TBT(The Basketball Tournament)

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概要

TBT(The Basketball Tournament)は毎年7~8月開催の一発勝負&ウィナー・テイク・オールのトーナメントだ。規模やフォーマットは「1~3回戦: 8チーム×8か所」「準々決勝~決勝: 8チーム×1カ所」に固定されつつある。NBA契約下以外の現役/元プロ選手が参加者の多数派を占めている。そして、最大の特徴は革新性だ。TBTは「1on1式ダンクコンテスト」「イーラムエンディング」「ラッカーパーク開催」等の斬新な仕組みを積極的に採用している。試合は2024年からESPN→FOXスポーツに代わった。

基本情報

レギュレーション

大会形式は一発勝負のトーナメントだ。開催地は「1~3回戦: 8チーム×8か所」「準々決勝~決勝: 8チーム×1カ所」で固定されつつある。開催時期は毎年7~8月だ。大会賞金は”ウィナー・テイク・オール”で優勝賞金$100万となっている。

ルール: 基本ルール+イーラムエンディング

主要ルールは普遍的なバスケットボール規則に基づいている。最大の独自性はTBTの象徴的存在イーラムエンディング(Elam Ending)だろう。試合の勝敗がターゲットスコア到達で決定される。試合終盤、ターゲットスコアが発表される。以降、両チームは試合時間無制限でターゲットスコア到達を目指して試合を続ける。例えば、第4Q5分時にA(80)vs. B(70)でターゲットスコアが90と発表される。そして、試合は先に90点到達のチームの勝利で終了となる。

@b_o_bros
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イーラムエンディングはNBAでも2020年からオールスターゲームに採用されている。また、Gリーグは2022-23に延長戦時のイーラムエンディング導入を試した。

参加者

チーム: 大学OBチーム等

チームは何かしらのコンセプトを基に結成されている。主流派は大学OBチームだ。NCAA D2、ACB(スペインリーグ)、〇〇州、インド系等の枠組みもある。一方、実際のチームコンセプトは名ばかりだ。〇〇大学OB1~2名の〇〇大学OBチームは最早当たり前となっている。そして、チームはブースターの出資で運営される。そして、GMがコネや人望で選手を集めてロスターを編成する。

選手

一応、誰しもがTBT参加の資格を有している。参加資格は最低限の年齢制限と大会期間中のNBA契約の有無だけだ。バスケの経歴は問われない。誰しもがフリーエージェントの選手 or コーチとしてFAプールに無料登録できる。チーム設立も可能だ。一方、実際、ほとんどの参加者は現役 or 元プロ選手だ。NBA球団と契約下の選手のみ参加を認められていない。つまり、フリーエージェントはTBTへ参加できる。プロ未経験者も元NCAA D1選手である。最低レベルはバスケ系インフルエンサーだろう。

ファン参加型
ファンの権利
  • 出場希望チーム投票(出場表明チーム過多の場合
  • 資金援助
  • ブラケットチャレンジ参加(勝ち上がり予想)
  • 優勝賞金の授受

TBTはファン参加型を謳っている。誰しもが「ファン」として登録できる。

視聴方法

TVプロバイダー

2024年、TBTの視聴方法は米国のTVプロバイダーのみとなっている。TBTの放映権はESPNからFOXスポーツに移ってしまった。

アメリカのインターネットテレビの利用方法
日本からアメリカのインターネットテレビと契約する方法の解説!!
スーパースポーツプラットフォーム(将来)

現在、フォックススポーツ、ESPN、WBDは2024年内の共同のスポーツコンテンツサービス開始を画策している。

大会の歴史

2014年: 現役NBA選手参加!!

初回大会
  • 主な参加者
    ボブ・ハーリーHC: 殿堂入り高校HC
    アキーレ・カー: 元スーパー高校生
    ダンテ・カニンガム: 現役NBA選手
    ラングストン・ギャロウェイ: 現役NBA選手
    ダンテイ・ジョーンズ
  • 優勝
    Notre Dame Fighting Alumni

第1回大会は合計32チームで始まった。主な話題は「St.アンソニー高校OB(HCボブ・ハーリー氏)」「アキーレ・カー」「ダンテ・カニンガム」「ラングストン・ギャロウェイ」等だ。ノートルダム大学OBチームが第10シードから見事に初代王者に輝いた。

2015年: 一気に規模拡大!!

2015年大会
  • 規模拡大
    参加数増加: 32→97
    優勝賞金: $100万
    ESPN放送: 準々決勝以降
  • 参加者
    元NBA
    ネイト・ロビンソン/ジェイソン・ウィリアムス/マイク・ビビー/ブライアン・スカラブリニ等
    女性チーム: The Pistol Shrimps
  • 優勝
    Overseas Elite

翌2015年、大会規模が一気に拡大した。元NBA人気選手も多数参加している。女性チームの参加も話題を呼んだ。結果は139-34と黒歴史に終わっている。海外プロ選手軍団のオーバーシーズ・エリート(Overseas Elite)が元NBA選手達を跳ね除けて王朝への一歩を歩み出した。

2016年: フォーマットの洗礼

2016年大会
  • レギュレーション整備
    参加チーム選抜: ファン投票等
    優勝賞金: $200万
  • 主な参加者
    ジャスティン・バーレル(Overseas Elite)
  • 優勝
    Overseas Elite(海外プロ選手軍団)

2016年、レギュレーションが整備された。出場チームはファン投票等で64チームに絞られた。オーバーシーズ・エリートが2連覇を果たした。

2017年: イーラムエンディング初導入

2017年大会
  • 新ルール採用
    Jamboree
  • 主な参加者
    NBA: ジマー・フレデッテ/アール・ボイキンス(Champions)
    有名: ママドゥ・ンジャイン(Champions)
    その他: モリス兄弟のコーチ参加
  • 優勝
    Overseas Elite(海外プロ選手軍団)

2017年大会は代名詞イーラムエンディングをプレーイン予選で採用した。ジマー・フレデッテの参加が大きな話題を呼んだ。オーバーシーズ・エリートがディショーン・ブレアを補強して怒涛の3連覇を成し遂げた。

2018年: グレッグ・オデン参戦!!

2018年大会
  • 主なルール変更
    イーラムエンディング採用(全試合)
    出場枠微増(72)
  • 話題
    グレッグ・オデン参加(Carmen’s Crew)
  • 優勝
    Overseas Elite

2018年、イーラムエンディングが完全採用された。最大の話題はグレッグ・オデンのコート復帰だ。結果はオーバーシーズ・エリートの4連覇に終わった。

2019年: 1on1式ダンクコンテスト開催!!

2019年大会
  • 主なルール変更
    プレーイン廃止
    64チーム(8チーム×8地区)
    1on1形式ダンクコンテスト開催
  • 参加者
    元NBA
    ジャレッド・サリンジャー等
  • 優勝
    Carmen’s Crew(オハイオステイト大学OB)

2019年、数多くの変更がなされた。Carmen’s Crew(オハイオステイト大学OB)がジャレッド・サリンジャーの大型補強に成功し、準決勝で絶対王者オーバーシーズ・エリート(Overseas Elite)の5連覇を阻止し、初優勝を飾った。

@b_o_bros
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ジェフ・ギブスがオハイオステイト大学所在地のコロンバス出身の縁でCarmen’s Crewに参加してチームの優勝に貢献した。

2020年大会: ジョー・ジョンソン降臨!!

2020年大会
  • 大会形式
    参加: 24チーム
    会場: オハイオ州コロンバス
    期間: 7/4~14
  • 参加者
    元NBA選手
    ハシーム・サビート/トニー・ローテン/ウィリー・リード
    大学スター
    フレッチャー・マギー/ジョシュ・パーキンス/ケビン・ジョーンズ&ディショーン・バトラー(WVU)
    その他
    アイザイア・オースティン/ルブライアン・ナッシュ/ロミオ・トラビス/エミット・ウィリアムス(NBAドラフト候補生)/ジェフ・ギブス
  • 優勝
    Golden Eagles(マーケット大学OB)

2020年大会は世界に先駆けてコロナ禍で開催された。絶対王者Overseas Eliteが元NBAオールスターのジョー・ジョンソンを引っ提げて帰ってきた。同チームにはジョーダン・クロフォードやフランク・セッションズ(Drew League MVP)も加わっていた。ジャスティン・バーレルも健在だ。大会は第22シードのSideline CancerがBoeheim’s Army(シラキュース大学OB)とOverseas Elite撃破のシンデレラランで決勝に進んだ。優勝はGolden Eagles(マーケット大学OB)の手に渡っている。

2021年大会: 「結束力>才能」への転換期

2021年大会
  • 新規参入: 計14
    オレゴン大学/テネシー大学/マイアミ大学/フロリダ大学/TCU/NCSU/XU/NMSU/クレイトン大学/マレーステイト大学/オハイオ大学/バッファー大学/ETSU/St.ボナベンチャー大学/JMU
  • 主な参加者
    NBA選手-選手
    アミーア・ジョンソン(TMT)/トレイボン・ブッカー(PrimeTime Players)/ブルーノ・カボクロ(Fort Wayne Champs)/ジョー・ヤング(Always Us)/ランドル・ホリス-ジェファーソン(TBT20th_Olney)/マルコム・ミラー(Armored Athlete)/AJ・ハモンズ(Men Of Mackey)/コーリー・ジェファーソン(Team Heartfire)/アントニオ・ブレイクニー(Florida TNT)/ジェローム・ランドル(Team Challenge ALS)/ブランドン・マッコイ(Category 5)/ベンダー・ブルー(Golden Eagles)
    NBA選手-HC/GM
    ダレン・コリソン(Team Challenge ALS)/ジャレッド・サリンジャー(Carmen’s Crew)/ロン・ベイカー(AFTERSHOCKS)
    Bリーグ
    ニック・パーキンス/ジェフ・ギブス/ジュリアン・マブンガ
    その他
    フレッチャー・マギー(WoCo Showtime)/ディボンテ・フリガ(Team Challenge ALS)/D3得点王
  • 暗号通貨賞金
  • 優勝
    Boehim’s Army(シラキュース大学OB)

2021年大会は転換期となった。絶対王者オーバーシーズ・エリートは大会参加を見送った。一方、合計14の新規大学OBチームが名乗りを上げた。優勝のセオリーも揺らぎつつあった。直近2年、優勝は「ロスターの才能」→「結束力」のチームに渡っていた。実際、エバライン・ドライブ(アーチ・グドウィン/ジェレミ―・エバンス/マーキス・ティーグ/JP・トコト/デビン・ロビンソン/マーカス・リー+Bリーグ得点王ニック・メイヨ)とLAチーターズ(デリック・ウィリアムス/マイケル・トンプソン/リチャード・ソロモン/クインシー・ミラー)は下位ラウンドで姿を消した。そして、Boehim’s Armyがやはりチーム力で初優勝を飾った。

@b_o_bros
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2020-21&2021-22、NBAでは多くのチームが「複数の選手の新型コロナウィルスの陽性反応→選手不足→ハードシップエクセプション利用: 既存のロスター枠を超過してFAやGリーグ選手と10日間契約可」の状況に陥っていた。その結果、複数のTBT経験者がNBAチームとの契約を果たした。

2022年: 聖地開催

2022年大会
  • ハイライト
    ラッカーパーク開催
    NFT発行
  • 参加
    チーム
    OTE: オーサー・トンプソン/アメン・トンプソン/ジェイレン・マーティン/ジェイジアン・ゴートマン
    India Rising
    元NBA
    ジマー・フレデッテ(TMT)/トレバー・ブッカー(TMT)/ジェイコブ・エバンス(TMT)/チャールズ・ジェンキンス(TMT)/ゼイビア・マンフォード(TMT)/タイラー・エニス(Boeheim’s Army)/ラキーム・クリスマス(Boeheim’s Army)/アンドリュー・ホワイト(Boeheim’s Army)/カイル・ウィルトジャ(Boeheim’s Army)/CJ・マイルズ/ジェームス・エニス三世/ジョーダン・クロフォード/ディアンテ・ギャレット/ジェイコブ・エバンス/マーケル・ブラウン/ザイアー・スミス/アーチ・グドウィン/オマリ・スペルマン/コスタ・クーファス/マーカス・ソーントン(OTE)/マルコム・トンプソン(OTE)等
    その他
    プリンシパル・シング(元Gリーグ・イグナイト/インド人)/カイリー・ウォーカー(元スター高校生)/マーカス・キーン(元NCAA D1得点王)
  • 優勝
    Blue Coler U(バッファロー大学OB)

2022年大会はコロナ以前に戻った。最大の話題は「聖地ラッカーパーク開催」だ。オーバータイム・エリートはNBAプロスペクト+NBA経験者+元スター高校生クウィ・パーカーを引き連れながら下位ラウンドで早々に姿を消してしまった。タレント勢の「TMT: 元NBA5名」と「Boeheim’s Army: 元NBA4名+DJ・ケネディ&ディアンドレ・ケイン(両者計TBT制覇9回)」はいずれも地区予選敗退に終わっている。結果はBlue Coller Uの優勝で幕を閉じた。

2023年:

2023年大会
  • レギュレーション変更
    1on1式ダンクコンテスト復活@準決勝
  • 参加者
    元NBA
    トーマス・ロビンソン/マリオ・チャルマース/ブランドン・ラッシュ/コーリー・ブリューワー/トゥーレン・グリーン/ジェイコブ・エバンス/JP・トコト/ジャロン・キャンバーランド/フィル・プレッシー/ペイトン・シバ/ラス・スミス/トレボン・スコット/グラント・リラー/ゲイブ・ヨーク/ロビー・ヒュメール/ジェイソン・トンプソン/カイル・オクイン等
    有名
    カイル・マンガス/エリック・デマーズ等
    TBT to NBA
    ジョンテイ・ポーター/カイザー・ゲイツ
  • 優勝
    Heartfire

2023年大会は10周年記念にも関わらず質素に執り行われた。最大の話題は元ロッタリーピックのトーマス・ロビンソンの参加だ。ジョンテイ・ポーターとカイザー・ゲイツは2023-24にNBA試合出場を果たしている。

現地観戦

アクセス

チケット

チケットは試合会場の販売となっている。つまり、チケットプラットフォームは試合会場で異なる。

TBT 2024 Tickets - TBT and TST

グッズ

各チームはグッズの販売も行っている。

Collections
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まとめ

TBT(The Basketball Tournament)は毎年7~8月開催の一発勝負&ウィナー・テイク・オールのトーナメントだ。規模やフォーマットは「1~3回戦: 8チーム×8か所」「準々決勝~決勝: 8チーム×1カ所」に固定されつつある。NBA契約下以外の現役/元プロ選手が参加者の多数派を占めている。そして、最大の特徴は革新性だ。TBTは「1on1式ダンクコンテスト」「イーラムエンディング」「ラッカーパーク開催」等の斬新な仕組みを積極的に採用している。試合は2024年からESPN→FOXスポーツに代わった。

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夏開催

イベント時期(例年)場所
NBAサマーリーグ7月上旬ラスベガス
サクラメント
ソルトレイクシティ
アメリカ代表7月下旬以降ラスベガス+他の都市
ビッグ36~9月全米各地
TBT(The Basketball Tournament)6~8月全米各地
プロアマリーグ6~8月全米各地
AAUサーキット4&7月全米各地
その他(セレブリティゲーム/ツアー)通年全米各地

現地観戦の準備

参考

The Basketball Tournament has released the 32-team bracket(si.com)
The Basketball Tournament: Handicapping the Field(si.com)
Former Irish Hoop Stars Set to Defend TBT Title(onefootdown.com)
What IS TBT?(web.archive.org)
About TBT(web.archive.org)
TBT 2017 BRACKET(thetournament.com)
TBT 2018 TEAMS AND BRACKET(thetournament.com)
TBT 2020: What to know about every team in the 24-team bracket(espn.com)
Emmitt Williams playing for Eberlein Drive in TBT 2020(wcgo.com)
ESPN Reaches Multi-year Extension with The Basketball Tournament(espn.com)
NBA G League to utilize Elam Ending format for overtime games during 2022-23 season(espn.com)
THE BASKETBALL TOURNAMENT (TBT) AND FOX SPORTS ANNOUNCE MULTI-YEAR MEDIA RIGHTS AGREEMENT(foxsports.com)

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