NBAとスポーツベッティング

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※全て参考文献付き

B.I.B.T.(Bro Institute of Ball&Trip)は「より多くの人々に本場アメリカのバスケ(現地観戦、ピックアップゲーム、留学&etc)の楽しさを体験してもらう」を目標に北米のバスケ界隈の解説&紹介を行っているサイトだ。主なコンテンツは上記の通りである。そして、今回の記事はアメリカのバスケ界隈のニュース解説になっている。もし同記事が何かしらの役に立てば幸いだ。

基本情報

スポーツベッティング

主な賭け方
  • マネーライン: 勝敗の予想
  • スプレッドベッティング: 得点差の予想
  • オーバー/アンダー: 数の上 or 下の予想

スポーツベッティングはスポーツの結果を予想するギャンブルだ。主な賭け方には「マネーライン」「スプレッドベット」「オーバー/アンダー」がある。

ファンタジースポーツは、エントリーフィーを勝者に与える特性からギャンブルの1種としてカウントされるが、スポーツベッティングには分類されていない。

スポーツベッティング解禁~現在の流れ

  • スポーツベッティング禁止法の撤廃
  • 一部の州がスポーツベッティングを合法化
  • スポーツベッティングサイトの乱立
  • 賭場の新設

スポーツベッティングの解禁(2018年)

2018年、スポーツベッティングを禁止する連邦法が撤廃された。1992年、連邦法プロフェッショナル・アンド・アマチュア・スポーツ・プロテクション・アクト(PASPA)が成立し、スポーツベッティングはネバダ州、オレゴン州、デラウェア州、モンタナ州等の一部の例外を除いてアメリカ全土で禁止されることとなったのだが、2018年に最高裁判所がニュージャージー州等の「PASPAは連邦政府が各州をコントロールしている点において違憲だ」との訴えを認めたため、スポーツベッティングは各州の判断に委ねられることとなった。

2021年、カナダ全土でもスポーツベッティングが解禁された。

各州の許容範囲の差異

特筆すべきは各州でスポーツベッティングの許容範囲が異なる点だ。主には「オンライン/オフライン」と「賭けの対象」に差異がある。まず、賭場は「オフラインとオンラインの両方可」「州公認の賭場(カジノ/スポーツブック)だけ可」「モバイルのみ可」と各州で違いがある。次に、賭けの対象は、州内の大学、ユーススポーツ、マイナーリーグの賭けを禁じる等、州によって制限が設けられている。

スポーツベッティング以外のギャンブルは合法の州もある。例えば、ケンタッキー州はスポーツベッティングは未だに禁止だが、名物の競馬は合法だ。

スポーツベッティングサイトの乱立

主なスポーツベッティングサイト
  • ファンタジースポーツ組: FanDuel/DraftKings
  • カジノリゾート組: MGM/Caesars/Rivers/Wynn
  • メディア組: NBC/FOX
  • 海外組: Bet365

そして、各州での法整備の完了後、多くの企業がスポーツベッティングのブックメイカー(別称ブッキー)に名乗りを上げた。主に「ファンタジースポーツ組」「カジノ組」「メディア組」「海外組」からの参入が目立っている。

スポーツブック/ラウンジの新設

さらに、スポーツブック(スポーツベッティング専用賭場)やラウンジをアリーナやスタジアムに併設する動きが増加している。

スポーツベッティングの将来

スポーツベッティング市場規模は2028年までに$1793億(約20兆円)にまで成長するとされている。2015年前後のアメリカのギャンブル市場規模は$2610億だった。

現在のスポーツ賭博の法整備状況

合法州

両方(オフライン&オンライン可)

オフライン&オンライン
  • 北東部
    ロードアイランド州/ニュージャージー州/ペンシルベニア州/ワシントンD.C.
  • 五大湖付近
    ミシガン州/イリノイ州/インディアナ州
  • 南部
    バージニア州/ウェストバージニア州/アーカンソー州
  • 中西部&山岳部
    アイオワ州/コロラド州
  • 西海岸
    オレゴン州/ネバダ州
  • カナダ(全土)

現在、合計13州+ワシントンD.C.+カナダ全土(トロントやバンクーバー等)はオフラインとオンラインのスポーツベッティングを合法化している。

オフラインのみ可

オフラインのみ合法の州
  • ニューヨーク州
  • デラウェア州
  • ノースカロライナ州
  • モンタナ州
  • ニューメキシコ州

一方、ニューヨーク州、デラウェア州、ノースカロライナ州、モンタナ州、ニューメキシコ州はオフラインのスポーツベッティングのみを解禁した。オフラインの場合、州内のあらゆる場所で賭場を開帳して良い訳では無い。あくまでもカジノやスポーツブックのような州に認可された賭場でのみスポーツベッティングが許可されているだけだ。そして、オフラインの合法化は往々にしてカジノ事業での経済の活性化が目的とされている。つまり、政治家や州民はスポーツベッティングの合法化に積極的ではないが、地元の経済の活性化のためにはやむを得ず、結果的にカジノやスポーツブックだけでの妥協案で手を打ったのだろう。

オンラインのみ可

オンラインのみ合法の州
  • ニューハンプシャー州
  • テネシー州
  • ミシシッピ州

一方、ニューハンプシャー州、テネシー州、ミシシッピ州はオンラインのみスポーツベッティングが許可されている。

法案通過済み(合法化待ち)

加えて、いくつかの州は既にギャンブル合法化の法案を既に通過させている。

違法(法案通過無し)

一方、全体の42%の21州は未だにスポーツベッティング合法化の法案すら通過していない。多くの州は州議会に法案こそ提出されてはいるが、ユタ州、ウィスコンシン州、アイダホ州、アラスカ州、ハワイ州においては法案の提出すらも未だになされていない状況だ。特にユタ州とハワイ州においては州の憲法でギャンブルを禁じているため近い将来の解禁の可能性は非常に低い。

スポーツベッティングサイト

各サイトは日本からのアクセス or アカウント作成不可

ファンタジースポーツ組

ファンデュエル(FanDuel)

基本情報

名称: FanDuel
大元: フラッター・エンターテインメント社
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
NBA: 多数
メディアパートナー: 無し
HP:

ファンデュエルはファンタジースポーツからの参入組だ。ファンデュエルは2009年にファンタジースポーツの運営会社として始まったが、2018年にアイルランド企業の現フラッター・エンターテインメント社に買収された後、現在はファンデュエル・グループとしてフラッター・エンターテインメント社のアメリカ進出の主力となっている。

ドラフトキングス(DraftKings)

基本情報

名称: DraftKings
運営: DraftKings
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
NBA: 多数
メディアパートナー: 無し
HP:

ドラフトキングスもファンデュエルのライバルだ。ドラフトキングスは2012年に野球のファンタジースポーツの運営から始まったが、翌2013年にはMLBからの出資を受けて一気にファンタジースポーツの充実に成功し、2014年にはファンタジースポーツ市場第3位のドラフトストリート(DraftStreet)を買収し、3位以下を一気に引き離した。

2016年、ファンデュエルとドラフトキングスは合併を模索したが、両社のデイリーファンタジースポーツユーザーが市場の9割を超えることから独占禁止法に抵触する恐れがあり、2017年に話は白紙に戻った。

カジノリゾート組

ベットMGM(BetMGM)

基本情報

名称: BetMGM
運営: MGMリゾーツ・インターナショナル
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
提携: NBA/WNBA/アメリカ代表
メディアパートナー: The Athletic
HP: https://www.betmgminc.com/

ベットMGMは最もNBAに近しい存在だ。2018年、運営会社のMGMリゾーツ・インターナショナル社はNBAとWNBAの公式ゲーミングパートナー契約を結んだ。ベットMGMはNBAのロゴやハイライト動画を利用することができる。一方、2021年5月、NBAはMGMのデータを利用してスポーツベッティングコンテンツのNBA Betをスタートさせた。加えて、MGMは2021年にバスケットボールアメリカ代表ともパートナーシップ契約を締結させた。メディアパートナーにジ・アスレティック(The Athletic)を迎えたのも面白い。今後、MGMはバスケットボールファンから切り崩しにかかる。

シーザース(Caesars)

基本情報

名称: Caesars
運営: Caesars Entertainment, Inc.
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
NBA: ワシントン・ウィザーズ
メディアパートナー: ESPN
アリーナ/スタジアム: シザース・スーパードーム(NFLニューオーリンズ・セインツ)
HP: https://www.caesars.com/

シザースは最もスポーツベッティングに積極的なカジノだ。2020年9月、シザースはESPNとの提携を締結させた。現在、ESPNのスポーツベッティングコンテンツはシザース所有のザ・リンク・ホテル+エクスペリエンス(The LINQ+Experience)のスタジオからシザースのデータを基に制作されている。そして、2021年7月、同社はイギリスの大手ブックメーカーのウィリアム・ヒル・リミテッド社(William Hill limited)を傘下に収めた。今後、シザースはESPNの発信力とウィリアム・ヒルの運営ノウハウを武器にスポーツベッティング戦国時代の天下を狙う。

ベットリバース(BetRivers)

基本情報

名称: BetRivers
運営: リバース・カジノ/RSI社
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
NBA: デトロイト・ピストンズ
NHL: ピッツバーグ・ペンギンズ
HP:

ベットリバースはペンシルベニア州ピッツバーグのリバース・カジノのスポーツブックだ。リバース・カジノは、自身のカジノ内でスポーツベッティングを試験導入した後、2019年にラッシュ・ストリート・インタラクティブ社の手を借りてベットリバースを立ち上げ、2021年にデトロイト・ピストンズの公式スポーツブックにもなった。そして、直近では地元のNHLピッツバーグ・ペンギンズのPPG・ペインツ・アリーナにスポーツブック仕様のラウンジが完成している。

ウィンベット(WynnBet)

基本情報

名称: WynnBet
運営: Wynn Resorts
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
提携: デトロイト・ピストンズ/メンフィス・グリズリーズ
メディア: Blue Wire
HP: https://www.wynnbet.com/

ウィンベットは有名ホテル&カジノのウィン・リゾーツのサイトだ。2020年11月、ウィンベットはかなり出遅れてのスタートを切ったが、約半年足らずの内にNASCAR(F1レース)、NBAデトロイト・ピストンズ、NBAメンフィス・グリズリーズとパートナーシップ契約を締結させた。そして、注目はブルーワイヤー(Blue Wire)の大抜擢だ。ブルーワイヤーは2018年創業ながら独特なコンテンツで既に5000万以上のアプリのダウンロードを達成したポッドキャストである。今後、両社はオリジナルコンテンツの制作を予定している。

メディア組

ポインツベット(NBCスポーツ)

基本情報

名称: PointsBet
運営:
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
提携: デンバー・ナゲッツ
メディアパートナー: NBC
HP:

ポインツベットはオーストラリア発のサイトだ。ポイントベッツは創業の翌年にアメリカ進出を果たした。そして、2020年、NBCスポーツ・グループに見出された。

フォックスベット(FOX BET)

基本情報

名称: FOX BET
運営:
年齢制限: 21歳以上
認可州: 多数
提携:
メディア: FOXスポーツ
HP:

フォックスベットはFOXスポーツのサイトだ。2019年、FOXスポーツはザ・スター・グループの手を借りてフォックスベットを起ち上げた。ザ・スターズ・グループ(The Stars Group)はファンデュエルと同じフラッター・エンターテインメント社の子会社である。つまり、ファンデュエルとフォックスベットは親戚だ。

その他

ベット365(Bet365)

ベット365はイギリス発の世界で最も有名なギャンブルサイトの1つだ。今のところ、スポーツベッティングの解禁に伴ってニュージャージー州にアメリカ支店が設立されたこと以外は大きな動きはないが、豊富な資金とノウハウから、その気になれば北米市場を一気に獲得してしまう可能性は大いにある。

ファナティクス

ファナティクスもスポーツベッティングへの参入を表明している。ファナティクス社はNBAの小売りを担当する企業だ。ファンデュエルの元CEOのマット・キング(Matt King)が指揮を執る。

NBAは各チームがスポーツベッティングの関連企業のジャージーパッチを付けることを許可していない。

NBAとスポーツベッティング

ワシントン・ウィザーズ(ワシントンD.C.)

2021年、キャピタル・ワン・アリーナは全米で初めてアリーナにスポーツブックをオープンした。キャピタル・ワン・アリーナはNBAワシントン・ウィザーズとNHLワシントン・キャピタルズのホームアリーナだ。ファンは店内のルールに従ってライブでスポーツベッティングを楽しむことができる。

デトロイト・ピストンズ(ミシガン州)

デトロイト・ピストンズはNBAで最もスポーツベッティングに積極的なチームだ。現在、ファンデュエル、ドラフトキングス、リバースベット、そしてウィンベットが公式スポーツブックに名を連ねている。加えて、同球団は地元のモーターシティ・カジノ・ホテル(MotorCity Casino Hotel)ともパートナーシップ契約を結んだ。

メンフィス・グリズリーズ(テネシー州)

メンフィス・グリズリーズは

デンバー・ナゲッツ(コロラド州)

デンバー・ナゲッツは2020年8月にポイントベッツとパートナーシップ契約を締結させるだけに留まっている。一方、NFLデンバー・ブロンコスはベットフレッド(Betfred)、ファンデュエル、ベットMGMの三社とパートナーシップを結んで積極的な動きを見せている。ベットMGMはスポーツベッティングラウンジをマイル・ハイ・スタジアム内に設置する予定だ。

フェニックス・サンズ(アリゾナ州)

フェニックス・サンズはアリゾナ州の合法化に向けて着々とギャンブル企業との提携を結んでいる。現在、アリゾナ州は州内のネイティブアメリカンの居住区内でしかスポーツベッティングとファンタジースポーツを認められていないのだが、既にフットポイント・アリーナにはファンデュエルのラウンジが登場し、さらには部族所有のギラ・リバー・ホテルス&カジノスとの提携を済ませている。

まとめ

工事中

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ニュース

参考

Types of bets(nj.com)
Supreme Court lets states legalize sports gambling(edition.cnn.com)
Global Sports Betting Market to be worth US$ 179.3 billion by 2028 with CAGR of 8.33% during 2021 to 2028 – Zion Market Research(prnewswire.com)
Global Gambling Industry in Recent Years(casino.org)
United States of sports betting: An updated map of where every state stands(espn.com)
BEST SPORTS BETTING APPS OF 2021(bookies.com)
Detroit Pistons Enter Multi-Year Sports Betting Partnerships With FanDuel Group and DraftKings(nba.com)
DraftKings and FanDuel will no longer merge(techcrunch.com)
MGM RESORTS INTERNATIONAL BECOMES OFFICIAL GAMING PARTNER OF THE NBA IN HISTORIC ALLIANCE(newsroom.mgmresorts.com)
NBABet To Debut New Betting-Focused TV Show and Social Handles(nba.com)
NBA signs deal with MGM to be gaming partner(espn.com)
USA Basketball and MGM Resorts International Announce Expanded Partnership(usab.com)
The Athletic And BetMGM Announce Exclusive Sports Betting Partnership(prnewswire.com)
ESPN To Air Sports Betting Content From New Las Vegas Studio At LINQ Hotel In Las Vegas(sportshandle.com)
Rivers Casino launches online sportsbook(triblive.com)
BetRivers.com Becomes An Official Partner Of The Detroit Pistons In Multi-Year Partnership As Rush Street Interactive’s (RSI) Award-Winning Site Goes Live In Michigan on Friday(buisinesswire.com)
BetRivers Lounge Opens at PPG Paints Arena(buisinesswire.com)
WynnBET May Have Been Late To Sports Betting Party, But It’s Making Noise(sportshandle.com)
WynnBET Announces Partnership With Detroit Pistons(prnewswire.com)
POINTSBET BECOMES OFFICIAL SPORTS BETTING PARTNER OF NBC SPORTS IN MULTI-YEAR AGREEMENT WITH NBCUNIVERSAL(nbcsportsgrouppressbox.com)
PointsBet Partners With Kroenke Sports & Entertainment as Official, Exclusive Gaming Partner For Denver Nuggets, Colorado Avalanche, Colorado Mammoth & Pepsi Center(nba.com)
Bet365(bookies.com)
Jay-Z Partners With Fanatics In New York Sports Gambling Bid(forbes.com)
Denver Broncos Sign Third Sportsbook Partnership With BetMGM(sporttechie.com)
GILA RIVER HOTELS & CASINOS BETTING ON PHOENIX SUNS AND MERCURY(nba.com)

全コンテンツは以下の見地に基づいている。

1. Bro
批判的思考
(×好き嫌いや感情論)
2. Investigator
徹底的な調査
(×妄想や思い込み)
3. Nerd
幅広い知識と視点
(×薄っぺらい受け売り)

俺達はこれをもってしてバスケに対するロイヤリティを示す。

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