【先行公開】仕組みを理解して賢く使う: チケットサイト編

うい。


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そして、「現地観戦術」は「仕組みを理解して賢く使う」をコンセプトに現地観戦関連の解説&紹介を行っているカテゴリーである。

と言うことで、今回はチケットサイトについてだ。

概要: チケット購入戦略

チケット購入の目標は「自分の願望に合致」&「妥当な値段(相場と同程度/予算内)」のチケット獲得だ。


まず、NBAのレギュラーシーズン(コロナ前)のチケットの相場は「300レベル前列(=ちょうどモニター越しで試合を観る感じの座席)」と「100レベルのゴール裏の中列」が$100程度となっている。無論、チケットの価格は、両エリアからコートに遠ければ遠い程、安くなり、逆に近づけば近づく程、高くなる。これを基準にチケットが適正価格かを見極める。


一方、チケット価格はダイナミックプライシングと呼ばれる需要に応じて価格が常に変動する仕組みとなっている。ざっくり言えば、試合の人気が高ければ高い程、チケット価格は上昇し、人気が低ければ低い程、チケットの価格は下がるということなのだが、人気以外にもソロチケットや試合開始直前といった買い手が現れなさそうなチケットは格安で出回り、選手と触れ合える可能性が高いトンネル(関係者出入口)付近のチケットは高い傾向にあり、シート自体の需要も含まれている。


そして、こういった事情を理解した上で自分が満足できそうなチケットを購入するのがチケットの購入戦略だ。

チケットの基礎知識

新品とリセールチケット

近年、各球団はチケットサイトと手を組んでチケット市場をコントロールしている。


言うまでも無いが、一般的に市場には新品チケットとリセールチケットの二種類が出回っている。新品チケットは各球団から直売されているチケットである。一方、リセールチケットはブローカー(転売屋)、シーズンチケットホルダー、一般のチケット保有者から売りに出されている転売チケットだ。


そして、新品チケットが出回っている市場はプライマリーマーケットと呼ばれ、一方でリセールチケット市場はセカンダリーマーケットと呼ばれている。


日本の場合、プライマリーマーケットとセカンダリーマーケットが分離している。具体的に言えば、コンサートのチケットの場合、新品のチケットはチケットぴあや公式サイトから購入し、一度買ったチケットを売る、あるいは誰かが一度購入したチケットを購入する場合はメルカリやヤフオクを利用しなければならない。つまり、新品と中古チケットの場合でプラットフォーム、相場、購入者層が異なる。


しかし、アメリカの場合、新品もリセールチケットも同じプラットフォームで売買されている。各球団はチケットサイト(Ticketmaster、StubHub、AXS、SeatGeek等)と提携し、新品チケット、ブローカーの転売チケット、シーズンチケット所有者のバラ売りチケット、急遽行けなくなった人の中古チケットが全て同じ画面上で売られるようにしている。


そして、各球団はチケットの値段の主導権を握っている。例えば、コートサイドのチケットが$1,000で転売されている場合、球団側はそこに近い席を$600に調整し、転売屋の不当な価格の吊り上げを防いでいる。つまり、新品もリセールも極めて妥当な値段で取引されている

チケットの値段: ダイナミックプライシング+諸費用

ダイナミックプライシング

チケットの値段にはダイナミックプライシングが採用されている。ダイナミックプライシングとは需要に応じて都度値段が変更される仕組みのことだ。

諸費用(手数料や送料)

もしチケットサイトでチケットを購入した場合、取引手数料や送料が上乗せされる。しかも、取引手数料はチケットサイトにも依るが、チケットの価格の30%程度に及ぶ場合もあるので、結構馬鹿にならない。一方、送料はオンラインチケットでも発生する。

購入方法

チケットサイト

主なチケットサイト

  • Ticketmaster: 最大手&NBAの多くの球団と提携
  • StubHub: シクサーズと提携&日本語サイト有
  • AXS: ウルブスとクリッパーズと提携
  • Seat Geek: ペリカンズとキャブスと提携
  • VIVIDSEATS: クリッパーズとESPNと提携

※クリッパーズは2社と提携中

最も一般的なのはチケットサイトで購入する方法だ。先述した通り、各球団はいずれかのチケットサイトと提携しているため、各球団の公式サイトや公式アプリからチケットを購入する場合でも結局は提携するチケットサイトに飛ぶことになる。主要サイトは上記の通りだが、安さと使いやすさの点からまず最初にチェックするのはTicketmasterだ。ちなみに、チケットマスターは日本語のサイトがないが、ワシントン・ウィザーズのチケットだけは日本語で書かれている。

【先行公開】仕組みを理解して賢く使う: チケットサイト編
チケットマスター、スタブハブ、AXS、シートギーク、ビビッドシーツ等を解説&紹介!!

上記の有名所以外にもチケットサイトは無数に存在するが、実はそのほとんどがブローカー(転売屋)が運営しているサイトだ。ブローカーが自ら大量に買い付けたチケットを相場よりも若干高い値段と手数料を上乗せして売っている。ちなみに、スタブハブやシートギークは今でこそNBA直販のチケットも取り扱っているが、元々はこういったブローカーのサイトだった。

チケット売り場(アリーナ)

アリーナのチケット売り場で直接購入するという方法もある。アリーナで直接購入すると手数料と送料が掛からない or 低いので、その分だけチケットを安く購入できる。

旅行代理店

加えて、チケットの購入を旅行代理店に依頼するという手もある。但し、基本的には割高なのでオススメはしない。唯一利用する機会があるとすれば、どうしても手に入れられないチケットがある場合だ。

ECサイト

実はECサイト(ebayCraigslist)でもリセールチケットの購入が可能だ。ECサイトの場合、買い手は売り手に交渉することができるため、相場よりも安い値段でチケットを購入することができる可能性があるが、一方で偽物や詐欺に遭遇するリスクもあるので、上級者向けである。

座席: 全席指定

NBAのレギュラーシーズンとプレーオフのチケットは基本的には全席指定だ。NBAサマーリーグは一部の指定席と自由席となっている。

アメリカの転売防止策

アメリカの転売防止策
  • 政府
    BOTS法: ソフトウェアを用いたチケットの大量購入禁止

  • ブローカー業や転売行為の制限
  • リーグや球団
    Ticketmasterは「大量購入&売買」のような転売の疑いがある場合、その購入者のIPアドレスを特定して購入を阻止
    チケット自体が転売不可能

現在、政府、州、リーグ、球団と各階層で転売防止策が講じられている。その結果、NBAのレギュラーシーズンのゲームのほとんどは極めて妥当な値段で市場に出回っている。

チケット媒体: 入場方法

Eチケット(スマホ表示型)

最も主流なのがスマホにバーコードで表示されるチケットだ。特に最近では各チケットサイトや各球団のアプリからチケットを表示するタイプが増加している。

Eチケット(プリントアウト型)

次に多いのが自宅でプリントアウトするタイプのEチケットだ。このタイプのチケットは購入後にチケットサイトのマイページにログインするか、あるいは送られてきたEメールからチケットをダウンロードしてプリントアウトする必要がある。但し、現在は自宅にパソコンが無い(=プリンターも無い)人も多いため2010年代後半からは廃れてきている。

紙チケット

そして、紙チケットも引き続き存在はしている。例えば、アリーナのチケット売り場で購入した場合は紙チケットだ。チケットサイトでも未だに紙チケットも取り扱っているが、紙チケットを日本に発送してくれるチケットホルダーは見かけたことがない。

2020年8月、FLASH SEATSはAXS社に取り込まれてサービスを終了した。FLASH SEATSはチケット購入時に使用したクレジットカードがチケット代わりになる仕組みだったのだが、使い勝手がかなり悪かった。

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