概要
- トランスファー: 転校or転校生の意
- トランスファー=補強法
- 2024年: トランスファー制限撤廃
2021年以降、トランスファーはロスター編成の第1選択肢となっている。米国の場合、学校の変更は日本のバイト先の変更程度の感覚で行われている。2022年のNCAA D1男子バスケ部員の最低一度の編入表明者数は1,220名にのぼる。そして、通念上、大学スポーツの強さは上級生の多さだ。上級生は心身とスキルの成熟度で戦力になる。実際、多くのコーチ達が1960年代から編入生軍団で成功を収めている。一方、NCAA D1&D2は長らく編入の移籍化防止の目的で編入直後シーズンの公式戦出場や他大学の学生とコーチのコミュニケーションを規定していた。そんな中、2021年7月、NCAAのカレッジアスリートの行動制限の訴訟の末、カレッジアスリートの競技力以外の稼業が解禁された。以来、通称NIL(Name-Image-Likeness)は実質的な契約金と化している。そのため、トランスファー制限は学生の経済活動の阻害でアンチトラスト法への抵触を孕んだ。その結果、2024年、トランスファーレッドシャツが撤廃された。
基礎知識
トランスファー
| 夏休み 5月中旬〜8月下旬 | 秋学期 8月下旬〜12月中旬 | 冬休み 12月中旬〜1月下旬 | 春学期 1月下旬〜5月中旬 |
|---|---|---|---|
| オフシーズン | オンシーズン | ||
| 入学 | – | 入学 | – |
米国大学の入学タイミングは学期開始前の夏休みor冬休みだ。入学時期は2学期制と3学期制と4学期制でほぼ同様である。オンシーズン中の転校自体も可能だ。実際、多くの選手が秋学期と春学期の間に転校している。一方、同一シーズン中の複数の大学でプレーは禁止されている。

高校生やポストグラデュエート生は秋学期にプレップシーズンをプレーし、冬休みに大学に入学し、カレッジシーズンをプレーできる。また、近年、プロ選手もNCAAの選手資格審査等の手続きの遅れで春学期に入学している。
トランスファー=補強法
トランスファーは1960年代からチーム強化の手っ取り早い方法となっている。カレッジチームの強さは通念的に上級生の多さと言われている。実際、上級生軍団の成功例は山ほどある。上級生は身体的&精神的な成熟度+高いバスケットボールのスキルと理解度+大学生活の適応力で即戦力になり得る。一方、下級生は不慣れな大学生活から学業や精神のトラブルでバスケットボールに集中できないかもしれない。例えば、2022年の高校生と編入生の上位100名の内、平均二桁得点者は17名(NBAプロスペクト11名)と66名となっている。
トランスファーポータル: 転校希望者一覧
| 以前 | 以後 |
|---|---|
| 選手 HCや大学運動局長等の許諾 →編入意思公表 | 選手 自身の名前の掲載 |
| コーチ 他大学の選手とコミュニケーション禁止 | コーチ 編入希望者一覧から選手に連絡 |
トランスファーポータル(transfer portal)は専用プラットフォームだ。NCAA加盟校の学生アスリートは現在籍校の運動部局に転校希望意思を書面で通達し、運動局員によって名前と連絡先を登録され、コーチからの連絡を待つ。別の大学体育協会のNAIAやNJCAAや海外大学のアスリートは現在籍校から他大学コーチとの連絡許可を得て、志望校運動部HP記載のコーチの連絡先に自身の経歴やハイライト動画等を売込み、受入れ先を探す。

“トランスファーポータル”や”ポータル”はトランスファー市場の意味でも用いられている。
NCAAの選手資格
NCAA D1&D2のエリジビリティ(選手資格)は最初の大学生活開始から5年以内に最大4シーズンまでと定められている。公式戦1秒の出場すら1シーズン分とカウントされる。大学院生(Graduate Student)もレッドシャツや早期卒業の残存シーズン分をプレーできる。
レッドシャツ
- クオリファー: 選手資格有り
アクティブ
インアクティブ
-レッドシャツ
–自主レッドシャツ: 残存シーズンの保持
—トランスファーレッドシャツ: 転校(2024年撤廃)
–アカデミックレッドシャツ: 学業不振
–メディカルレッドシャツ: 健康状態
-出場停止: 公式戦出場不可 - ノンクオリファー: 選手資格無し
レッドシャツ(redshirt)は現行シーズン中の公式戦未出場の選手や状態だ。そして、2024-25、トランスファーレッドシャツ「NCAA D1校への転校時の1シーズンの公式戦出場不可」規則が取っ払われた。一方、学業不振の場合のアカデミックレッドシャツと倫理規定違反の場合の規律レッドシャツは残っている。つまり、編入以降1シーズンの公式戦出場不可の可能性はある。
トランスファーレッドシャツの免除方法
例外条項
2023-24以前、トランスファーレッドシャツ免除の例外条項が存在した。
ウェイバー
ウェイバー(waiver)は選手資格の追加やトランスファーレッドシャツ免除の申請制度だ。NCAAがケースごとに審査を行う。
トランスファーウィンドウ
- 2023年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~60日間
- 2024年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~45日間
- 2025年: NCAAトーナメント2回戦終了日翌日~30日間
- 2026年: NCAAトーナメント終了日翌日~15日間+HC交代時15日間追加
転校希望の四年制大学のカレッジアスリートはトラスファーウィンドウ期間内のトランスファーポータルへの登録を定められている。実際の転校先の決定や手続きはトランスファーウィンドウ期間外で良い。期限は競技で異なる。一方、先述の通り、トランスファーレッドシャツが2024-25から撤廃となった。そのため、現在、トランスファーウィンドウ期間外の場合の処遇がNCAA規則に記載されていない。2026年の期間は大幅な改善となった。
トランスファー大緩和の理由
トランスファールール大緩和の理由はアンチトラスト法の回避だ。NCAA規則はNCAA&加盟校-カレッジアスリート間の労使協定や州法or連保法等の法的根拠を持っていない。NCAAは学生アスリートの行動制限の妥当性を教育的目的としか説明できない。そのため、近年の数多の訴訟の末、2021年7月にNIL稼業が解禁となった。そして、カレッジアスリートの転校の抑制は経済活動の阻害でアンチトラスト法抵触の可能性を秘めた。
転校パターン
転校1: 四年制大学学部生(四年制大→四年制大)
シーズン後=春学期後(1回目の転校)
| 厳格期 (-2020) | 緩和期 (2021-23) | 無制限期 (2024-) |
|---|---|---|
| 2004-05: プレー@A大学 2005年夏: A大学→B大学転校 2005-06: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2020-21: プレー@A大学 2021年夏: A大学→B大学転校 2020-21: トランスファーレッドシャツ -ワンタイム例外条項等 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2023-24: プレー@A大学 2024年夏: A大学→B大学転校 2024-25: プレー可@B大学 |
シーズン後の1度目の転校の場合、厳格期の大半の選手は転校直後シーズンをトランスファーレッドシャツで過ごした。2010年代、幸運な選手はチーム事情や家族の看病でウェイバー申請認可で転校直後シーズンのプレーを許されている。緩和期の選手は基本的にワンタイム例外条項で編入直後シーズンをプレーした。
シーズン後=春学期後(2回目以降の転校)
| 厳格期 (-2020) | 緩和期 (2021-23) | 無制限期 (2024-) |
|---|---|---|
| 2004-05: プレー@A大学 2005年夏: A大学→B大学転校 2005-06: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー 2006年夏: B大学→C大学転校 2006-07: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2020-21: プレー@A大学 2021年夏: A大学→B大学転校 2020-21: トランスファーレッドシャツ -ワンタイム例外条項 2022年夏: B大学→C大学転校 2021-22: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2023-24: プレー@A大学 2024年夏: A大学→B大学転校 2024-25: プレー可@B大学 2025年夏: B大学→C大学 2025-26: プレー可@C大学 |
シーズン後の2度目以降の転校の場合、厳格期の大半の転校生は過去のトランスファーレッドシャツ経験で2度目の転校直後シーズンのプレーできた。一方、緩和期の大半の転校生はワンタイム例外条項でトランスファーレッドシャツ未経験のため直後シーズンをプレーできなかった。2022~23年、相当数の複数回転校生がウェイバー申請を断られている。
シーズン中秋学期後(公式戦出場済み)
| 厳格期 (-2020) | 緩和期 (2021-23) | 無制限期 (2024-) |
|---|---|---|
| 2004-05前: プレー@A大学 年末年始: A大学→B大学転校 2004-05後: プレー不可 2005-06前: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー 2005-06後: プレー可 | 2021-22前: プレー@A大学 年末年始: A大学→B大学転校 2021-22後: プレー不可 2022-23前: トランスファーレッドシャツ -ワンタイム例外条項 -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2024-25前: プレー@A大学 年末年始: A大学→B大学転校 2024-25後: プレー不可 2025-26: プレー可 |
現行シーズンの秋学期中に前在籍校で公式戦出場済みの場合、春学期転校生は現行シーズン後半を同一シーズン中の複数の大学でのプレー禁止規則でプレーできない。そして、トランスファーレッドシャツ期間は転校から1年の経過のため翌シーズン前半までとなっていた。2010年代以降、NCAAは翌シーズン前半部分のウェイバー申請を積極的に認可していた。当該シーズンのレッドシャツシーズン認定申請も出場試合数次第で認可される。
シーズン中秋学期後入学(秋学期中非在籍)
| 厳格期 (-2020) | 緩和期 (2021-23) | 無制限期 (2024-) |
|---|---|---|
| 2003-04: プレー@A大学 2004-05前: 非在籍 年末年始: B大学入学 2004-05後: トランスファーレッドシャツ 2005-06前: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー 2005-06後: プレー可 | 2021-22: プレー@A大学 2022年夏: トランスファーポータル登録 2022-23前: 非在籍 2022-23後: トランスファーレッドシャツ 2023-24前: トランスファーレッドシャツ -ワンタイム例外条項 -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2023-24: プレー@A大学 2024-25前: 非在籍 年末年始: B大学転校 2024-25後: プレー可@B大学 |
現行シーズンの秋学期中に当該運動部に非在籍の場合、春学期転校生は現行シーズン後半をプレーできる。むしろ、現在、春学期転校生はシーズン中の補強法になっている。一部の選手は夏に転校先を決めず、秋学期中にトランスファーポータルに残り、ハイメジャー校の補強枠を狙っている。2023年以前の場合、当然ながら実際の公式戦出場はトランスファーレッドシャツ免除を必要とした。翌シーズン前半のトランスファーレッドシャツは非在籍期間の考慮で免除されていた。

2025-26以降、秋学期のNCAA校在籍の場合、春学期転校生は現行シーズンをプレーできない。
春学期中の転校(公式戦出場済み)
| 厳格期 (-2020) | 緩和期 (2021-23) | 無制限期 (2024-) |
|---|---|---|
| 2004-05前: プレー@A大学 2004-05後: 転校表明&退部 2005年夏: A大学→B大学 2005-06: トランスファーレッドシャツ -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2022-23前: プレー@A大学 2022-23後: 転校表明&退部 2023-24: トランスファーレッドシャツ -ワンタイム例外条項 -マイナー例外条項 -レッドシャツ経験者 -ウェイバー | 2024-25前: プレー@A大学 2024-25後: 転校表明&退部 2025年夏: A大学→B大学転校 2025-26: プレー可 |
春学期中の転校表明は実質的にシーズン終了後の転校の扱いとなる。現在籍校の退学や退部自体は1月中に完了するかもしれない。一方、新たな学校への入学は来夏以降になる。そのため、トランスファーレッドシャツ期間は原則的に翌転校直後シーズンまるまるとなる。当該シーズンのレッドシャツ認定の申請は試合の出場程度と理由次第だ。
転校生2: 短大編入生(二年制大→四年制大)
NCAAの規則上、四年制大学入学歴無しの「短期大学→四年制大学」編入生は転校生ではなく、新入生扱いとなり、トランスファーレッドシャツにならない。バスケットボールの場合、春学期入学者の現行シーズンのプレーは禁止となっている。

一応、アカデミックレッドシャツの可能性は残る。短大編入生はNCAA規定の短大時代の成績をクリアしなければならない。必要数は短大時代のステータス(クオリファー/アカデミックレッドシャツ/ノンクオリファー)や通学歴(1学期/2学期以上/卒業)で異なる。
転校生3: 424編入生(四年制大→短大→四年制大)
「四年制大学→短期大学(二年制大学)→四年制大学」の転校生の場合、編入直後シーズンのトランスファーレッドシャツは独自条件の「準学士学位取得」と「前在籍四年制大学の退学から1学年度以上の経過」のクリアで免除となる。バスケットボールの場合、春学期入学者の現行シーズンのプレーは禁止となっている。
転校生4: 出戻り
NCAAは出戻りに優しい。カレッジアスリートは転校先の運動部員としての活動量次第でシーズン中の冬休み転校から即プレーもできる。
転校生5: 大学院生(大学院進学)
| 4年卒業(RS1年) | 3年卒業 | 3年卒業(RS1年) |
|---|---|---|
| 2018-19: レッドシャツ@〇大学 2019-20: プレー@〇大学 2020-21: プレー@〇大学 2021-22: プレー@〇大学 2022年: 学士号取得 2022-23: プレー可@×大学院 | 2019-20: プレー@〇大学 2020-21: プレー@〇大学 2021-22: プレー@〇大学 2022年: 学士号取得(3年卒業) 2022-23: プレー可@×大学院 | 2019-20: レッドシャツ@〇大学 2020-21: プレー@〇大学 2021-22: プレー@〇大学 2022年: 学士号取得(3年卒業) 2022-23: プレー可@×大学院 2023-24: プレー可@×大学院 |
「四年制大学卒業→他大学院進学」生はグラデュエート・エクセプションで編入直後シーズンのトランスファーレッドシャツを免除される。ネイクワン・トムリンは2023年秋にカンザスステイト大学男子バスケ部を辞め、秋学期終了12月に学士号を取得し、春学期前の冬休みからメンフィス大学院に進学し、「2023-24の試合出場無し=即プレー可」のルールにより、進学先のメンフィス大学男子バスケ部員として公式戦に出場した。
編入生6: 空白期間有り
1年程度の空白期間はレッドシャツシーズンの扱いとなる。
トランスファー市場
近年のトランスファー市場
The NCAA D1 men’s basketball transfer portal now has about 1130 athletes. I’ve been hearing from several coaches that there could be as many as 1300 in the end. pic.twitter.com/eNqFw4IJVv
— Denis Beausoleil (@DenisBeausoleil) April 1, 2021
トランスファー市場は年々活況を帯びている。トランスファーがルール的にもシステム的に容易になったからだ。
トランスファー市場盛況の理由
主因1: トランスファーポータルの誕生
| 以前 | 以後 |
|---|---|
| 選手 HCや大学運動局長等の許諾 →編入意思公表 | 選手 自身の名前の掲載 |
| コーチ 他大学の選手とコミュニケーション禁止 | コーチ 編入希望者一覧から選手に連絡 |
トランスファーポータル以前、学生アスリート達は編入意思の公表にコーチ/大学運動局長等の許諾を得なければならなかった。一方、コーチ達は他大学の学生アスリートとコミュニケーションを禁止じられている。つまり、編入希望者とコーチのマッチングが困難だった。トランスファーポータル誕生後、編入意思の公表も編入希望者との連絡も簡単になっている。
主因2: ワンタイム例外条項からほぼ完全廃止
大きな転校の躊躇要因が段階的に除外された。2021年、最初の『四年制大学→四年制大学』転校時のトランスファーレッドシャツ免除のワンタイム例外条項がNCAA D1男女バスケ等の主要競技まで拡大され、翌2022年に2度目の転校時のウェイバー申請が寛大になり、2023年12月に州でトランスファー制限規則の即時停止の判決が下された。そして、2024年、トランスファー制限が2024-25版NCAA規則から姿を消した。
主因3: エクストラ・イヤー・オブ・エリジビリティ(コロナ)
もう1つの大きな要因がプレーシーズン数の追加だ。2020年10月、NCAAは「2020‐21シーズンのコロナ起因の短縮+先行き不透明」に配慮して全学生に原則「4シーズンプレー in 在学5年間」のエリジビリティに「1シーズン/1年追加」を発表した。つまり、2020年秋大学入学済みの学生の場合、「大学6年目」や「5シーズン目」のプレーが可能になった。そして、2021年以降、多くのスーパーシニア達が新天地を求めて編入市場に入ってきている。

2024年夏、追加エリジビリティ時代がようやく落ち着きを見せた。追加エリジビリティ付与者は2021年大学入学組+例外的な2020年以前入学組だけだったからだ。
主因4: NILの”実質的な契約金”化
- NILを口説き文句に活用
NILはリクルートに多大な影響を与えている。現在、NCAAは司法省からの干渉を恐れて規制強化に踏み切れない。そんな中、ハイメジャー校は高いブランド力と強力なブースター基盤から巨額のNIL契約でリクルート力を増強させている。実際、2022年、カンザスステイト大学のナイジェル・パック(Nijel Pack)は億万長者ジョン・ルイス(John Ruiz)の二社と$80万/2年のNIL契約を結んでマイアミ大学(フロリダ)に転校した。また、アイザイア・ウォング(Isaiah Wong)は自身のNIL契約金の上昇次第での転校の有無を公言した。

トランスファールール緩和の影響
高校生の優先度低下
- カレッジバスケに通用の保障無し
- 要育成(非即戦力)
- 育成後転校=育成労力の無駄
トランスファールール緩和のシワ寄せは高校生に来ている。先述の通り、多くのカレッジコーチは「上級生>下級生>高校生」の順に好む。しかも、2021~23年の間、大量の上級生が追加エリジビリティでプールに残っていた。その結果、★4-5リクルートすらも学年繰上げの見送りやポストグラデュエート学年進学やミッドメジャー実力校を選んでいる。2024年夏以降、高校生達もコロナ禍以前程度にリクルートされている。2024-25、新1年生達の活躍が直近数年よりも目覚ましい。
成り上がりチャンス増加
編入ルール緩和は遅咲きの選手に成り上がりのチャンスをもたらしている。NCAA D1ミッドメジャー校、NCAA D2&D3校、NAIA校、短大の無名の選手も1シーズンの活躍次第で1ランク以上上の大学に編入できる
リクルート格差の拡大
逆に言えば、カレッジコーチ達は優秀な選手を開花直後に失う。そのため、リクルートの食物連鎖の構造がより強固になってしまった。
栄転直後のロスター構成
- 前任地の教え子
- 赴任先の選手
- 編入生
- 高校生: 進路決定済み
- 海外留学生: 要コネ&金
トランスファーポータルは転職直後のコーチ達の頼みの綱になっている。コーチ交代は2~4月に起きる。新学期開始は8月半ばだ。ロスター構築の時間は3カ月程度しかない。一方、米国の競技志向の学生の籍はHCに担保されている。つまり、赴任先の前シーズンの選手と入学予定者は前任者の去就で”フリーエージェント”状態になる。その結果、選択肢は「前任地の教え子」「赴任先の選手」「編入生」「高校生」「海外留学生」となる。そんな中、前任地の教え子と赴任先の選手のリクルートは精々3名ずつ程度だ。大半の高校生は既に進路を決めている。そもそも、高校生の査定は2年程度を要する。留学生はコネとバイアウト資金持ちの特権だ。そのため、リクルート先は実力証明済みの編入生中心となる。そして、ロスターの半分程度は編入生で埋められる。
リターナー重視の名将の引退
- ロイ・ウィリアムス: ノースカロライナ大学(2003-21)
- コーチK: デューク大学(1980-2022)
- ジェイ・ライト: ビラノバ大学(2001-22)
- トニー・ベネット: バージニア大学(2009-24)
NILのマネーゲームとトランスファーはリターナー重視の名将に引導を渡してしまった。ロイ・ウィリアムスとコーチKの場合は年齢や経歴的に妥当かもしれない。新型コロナウィルスも蔓延していた。一方、ジェイ・ライトとトニー・ベネットは50代前半だった。
トランスファーウィンドウ問題
- 2023年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~60日間
- 2024年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~45日間
- 2025年: NCAAトーナメント2回戦終了日翌日~30日間
- 2026年: NCAAトーナメント終了日翌日~15日間+HC交代時15日間追加
HC交代時期の前倒し
HC交代が2週間程度早まっている。トランスファーウィンドウが3月半ばに解禁されるからだ。例えば、2025年3月、ジェイ・ルーカス(Jai Lucas)はNCAAトーナメント直前にディーク大学ACを辞めてマイアミ大学(フロリダ)のHCに就任してしまった。
ポストシーズントーナメント辞退
強豪校は来季のリクルート活動を優先してNCAAトーナメント以外のポストシーズントーナメントの招待を断っている。
タンパリング横行
2021年以降、特定の大学のNIL関連の第三者団体のコレクティブス(collectives)がトランスファーウィンドウ開放前から他大学の選手とNIL関連の交渉でリクルートに加担してしまっている。NCAAの規則は第三者のリクルート関与を禁じている。一方、現在、NCAAは厳格な規則の作成や処分を下せない。理由は過去の学生アスリートの権利拡大関係の裁判だ。些細な制限がアンチトラスト法への抵触や新たな訴訟の可能性を孕んでいる。当然、裁判は時間と手間と労力を奪う。その結果、リクルートの規則違反は実質的に非罰則化されてしまっている。
トランスファーの歴史
厳格時代
ワンタイム例外条項(2005)
2005年、ワンタイム例外条項がNCAA D1のマイナー競技で導入された。
グラデュエートトランスファーの発見(2006年)
2006年、グラデュエートトランスファーが発見された。当時、転校はトランスファーレッドシャツとコミュニケーションの難しさで躊躇されていた。しかも、大半の選手は学部生時に4シーズンを使い切る。学生アスリートは早期卒業以前に大学卒業すらしなかった。つまり、残存エリジビリティ有りの大学卒業すら伝説だった。そんな中、ケビン・クルーガーはNCAA規則の「学術的探究目的のトランスファーレッドシャツ免除」の大学院進学への適用に気が付き、アリゾナステイト大学を3年で卒業し、父ロン・クルーガーのネバダ大学ラスベガス校の大学院に進み、2006-07をプレーした。
ウェイバーの活用: 家族の看病
- 家族の看病
- 所属チームのスキャンダル
家族の看病はウェイバー取得の常套手段となっていた。特性上、転校先は家族メンバーの居住地付近に限定される。例えば、アイザイア・ワシントンは2019年にミネソタ大学から家族の看病を理由に地元ニューヨークのアイオナ大学に移り、見事にウェイバーを獲得し、2019-20をプレーしている。一方、アレックス・スティーブンソンは2008年に父親の病気を理由にノースカロライナ大学から地元カリフォルニア州のサザンカリフォルニア大学に転校し、ウェイバーを求められず、2008-09をレッドシャツとして過ごしている。
トランスファー緩和傾向(2010年代中盤以降)
ウェイバー承認率上昇: HC交代
2019年、ネバダ大学ラスベガス校のHC解任時、計6名が他大学へ転校した。その後、2名はグラデュエートトランスファーでレッドシャツ免除を受け、トレイ・ウッドバリーとターベル・ベックはNCAAにウェイバー申請を受理された。一方、ジョエル・ンタブウェとジョナサン・チャチュアはウェイバー申請を認められなかった。ウェイバーの基準の不明瞭さは度々指摘されている。
ウェイバー承認率上昇: トランスファーレッドシャツ期間の短縮
- クアッド・グリーン(ウェイバー認可)
2018-19前(秋学期): ケンタッキー大学
2018-19後(春学期): ワシントン大学編入&レッドシャツ
2019-20: 開幕から出場可 - カイル・ウィットニー(ウェイバー不認可)
2019-20(春学期開始後): ケンタッキー大学→転校表明
2020-21: 春学期から出場可
最大のウェイバーケースはシーズン中盤以前の転校生だ。先述の通り、シーズン前半の転校の場合、レッドシャツ期間は現シーズンの残り+翌シーズンの前半となる。一方、近年、NCAAは相当数の選手の翌シーズン前半のウェイバーを認可している。つまり、シーズン前半の転校の場合、レッドシャツ期間は結構な割合でシーズン後半のみで済む。
レッドシャツ認定の寛容化
前シーズンのレッドシャツシーズン認定が結果的にトランスファーレッドシャツの免除となる。元来のレッドシャツは一切の公式戦出場無しを意味する。一方、数試合出場程度のシーズンは後からレッドシャツシーズン扱いになる。そして、先述の通り、レッドシャツ経験者はトランスファーレッドシャツ免除の例外条項の対象者だ。
カンファレンス内転校の許容(2017年)
2017年、大学レベルの転校制限が突破された。ピッツバーグ大学はスポーツ奨学金の合意書に翌シーズンの対戦予定校とACC校への転校時のトランスファーレッドシャツを記載していた。そんな中、キャム・ジョンソンがノースカロライナ大学大学院への進学を希望した。翌2017-18シーズンのプレーはNCAAレベルの卒業例外条項で可能だ。しかも、NCAAは事を荒立てたくなかった。カレッジアスリートの転校制限はプロスポーツの移籍制限と見なされかねないからだ。ゆくゆくはカレッジアスリートのエンプロイメント化に辿り着く。そして、数カ月の末、ピッツバーグ大学の主張は引っ込められた。
トランスファーポータルの導入(2018年)
トランスファーレッドシャツ免除の例外条項追加(2019年)
- スポーツ奨学金無しor少額(2019年秋学期以降)
- 秋学期開始前の1年生(2019年以降)
2019年、トランスファーレッドシャツ免除の例外条項が追加された。四年制大学転校生は前在籍校の奨学金受給額次第で転校直後シーズンをプレーできる。NCAA D1男女バスケ部のスポーツ奨学金はフルスカラシップだ。一方、一定数はウォークオンや春学期分の支給者である。NCAA D2やNAIA大学アスリートも基本的にフルスカラシップを受け取っていない。NCAA D3はスポーツ奨学金制度自体を禁じている。また、新一年生は夏休み中の転校の場合に転校直後シーズンをプレーできる。通常、カレッジアスリート達は秋学期開始前の5月中旬の夏休み中からトレーニングに励む。つまり、下級転校生と進学ミスが許容された。
ウェイバー申請認可(2020年)
2020年12月、NCAAは「2019-20&2020‐21のコロナ起因の不催行(+先行き不透明)」の救済措置で「初トランスファー&D1 to D1編入」生のウェイバー申請を全て認可した。つまり、2020-21シーズン途中、ワンタイム例外条項の実質的なプレ導入が行われた。
トランスファー緩和時代(2021年以降)
【ゲームチェンジャー】ワンタイム例外条項(2021年)
ワンタイム例外条項は最初の『四年制大学→四年制大学』の転校時のレッドシャツ免除だ。同例外条項はNCAA D1フットボール、男女バスケ、野球、アイスホッケー以外+NCAA D2全競技での試験導入の後に2021年4月にNCAA D1全競技で適用された。
カンファレンス内転校制限撤廃
- SEC: 2021年撤廃
- ビッグ・サウス・カンファレンス: 2022年撤廃
- サザン・カンファレンス: 2022年撤廃
カンファレンスのライバル校間の転校制限も撤廃の運びとなった。
トラスファーウェイバーガイドライン(2022)
2022-23、心身の健康や身の安全もトラスファーウェイバーの申請理由に追加された。つまり、ホームシックやプレッシャー等が妥当な理由になった。当然、カレッジスポーツ関係者の認識は実質的な複数度目のトランスファーレッドシャツの免除だった。
トランスファーウィンドウ新設(2023年)
- 2023年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~60日間
- 2024年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~45日間
- 2025年: NCAAトーナメント2回戦終了日翌日~30日間
- 2026年: NCAAトーナメント終了日翌日~15日間+HC交代時15日間追加
2023年、トランスファーウィンドウが設定された。実際の転校先の決定や手続きはトランスファーウィンドウ期間外で良い。期限は競技で異なる。つまり、トラスファーの規制がしれっと一歩前進した。
トランスファーウェイバー却下訴訟(2023年)
相当数のトランスファーウェイバー申請却下は訴訟と政治家を巻き込んだ。2023年、NCAAは複数回転校生の学位取得への遅れを引き合いに出し、学業集中期間としてのトランスファーレッドシャツの必要性を説き、ウェイバー審査の強化に乗り出した。そんな中、ノースカロライナ大学編入生テズ・ウォーカー(Tez Walker)は再三のウェイバー申請を却下され、8月にノースカロライナ州知事ロイ・クーパー(Roy Cooper)を巻き込み、10月に”新しい情報の提供”を理由にようやくトランスファーレッドシャツを免除された。そして、2023年12月8日、ウェストバージニア大学編入生レイクアン・バトル(RaeQuan Battle)がウェストバージニア州北部地区連邦裁判所に「トランスファーレッドシャツ=NIL機会の阻害」で暫定差し止め命令を求め、複数の州と司法省がアンチトラスト法違反訴訟で乗っかり、オハイオ州等vsNCAA(Ohio et al v. NCAA)として統合された。
審理に賭けられた【決定打】トランスファールール仮差し止め命令(2023年12月)
2023年12月13日、ウェストバージニア州北部地区連邦裁判所はオハイオ州等vsNCAA(Ohio et al v. NCAA)裁判に2023-24中の現トランスファールールの仮差し止めとルール強化の禁止を命じた。そのため、トランスファーレッドシャツが一斉に解除された。
トランスファールール撤廃(2024年)
2024年5月、オハイオ州等とNCAAはトランスファールールの撤廃と2019-20以来のトランスファーレッドシャツ被害者への追加選手資格付与で合意に達した。
短大シーズンのカウント除外(2025年)
トランスファーウィンドの改善(2026年)
- 2023年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~60日間
- 2024年: NCAAトーナメント組合せ発表日翌日~45日間
- 2025年: NCAAトーナメント2回戦終了日翌日~30日間
- 2026年: NCAAトーナメント終了日翌日~15日間+HC交代時15日間追加
2026年、HC交代時の臨時トランスファーウィンドが追加される。米国の競技志向の学生の籍はHCに担保されている。カレッジアスリートはスポーツ奨学金やプレータイムや役割等でHCと合意してチームに加入している。逆に言えば、全てがHCの去就で白紙になる。編入先の模索は妥当だ。一方、2025年まではウェイバー申請だった。先述の通り、NCAAのウェイバーの判断基準は一貫性を欠いている。そのため、類似ケースの結果がっばらけていた。無論、一部の選手は新HCとスポーツ奨学金やプレータイムや役割等で合意してチームに再加入する。
補足情報
トランスファーウィンドウの抜け道: 退学→入学
- 2024年8~11月: ウィスコンシン大学でプレー
- 2024年12月9~28日: 第1トランスファーウィンドウ期間
- 2025年1月: ウィスコンシン大学退学
- 2025年1月: マイアミ大学(フロリダ)入学
- 2025年4月16~25日: 第2トランスファーウィンドウ期間
2025年、トランスファーウィンドウの抜け道が発見された。ウィスコンシン大学フットボール部のゼイビア・ルーカスは2024シーズン後にウィスコンシン大学を退学し、2025年春学期からマイアミ大学(フロリダ)に入学し、トランスファーウィンドウを経由せずに実質的な転校に成功した。その後、NCAAのスポークスマンが「NCAA規則は学生アスリートの退学&入学を制限していない」とコメントした。つまり、翌シーズンのレッドシャツ不要が公認された。

ちなみに、ゼイビア・ルーカス事案はウィスコンシン大学の選手の転校希望の却下、容易に反故可能なリベニューシェアリング契約の欠陥、マイアミ大学(フロリダ)のタンパリング疑惑等の問題を含み、何かしらの訴訟問題の可能性を孕み、トランスファー問題に留まっていない。
まとめ
- トランスファー: 転校or転校生の意
- トランスファー=補強法
- 2024年: トランスファー制限撤廃
2021年以降、トランスファーはロスター編成の第1選択肢となっている。米国の場合、学校の変更は日本のバイト先の変更程度の感覚で行われている。2022年のNCAA D1男子バスケ部員の最低一度の編入表明者数は1,220名にのぼる。そして、通念上、大学スポーツの強さは上級生の多さだ。上級生は心身とスキルの成熟度で戦力になる。実際、多くのコーチ達が1960年代から編入生軍団で成功を収めている。一方、NCAA D1&D2は長らく編入の移籍化防止の目的で編入直後シーズンの公式戦出場や他大学の学生とコーチのコミュニケーションを規定していた。そんな中、2021年7月、NCAAのカレッジアスリートの行動制限の訴訟の末、カレッジアスリートの競技力以外の稼業が解禁された。以来、通称NIL(Name-Image-Likeness)は実質的な契約金と化している。そのため、トランスファー制限は学生の経済活動の阻害でアンチトラスト法への抵触を孕んだ。その結果、2024年、トランスファーレッドシャツが撤廃された。
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2025年10月、フォックススポーツとダゾーン(DAZN)は米国外でのアメリカンフットボールと男女バスケのサブリース契約を結んだ。2025-26、大半の試合は一定期間内に無料配信を予定されている。

アパレルはNBAグッズに限らず基本的に初回生産のみだ。アパレル業界は商品の売れ残りを恐れている。そのため、新商品は初回生産(少)&追加生産(無)のリスク回避全振りで作られる。しかも、工場の製造ラインは常に予約で埋まっている。そのため、急な確保が難しい。その結果、人気品すらも滅多に追加生産されない。つまり、河村勇輝選手のグッズはほぼほぼ現品限りだ。
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参考
基本
Transfers, freshmen and a new balance of power in men’s college basketball(espn.com)
Transfer terms(ncca.org)
Notification of Transfer: What Division I Student-Athletes Should Know(ncaa.org)
NCAA Transfer Exceptions and Waivers(athleticscholaships.net)
Sources: NCAA on Brink of Allowing One-Time Immediate Transfer for All Athletes(si.com)
トランスファーパターン
Kentucky basketball’s Kahlil Whitney, a former top recruit, announces plans to leave school(usatoday.com)
Former Kansas State forward Nae’Qwan Tomlin transferring to Memphis: What will he bring to Tigers’ frontcourt?(theathletic.com)
影響
How basketball transfer portal window numbers compare to football(on3.com)
DI Council extends eligibility for winter sport student-athletes(ncaa.org)
How transfer portal, NIL reshaping college basketball recruiting has dropped value of high school prospects(cbssports.com)
Sources: NCAA Enforcement Begins Attempted NIL Crackdown With Miami Inquiry(si.com)
NIL agent says Miami hoops star Isaiah Wong will enter transfer portal if NIL compensation isn’t increased(espn.com)
How the Transfer Portal Leads Top Recruits to Rethink About Reclassifying(si.com)
How new NCAA transfer rules have coaches changing the way they recruit high school prospects(cbssports.com)
How Matt McMahon and LSU became college basketball’s 2022-23 expansion team(espn.com)
Oklahoma State’s Boynton Concerned With Lack of Consequences for Tampering(si.com)
Timing of Jai Lucas’s Departure Puts Duke—and College Basketball—in a Mess(si.com)
Indiana basketball will decline 2024 NIT invite, turn attention to transfer portal.(indystar.com)
歴史
Beard “floored” and “sick stomach” after hearing Ntambwe’s transfer waiver appeal denied(kcbd.com)
トランスファーポータル
New transfer rule eliminates permission-to-contact process(ncaa.org)
What the NCAA Transfer Portal Is(s3.amazonaws.com)
NCAA Launches Transfer Portal Dashboard for Athletes(athleticbusiness.com)
緩和の流れ
DI Council adjusts transfer rules(ncaa.org)
What’s going to happen to college basketball transfers in 2020-21?(espn.com)
Waiver granting hoops transfers immediate eligibility in 2020 set to be approved(theathletic.com)
DI Council adjusts transfer waiver guidelines(ncaa.org)
Sources: NCAA one-time transfer proposal, notification deadlines being finalized(theathletic.com)
DI Council adopts new transfer legislation(ncaa.org)
DI Council adjusts transfer waiver guidelines(ncaa.org)
NCAA Division I Council modernizes rules for coaching limits(ncaa.com)
NCAA says waiver denials to 2-time transfers product of new policy(espn.com)
Inside Tez Walker’s long NCAA fight for eligibility(espn.com)
WVU’s RaeQuan Battle suing NCAA in federal court over eligibility(espn.com)
NCAA agrees to temporary injunction granting eligibility for multi-time transfers until end of spring sports(cbssports.com)
Dept. of Justice joins states’ suit against NCAA transfer rules(espn.com)
DI Board statement regarding transfer waivers(ncaa.org)
Division I Council approves changes to transfer rules(ncaa.org)
NCAA, states reach agreement in multiple-transfer athlete lawsuit(espn.com)
カンファレンス&大学
Pitt OK’s Cameron Johnson transfer to UNC; can play in 2017-18(espn.com)
Cameron Johnson is the perfect example of the transfer rule gone wrong(espn.com)
SoCon’s unique transfer rule sidelines Chattanooga’s Honor Huff after he followed his old coach to new school(cbspsorts.com)
Big South Announces Elimination of Intraconference Transfer Policy(bigsouthsports.com)
SEC To Allow Immediate Eligibility for Intraconference Transfers(secsports.com)
トランスファーウィンドウ
DI Council endorses Transformation Committee concept(ncaa.org)
Division I board adopts changes to transfer rules(ncaa.org)
DI Council approves changes to notification-of-transfer windows in basketball, football(ncaa.org)
Division I Cabinet adopts new transfer windows in several sports(ncaa.org)
その他
Former Wisconsin DB Xavier Lucas leaving school for Miami without entering transfer portal in a groundbreaking move(sports.yahoo.com)
