うい。
「全米中のバスケを訪れる」が目標、乗り鉄的現地観戦愛好家のBall Otaku Bros(@b_o_bros)だ。
今回はフィラデルフィアについて紹介する。
フィラデルフィア(ペンシルベニア州)
総評: 初心者向け
フィラデルフィアは初心者にもオススメだ。
基本情報
フィラデルフィアはアメリカ東海岸のニューヨークとワシントンD.C.の間にある。標準時間は東部標準時、日本との時差は-14時間だ。
アクセス: ★★★★
飛行機 | 空港 | 長距離バス 鉄道 |
直行便無し | フィラデルフィア国際空港 | Greyhound Megabus Peter Pan Bus Line Amtrak |
フィラデルフィアへのアクセスは良好だ。日本とフィラデルフィアの直行便は無い。が、ニューヨークとワシントンD.C.のどちらからでも陸路(長距離バス or 鉄道)で行くことができる。長距離バスはグレイハウンド、ピーターパン、メガバスがフィラデルフィア行きのバスを運行している。
快適度: ★★★★
規模 | 公共交通機関 | 気候 (11~3月) |
観光都市 | 地下鉄 ローカルバス | 最高気温: 15℃ 最低気温: -3℃ (詳細) |
フィラデルフィアは大都市だ。宿泊施設、レストラン、ドラッグストアは充実している。公共交通機関も地下鉄がある。フィラデルフィア国際空港とダウンタウン間は本数は少ないがエアポートラインで移動ができる。だから、衣食住+足で困ることは無い。気候はやや寒い。
観光: ★★★★★
フィラデルフィアは観光都市だ。同市は1776年にアメリカが大英帝国から独立した際の首都だったため、当時の歴史的建造物が多く存在している。そして、フィラデルフィアはロッキーの舞台としても有名だ。フィラデルフィア美術館前の階段、イタリアンマーケット、アパート、地下鉄の高架下など、何ともない場所がロッキー人気のおかげで観光地と化している。
フィラデルフィアのバスケ
NBA フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ
NBAフィラデルフィア・セブンティーシクサーズはNBAで最も勢いのあるチームだ。ベン・シモンズとジョエル・エンビートという2人の若きスーパースターは現地観戦で十分におつりがくる。

NCAA: ビッグ5(シティー6)
フィラデルフィアにはNCAAディビジョンⅠに所属している大学が6校もある。これら6校はシティー6、あるいはドレクセル大学を除いた5校はビッグ5と呼ばれている。ビッグ5の5校は毎年ノンカンファレンスシーズンに大会を行っている。18-19シーズンは前年度NCAAチャンピオンにも輝いた超強豪のビラノバ大学を破って4戦全勝でペンシルベニア大学が優勝した。



高校
アイバーソン・ラウンドボール・クラシック
名称: Iverson Roundball Classic
時期: 4月頃
会場: フィラデルフィア
HP: https://iversonclassic.com/
アイバーソン・ラウンドボール・クラシックは2018年から毎年フィラデルフィアで行われている高校生のオールスターゲームだ。高校オールスターゲームと言えば、マクドナルド・オール-アメリカン、ジョーダン・クラシック、ナイキ・フープ・サミットが有名だが、アイバーソン・ラウンドボール・クラシックはこの三大オールスターゲームに勝るとも劣らないプレーヤー達を集めている。
歴代のスコアラーを生んだ街
フィラデルフィアはウィルト・チェンバレンとコービー・ブライアントが育った町としても有名だ。
聖地
ローワー・メリオン高校
名称: Lower Merion High School
住所: 315 E Montgomery Ave, Ardmore, PA 19003
HP: https://www.lmsd.org/lower-merion/athletics/teams/team-page/~athletics-team-id/594
ローワー・メリオン高校はコービー・ブライアントの母校である。フィラデルフィアのダウンタウンからのアクセスは、地下鉄の30th Street駅から地下鉄に乗り込み、アードモア(Ardmore)駅で下車し、 そこから徒歩10分程だ。
買い物
チームストア
名称: Wells Fargo Center
住所: 3601 S Broad St, Philadelphia, PA 19148
営業日: ゲームデイのみ
営業時間: 試合開始2時間前~試合終了後1時間
HP: https://shop.wfcphilly.com/Philadelphia_76ers/
最も品揃えが豊富なのはウェルス・ファーゴ・センターに併設されているチームストアだ。ただ、シクサーズのチームストアは試合のある日しか営業していない。
入店は当日の試合のチケットを持っていなくても可能だが、入店できるのはアリーナの開場までである。アリーナのHPによれば、通常のアリーナの会場時間は試合開始の1時間前なので、実質、約1時間しか入店できないことになる。
チームストアにはスポーツショップでは売っていないチームの4番手位の選手のジャージーも置いてある場合もある。俺が行った2014-15はトニー・ローテンとKJ・マクダニエルズのTシャツがあった(笑)
また、ネクタイやシャツといった普段使いできるアパレルやコップやペンなどの日用品も売っている。これもまたスポーツショップでは中々置いてはいない。日常をチーム色に染めたい場合は、行く以外の選択肢は無いだろう。
フットロッカー
フィラデルフィアにはスポーツ小売大手のフットロッカーがある。人気選手のジャージーやTシャツといった基本的なアパレルだけだが、シクサーズのグッズはここでも買える。フットロッカーはHouse of Hoopsが併設されているチェリーヒルモール店がオススメだ。チェリーヒルモールにはChamp Sportsもある。
ミッチェル&ネス本店
名称: Mitchell & Ness Nostalgia Co
住所: 1201 Chestnut St, Philadelphia, PA 19107
実はNBAジャージーのリバイバル版で有名なミッチェル&ネスの本店がフィラデルフィアのダウンタウンにある。マーケットストリートの近くだ。
ブックストア(カレッジストア)
カレッジグッズの購入は各大学キャンパス内のブックストア(カレッジストア)がオススメだ。場所はグーグルマップで「大学名 bookstore」で検索すれば出てくる。
ブックストアは書店では無い。ブックストアはアパレルと日用品が売られている雑貨屋だ。と言うのも、アメリカの大学生は基本的に寮やキャンパス付近での生活を強いられるため彼らの生活に必要となるアイテムが置いてあるのである。
ちなみに、カレッジのアイテムはアリーナでも買える。が、品揃えは良くない。時間があれば是非ともキャンパス内or付近のブックストアに立ち寄ることを俄然オススメする。
まとめ(現地観戦プラン案)
スタンダード(NBAオンリー)型
NBAオンリー型の場合、イースタン・カンファレンスのNBA都市と一緒に周るのが良いと思う。長距離バスで片道数時間で行けるニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストンはもちろん、トロント、シカゴ、デトロイト、シャーロットなども飛行機で片道2~3時間程で航空券も1万円程からある。
オタク(カテゴリー不問)型
オタク型であればボスウォッシュエリアを隈なく周るのがオススメだ。
関連記事
ボスウォッシュエリア

ボスウォッシュエリア(北東部)
ボスウォッシュエリアは「ボストン~ワシントンD.C.」間の東海岸のメガロポリスのエリアだ。北にニューイングランドエリア、南にアトランティックエリア、西に五大湖エリアがある。
ボストン(マサチューセッツ州)
ボストンはアメリカ最古の都市だ。名門ボストン・セルティックスがある。同時にボストンは東海岸随一の学生街だ。ACC所属のボストン・カレッジ、実はバスケも強いハーバード大学、小川春太選手が通うマサチューセッツ工科大学(NCAA D3)等がキャンパスを構えている。
プロビデンス(ロードアイランド州)
プロビデンスはボストンの隣町だ。強豪プロビデンス大学と実力校ロードアイランド大学に加え、アイビー・リーグのブラウン大学、台湾人プレーヤーのBenson Linがプレーしているブライアント大学の計4校のNCAA D1大学がキャンパスを構えている。
バスケットボール殿堂(マサチューセッツ州)
マサチューセッツ州スプリングフィールドはバスケットボールが誕生した町だ。バスケットボール殿堂とスプリングフィールドカレッジがある。
コネチカット大学(コネチカット州)
名門コネチカット大学はボストンとニューヨークの間にある。
ニューヨーク(ニューヨーク州)
ニューヨークはバスケットボールのメッカだ。NBAはニックスとネッツ、NCAAはSt.ジョーンズ大学、シートン・ホール大学、その他ミッドメジャー11校がある。さらには大学や高校のイベントが年中開催されている。ラッカーパークやダイクマン等のストリートボールの聖地も多い。
トレントン(ペンシルベニアニュージャージー州)
トレントンは世界で初めてプロバスケットボールの試合が行われた町だ。1896年、興行団体のトレントンズはメイソニック・テンプル・ホールで試合を開催して試合後に売り上げを選手に還元した。
フィラデルフィア(ペンシルベニア州)
フィラデルフィアはチェンバレンとコービーを育てたタフな街だ。シクサーズと2016年と2018年にNCAAトーナメントを制覇したビラノバ大学がある。NYCとワシントンD.C.の間にあるためアクセスが良い。
ボルチモア(メリーランド州)
メリーランド州ボルチモアは首都ワシントンD.C.の隣にある学生街だ。2018年にNCAAトーナメント史上最大のアップセットをかましたUMBC等計5校のミッドメジャー校がキャンパスを構えている。コロナ関連のニュースでお馴染みのジョンズ・ホップキンス大学(NCAA D3)も実はボルチモアにある。
ワシントンD.C.
首都ワシントンD.C.は実はバスケが盛んなエリアだ。八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズはもちろん、ユーイングがHCを務めるジョージタウン大学、強豪メリーランド大学、渡邉雄太選手の母校ジョージ・ワシントン大学があり、夏には複数のPro-Amリーグが開催されている。
現地観戦観の記事
参考
フィラデルフィアにおける平均的な気候(jp.wetherspark.com)