【NCAA】ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)

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※2020-21シーズン=イレギュラースケジュール(コロナ禍)

基本情報

基本情報
  • 名称: The University of Nevada, Las Vegas
  • 愛称: Runnin’ Rebels/UNLV
  • 所属: Mountain West Conference
  • 成績
    2023-24: 21勝13敗(12勝6敗)
    2022-23: 19勝13敗(7勝11敗)
    2021-22: 18勝14敗(10勝8敗)

近年の話: ケビン・クルーガー is BACK!!

近年の話
  • HC交代
  • NBA選手輩出
    アライジャ・ハークレス(2022-23): 2023年ドラフト外
ロスター(2024-25)
ジェイデン・ヘンリー(Jaden Henley)
ミネソタ大学(2022-23)
デポール大学(2023-24)
優良編入生(2024)
UNLV(2024-25)
主な選手(2023-24)経歴
ルイス・ロドリゲス
Luis Rodriguez
ミシシッピ大学(2018-22)
UNLV(2022-)
NBAドラフト撤回(2023)
キャリブ・ブーンオクラホマステイト大学(2019-23)
上位編入生(2023)
キーラン・ブーン
Keylan Boone
オクラホマステイト大学(2019-22)
パシフィック大学(2022-23)
NBAドラフト撤回(2023)
上位編入生(2023)
ジェイレン・ヒル
Jalen Hill
オクラホマ大学(2019-23)
NBAドラフト撤回(2023)
上位編入生(2023)
DJ・トーマス★4

近年、UNLVはHCに苦闘している。まず、2016年、クリス・ビアード(Chris Beard)はHC就任の2週間足らずで前職場テキサス工科大学HC職のために辞任した。そのため、マービン・メンジーズ(Marvin Menzies)が急遽HCに採用された。同氏は、米国U19代表のブランドン・マッコイをリクルートしたものの、3年連続でNCAAトーナメント出場を逃し、解雇となった。そして、TJ・オツエルバーガー(TJ Otzelberger)は前任者よりも成績を悪化させたため解任された。その結果、2021年、同校の貢献人ロン・クルーガーの息子&元選手のケビン・クルーガーが呼び戻された。

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クリス・ビアードは2019年にテキサス工科大学をNCAAトーナメント準優勝に導いた。一方、TJ・オツエルバーガーもアイオワステイト大学で成功を収めている。

Men's Basketball
The official Men's Basketball page for the University of Nevada Las Vegas Rebels

マウンテン・ウェスト・カンファレンス

基本情報
  • 名称: Mountain West Conference
  • 愛称: MWC
  • 設立: 1999年
  • 本部: コロラド州コロラドスプリングス
  • 放送: CBS/FOX
  • HP: themw.com
所属校(主な所在地)
ワイオミング大学(ワイオミング州)は1942-43にNCAAトーナメントを制覇し、レッドクロスゲームでNIT王者のセントジョーンズ大学を破り、堂々の全米1位に輝いた。近年のNBA選手はラリー・ナンスJrだ。
ボイシステイト大学*(アイダホ州)
コロラドステイト大学*(デンバー)
エアフォース(コロラドスプリングス)
ユタステイト大学*(北部)は強豪だ。
ネバダ大学リノ校はジャベール・マギーとニック・ファジーカスの母校だ。
ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)は1990年前後に一世を風靡した。毎年夏、大学はサマーリーグや米国代表キャンプの会場になる。
ニューメキシコ大学(アルバーカーキー)は1990年代にNCAAトーナメント常連校だった。
サンノゼステイト大学(ベイエリア)はベイエリアで唯一MWC校だ。
カリフォルニアステイト大学フレズノ校*はジェリー・ターケニアンやポール・ジョージの母校だ。
サンディエゴステイト大学*は2023年にNCAAトーナメント決勝戦まで登り詰めた。2021-22には元帝京長岡高校のタヒロウ・ディアバテがプレーしていた。最も有名な出身者はカワイ・レナードだ。
*2026年7月1日パック-12・カンファレンス加盟予定

マウンテン・ウェスト・カンファレンスは山岳地帯と西海岸の実力校で組織されている。NCAAトーナメント出場校数は4校(2022)→4校(2023)→6校(2024)とハイメジャー級だ。サンディエゴステイト大学は2023年にNCAAトーナメント準優勝を果たした。古豪のUNLVとニューメキシコ大学は未だにリクルート力を保っている。ネバダ大学、ユタステイト大学、コロラドステイト大学、ボイシステイト大学、ワイオミング大学も強い。そんな中、2026年、加盟校5校が一気にパック-12・カンファレンスに移籍する。一応、ハワイ大学とグランドキャニオン大学が代替校として内定している。

チーム史

前ジェリー・ターケニアン時代

HCマイケル・ドラクリッチ期(1958-63)

1957年、現UNLVはネバダ大学リノ校の南キャンパスとして設立された。その後、1958-59以降、初代AD兼HCマイケル・ドラクリッチの下、男子バスケ部の活動も始まった。当初のスケジュールは四年制大学、短大、軍の基地チーム等と雑多だった。1962-63の成績はネバダ大学リノ校戦のスウィープ等で21勝4敗だった。

HCエド・グレゴリー期(1963-65): NCAA D2トーナメント初出場
主な成績
  • NCAAカレッジディビジョントーナメント出場(1965)

HCエド・グレゴリー(Ed Gregory)の就任以降、男子バスケ部の活動は本格化した。対戦相手は引き続き短大や基地チームも含まれていた。そんな中、1964-65、UNLVはのNCAAカレッジディビジョントーナメント出場(現NCAA D2)を果たした。1965年、一応、正式名称がネバダサザン大学に決まった。

HCローランド・トッド期(1965-70): NCAA D2強豪→NCAA D1へ
主な成績
  • NCAAカレッジディビジョントーナメント出場×3(1967、68、69)
  • NBA選手輩出
    ジョン・トラップ(1967-68): 1968年2巡目15位位指名

HCローランド・ドット(Rolland Todd)の就任以降、NCAAカレッジディビジョントーナメント出場は当たり前となった。そして、1969年、ネバダサザン大学は現ネバダ大学ラスベガス校としてネバダ大学リノ校から完全に独立し、運動部はユニバーシティディビジョン(現NCAA D1)に昇格し、ウェスト・コースト・アスレティック・カンファレンス(現ウェスト・コースト・カンファレンス)の加盟も決まった。

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1970年、ローランド・トッドはNBAポートランド・トレイルブレイザーズの初代HCとして引き抜かれてしまった。

ジェリー・ターケニアン期(1973-92): 小規模校からベガスの象徴に!!

主な成績
  • 優勝(1990)
  • ファイナル4×3(1977、87、91)
ジェリー・ターケニアン着任

1973年、奇才ジェリー・ターケニアン(Jerry Tarkanian)が砂漠の中心地に降り立った。1960年代のジョン・ウッデン大王朝時代、同氏はロングビーチステイト大学で「黒人」「短大編入生」「問題児」のアベンジャーズを編成し、「黒人選手の同時起用は2人まで」の暗黙の了解を無視し、王座奪取に近づいていたものの、非学生スポーツ的行動でNCAAや保守的なコーチを敵に回し、カレッジバスケの中心地にいられなくなってしまった。

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ジョン・ウッデンはLBSUとの対戦を嫌がっていたらしい。実際、両校はLAの隣人ながら僅か5回しか対戦していない。一応、結果はUCLAの5戦全勝に終わっている。

ハードウェイ8(1976-77): 初のファイナル4進出

当時、ショットクロックもスリーポイントも無かった。そんな中、1976-77、UNLVは平均得点107点を記録し、いつしか「主力8名の超攻撃的なスタイル(=ハードウェイ)」と「サイコロの4のぞろ目(=ハードエイト)」から”ハードウェイエイト”と名付けられ、RSを29勝3敗で終え、NCAAトーナメント本戦でも自慢攻撃力を武器に西地区を制覇し、ファイナル4進出を果たした。一方、当時、ラスベガスは新興勢力の東海岸のアトランティックシティ(NJ州)に客を奪われて勢いを失いつつあった。そのため、地元球団の躍進は地元民の心の支えとなっていた。そして、地元のファン基盤が誕生した。

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準決勝は皮肉にもショットクロック無しにやられた。対戦相手のディーン・スミス(ノースカロライナ大学)は試合終盤にコートの4隅に選手を配置し、パス回しに時間を使い、試合のペースを落とし、見事な作戦勝ちを収めた。

NCAA vs.ターク(1977-86)

ラウンド1: 勝訴
しかし、NCAAはジェリー・ターケニアンの成功を良く思っていなかった。NCAAはLBSU時代に数々の規定違反があったとしてタークに2年間の出場停止を言い渡し、タークは「その制裁は不当だ」と裁判に持ち込んだ。その結果、ネバダ地裁は証拠不十分でNCAAの制裁は不当だと判決を下し、タークはコーチングを続けることが可能となった。

ラウンド2: 前任者の規定違反を持ち出す
NCAAは前任者の規定違反を掘り返して2年間のポストシーズントーナメント出場停止処分を言い渡した。

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ちなみに、規定違反はどこの大学も行っていた。そして、2年間のポストシーズントーナメント出場停止はかなり重い処分である。

ラウンド3: インディペンデント校冷遇
1979年、NCAAはインディペンデント校の冷遇を始めた。1978-79、インディペンデント校は約70校あり、NCAAは8校をNCAAトーナメントに呼んでいたのだが、1979-80、インディペンデント校は20校に減り、NCAAは2校しかNCAAトーナメントに招待しなかった。以降、インディペンデント校は減少の一途を辿った。UNLVは毎年20勝以上を挙げながらNCAAトーナメントに招待されなくなり、1982年にパシフィック・コースト・アスレティック・アソシエーション(現ビッグ・ウェスト・カンファレンス)に加入することになった。

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現在、NCAA D1バスケ部は原則的にインディペンデント校として活動できない。

潜伏期(1980年代前半)
UNLVの準備期間
  • ティム・グーグリッチのAC採用
    アモエバディフェンスの名手
    選手育成
  • エンターテインメント性
    トーマス&マック・センター建設
    派手な演出

タークの右腕(1981)
ティム・グーグリッチ(Tim Grgurich)の採用は1つのターニングポイントだった。ピッツバーグ大学エリート8進出時の武器の通称”アモエバ”ディフェンスの導入はスティール増加でハイスコアリングゲームを加速させた。また、選手の育成も長けていた。つまり、タークはNBA級選手の攻撃力と守備力を手に入れた。

ラスベガスの名物ショー(1982)
ブランディングも始まった。1982年、タークはNBA級アリーナのトーマス&マック・センター(16,000人収容)を建設させ、選手紹介で花火やレッドカーペットを用い、”ラスベガスらしさ”を演出した。その結果、UNLVバスケ部の試合はラスベガスの名物となった。コートサイド席はセレブ御用達となってグッチロウと名付けられた。

我慢の時間帯
PCAAへの加入以降、NCAAトーナメント復帰は達成された。一方、ファイナル4は遠かった。単純な戦力不足+優勝校「NCステイト大学(1983年)」「ジョージタウン大学(1984年)」との鉢合わせの結果、下位ラウンド敗退が続いた。

ファイナル4復帰(1986-87)
主な選手(1986-87)
  • アーメン・ギリアム(1984-87): 元短大生→全体2位指名
  • ジェラルド・パディオ(1986-88): 元短大生→NBA入り

1986-87、遂に好機が訪れた。UNLVはアーメン・ギリアム、ジェラルド・パディオ、1983年マクドナルド・オールアメリカンのフレディー・バンクスの布陣でNCAAトップの平均得点を記録し、33勝1敗&AP最終1位でNCAAトーナメントに臨み、1~3回戦の快勝の後、アイオワ大学を制し、ファイナル4復帰を果たした。

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ちなみに、準決勝はvs.名将ボブ・ナイトのインディアナ大学だった。

正義 vs 悪(1989-90)
短大やローメジャー校編入生軍団(1989-90)
  • ラリー・ジョンソン(1989-91)JUCO→UNLV→1巡目1位
  • デイブ・ライス(1989-91)JUCO→D1コーチ
  • ジョージ・アックルズ(1989-91)JUCO→UNLV→2巡目29位
  • グレッグ・アンソニー(1987-91)ポートランド大学→UNLV
  • エルモア・スペンサー(1990-92)ジョージア大学→JUCO→UNLV→1巡目25位

1989-90、オデッサカレッジからの編入生ラリー・ジョンソンを中心としたラベルズは圧倒的な強さ、派手なプレースタイル、オフコートでの振る舞いが、調度HIPHOPの隆盛とも重なり、全米中で人気を博した。


一方、NCAAからの風当たりがより一層強くなった。NCAAは頻繁にUNLVにスタッフを派遣しては些細な規定違反を見つけて選手を出場停止処分に追い込んでいた。違反は不必要な昼食等で言い掛かりレベルだった。その結果、毎試合、誰かが出場できなかった。


しかし、レベルズは西地区第1シードでNCAAトーナメントに堂々と出場し、ハンク・ギャザーズとボー・キンブル率いるLMUとの打ち合いを制して遂に決勝の舞台に到達した。


決勝戦の相手は超優秀な金持ち白人の象徴的存在のデューク大学だった。しかも、主力選手はクリスチャン・レイトナーやボビー・ハーリーといった白人だった。故に、メディアはデューク大学を正義、UNLVを悪に見立てて世間を煽った。


しかし、蓋を開ければUNLVの快勝(103-73)、タークとUNLVは見事初優勝を果たした。

本当の敵(1990-91)

1990-91、連覇が期待された。優勝メンバーのほとんどが残った。しかも、スターター5名の大学キャリアが上級生有利のカレッジバスケで合計23年だった。案の定、UNLVは全試合二桁差の30勝0敗でAP通信評では常に1位に評され、難無くファイナル4まで勝ち上がり、デューク大学のリベンジを受けた。試合終盤、4年生PGのグレッグ・アンソニーのファールアウトが勝負の明暗を分けた。延長戦の場合、分は悪い。79-77の2点ビハインドのラストポゼッションの選択はスリーとなった。そして、2連覇の夢は儚く散った。

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コーチKはグレッグ・アンソニーの退場をラッキーと回想している。

急落

シーズン終了後、UNLV選手3名と悪名高いギャンブラーの写真がリークされた。結果的にスポーツ賭博の事実は無く、ジェリー・ターケニアンも再三の選手達への注意喚起からNCAAから監督不行き届きの処罰も下されなかった。一方、翌1991-92以降のHC契約の更新は見送られた。

その他

ステイシー・オーグモン(1987-91)
ステイシー・オーグモンは全盛期のUNLVを支えた後、1991年1巡目9位でアトランタ・ホークスに加入し、1991-92にラリー・ジョンソンと共にオール・ルーキー1stチーム入りを果たした。

応援ソング
当時、UNLVやタークの応援ソングがいくつか制作された。『Walk Like a Tarkanian』は1980年代後半に人気を博したガールズバンドThe Banglesの『Walk Like an Egyptian』の替え歌だ。

ウォーターボム事件

後ジェリー・ターケニアン時代(1992-2000)

HCローリー・マッシミーノ期(1992-94)

ローリー・マッシミーノ(Rollie Massimino)は、実績的には「NCAAトーナメント優勝@ビラノバ大学(1985年)」でジェリー・ターケニアンの後任として文句無しだったものの、人柄的には「高頻度の欠場」「成績不振」「不適切なメディア対応」「膨大な契約金」等で落ち度が目立ち、僅か2シーズンで解雇となった。

アイザイア・ライダー(1991-93)

1991年、アイザイア・ライダーがJUCOから編入してきた。タイミングが悪かった。UNLVはNCAAから制裁を受けたのだ。故に、ライダーはNCAAトーナメントを経験できず、しかもタークとグーグリッチの指導を受けられたのも1991-92だけだった。しかし、そんな鬱憤がライダーのモチベーションになっていたのか、1993年1巡目5位でNBA入りした後、ライダーはルーキーシーズンにダンクコンテスト優勝とNBAオール・ルーキー1stチーム入りする活躍を見せた。

ロン・クルーガー時代(2004-11): NCAAトーナメント常連校

主な成績
  • スウィート16(2007)
グラデュエートトランスファー(2006-07)

脱法的選手補強の発見
2006年、息子ケビン・クルーガーがNCAA史上初のグラデュエートトランスファー(他大学の大学院進学)としてチームに加入した。基本的に学生アスリートは編入直後のシーズンをレッドシャツ(公式戦出場不可)で過ごさなければならない。一方、例外的に学術的探究目的の進学者はレッドシャツを免除される。そんな中、HCロン・クルーガー(Lon Kruger)は「四年制大学卒業→他大学院進学」の学術的探究目的進学の該当に気が付いた。

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グラデュエートトランスファーは「最大4シーズンの選手資格」のために見過ごされていた。大半の選手は学部生時に4シーズンを使い切る。言い換えれば、多くの大学院生は大学院進学時に既に選手資格を失っている。つまり、グラデュエートトランスファーは学部生時代に様々な理由で3シーズンしかプレーしていない選手だけだ。

案の定の大活躍
米国大学バスケ界では上級生の方が身体&精神的の成熟度から優位とされている。そして、2006-07、UNLVはケビン・クルーガーの大活躍で飛躍的に勝ち星を増やし、AP最終19位でNCAAトーナメントに出場し、1回戦でNBAワン&ダンデュオのジョージア工科大学と優勝候補のウィスコンシン大学を破ってスウィート16に進出し、30勝7敗でシーズンを終えた。

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ジョエル・アンソニーはポスト-グラデュエート学年とレッドシャツから24歳を迎えていた。

NCAAトーナメント常連校(2007-11)

2007-08、UNLVは再びカンファレンストーナメントを制覇してNCAAトーナメントに進んだ。その結果、リクルートはトップ100が来るまでに改善された。そして、以降、同校はNCAAトーナメントの常連となった。

ポスト-ロン・クルーガー時代

デイブ・ライス時代(2011-16途中): 恩師以上のリクルート
主な成績
  • NBA輩出
    キーム・バーチ(2012-14)
    アンソニー・ベネット(2012-13)
    クリスチャン・ウッド(2013-15)
    ラシャード・バーン(2014-15)
    パトリック・マカウ(2014-16)
    ドウェイン・モーガン(2014-17)
    スティーブン・ジマーマン(2015-16)
    デリック・ジョーンズJr(2015-16)

2011年、UNLVはデイブ・ライス(Dave Rice)をHCに呼び戻した。同氏は選手時代にNCAAトーナメント制覇を経験し、珍しく大学を卒業し、コーチングスタッフとしても活躍した。結論、リクルートの豪華絢爛さは恩師をも凌いでいた。一方、成績はロスターの豪勢さに反比例して下降を続けた。NCAAトーナメント出場も前任者の置き土産選手達によって持たされただけだった。

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ジェリー・ターケニアンとデイブ・ライスの決定的な違いはスタッフの登用だろう。前者は「フラン・ウェブスター」「ティム・グーグリッチ」等のコーチも手元に呼んだ。

TJ・オツエルバーガー(2019-21)

TJ・オツエルバーガーは、グレッグ・マクダモート(アイオワステイト大学)とロレンゾ・ロマー(ワシントン大学)の足元を支えた後、2016年にサウスダコタステイト大学のHCに就任し、初年度から2年連続でチームをNCAAトーナメント出場に導いていたものの、前任者よりも成績を悪化させたため僅か2年で解雇となった。

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TJ・オツエルバーガーは15歳の時にAAUチームを運営していた。同氏は地元ミルウォーキーのチームのトライアウトに全て落ちてしまったため、自身をアピールするためにはAAUチーム設立以外に方法が無く、高校の試合に度々足を運んで同年代の選手をリクルートし、スケジュールを組み、チームリーフレットの掲載広告の営業も行った。

日本と所縁のある選手

モーゼス・スカリー(1988-90)

モーゼス・スカリーは、ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)の人気メンバーとして1990年のNCAAトーナメント優勝に貢献した後、熊谷組に加入したが、その後にカージャックに関与したとして2年間の刑に服すこととなった。現在、モーゼスは無事出所しているようだ。2015年に恩師ジェリー・ターカニアンが死去した際、モーゼスは元チームメイト達と同じ追悼タトゥーを入れていた。加えて、2019年にUNLVがUNLVとは無縁のTJ・オツエルバーガーの採用した際は、ミシガン大学が卒業生のジュワン・ハワードを採用したことを引き合いに出して、UNLVも卒業生を採用しろといった旨の投稿をしていた。

現地観戦

ホームアリーナ

基本情報

名称: Thomas & Mack Center
住所: 4505 S Maryland Pkwy, Las Vegas, NV 89154

ホームアリーナはキャンパス内にあるトーマス&マック・センター(Thomas & Mack Center)だ。同施設へはマカラン国際空港、ダウンタウン、ストリップエリアからローカルバスでアクセス可能だ。

チケット

強豪校のチケットはオンライン購入で良いだろう。チケット売り場はやや混み合う。英語のやり取りも必要だ。チケット価格は強豪校同士の試合でも定価だ。満席率は概ね60~70%程度である。例外的なチケットの高騰や売切れは伝統の一戦やスーパースター選手出場試合だけだ。

グッズ

直営店
直営店
  • NCAAショップ*
  • カンファレンスストア*
  • ブックストア: 教科書+アパレル+日用品+土産の雑貨屋
  • チームストア(アリーナ/スタジアム併設): 品揃え△
*実店舗無し

NCAAショップとカンファレンスストアは申し訳程度にオンラインストアを構えている。そして、唯一のオススメはメインのブックストアだ。米国の大学生は基本的に寮やキャンパス付近で生活している。そのため、生活必需品全般がカレッジロゴや名前入りで売られている。立地はキャンパス内or付近にある。サブのブックストアやチームストアは品揃え的に微妙だ。

専門オンラインサイト: ファナティクス系列

ファナティクス社は世界中のスポーツチームのグッズ販売の裏方企業だ。実際、NCAAショップ+カンファレンスストア+チームストアはファナティクス式の設計になっている。一方、同社は世界各エリア向けの自社サイトでそれぞれのエリアの人気スポーツリーグのグッズを販売している。そして、北米系サイトは全NCAA D1校のグッズを取り扱っている

一般小売店
一般小売店
  • スポーツ用品店
    Dick’s Sporting Goods
  • デパート
    Macy’s
    Nordstorm
  • ファンショップ

最大手ディックズ・スポーティンググッズは「地元プロチーム」「同州の代表的な大学」「最寄り大学」のアパレルを置いている。狙い目は型落ち品のセールだ。大手デパートチェーン4社はファングッズ/アスレティックアパレルコーナーでカレッジグッズを売っている。ファンショップは全米の人気校のグッズを置いている。

選手個人サイト/SNSアカウント

NILグッズは選手個人のホームページやSNSアカウント等でも売られている。

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アパレルはNBAグッズに限ず基本的に初回生産のみだ。アパレル業界は商品の売れ残りを恐れている。そのため、新商品は初回生産(少)&追加生産(無)のリスク回避全振りで作られる。しかも、工場の製造ラインは常に予約で埋まっている。そのため、急な確保が難しい。その結果、人気品すらも滅多に追加生産されない。つまり、河村勇輝選手のグッズはほぼほぼ現品限りだ。

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参考

T.J. OTZELBERGER(unlvrebels.com)
Don’t sell T.J. Otzelberger short as he embarks on returning UNLV to glory(theathletic.com)
How Texas Tech plucked Chris Beard from UNLV, setting two programs on divergent paths(sports.yahoo.com)
Marvin Menzies fired as UNLV basketball coach — VIDEO(reviewjournal.com)
BRYCE HAMILTON(unlvrevels.com)
UNLV Players In The NBA(basketball.realgm.com)
Nevada-Las Vegas Rebels School History(sports-reference.com)
UNLV Men’s Basketball 2019-20 Media Guide(unlvrevels.com)
Stars from 1977 UNLV team remember their Final Four game against North Carolina(lasvegtassun.com)
Former UNLV basketball coach Jerry Tarkanian, who led Long Beach State from 1969 to 1973, dies at 84(ocregister.com)
UNLV’s Jerry Tarkanian, Rebel with a cause vs. NCAA, has died(indystar.com)
Independent(sports-reference.com)
‘Humbled’ Tim Grgurich receives 2018 Tex Winter Assistant Coach Lifetime Impact Award(nba.com)
Scandal hooks Rollie at Nevada-Las Vegas(web.archive.org)
EX-UNLV STAR HEADED TO PRISON(chicagotribune.com)
UNLV stars honor Jerry Tarkanian with matching tattoos(sports.yahoo.com)
Moses Scurry does not like the T.J. Otzelberger hire(lvsportsmetwork.com)

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