うい。
「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。
今回はワシントンD.C.について紹介する。
ワシントンD.C.(首都)
総評: 初心者向け
ワシントンD.C.は初心者にもオススメだ。
基本情報
首都ワシントンD.C.はアメリカ東海岸にある。周囲はバージニア州とメリーランド州に囲まれている。標準時間は東部標準時、日本との時差は-14時間だ。
快適度(衣食住+足+気候): ★★★★
規模 | 公共交通機関 | 気候 (11~3月) |
観光都市 | 地下鉄 ローカルバス | 最高気温: 15℃ 最低気温: -2℃ (詳細) |
ワシントンD.C.はかなり栄えているの難なくサバイブできる。公共交通機関は地下鉄が市内を巡っているので非常に便利だ。が、ダレス空港からダウンタウンまでのアクセスが悪い。ローカルバスと地下鉄を乗り継がなければならない。気候は晴れていればそこまで寒くは無い。
アクセス: ★★★★
飛行機 | 空港 | 長距離バス 鉄道 |
直行便有り | Washington Dulles International Airport Reagan National Airport | Greyhound Megabus Peter Pan Bus Line |
ワシントンD.C.はアクセスが非常に便利だ。まず、ワシントンD.C.には2つ主要の空港があり、ワシントン・ダレス国際空港と日本とは直行便が通っている。一方、ワシントンD.C.へはニューヨークやフィラデルフィアから長距離バスや鉄道で行くこともできる。
観光: ★★★★★
ワシントンD.C.は全米屈指の観光地だ。スミソニアン博物館、メモリアルパーク、ホワイトハウスなどがある。
ワシントンD.C.のバスケットボール
NBA
ワシントンD.C.には何を隠そう八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズと傘下のGリーグチームのキャピタルシティー・ゴーゴーがある。

NCAA D1
ワシントンD.C.にはジョージタウン大学とメリーランド大学がある。ジョージタウン大学はパトリック・ユーイングとアレン・アイバーソンを輩出した名門だ。一方のメリーランド大学も勝るとも劣らない強豪である。加えて、渡邉雄太選手が通っていたジョージワシントン大学やマクーア・メイカーがコミットした歴史的黒人大学(HBCU)のハワード大学等合計4校がキャンパスを構えている。



高校(プレップ)
名称: DeMatha Catholic High School
住所: 4313 Madison St, Hyattsville, MD 20781
ワシントンD.C.郊外にはマーケル・フルツやグラント三兄弟の母校デマーサ・カトリック高校がある。最寄り駅は地下鉄Green/Yellow線のPrince George’s Plaza駅だ。ダウンタウンのShaw-Howard駅から1時間程で行ける。
Pro-Amリーグ
NIKE PRO CITY D.C.(Kenner League)
名称: NIKE PRO CITY D.C.
会場: McDonough Gymnasium
住所: 37th Street Northwest, Washington, DC 20007
HP: http://www.kennerleague.com/
Twitter: https://twitter.com/KennerLeague
NIKE PRO CITY D.C.(元Kenner League)はワシントンD.C.を代表するサマーリーグの1つだ。ジョン・トンプソン時代からジョージタウン大学のメンバーが夏に参加している。
Goodman League
名称: Goodman League
住所: 1230 Sumner Rd SE, Washington, DC 20020
HP: http://www.thegoodmanleaguelive.com/
グッドマンリーグは1977年に始まった東海岸の老舗サマーリーグの1つだ。2010年代前半頃まではケビン・デュラントやジョン・ウォール等ワシントンD.C.に所縁のある選手達が参加し、かつてはAND ONE MIXTAPEのチームもここを訪れてグッドマンリーグ代表と対戦したが、最近はNBA選手の参加は聞かず、少し地味な存在になってしまっている。ワシントンD.C.からは地下鉄で行ける。最寄り駅は地下鉄アナコスティア(Anacostia)駅だ。
プロアマリーグ(Pro-Am League)は夏(オフシーズン)にプロとアマチュア(元プロ、大学生、高校生等)が各自でチームを組んで参加するリーグ戦だ。サマーリーグと呼ばれることもある。リーグは全米各地に存在する。最も有名なのはロサンゼルスのDrew Leagueだ。どこのリーグも夏休み(5月下旬~8月上旬)の数週間に10チーム前後でリーグ戦とプレーオフトーナメントを行っている。NBA選手は1試合だけのゲスト参加もあればオールサマーで出場している場合もある。観戦は基本的にどこも無料だ。
ワシントンD.C.出身の選手
PG County is home to Kevin Durant, Markelle Fultz, Michael Beaseley, Quinn Cook, and more of the game’s elite hoopers. #BasketballCounty: In the Water premieres May 15 on @shosports. pic.twitter.com/sReggfgs0A
— SLAM (@SLAMonline) May 8, 2020
ワシントンD.C.はケビン・デュラントとマイケル・ビーズリー等数多くのNBAプレーヤーが育ったことで有名だ。ちなみに、彼らが育った場所は観光で行くような場所では無い。
聖地
Washington Coliseum(Uline Arena)
名称: Uline Arena
住所: 1140 3rd St NE, Washington, DC 20002
HP: https://douglasdevelopment.com/properties/uline-arena/
Washington Coliseum(元Uline Arena)は一般的にはビートルズがアメリカで初めてコンサートを行った場所として知られているが、同施設はバスケットボールの試合会場としても利用された。
最初はNBAの前身のBAA(Basketball Association of America)とNBA黎明期に活動していたWashington Capitolsがホームアリーナとして利用していた。 当時、同球団を率いていたのは後にボストン・セルティックスで8連覇を達成することになるレッド・アワーバックである。その後、1969-70シーズンだけではあるが、ABAのWashington Capsも同施設でホームゲームを行っていた。
現在、建物の内側はリノベーションされて色々なテナントが入っている。
買い物
チームストア
名称: Team Store
住所: 601 F St NW, Washington, DC 20004
営業日: おそらくゲームデイのみ
営業時間: 月~土(11:00~17:00)日(試合開始2時間前~終了)
HP: https://capitalonearena.viewlift.com/articles/team-store
ワシントン・ウィザーズのホームアリーナのキャピタルワン・アリーナにはウィザーズのチームストアがある。ウィザーズのグッズは基本的にはここで購入すれば良い。ちなみに、ウィザーズ以外にもNFLキャピタルズや他にワシントンD.C.を拠点に活動しているチームのグッズも置いてある。
NBAの各アリーナにはメインのチームストアに加えてサブストアと出店がある。重要なのはそこらはメインのチームストアとは微妙に品揃えが異なる点だ。例えば、過去に在籍していた選手のジャージーやアディダス時代のTシャツなどがセールになって置いてある。だから、もし興味があって時間が許すのであれば、早めに入場してメインのストア以外も行ってみると良い。思わぬ出会いがあるかもしれない。
ペンタゴン・シティー・モール
名称: Fashion Centre at Pentagon City
住所: 1100 S Hayes St, Arlington, VA 22202
HP: https://www.simon.com/mall/fashion-centre-at-pentagon-city
しかし、仮にチームストアが閉まっていてもウィザーズグッズはペンタゴン・シティー・モールで購入できる。このモール内にはHouse of Hoops付きのFoot LockerとChamps Sportsがあるからだ。チームストアと微妙にラインナップが異なるので、チームストアに無かった物がここで買える可能性もある。
ブックストア(カレッジストア)
カレッジグッズの購入は各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。
ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。
ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。
まとめ(現地観戦プラン案)
スタンダード(NBAオンリー)型
NBAオンリーの現地観戦の場合、陸路で行けるフィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンを周るのがオススメだ。が、イースタンカンファレンスのトロント、デトロイト、シカゴ、シャーロット、アトランタ等は飛行機で片道3~4時間程で行けるので、これらも検討される。
オタク(カテゴリー不問)型
オタク型の場合、スタンダード型と同様にボスウォッシュエリアを周るのも良いが、バージニア州に南下するのも検討される。
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ボスウォッシュエリア

ボスウォッシュエリア(北東部)
ボスウォッシュエリアは「ボストン~ワシントンD.C.」間の東海岸のメガロポリスのエリアだ。北にニューイングランドエリア、南にアトランティックエリア、西に五大湖エリアがある。
ボストン(マサチューセッツ州)
ボストンはアメリカ最古の都市だ。名門ボストン・セルティックスがある。同時にボストンは東海岸随一の学生街だ。ACC所属のボストン・カレッジ、実はバスケも強いハーバード大学、小川春太選手が通うマサチューセッツ工科大学(NCAA D3)等がキャンパスを構えている。
プロビデンス(ロードアイランド州)
プロビデンスはボストンの隣町だ。強豪プロビデンス大学と実力校ロードアイランド大学に加え、アイビー・リーグのブラウン大学、台湾人プレーヤーのBenson Linがプレーしているブライアント大学の計4校のNCAA D1大学がキャンパスを構えている。
バスケットボール殿堂(マサチューセッツ州)
マサチューセッツ州スプリングフィールドはバスケットボールが誕生した町だ。バスケットボール殿堂とスプリングフィールドカレッジがある。
コネチカット大学(コネチカット州)
名門コネチカット大学はボストンとニューヨークの間にある。
ニューヨーク(ニューヨーク州)
ニューヨークはバスケットボールのメッカだ。NBAはニックスとネッツ、NCAAはSt.ジョーンズ大学、シートン・ホール大学、その他ミッドメジャー11校がある。さらには大学や高校のイベントが年中開催されている。ラッカーパークやダイクマン等のストリートボールの聖地も多い。
トレントン(ペンシルベニアニュージャージー州)
トレントンは世界で初めてプロバスケットボールの試合が行われた町だ。1896年、興行団体のトレントンズはメイソニック・テンプル・ホールで試合を開催して試合後に売り上げを選手に還元した。
フィラデルフィア(ペンシルベニア州)
フィラデルフィアはチェンバレンとコービーを育てたタフな街だ。シクサーズと2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇したビラノバ大学がある。NYCとワシントンD.C.の間にあるためアクセスが良い。
ボルチモア(メリーランド州)
メリーランド州ボルチモアは首都ワシントンD.C.の隣にある学生街だ。2018年にNCAAトーナメント史上最大のアップセットをかましたUMBC等計5校のミッドメジャー校がキャンパスを構えている。コロナ関連のニュースでお馴染みのジョンズ・ホップキンス大学(NCAA D3)も実はボルチモアにある。
ワシントンD.C.
首都ワシントンD.C.は実はバスケが盛んなエリアだ。八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズはもちろん、ユーイングがHCを務めるジョージタウン大学、強豪メリーランド大学、渡邉雄太選手の母校ジョージ・ワシントン大学があり、夏には複数のPro-Amリーグが開催されている。
現地観戦観の記事
参考
Washington, D.C.における平均的な気候(jp.wetherspark.com)