概要
- NFT: 真贋の区別可能なデータ
- NBA系NFT
NBA公式/半数以上球団
NBA Top Shot
ソラーレ(Sorare) - 取引場所
NFTマーケットプレイス
自社サイト - 支払い
クレジットカード(米ドル)
暗号通貨
NFTは「完全コピー」&「データの改ざん」困難なデータだ。概してモノの価値は背景情報で決まる。例えば、ハイブランドのバッグの取引価格は瓜二つの作りでも正規品とコピー品で天と地ほど違う。書籍の価値も初版と再版で異なる。つまり、人々は機能性以外の部分に価値を感じる。NFTは「データにも”本物”には価値が発生するのではないか?」の仮説の下で成立している。そして、NBA関連のNFTも登場している。
基本情報
NFT(非代替不可性トークン)
- 完全なコピー製造不可
- データの改ざん困難
NFTは一言で言えば強化型データだ。一般的に本物とコピー品の価値は天と地程違う。例えば、絵画のオリジナル品は無料の数多のコピー品を背に数億円で取引されている。一方、従来のデータは簡単に複製や情報の改竄をなされてしまっていた。そのため、オリジナルとコピーの判別もほぼ不可能だ。そんな中、NFTはブロックチェーン技術によって複製や改竄の容易性を克服した。NFTのデータは複数のコンピューターで共有されている。そのため、NFTの情報は一部の端末の情報の改竄を受けても変更されない。全ての端末の情報が一致しないためだ。また、模造品はオリジナル品の端末に情報を共有されていない。そのため、模造品は模造品でしかたりえないのだ。「模造品≠オリジナル品」の情報が明白になっている。つまり、NFTのクリエイターやシリアル番号や過去の取引履歴等はほぼ100%事実を示してる。
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NFTブーム
2021年頃、NFTブームが巻き起こった。NFTは情報の絶大な信頼性を持っている。一方、有名画家のオリジナル作品は高値で取引されている。取引価格「売却>購入」もザラだ。そして、多くの人々が「NFTが美術品をなぞるのではないか?」とNFTを投機の対象として買い漁り始めた。2024年現在、当初程の盛り上がりは見られない。
NFTの取引
売買1: NFTマーケットプレイス/プラットフォーム
NFTの取引はNFTマーケットプレイスで行われている。最も有名所はOpenSeaだ。新興のNFTマーケットプレイスの勃興が相次いでいる。
売買2: 独自プラットフォーム限定
一部のNFTは「自社サイト」で取引を完結させている。例えば、NBA系NFTの代表的存在「NBA Top Shot」や「Sorare」は共に自社サイト限定型だ。
発行(ミント)
NFTの発行はミント(mint)と呼ばれる。時折、NFT製造元がNFTの発行権を配布している。
NFTの購入方法1: クレジットカード
まず、多くのNFTは法定通貨の米国ドルで値付けされているためクレジットカード払いが可能だ。クレジットカードは「クレジットカード会社が支払いを代払い」→「利用者は1ヶ月の利用分を翌月以降にクレジットカード会社に支払う」の仕組みになっている。そして、最強の万人向けが楽天カードだ。楽天Pは普段から貯まりやすい。年会費は無料だ。入会特典数千Pだけでも作成の価値がある。
NFTの購入方法2: 暗号通貨
- 暗号通貨の購入@暗号通貨取引所
- 暗号通貨の移動(暗号通貨取引所口座→暗号通貨ウォレット)
- NFT購入@NFTマーケットプレイス
暗号通貨の購入@暗号通貨取引所
- coinbase
NBAパートナー企業 FTX(FTX・アリーナ@マイアミ)- crypto.com
クリプトドットコム・アリーナ@LA
フィラデルフィア・セブンティーシクサーズのジャージーパッチ
NFTの取引きは結構な割合で暗号通貨で行われている。暗号通貨と法定通貨の両替は暗号通貨取引所で可能だ。暗号通貨取引所は国内外に星の数ほど存在する。“NFT購入のための”暗号通貨購入の場合、暗号通貨取引所選択のポイントは「取引手数料」と「入金手数料」だ。一方、最も一般的な投機目的の暗号通貨購入の場合、暗号通貨取引所選択のポイントはレバレッジ等になる。
coinbaseとcrypto.comはNFTマーケットプレイスも運営している。
ウォレット: 仮想通貨の保管場所(アプリ)
暗号通貨ウォレットは暗号通貨の財布だ。NFT購入時、ウォレット内の暗号通貨が支払いに用いられる。そのため、NFT購入前、暗号通貨の「暗号通貨取引所口座→ウォレット」移動が必要だ。そして、海外のNFTマーケットプレイスは日本産ウォレットに対応していない。主要ウォレットのMetaMaskやCoinbase Walletが必要になる。
暗号通貨の両替(スワップ)
暗号通貨の両替はウォレットのスワップ機能等で可能だ。具体的にはスワップはイーサリアムのラッピング(ETH→WETH)で必要になる。イーサリアムは規格の違い上の理由でNFTの取引に直接使用できない。そのため、ラップドイーサリアム(WETH)が指定されている。一方、多くの場合、イーサリアムの取引時、手数料「ガス代」が発生する。そして、ガス代の支払いはETHのままである。つまり、商品代分のWETHとガス代分のETHが必要になる。
手数料
- 暗号通貨購入@暗号通貨取引所
取引手数料
振込手数料(銀行振込時) - 暗号通貨移動(取引所口座→ウォレット)
- NFT購入(通称ガス代)
複数の手数料が発生する。まず、一般的に暗号通貨取引所は暗号通貨購入時に取引手数料を設けている。銀行振込の場合、振込手数料も掛かる。次に、時折、暗号通貨の「暗号通貨取引所口座→ウォレット」移動に手数料が発生する。そして、NFT購入時、数百円分の通称”ガス代”が掛かる。つまり、合計1500円程度の手数料が発生する。
公式NFT
The Association(NBA公式)
ジ・アソシエーション(The Association)はNBAの公式NFTだ。同シリーズは2022年4月にNBAプレーオフ開幕に際して「先着3万名に1個分の発行権配布→合計28,951個発行」で登場した。アイテムはプレーオフ進出16球団所属選手1人だ。渡邉雄太選手(トロント・ラプターズ所属)のアイテムも126個発行されている。現在、数千点がマーケットプレイスに出回っている。
NBAチームのNFT
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
ボストン・セルティックス | OpenSea(ETH/WETH) |
ブルックリン・ネッツ | – |
ニューヨーク・ニックス | Sweet(米ドル) |
フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ | crypto.com(米ドル) |
トロント・ラプターズ | Drop Shop(加ドル) |
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
ワシントン・ウィザーズ | OpenSea(ETH/WETH) FTX(米ドル) |
シャーロット・ホーネッツ | mint(米ドル) |
アトランタ・ホークス | 自サイト(米ドル) |
オーランド・マジック | – |
マイアミ・ヒート | FTX(米ドル) |
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
シカゴ・ブルズ | mint(米ドル) coinbase(ETH/WETH) |
ミルウォーキー・バックス | OpenSea(ETH/WETH) Sweet(米ドル) |
インディアナ・ペイサーズ | – |
クリーブランド・キャバリアーズ | Sweet(米ドル) |
デトロイト・ピストンズ | Metabilia(米ドル) |
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
ポートランド・トレイルブレイザーズ | OpenSea(ETH/WETH) |
ミネソタ・ティンバーウルブス | – |
オクラホマシティ・サンダー | – |
ユタ・ジャズ | CoinZoom(米ドル) |
デンバー・ナゲッツ | – |
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
ダラス・マーベリックス | 自サイト(米ドル) |
ヒューストン・ロケッツ | – |
メンフィス・グリズリーズ | – |
ニューオーリンズ・ペリカンズ | – |
サンアントニオ・スパーズ | OpenSea(ETH/WETH) |
チーム | マーケットプレイス(通貨) |
ロサンゼルス・レイカーズ | – |
ロサンゼルス・クリッパーズ | – |
フェニックス・サンズ | – |
サクラメント・キングス | Magic Eden(SOL) OpenSea(ETH/WETH) |
ゴールデンステイト・ウォリアーズ | OpenSea(ETH/WETH) FTX(米ドル) |
現在、半数以上の球団が何かしらのNFTを発行している。
また、2021年10月時点で全24球団がsocios.comとパートナーシップを締結してブロックチェーン技術を用いた商品やサービスを試作中だ。
その他
チーム | マーケットプレイス |
スラム誌 | OpenSea(ETH/WETH) |
BIG3 | – |
スラム誌はザイオン・ウィリアムソンとのコラボアイテムを展開している。
NBAトップショット(NBA Top Shot)
概要
NBAトップショットは数秒のハイライトプレー動画のNFTだ。2021年、同シリーズはNFTの先駆的事例として世界中から注目を集めた。一部の作品は美術品のように投機対象として高額で取引されている。
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モーメント
- モーメント情報(収録パック/レア度/バッジ/シリアルナンバー/流通数/相場/取引履歴等)
- プレー情報
- 選手情報
各NFTはモーメントと名付けられている。各モーメントにはプレー動画+様々な情報が含まれている。特に”NFTらしい”部分としてはモーメントの市場情報であろう。コレクターはモーメントの「流通数(売出数/未開封数/破棄数」「相場」「取引履歴」等を売買の参考にできる。
コレクター: モーメント所有者
モーメントの所有者はコレクターと呼ばれている。各コレクターはコレクションやチェレンジに応じてトップショットスコア(旧コレクタースコア)が付与される。トップショットスコアはパックの購入条件等に利用されている。
レア度
- ティア
Common Tier: 1万個以上
Rare Tier: 500~5,000個
Legendary Tier: 50~500個
Fandom Tier: 限定
Ultimate Tier: 将来的な最上級レア - シリアルナンバー
- 追加発行の有無
Circulating Count: 有(コモン)
Limited Edition: 無(コモン以外) - バッジ
ルーキー/デビュー/優勝等
最も基本的なレア度はティアだ。現在、ティアは基本の「コモン」「レア」「レジェンダリー」+「ファンダム」の4種が存在する。次にシリアルナンバーもモーメントの価値に大きく関与している。概して一桁台、背番号、キリ番は価値が高い。また、追加発行の有無もモーメントの希少性に寄与している。
モーメントの取引(購入/売却/交換)
購入1: 単品
モーメントは単品で購入が可能だ。モーメントはNBAトップショットサイト上でのみ売られている。言い換えれば、他のNFTマーケットプレイスでNBAトップショットのモーメントは売られていない。
購入2: パック
モーメントはパックでも販売されている。パックには複数のモーメントがランダムに封入されている。ほとんどのパックは購入に条件(販売期間/販売数/予約/モーメント数/コレクタースコア等)がある。
売却
モーメントの売却も可能だ。値段は最低価格以上であれば自由に設定できる。売上金は自身のアカウントの口座(Dapper Balance)に米国ドルで追加される。
交換
そして、コレクターは特定の期間内ではモーメントをトレードチケットと交換することができる。トレードチケットはスペシャルパックの引換券になっている。
支払方法
支払 | 受取 | |
米ドル | クレジットカード 銀行引落(日本不可) 振込/送金 アカウント残高 | アカウント残高(引出可) |
仮想通貨 | イーサリアム フロウ | イーサリアム? フロウ |
まず、NBAトップショットはクレジットカードで支払い可能だ。仮想通貨の「イーサリアム」「フロウ(ダッパーラボ社の仮想通貨)」での支払いも可能だ。
残高
売上金は「米ドル→アカウント口座(Dapper Balance)」「フロウ→フロウウォレット」で入金される。残高の現金引出は電子送金で可能だ。
ソラーレ(Sorare)
概要
ソラーレはNFT×ファンタジースポーツのトレーディングカードゲームだ。プレーヤーは数日周期の競技会で手持ちの選手のNFTから5枚でチームを編成して選抜メンバーの実際の試合のパフォーマスの数値を争う。競技会参加者は順位に応じて商品のNFTを貰える。プレー・トゥ・アーン(Play to Earn)も「無課金スタート→好成績→賞品NFT獲得→賞品売却」で可能だ。
カード
- 選手の基本情報
- 能力値
- レア度
初回登録時にコモンレアのMVP級選手1名+ランダム19名の20名が配布される。
コンペティション
コンペティションは「ウィークリー(数日周期)」「レア度別」「キャップ制限有」で行われる。例えば、チーム構成は「コモンコンテンダー: コモンカード5枚=合計能力値110以内」「コモンチャンピオン: コモンカードMVP(初回登録時配布)+4名=合計能力値120以内(MVP除く)」となる。そして、各カードは同週内でいずれかの1つのゲームにしか使用が許されていない。つまり、同週内のA選手のコモンコンテンダーとコモンチャンピオンへのダブル登録はできない。ゲーム終了後、プレーヤーは順位に応じた賞品を獲得する。
対戦
ゲームは各コンペティションに適切なレア度のカード5枚を合計制限能力数内に収めて登録するだけだ。
カードの取引
購入1: オークション
現在、新規カードはオークション式で市場に投下される。出品期間は2日間だ。残り1分で新規入札があった場合、再び残り時間は1分に戻る。つまり、落札は最終入札から1分の経過後となる。
購入2: 即決
一方、既存カードは即決式で市場に出回っている。出品期間は2日間だ。
トレード: オファー
そして、各プレーヤーは非出品カードの所持者に現金 or 所持カードでオファーすることも可能だ。
売却
各プレーヤーはカードを市場に好きな金額で出品できる。出品期間は2日間だ。売上金はソーレアウォレットに追加される。ソーレアウォレットの残高は外部ウォレットにイーサで移送することが可能だ。
まとめ
- NFT: 真贋の区別可能なデータ
- NBA系NFT
NBA公式/半数以上球団
NBA Top Shot
ソラーレ(Sorare) - 取引場所
NFTマーケットプレイス
自社サイト - 支払い
クレジットカード(米ドル)
暗号通貨
NFTは「完全コピー」&「データの改ざん」困難なデータだ。概してモノの価値は背景情報で決まる。例えば、ハイブランドのバッグの取引価格は瓜二つの作りでも正規品とコピー品で天と地ほど違う。書籍の価値も初版と再版で異なる。つまり、人々は機能性以外の部分に価値を感じる。NFTは「データにも”本物”には価値が発生するのではないか?」の仮説の下で成立している。そして、NBA関連のNFTも登場している。
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参考
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Hornets Bring Back Commemorative NFT Game Tickets for “Hive 75 Nights” During 2021-22 Season(nba.com)
Golden State Warriors announce new NFT collection(nba.com)
Golden State Warriors become first pro team to launch NFT collection(nba.com)
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NBA Signs Coinbase as Exclusive Cryptocurrency Sponsor(sporttechie.com)
‘This is the future’: NBA Top Shot and the dizzying world of digital collectibles(espn.com)
NBA Top Shot(support.nbatopshot.com)