【バスケ留学解説】田渡凌

うい。


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そして、「バスケ留学解説」は多くの日本人が思い込みや先入観で誤解している(原因は日本バスケットボール協会や中高の教員がしっかりと説明していないことにある)バスケ留学の解説&紹介を行っているカテゴリーである。

と言うことで、今回は田渡凌選手のバスケ留学についてだ。

田渡凌選手

基本情報

名前: 田渡凌
身長: 180cm
体重: 80kg
誕生日: 1993年6月29日
出身: 東京

略歴

2009-12: 京北高校
2012-13: 浪人
2013-15: オローニ短大(Daytona State College)
2015-17: NCAA D2ドミニカン大学(カリフォルニア)
2017-19: 横浜ビー・コルセアーズ(B1)
2019-20: テラスハウス
2019-20: 横浜ビー・コルセアーズ(B1)
2020-現在: 広島ドラゴンフライズ(B1)

2009-12: 京北高校時代

2009年、田渡選手は父親が監督を務める東京都の強豪校京北高校に入学した。残念ながら本人が目指していた全国制覇こそ達成できなかったが、高校2年次にインターハイとウィンターカップでチームはベスト8進出した。

渡米後

2012-13: 浪人時代

当初、田渡選手はポスト-グラデュエイト・イヤー(Post-Graduate Year)で2012年秋からプレップスクール(Prep School)に進学する予定だった。

ポスト-グラデュエイト・イヤーは「高校卒業後に進学準備のために1年間高校(プレップスクール)に通うことができる」教育システムだ。


プレップスクールは往々にして高校に内設されているのだが、学生用のカリキュラムの一環としてPG生だけを集めたスポーツチームを持っており、現在は学生アスリート達のためのシステムと化している。


最も多いケースは2つある。1つは高校時にオファーが無かった学生が奨学金オファーを求めてプレップスクールに進学するパターンだ。実際、スラムダンク奨学生もこのパターンである。もう1つは学力不振の学生だ。彼らの中には既に進路先が決まっている場合もあるのだが、NCAAでは学力基準に満たない学生は公式戦に出場できないどころか、スポーツ奨学金を受けることすらできないため、学力向上を目指してプレップスクールに通っている。


しかも、プレップスクールはメリットが多い。カレッジには練習時間の制限があるが、プレップスクールにほとんど無い。しかも、費用が短大よりも安い。さらにはNCAA D1とD2では原則的には「大学生活開始後5年間で4シーズン」しかプレーできないのだが、プレップスクールのシーズンはこの制限数にカウントされない。


余談だが、上記の理由からアンフェニー・シモンズ(2018年1巡目指名)とKJ・マーティン(2020年2巡目指名)といったNBAドラフト候補生がエントリー条件を満たすためにプレップスクールを選ぶケースが出てきている。

しかし、プレップスクールの校長が交代したことで事態は一変した。新校長の意向によって田渡選手は学力テストで成績を収めなければ入学すら許さない状況に陥ってしまったのだ。


そんな中、田渡選手は一足早い6月に渡米し、プレップスクール入学予定者達とトレーニングに励みつつ、英語力向上にも取り組んだ。


しかし、結果的には英語力は基準には満たず、プレップスクールに入学することは叶わなかった。

2013-15: オローニ短大時代

2013年秋、カリフォルニア州北部のオローニ短大に進学した。オローニ短大はカリフォルニア・コミュニティ・カレッジ・アスレティック・アソシエーション(CCCAA)に所属しているチームだ。


2013-14、田渡選手はバックアップガードとして29試合に出場を果たし、平均4.2点、スリー39.6%、FT82.9%を記録し、チームの23勝7敗に貢献した。


翌2014-15、田渡選手はチームのキャプテンに任命され、スターターとして合計29試合出場し、平均13.7点(FG46.2%、3Pt43%、FT86.2%)を記録した。


しかし、NCAA D1校からのオファーは無かった。本人曰く、いくらか興味を持ってもらったことはあったらしいが、田渡選手の学業成績がNCAA D1の基準の危ういラインにあったこともあり、大本命として田渡選手をリクルートするチームはなかった。


一方、NCAA D2のドミニカン大学(カリフォルニア)は田渡選手のキャプテンシーを高く評価していた。当初、田渡選手はNCAA D1校以外からの話は邪険に扱っていたようだが、「田渡選手を中心にチームビルディングを行う」提案に惹かれてドミニカン大学(カリフォルニア)への編入を決めた。

2015-17: ドミニカン大学(カリフォルニア)時代

2015年、田渡選手はNCAA D2のドミニカン大学(カリフォルニア)に編入した。


ドミニカン大学(カリフォルニア)はパシフィック・ウェスト・カンファレンス(PWC)に所属している。パシフィック・ウェスト・カンファレンスは決して物凄く強いリーグという訳ではないが、2018年にカリフォルニアバプティスト大学とディクシーステイト大学がNCAA D1に昇格したことから、NCAA D1の最下層レベルの強さはあったと思われる。


2015-16、田渡選手はスターター26試合を含む全28試合に出場を果たした。チームの成績は14勝14敗とまずまずだった。2016-17、田渡選手は全26試合にスターターとして出場したが、チームは10勝16敗でシーズンを終えた。

まとめ

田渡選手の留学から学べることは「勉強の必要性」だ。


田渡選手は学力不安が原因でプレップスクールへとNCAA D1校でのプレー機会を失ってしまった。NCAAは選手に一定の学力基準を求めている。学力基準に満たない選手は練習をすることも奨学金を受けることもできない


だから、もしバスケ留学を考えているのであれば、日本にいるときか英語と数学だけは勉強しなければならない。


ただ、アメリカの大学事情を知らない人がイチから留学準備(勉強を含む)をするのは難しい。アメリカは日本と勝手が全く違うからだ。「日本では〇〇だから、アメリカでも〇〇だろう…」は的外れなことが多い。


実際、俺は「日本の高校を卒業→NCAA D3大学卒業」だが、留学の準備と留学先の決定は留学エージェントの助けを借りた。例えば、留学先は留学エージェントとコネクションで決まった。ざっくり言えば、俺の高校時の成績と希望から進学先候補を絞り出し、留学エージェントで英語、作文、面接の訓練を受け、その後実際に来日した副学長と面接して決まった。


だから、もしバスケ留学を少しでも考えているのであれば、まずは色々な留学エージェントと相談するのがオススメだ。知らないことや考えもしなかったことがある。

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参考

【インタビュー】横浜ビー・コルセアーズ入団の田渡凌、バスケ留学の経験と日本復帰の思いを明かす(basketballking.jp)
広島ドラゴンフライズ・田渡凌 アメリカ留学で最初にぶつかった壁はバスケではなく英語だった(news.yahoo.com)
Ryo Tawatari Freshman(cccaasports.org)
Ryo Tawatari Sophomore(cccaasports.org)
2015-16MEN’S BASKETBALL SCHEDULE(dominicanathletics.com)
2016-17MEN’S BASKETBALL SCHEDULE(dominicanathletics.com)
Ryo Tawatari – 2016-17 Men’s Basketball – Dominican University of California(dominicanathletics.com)

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