NBA界隈の飲料メーカー戦争

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概要

コカ・コーラ社 vs. ペプシコ社は最も有名な企業間ライバル関係だ。20世紀前半、ペプシは多勢無勢の1つに過ぎなかったにも関わらず「コカ・コーラのライバル」の喧伝によって世間に「第2位のコーラ」の印象付けに成功し、実際に本当に2位に登り詰めてしまった。そして、コーラ戦争は「ペプシチャレンジ」によって本格化した。一方、戦いは第一次世界大戦並みの泥沼化を呈し始めた。そんな中、スポーツ界隈も戦地となった。1980年代、新商品ゲータレードがスポーツドリンク市場を創り上げた。以来、両飲料メーカーはスポーツ競技者-健康志向者市場を戦場に熾烈な戦いを繰り広げている。

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2024年1月現在、「COLA WARS / コカ・コーラvs.ペプシ」はアマゾンプライムビデオでも視聴可能だ。

基本情報

マーケティング

NBA選手の広告起用
ターゲットの年齢広告塔
炭酸飲料/ジュース少年若手スター選手
スポーツドリンク全年齢(若者)
エンハンスドウォーター成人以上
エナジードリンク成人以上

概してNBA選手は商品のターゲット層の憧れの対象のために広告に起用されている。

アリーナの供給契約

地方の飲料製造会社と地元NBA球団はアリーナの提供飲料の供給契約を結んでいる。言わずもがな、大きな理由の1つは露出だ。ロゴや商品名等が試合放送時に移り込む。一方、もう1つの理由がシンプルに売上だ。清涼飲料水の売上は飲食店、アミューズメント施設、イベント会場等に依存している。例えば、コカ・コーラ社は新型コロナウィルス時の外出自粛期間に大きな打撃を受けて縮小戦略に舵を切っている。

運動競技者の水分補給

水分
主な水の役割
  • 運搬: 酸素&栄養分配/老廃物輩出
  • 体温調整: 血液循環/発汗
  • 環境調整: 新陳代謝/環境維持

水は身体のメンテナンスに必要不可欠だ。アスリートの場合、数リットル/日の飲水が推奨されている。

ミネラル(電解質)
ミネラル&電解質
  • ミネラルの種類
    種類: 鉄、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、亜鉛、セレン等
  • 電解質(体液中のイオン化状態のミネラル)
    種類: カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム等
    役割: 水分調整/筋肉の動きのサポート/体内物質の輸送

発汗は水分とミネラルを体外に排出する。ミネラルは筋肉の収縮や神経の伝達に携わっている。そのため、ミネラル不足はパフォーマスの低下に繋がる。

糖質
ビタミン
アミノ酸

機能性飲料の発展

スポーツドリンク登場(1980年代)

1980年代、スポーツドリンクが誕生した。開拓者ゲータレードは水分とミネラルの補給を目的としている。実際、上記のパワーエイドのTVコマーシャルはミネラル補給を謳っている。そして、製造が「水→ミネラル調整→砂糖類添加」と簡単だった。そのため、有象無象の類似商品が登場した。

機能性飲料の開拓(1990年代)

エナジードリンク
エナジードリンクは1990年代にレッドブルの台頭で一大市場となった。一応、眠気覚ましや疲労感の軽減等目的の飲料の開発自体は20世紀半ばから始まっている。主な成分はビタミン類、アミノ酸類、有機化合物(カフェイン等)、砂糖だ。

エンハンスドウォーター
エンハンスドウォーターは水とソフトドリンクの中間的存在だ。同カテゴリリー製品は世の中の「水は味気のなさから飲みたくないが、かと言ってジュースも糖分的に控えたい」需要で誕生した。

プロテインドリンク
1980年代、プロテインパウダーが一般にも広がり始めた。そして、プロテインドリンクが登場した。

健康志向増加(2010年代)

高アルカリ水: スポーツドリンクの代替品
2010年代、高アルカリ水がスポーツドリンクの代替品として台頭してきた。主な理由は砂糖と性質だ。先述の通り、スポーツドリンクは相当量の砂糖を含んでいる。周知の通り、多量の砂糖は身体に悪い。そのため、スポーツドリンクはアスリート達に避けられるようになった。そして、弱アルカリ性水は疲労回復を促す(※諸説有)。性質はH⁺とOH⁻の割合でpH(0~14)酸性(0~6.9)中性(7)アルカリ性(7.1~14)と表記される。疲労回復効果の理屈は「疲労感: 弱アルカリ性の体液→酸性化」「回復: 体液の弱アルカリ性化」となっている。

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高アルカリ水は”弱”アルカリ性(ph8.0~9.5程度)に分類される。一般的なミネラルウォーター類は概ね中性程度だ。日本の水道水もpH5.8~8.6に収められている。強アルカリ性水(pH14)は掃除に用いられる。

中性水:(バランスドウォーター)
一方、バランスドウォーターもカウンターパートとして登場した。中性水は人間の体液のph7.4程度に近いため吸収されやすい(※諸説有)。

スポーツドリンク: 健康志向シフト
当然、スポーツドリンクも砂糖起因の人気低迷を受けて改良されている。新進気鋭のカナダのバイオスティールも「砂糖」「カロリー」「電解質」等の品質を売りに「複数球団のスポンサー」&「NBAスター選手の広告起用」でスポーツファンへの露出を増やしてシェア獲得に動いている。

エナジードリンク: 製品改良
エナジードリンクはスポーツドリンク以上に製品改良が迫られていた。理由は昨今のエナジードリンクの危険性への批判だ。

購入方法

米国
見出し
  • 飲料
    スーパーマーケット
  • サプリメント
    専門ECサイト
日本

前健康志向時代

  • 炭酸飲料の宣伝

コカ・コーラ社

ハーレム・グローブトロッターズ(1950年代)

1950年代、コカ・コーラ社は巡業団体ハーレム・グローブトロッターズをスポンサードしていた。

最初のNBAエンドサーの1人: ジュリアス・アービング&マイケル・ジョーダン
品名: Coca Cola
価格: $1.50~
広告: ドクタージェイ/マイケル・ジョーダン/アイザイア・トーマス
HP:

1980年代、特定のエリアのコカ・コーラ社製品製造業者と地元球団が「選手の広告起用」「小冊子の広告掲載」「アリーナ内の販促活動」「ソフトドリンク提供の独占契約」等の業務提携を結んでいた。その後、1986年、NBAとコカ・コーラ社本体のビジネスパートナーシップが始まった。最初期の事例の1つはマイケル・ジョーダンとアイザイア・トーマスの広告起用だ。一方、ジュリアス・アービングはフィラデルフィアのコカ・コーラ社製品製造業者のオーナーとなってアンバサダー的役割を任されていた。同氏は最近でもTVコマーシャルに出演している。

ペプシコ社

オスカー・ロバートソン

ペプシコ社は「ペプシ=若い世代の飲み物=カッコいい」「コカ・コーラ=中年の飲み物=ダサい」をブランディングの基本としている。そして、1963年、新コンセプト「ペプシジェネレーション」がスタートした。NBAシンシナティ・ロイヤルズ(サクラメント・キングスの前身)のオスカー・ロバートソンが広告塔に起用されている。

Pepsi NBA Hotshot(1970~80年代)

ペプシコ社の最大の武器はマーケティングだ。極論、清涼飲料水間の味の差はほとんどない。味はそこそこで十分に支持される。そのため、製品の生死は売り方で決まる。そして、当時のエースが一般消費者参加企画だった。そんな中、1970~80年代、同社はNBAと手を組んで子ども達のシュートゲーム大会を開催していた。最も有名な参加者はNBA解説者のケニー・スミスだ。

セブンアップ()

1980年頃、マジック・ジョンソンは「セブンアップ」の広告塔を務めていた。

健康志向市場開拓(1980~90年代)

  • ソーダ類の代替品需要

ペリエ: 健康志向への訴求

最初の健康志向への訴求事例は仏発老舗炭酸水のペリエだった。1970年代、米国はランニングやジョギングに沸いていた。当時、米国人は漠然と健康に不安を抱えながらも予防や対策をできずにいた。そんな中、1972年ミュンヘン五輪のフランク・ショーターのマラソン優勝が一面を飾った。そして、全米中がランニングやジョギングを自身の健康法として採り入れ始めた。また、同時期、女性の運動が市民権を獲得しつつあった。その結果、売上は1975年の300万本から1979年に2億本に達した。

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ちなみに、ナイキはランニングブームによって大企業への一歩を歩み始めた。1970年代、同社は陸上競技向けシューズのブランドとして認知されていた。そのため、ランニングシューズが爆発的に売れた。そして、バスケットボールシューズ開発の余力が生まれた。

スナップル: 炭酸飲料の代替品

スナップルはジュースブランドだ。同製品は1970年代後半にフレッシュジュースとして始まり、炭酸飲料の代替品として人気を博し、1994年に全国流通となった。

アリゾナアイスティー

アリゾナアイスティーは¢99のアイスティーだ。同製品は1992年にスナップルの成功に着想を得て製造された。

ゲータレード: スポーツドリンク爆誕

品名: Gatorade
価格: $1.50~
広告: マイケル・ジョーダン
HP: gatorade.com

1980年代、運動競技者市場が拓かれた。ゲータレードは「フロリダ大学フットボール部用に開発(1965年)」→「商品化(1969年)」→「NFLスポンサー(1969年)」で唯一無二の存在となった。名称はフロリダ大学のニックネーム「ゲイター」とソフトドリンクの「エイド」に由来する。その後、製造元S-VC社が1983年に大手クエイカー・オーツ社の傘下に入った。そして、同製品は1984年にNBAの公式スポーツドリンクとなり、1991年には伝説的CM「Be Like Mikeを大ヒットさせ、自らの市場の絶対的王者に君臨した。

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MJとゲータレードの関係性は良好だ。エアジョーダンの”ゲータレード”カラーが度々発売されている。

NBAスポンサー/エンドーサー争い

コカ・コーラ社

NBAメインスポンサー(グローバルマーケティングパートナー)
品名: Minutes Made
価格: $1.50~
広告(1989-): ドミニク・ウィルキンス/パトリック・ユーイング/アイザイア・トーマス
HP: minutemaid.com

コカ・コーラ社は1989年にNBAマーケティングパートナーに就任した。最初の推しはミニッツメイドだった。

スプライト
品名: Sprite
価格: $1.50~
広告(1994-): コービー・ブライアント/グラント・ヒル/ティム・ダンカン
HP: sprite.com

スプライトは1980年代に誕生10年未満の未知数のヒップホップに目を付け、TVコマーシャル起用でラッパーのパトロン的支持を行い、黒人コミュニティを中心に支持を獲得していった。その後、コカ・コーラ社は1993~94年頃に「オベイ・ヨオ・サースト(Obey Your Thirst)」のキャンペーンでラッパーコマーシャルをシリーズ化し、1994年にNBAもマーケティングに巻き込み、見事に売上アップを果たした。

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ちなみに、最初のTVコマーシャルのラッパーは”Basketball“のカーティス・ブロウだった。

スポーツドリンク: パワーエイド(※日本未発売)
品名: POWERADE
価格: $1.50~
広告(1990年代): NBA関連無し
HP: powerade.com

コカ・コーラ社は1988年に自前スポーツドリンク「パワーエイド」の開発に成功した。同製品は数多のスポーツ界隈の冠スポンサーとして大々的に売り出されてスポーツドリンク市場第2位に登り詰めた。

ペプシコ社

マジック・ジョンソン・ツアー開催

1989年、ペプシコ社はマジック・ジョンソンをエンドサーに迎えた。翌1990年、同氏はワシントンD.C.のペプシ卸売業者の株主にもなっている。一方、同社は1986年にフィリップ・モリス社から「セブンアップ」の米国以外の販売権を購入した。そして、1993~95年頃、両者は元NBA選手達を引き連れて世界中で親善試合やクリニックを開催した。無論、目的はペプシとセブンアップのプロモーションだ。

スポーツドリンク: オールスポート

一方、ペプシコ社は1994年に自前スポーツドリンク「オールスポート」を発売している。シャキール・オニールが広告に起用されていた。

新アリーナ「ペプシ・センター」の命名

1999年、ペプシコ社はコロラド州デンバーのアリーナのネーミングライツを所有者(Kroenke Sports and Entertainment)から購入し、最終的に2020年10月まで「ペプシ・センター」と命名していた。

機能性飲料の発展(1990~2000年代)

  • 炭酸飲料の代替品需要
  • 機能性飲料の需要

エナジードリンク(レッドブル)

品名: Red Bull
価格: $2
広告
選手: レイジョン・ロンド、ブレイク・グリフィン、アンソニー・デイビス、ハリソン・バーンズ等
球団
HP: redbull.com

新たな機能性飲料の正解はオーストリアのスタートアップに先を越された。レッドブルは1987年にオーストリアで誕生し、モータースポーツやエクストリームスポーツのスポンサードで近隣諸国へと広がり、1996年に米国上陸を果たし、エナジードリンクの市場を創り上げた。その後、同社は2009年にレイジョン・ロンドのエンドースメント契約でNBAに進出した。

エンハンスドウォーター: ビタミンウォーター

1996年、ビタミンウォーターがエンハンスドウォーターの概念を創出した。エンハンスドウォーターは水とソフトドリンクの中間的存在だ。当時、世の中の消費者は無味の水も糖分過多のジュースも飲みたくなかった。そんな中、同製品は薄めの甘味とビタミン含有で消費者のわがままに答えた。

プレミアムウォーター

フィジーウォーター(pH7.7)

フィジーウォーターはプレミアムウォーターの先駆者の1つだ。1990年代、ミネラルウォーター類市場は急成長を遂げていた。実際、ミネラルウォーター類は2000年前後以降に最も人気飲料の座に居続けている。一方、同市場はレッドオーシャンだった。一説によれば、2000年頃の米国のミネラルウォーター類は約900種にのぼっていた。そのため、差別化が必至だった。そして、ミレニアムウォーターは意識の高いセレブのイメージの商品だ。同製品は1996年にフィジー産とシリカの含有などのイメージ戦略で成功を収めた。NBA愛用者も多い。

スマートウォーター

スマートウォーターも奇しくも1996年にプレミアムウォーターとして誕生した。概してパッケージがお洒落にデザインされている。

マッスルミルク: プロテインドリンク

品名: Muscle Milk
価格: $3
広告: ステフィン・カリー
HP: musclemilk.com

2004年、サイトスポート社(Cyto Sport)社は「マッスルミルク(Muscle Milk)」を発売した。プロテインパウダーは1950年代には商品化していた。一方、全国流通規模のプロテインドリンクは存在しなかった。その後、同製品はステフィン・カリーやゴールデンステイト・ウォリアーズをスポンサードしている。

コーラ会社の総合飲料会社化(2000~10年代前半)

  • コーラ会社の総合飲料会社化
    →新ジャンル参入
    →人気商品買収
  • NBAスポンサー
    →コカ・コーラ社: 冠スポンサー維持
    →ペプシコ社: クリエイティブ応戦

ペプシコ社

ミネラルウォーター類市場参入

1990年代、ペプシコ社は世の中の炭酸飲料の代替品の需要を鑑みてコーラ会社から総合飲料会社への転身を図った。そして、同社は1994年末に現定番商品「アクアフィーナ」を製造し、その後のミネラルウォーター類市場の傾向を受け、2000年春に自社ミレニアムウォーター「ボス」を発売した。

ゲータレード獲得(2001)
品名: Gatorade
価格: $1.50~
広告塔(2000~10年代前半)
ビンス・カーター/ドウェイン・ウェイド/KD/ジェイソン・キッドベン・ウォーレス/ヤオ・ミン等
HP: gatorade.com

2001年、ペプシコ社は親会社クエイカー・オーツ社の買収によってゲータレードを獲得した。そして、2000年代前半、ビンス・カーターがマイケル・ジョーダンの後任に抜擢された。その後、2000年代半ば以降、ドウェイン・ウェイドとケビン・デュラントが広告塔に就任した。NBA選手複数名出演のTVコマーシャルも制作されている。一方、同社は2001年に「オールスポート」の製造権利を売却している。

得意のクリエイティブで応戦!!(2012)

同社は2012年には得意のクリエイティブで名作CM「アンクル・ドリュー」を生み出した。同シリーズは2018年に映画化もされた。

マウンテンデュー・キックスタート

2013年、ペプシコ社はマウンテンデューとキックスタートをマッシュアップした。その後、2015年、ラッセル・ウェストブルックがエンドサーに迎えられた。

コカ・コーラ社: ビタミンウォーター買収&NBA業務提携更新

ミネラルウォーター類出遅れ

1999年2月、コカ・コーラ社はようやく自社ミネラルウォーター類「ダサニ」の発売を始めた。

コービー・ブライアント to レブロン・ジェームス獲得(2003)
見出し
  • スプライト(2003-)
    LeBron’s Mix(2014)
  • パワーエイド(2003-08)
    FLAVA23(2004)
  • ビタミンウォーター(2011-)

2003年、コカ・コーラ社はパワーエイドとスプライトの命運を18歳のレブロン・ジェームスに託した。契約は6年契約だった。その後、同選手は長らくエンドサーを務めた。

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実はレブロン・ジェームスと言えばスプライドだ。

エナジーブランド買収(2007)

2007年、コカ・コーラ社はエナジーブランド社を$41億で買収した。主な理由は「ビタミンウォーター」の獲得だ。同製品は過去4年連続で100%以上の急成長を遂げていた。そして、翌2008年、同社はコービー・ブライアントと再契約し、レブロン・ジェームスもパワーエイドからスライドさせ、ドワイト・ハワードとトレイシー・マグレディを加え、かなり本気でバスケットボールファンへの広告活動を行った。そんな矢先、2009年、同製品は景品表示法違反で集団訴訟を起こされ、健康志向者や運動競技者の信頼を失い、対ゲータレード砲の座から失脚した。

パワーエイドの悪戦苦闘
品名: Powerade
価格: $1.50~
広告塔(2000~10年代前半)
レブロン・ジェームス/クリス・ポール/デリック・ローズ
HP: powerade.com

当時、パワーエイドはレブロン・ジェームスの起用も虚しく苦境に立たされていた。逆に言えば、だからこそ、ビタミンウォーター獲得が断行されたのだろう。そんな中、マーケティングが功を奏した。2010年、ゲータレードはアスリートフォーカスを強めていた。そして、いくつかの製品は運動競技中のカロリー補給を謳っていた。つまり、カロリーが入っていた。一方、コカ・コーラ社は逆にゼロカロリー版を発売した。一般消費者は「ゼロカロリーの方が健康的だ」と直感的に判断するからだ。そして、見事に売上は改善された。通常版の広告はクリス・ポールやデリック・ローズに引き継がれている。

NBAパートナーシップ更新(2011)

主目的は近年ではスプライトの宣伝だ。

プロテインドリンク

2012年、コカ・コーラ社は珍しくペプシコ社に先んじてプロテインドリンクに投資を始めた。その後、「コアパワー(Core Power)」を発売した。

ゲータレードのライバル登場(2010年代)

  • スポーツドリンク界の新生登場
  • エンハンスドウォーターの発展

ボディーアーマー

品名: BODYARMOR
価格: $1.50~
広告塔(歴代)
コービー・ブライアント/ジェームス・ハーデン/ケンバ・ウォーカー/ドノバン・ミッチェル/トレイ・ヤング/ジャ・モラント/サブリナ・イオネスク等
HP: drinkbodyarmor.com

ゲータレードの背中は虎視眈々と狙われていた。ボディーアーマーは2010年代に「打倒!マイケル・ジョーダン!」とコービー・ブライアントに担ぎ上げられた。同氏は予てよりスポーツドリンク市場の可能性を感じており、2013年にボディーアーマー社の株式10%を$5万で取得し、自ら精力的に売り込みを行った。その結果、2017年、売上はスポーツドリンク市場3位にまで浮上した。

エンハンスドウォーターの派生系-味付き

エンハンスドウォーターの派生系-アルカリ水

エッセンシア
品名: essentia
価格: $1.50~
HP: essentiawater.com

エッセンシアは高アルカリ水&プレミアムウォーターブームの草分け的存在だ。

エターナル(Eternal)
品名: Eternal
価格: $1.50~
HP: eternalwater.com

エータナルは

アルカライネ・エイティエイト(Alkaline88)

2021年、シャキール・オニールはジ・アルカライネ・ウォーター・カンパニー(The Alkaline Water Company)の非常に多くの株を取得してアドバイザリーボードの一員として高アルカリ水市場に乗り込んだ。

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実は隠れアルカリ水も多い。無数の商品がph8.0程度以上にも関わらずアルカリ度を謳っていない。例えば、フィジーウォーター(pH7.7)やカークランド・シグネチャー・スプリング・ウォーター(pH8.0)はアルカリ性目当てで買われている。

エンハンスドウォーターの派生-バランスドウォーター

逆に、中性のバランスドウォーターも登場し始めた。コアナチュラルウォーター(Core Natural Water)はボディーアーマーのプロデューサーのデザインによって成功を収めている。一方、オキシゲン(Oxigen)は2020年にステフィン・カリーやケビン・ラブの出資で注目を集めながら、製造元オキシジェン・ビバレッジ社は未払金の訴訟を起こされ、2022年に倒産している。

機能性飲料戦争

  • NBAメインスポンサー交代(コカ・コーラ社の方針転換)
  • エナジードリンク: 買収vs自前

コカ・コーラ社

メインスポンサーの交代(2015)
見出し
  • チームスポンサー就任

2015年、コカ・コーラ社はNBAのメインスポンサーの座を手放した最も衝撃的な出来事がレブロン・ジェームとの契約解消だ。両者の関係は約17年に及ぶ。

スポーツドリンク: 超大型補強ボディーアーマー買収(2018)

2018年、コカ・コーラ社はボディーアーマーを買収した。その後、売上は2019年にパワーエイドを抜いて2位に浮上した。一方、パワーエイドも引き続き続投されている。そんな矢先、2023年3月、新広告が広告塔ジャ・モラントの拳銃スキャンダルによって僅か10日程で引下げられてしまった。

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コカ・コーラ社とコービー・ブライアントのタッグは3度目となった。2022年、マンバフォエバー版が販売された。

エナジードリンク: モンスターエナジー買収
品名: Monster Energy
価格: $2~
HP: us.coca-cola.com/direct/beverages/energy/monster
主なスポンサーシップ
  • 公式エナジードリンク@MSG(2022)

結局、自前のエナジードリンク製造はとん挫した。2015年、コカコーラ社は米ハンセン・ナチュラル・コーポレーション(Hansen Natural Corporation)を買収し、「モンスターエナジー(エナジードリンク市場第2位)」「バーン(Burn)」「リレントレス(Reletless)」を獲得した。

高アルカリ水: スマートウォーター(黒ラベル)
品名: Smartwater alkaline
価格: $1.50~
HP: drinksmartwater.com

コカ・コーラ社はスマートウォーターの高アルカリ版(黒ラベル)を発売した。同製品はエナジーブランド社の商品であり、ビタミンウォーターの陰に隠れていたものの、2018年に全米でミネラルウォーター第4位の約$8.3億を売り上げ、主力商品に成長していた。最初の広告塔はベン・シモンズだ。

ペプシコ社

メインスポンサー獲得
NBAスポンサーの関係
  • Gリーグ命名権
  • Jr. NBA大会開催
  • NBAスター選手のCM出演
  • 複数の冠名
  • チームスポンサー就任

ペプシコ社はマウンテンデュ―を軸にアクアフィーナ、ブリスク、ドリートス、ラッフル等の商品の宣伝機会を得た。また、同社はNBDLの命名権も取得した。2023年、今後は新商品スターリーが数々の冠名を担う。一方、同社は公式スポーツドリンクを手放した。

スナック類

ペプシコ社は「ラッフル」「ドリートス」等のスナック類も売っている。

スポーツドリンク: ゲータレード
品名: Gatorade
価格: $1.50~
広告(歴代)
KD/PG/デイミアン・リラード/ジェイソン・テイタム/ザイオン・ウィリアムソン等
HP: gatorade.com

絶対王者ゲータレードに死角はない。2020年の米国のシェアは驚異の70%を誇る。製品改良も「G2(砂糖少)」「ゼロカロリー」「プロテイン」「FIT」「Bolt24(ビタミン&電解質含)」等と余念無しだ。2020年、ペプシコ社はジェイソン・テイタムとザイオン・ウィリアムソンで”Be Like Mike”オマージュCMを打った。

エナジードリンク: レブロン・ジェームス獲得
品名: Mtn Dew RISE
広告: レブロン・ジェームス/AD
HP: mountaindewenergy.com

ペプシコ社は自前のエナジードリンクでレッドブル&モンスターエナジーの牙城に挑んでいる。一方、現状は絶賛アンダードッグだ。自社ブランドの「Rockstar」「GAME FUEL」「キックスタート(2019年日本上陸)」等は世界的には無名である。そんな中、現在の推しがマウンテン・デュー・ライズ(炭酸飲料マウンテン・デューのエナジードリンク版)だ。同製品は「コーヒー2杯分のカフェイン」「豊富なビタミン」「砂糖無し」で健康志向を謳っている。しかも、2021年5月、新加入のレブロン・ジェームスが広告塔に迎えられている。

高アルカリ水: ゲータレード転用

2023年9月、ペプシコ社はゲータレードの高アルカリ水版を発売した。

マッスルミルク買収(2019)
プレミアムウォーター派生: オフコートウォーター

近年、高価格帯のプレミアムウォーターも流行している。値段は1L弱=$2弱程度だ。2023年2月、ペプシコ社はライフウォーターの顔にレブロン・ジェームスを起用した。同製品は2016年12月の発売からラベルのアーティスト起用で如何にも意識の高さを押し出して売られていた。

その他

清涼飲料

ドクターペッパー
品名: Dr Pepper
価格: $1.50~
広告: ダラス・マーベリックス
HP: drpepper.com

現在、ドクターペッパーは米国内ではキューリング・ドクターペッパー社(40%)コカ・コーラ社(30%)ペプシコ社(30%)の割合で供給されている。世界中の販売権も三社で分割されている。

スポーツドリンク

バイオスティール
品名: BIOSTEEL
価格: $1.50~
広告(選手): ルカ・ドンチッチ/アンドリュー・ウィギンス
広告(球団): 多数
HP: biosteel.com

2015年、ペプシコ社はNBAのメインスポンサー就任に伴ってNBAのスポーツドリンクを手放した。そのため、以降、公式ドリンクは球団毎の契約になっている。そして、カナダのバイオスティールが「複数球団のスポンサー」&「NBAスター選手の広告起用」で頭角を現してきた。同製品は「砂糖」「カロリー」「電解質」等の品質を売りにしている。そんな中、2023年、同社は大立回りによって破綻寸前に追い込まれた。

ウォーターメロンウォーター
品名: WTRMLN WTR
価格:
広告: ケビン・デュラント/CP3等
HP: wtrmlnwtr.com

ウォーターメロンウォーターはスイカベースの機能性飲料だ。同製品は廃棄処分のスイカの活用とケビン・デュラントとクリス・ポールの出資で知られている。一方、その後、製造元は2017年の誇大広告の集団代表訴訟と2019年のプラスチック混入の回収で評判を一気に落とした。現在、発売は中心になっている。

レディ
品名: READY
価格: $1.50~
広告: ヤニス・アデトクンボ
HP: teamready.com

レディはヤニス・アンテトクンボを広告に起用して虎視眈々とシェア拡大を狙っている。現在、販路は全米規模ではウォルマート位しかない。

バーコード
品名: BARCODE
価格: $2程度
広告: ビクター・ウェンベニヤーマ
HP: drinkbarcode.com

バーコードは2020年に元NBAトレーナーのムバラク・マリークとカイル・クーズマに起ち上げられた。その後、カーメロ・アンソニーがアドバイザーに就任した。現役/元NBA選手のデレク・フィッシャー、ジョーダン・クラークソン、ジェイショーン・テイト、アイザイア・ハーテンスタイン等も出資に加わった。そして、2023年、ビクター・ウェンベニヤーマが広告塔に決まった。

エナジードリンク

X2 Peformance
品名: X2 Peformance
広告: カワイ・レナード
HP: x2performance.com

カワイ・レナードは2020年にエックス・トゥー・パフォーマンス(X2 Performance)の株主とエンドーサーに就任した。

サプリメント

シックススター
品名: SIXSTAR
広告: ビクター・ウェンベニヤーマ
HP: sixstarpro.com
ラダー(Ladder)
品名: Ladder
広告: レブロン・ジェームス
HP: ladder.sport

ラダーはレブロン・ジェームスのサプリブランドだ。独自開発のきっかけは同選手が2014年NBAファイナル第1戦で猛烈な筋肉痙攣に襲われて試合終盤に出場できず、専属トレーナーとの話し合いで栄養に原因があるとの結論に至ったものの、良いサプリを見つけられなかったことだった。その後、製品は4年の歳月を費やされてようやく完成した。一方、毎オフの身体ケア費用は$1,500万以上とされている。そして、実際、パフォーマスは38歳を迎えても未だに現役トップ級だ。試す価値は十分にある。

エルメント(LMNT)
品名: LMNT
広告: ブラッドリー・ビール
HP: drinklmnt.com

エルメントはミネラルのサプリメントだ。ブラッドリー・ビールはエンドースメント契約以前からエルメントを愛用していた。

CBD

品名: ULEVA
広告: マーカス・スマート
HP: uleva.com

マーカス・スマートはCBDのエンドースメント契約を結んでいる。

非営利団体の広告

2017年、非営利組織デアリマックス(Dairy MAX)はチョコレートミルクの3つのメリットを「スリーポイントプレイ」と名付けて啓蒙活動を行っていた。その際、クレイ・トンプソンが広告に起用された。

日本発売品

ジュース/ソーダ類

コカコーラAmazon楽天市場
スプライトAmazon楽天市場
ドクターペッパーAmazon楽天市場
ミニッツメイドAmazon楽天市場
ペプシコーラAmazon楽天市場
マウンテンデューAmazon楽天市場
セブンアップ*Amazon楽天市場
*製造終了(2021)

2024年1月現在、全7種類が日本でも販売されている。セブンアップは2021年に一般流通品の製造を終了して飲食店提供のみになっている。一応、350ml缶のセットは売られている。

スポーツドリンク

海外産スポーツドリンクは日本市場に参入できていない。ゲータレードは2015年に日本から撤退した。現在、粉末は輸入業者等から流通している。価格も1L/200円程で高くはない。パワーエイドは炭酸飲料やゼリー版の試験導入に終わっている。同製品は2021年の東京五輪時に選手やスタッフに配布されていた。そのため、当時、未開封品がフリマサイトに売られていた。

エナジードリンク

レッドブルAmazon楽天市場
モンスターエナジーAmazon楽天市場

エナジードリンクも日本市場に参入できていない。

高アルカリ水

カークランドシグネチャー
ナチュラルスプリングウォーター
Amazon楽天市場
フィジーウォーターAmazon楽天市場

高アルカリ水ブームは日本では起こっていない。実際、日本のミネラルウォーター類のpH記載率は概ね半々程度だ。要するに、日本人はphを気にしていない。「アルカリイオンの水(キリン)」も2022年9月にひっそりと製造終了となった。一方、高アルカリ製品は星の数程存在している。無名ブランド品がpH8.0以上を謳わずにオンライン/オフライン上で売られている。

引用: 還元水素水(アルカリイオン水)って?(panasonic.jp)
@b_o_bros
@b_o_bros

アルカリイオン水は自宅生成可能だ。パナソニックが家庭用整水器の製造と販売を行っている。主な流れは「水道水を成水器に入れる→ボタン(pH調整可)を押す→「弱アルカリ性&弱酸性の水生成」となる。弱酸性水は洗顔に利用可能だ。つまり、成水器は水道水を「飲料用」と「洗顔用」水に変換してくれる。

サプリメント

アイハーブ(iHerb)
アイハーブ(iHerb)は米国の健康食品専門のECサイトだ。海外の人気サプリブランド品が安く&豊富に売られている。前フィットネスブーム時代、国内のサプリメントブランドは然程充実していなかった。両サイトは一般トレーニーは両サイトでサプリメントを購入していた。

@b_o_bros
@b_o_bros

マイプロテインは兎にも角にも月1~2度の大幅値下げで人気のサプリブランドだ。品揃えもかなり豊富にある。セールは日本では「ぞろ目(1月1日や10月10日等)」と「イベントセール(ブラックフライデーやクリスマス等)に行われる。割引率は6割以上だ。開催期間は毎回前後1~2日は続く。例えば、クリスマスセールは12月23~26日程度だ。送料も数千円以上で無料になる。

まとめ

関連記事

参考

基礎知識
身体と水分(otsuka.com)
電解質(イオン)とは(otsuka.com)
筋肉がつる原因と予防(megumiika.com)
水の酸性とアルカリ性を知れば、効果的に水を利用できる(evian.co.jp)

ゲータレード
Erving, Jordan Hoop It Up For Youth Program(Charlotte Observer)
Magic Johnson buys into D.C.-area Pepsi bottling operation(upi.com)
How Snapple Got Its Juice Back(hbr.org)
The surprising backstory of AriZona Iced Tea’s name(wsvn.com)
The story behind Michael Jordan leaving Coke for Gatorade & the “Be Like Mike” campaign(ballislife.com)
Be Like Mike: Gatorade remakes classic Michael Jordan ad with Zion Williamson, Jayson Tatum, Elena Delle Donne(cbssports.com)
Coca-Cola announces deal with NBA(upi.com)
Coca-Cola Company and NBA expand global marketing partnership(pr.nba.com)
The Reason Why Sprite No Longer Has The Slogan Obey Your Thirst(mashed.com)
Sprite, fresh cuts, Ice Trae and community: How Hawks forged path toward being ‘leader of cool in the NBA’(theathletic.com)
Pepsi Center will keep its name for at least the next year(9news.com)

機能性飲料発展
Red Bull North America(jobs.redbull.com)
Red Bull Steals Rondo(cnbc.com)
Rajon Rondo hosts tourney at Alcatraz(espn.com)
Rodney Sacks(forbes.com)※モンスターエナジー
The Difference Between Sparkling, Flavored and Enhanced Water(syfobeverages.com)
THE UNKNOWN HISTORY OF VITAMINWATER(historyoasis.com)
“Smartwater”, official beverage partner of 2022 Chess Olympiad(fide.com)
Voss Water and Retail Expansion: Implications for a Luxury Brand
How Bottled Water Became America’s Most Popular Beverage(seriousseats.com)
2019 State of the Beverage Industry: Bottled water remains No. 1(bevindustry.com)
OUR STORY(fijiwater.com)
Pumped Up: Muscle Milk(bevnet.com)

総合飲料会社時代
A History of Kobe Bryant’s Endorsement Deals(thebalanceeveryday.com)
Coca Cola Switches Drinks On Lebron, Adds Adrian Peterson(cnbc.com)
Kobe’s Marketing Mojo Returns(cnbc.com)
What Coca-Cola Learned From Kobe Bryant(forbes.com)
Coke to change Vitaminwater labels to settle U.S. consumer lawsuit(reuters.com)
Powerade Hits Brand Record Market Share(cnbc.com)
Innovative Real Milk-Based Sports Recovery Drink is The Official Protein Drink of the Sochi 2014 Olympic Winter Games(businesswire.com)

ゲータレードのライバル登場
Sports drink wars: Bodyarmor plans to dethrone Gatorade by 2025(cnbc.com)
Kobe Bryant’s wife Vanessa inherited BodyArmor stake, company founder says(foxbuisiness.com)
Kobe Bryant Wants to Sell You a Sports Drink(bloomberg.com)
Kobe Bryant, MLS players unveil league’s new partnership with BODYARMOR(mlssoccer.com)
The Bottled Water Obsession Taking over NBA Locker Rooms(thebreacherreport.com)
Michael Jordan and LeBron James invest in tequila while Shaquille O’Neal owns 7,000,000 shares in the water industry(thesportsrush.com)
OXIGEN (Beverages) Valuation & Funding(pitchbook.com)
Judge Enforces Ad Agency’s Nearly $90,000 Settlement With Beverage Firm(mynewsla.com)

2010年代後半
PepsiCo partners with NBA, has deals with four major sports leagues(espn.com)
Pepsi’s NBA Partnership Makes It The Beverage King Of Sports(forbes.com)
NBA, PepsiCo Renew Marketing Partnership As Brand Reveals Anthony Davis Commercial, Jayson Tatum Chip Flavor(forbes.com)
Pepsi takes over as NBA sponsor in new deal(sportsbusinessjournal.com)
Monster Energy Named Official Energy Drink Partner of the New York Rangers and Madison Square Garden(finance.yahoo.com)
Powerade pulls Ja Morant ad in wake of gun incident(nba.nbcsports.com)
LeBron James talks about his new Pepsi deal as he unveils first campaign with Mtn Dew Rise(cnbc.com)
STARRY™ Suits Up as the New Official Soft Drink of the NBA, WNBA and NBA G League(prnewswire.com)
Limited Edition Warriors Muscle Milk Bottles Available Now(nba.com)

サプリ
BioSteel to Become the Official Sports Drink of the Dallas Mavericks(prnewswire.com)
Health tips from an NBA star: Chris Paul tells fans to stop drinking soda ‘even though the commercials are in your face’ – as he waxes lyrical about Pilates, yoga and going gluten-free after moving to LA(dailymail.co.uk)
Lawsuit: WTRMLN WTR Maker Lies About Product Ingredients, Freshness(classaction.org)
World Waters Issues Voluntary Recall of Select WTRMLN WTR Original 12 Packs Due To The Possible Presence of Soft Plastic Pieces. Company Urges Consumers to Check Packages Prior to Consumption(fda.gov)
BASKETBALL PHENOM WEMBANYAMA INVESTS AND BECOMES NEW FACE OF BARCODE(prnewswire.com)
Los Angeles Clippers star Kawhi Leonard joins energy drink company X2 Performance in an equity deal(cnbc.com)
PepsiCo to Launch Premium Water Brand LIFEWTR(bevnet.com)
LIFEWTR: ‘We are hitting home with millennials and culturally curious individuals’(beveregedaily.com)
LeBron James, Other Celebrities Team Up to Start Wellness Brand ‘Ladder’(wsj.com)
LeBron James, Arnold Schwarzenegger’s sports nutrition company sells to fitness platform Openfit(cnbc.com)
The $1.5 Million Expended By LeBron James Every Offseason Is Money Well Spent(forbes.com)
Basketball Superstar Klay Thompson Shoots To Win In New ‘Built With Chocolate Milk’™ Campaign(prnewswire.com)

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