Directions
- 規模: カレッジタウン(大)
- 標準時/時差: 東部標準時/-14時間
- アクセス: 飛行機/長距離バス
- アリーナ: Rapp Arena
- 公共交通機関: ローカルバス
- 気温(11~3月): 15/0℃
- 観光: 競馬/バーボン/ソフトクリーム
ケンタッキー大学はケンタッキー州の中央にある。シンシナティとルイビルが近い。アクセスは飛行機と長距離バスで可能だ。ダウンタウンは結構栄えている。近くにはシンシナティとルイビルがある。

昔からラップ・アリーナには名称変更案が上がっている。理由はアドルフ・ラップが人種差別主義者だったためだ。2020年1月、ケンタッキー大学の学長は施設の名称継続を発表しているものの、同年7月にケンタッキー大学のアフリカ系アメリカ人団体らが学長にラップ・アリーナ及びキャンパス内で人種差別主義者の名を冠した施設の名称変更を要求した。
チケット
ハイメジャー校は試合によってはチケットが売り切れる。あるいは、会場購入の場合、列に並ぶ必要が出る。そのため、チケットは事前のオンライン購入が無難だ。
グッズ
公式ストア(ブックストア/チームストア)
カレッジグッズは各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)が最も品揃えが豊富だ。ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。場所は「大学名 bookstore」で検索で出てくる。
ファナティクス
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ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方だ。同社は世界の複数エリア向けに自社サイトを運営している。各サイトはそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。値段や在庫も異なる。Lidsのみ実店舗もある。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている。

例えば、ファナティクスでは大谷翔平選手(MLB)と八村塁選手(NBA)と角田裕毅(F1)のグッズのまとめ買いが可能だ。
NILグッズ
- 選手関連品
名前&番号入りジャージー/写真やイラスト入りTシャツ等 - 選手のプライベートブランド商品
- 選手のサインや実用品
NILグッズは公式の選手関連商品だ。2021年、NCAAは学生アスリートが自身のName-Image-Likenessを活用してのマネタイズを解禁した。現在、「選手名&番号入りジャージー」「選手のイラストや写真のTシャツ」等の販売が超メジャー校から徐々に始まっている。販路は各大学の実店舗やオンラインストア or サードパーティーマーケットプレイスとなっている。

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リムサウスエリア
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シンシナティ(オハイオ州)
NCAA D1(強豪): シンシナティ大学
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NCAA D1(中堅): ノーザンケンタッキー大学
NCAA D1(中堅): マイアミ大学
マイラン(インディアナ州)
マイランはシンシナティから車で約1時間の場所にある田舎町だ。1954年に奇跡のインディアナ州制覇を成し遂げたマイラン高校とその博物館がある。
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レキシントン(ケンタッキー州)
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エバンスビル(インディアナ州)
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NCAA D1(中堅): マリーステイト大学
NCAA D1(中堅): テネシー大学マーティン校
ノックスビル(テネシー州)
NCAA D1(強豪): テネシー大学
その他: 女子バスケの殿堂
テネシーリバー(テネシー州/アラバマ州)
NCAA D1(中堅): テネシー大学チャタヌーガ校
NCAA D1(中堅): アラバマA&M大学
NCAA D1(中堅): ノースアラバマ大学
ナッシュビル(テネシー州)
NCAA D1(強豪): バンダ―ビルト大学
NCAA D1(中堅): ベルモント大学
NCAA D1(中堅): リプスコン大学
NCAA D1(中堅): テネシーステイト大学
NCAA D1(中堅): ミドル・テネシー・ステイト大学
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参考
Shaedon Sharpe, 18, can apply for 2022 NBA draft after joining Kentucky Wildcats in January(espn.com)
Kentucky Wildcats School History(sports-reference.com)
NBA & ABA Players Who Played For Kentucky(basketball-reference.com)
NBA pioneer Bob Williams’s legacy as Minneapolis Lakers’ first Black player(archive.ph)
Kentucky Schedule(1952-53)(bigbluehistory.net)
A Season Without Celebration: Hall(news.google.com)
Where are they now: Feldhaus unforgotten in Kentucky lore(coachcal.com)
Like Rome, Kentucky basketball is a storied, flawed empire: Bill Livingston(cleveland.com)
Former Grissom Basketball Standout Marvin Stone Dies at 27(waff.com)
The problematic prospect(sports.yahoo.com)
30 for 30: One and Not Done(espnplayer.com)
Some Kentucky faculty want name change for arena named after former basketball coach Adolph Rupp(espn.com)