【NCAAニュース+解説】「祝2020-21開幕決定!!」(2020.10.3号)

どうも。Ball Otaku Bros(@b_o_bros)だ。


今回はNCAAニュースと題して「『今、NCAAで何が起こっているのか?』が分かる」をコンセプトにNCAAの話題について解説する。


では、今回のトピックは以下の通りだ。

祝2020-21シーズン開幕決定!!

現地11月25日開幕!!

公式戦開幕: 2020年11月25日

2020年9月19日、NCAAのバスケットボール部門役員のダン・ガビットが男女バスケットボールの公式戦の開幕日を11月25日からと発表した。それまでは開幕するかどうかすら未定だったが、無事、開幕することだけは決定した。

例年のNCAAのスケジュール
11~12月下旬: ノンカンファレンス期(10試合程度)
1~3月上旬: カンファレンス期(18試合程度)
3月中旬: カンファレンストーナメント(1~4試合程度)
3月中旬~4月上旬: NCAAトーナメント

通常、カレッジバスケットボールのシーズンは11月上旬にスタートするため、2020-21は約3週間程遅れの開幕となる。


そして、開幕後はノンカンファレンス期と呼ばれる所属するカンファレンスに関係無くどんな大学とも試合を組める時期からスタートし、例年であれば、各校はノンカンファレンス期に11、12試合程度を行うのだが、今季は開幕時期が3週間程遅くなるため、各校はNCAAの推奨する最低4試合を目安にノンカンファレンス期の対戦スケジュールを組むことになる。


一方、カンファレンス内のチームとの試合が行われるカンファレンス期のスタート時期は、各カンファレンスの判断にも拠るのだが、通常とほとんど変わらない12月下旬~1月上旬のスタートとなっている。つまり、今の所、2020-21はノンカンファレンス期だけが10+試合から4+試合に縮小された形となった。

今、何が行われているのか?

必死にスケジューリング!!

と言うことで、今、NCAA、カンファレンス、各大学、大会主催者等は必死になって互いに試合日程の調整を行っている。先述した通り、発表前までは開幕するかどうかすら不明だった。故に、大学もカンファレンスも大会主催者も何もできなかったのだが、9月18日にシーズンを始めることが発表となったので、以降、NCAA関係者達はスケジューリングに奔走している。

ホリデートーナメントの穴埋め

先述したノンカンファレンス期には11月末の感謝祭休暇中と12月中旬~1月中旬の冬休みを利用したアニュアルトーナメント(Annual Tournament)、あるいはホリデートーナメントと呼ばれる大学数校が1か所に集まって小さな大会が全米各地で行われている。

Gonzaga fends off Zion, Duke in thrilling Maui Invitational finish | College Basketball Highlights

2018年にゴンザガ大学がデューク大学を破って優勝、そして八村塁選手が大会MVPを獲得したマウイインビテーショナル(Maui Invitational)もそんなホリデートーナメントの1つだ。


しかし、2020-21はコロナの影響で大会自体が中止になったり、会場が使えなくなったり、参加予定のチームが出場を辞退する等の事態になっている。故に、大会自体は開催される場合は大会主催者が代わりの会場や代わりのチームを探し、大会自体が中止となった場合は各大学が空いてしまった日程に試合をブッキングできないか他大学と調整をしている。

主なホリデートーナメント
・マウイインビテーショナル: 会場をノースカロライナ州に変更
・バトル4アトランティス: 中止

例えば、マウイインビテーショナルはハワイ諸島のマウイ島で行われるのだが、今回はノースカロライナ州に会場が変更されることになった。

カンファレンス期も調整中

一方、12月下旬~1月上旬以降はカンファレンス期が始まる。カンファレンスシーズンのスケジュールも各カンファレンスが調整している最中で、毎日のように「〇月×日に△△でA大学とB大学の試合」といった情報が更新されている。

何故、試合をしたいのか?

では、何故、各人は試合を必死に組もうとしているのか?理由はシンプルに金だ。試合のチケット等の収益は両チームに分配されるのだが、ノンカンファレンスゲームはハイメジャー校にとってもミッドメジャー校にとっても運営費を稼ぎ出すチャンスとなっている。

通常、ノンカンファレンスゲームはミッドメジャー校がハイメジャー校を訪れて行われる。と言うのも、ハイメジャー校の方が大きなアリーナとファンベースを持っているためより大きな集客が見込めるからだ。しかも、往々にして試合はホームのハイメジャー校が力の差を見せつけて圧勝するので勝ち試合を観たい地元民等も訪れる。


そして、15,000人程度の観客がチケット、飲食、グッズ、駐車場を払うため結構な額の収益が大学に入るのだが、重要なのは収益の一部が対戦相手のミッドメジャー校にファイトマネーとして渡されることだ。ミッドメジャー校の場合、観客は少なければ数百人、多くても5000人程度、しかも、ハイメジャー校とは違ってチケットは$15程度と安く、グッズ代もあまり見込めない。故に、ミッドメジャー校の財政状況は常に厳しく、ハイメジャー校にボコされに行かなければ運営は立ち行かないのだ。

しかし、ジョン・ロステインのツイートの通り、2020-21、コロナの影響による試合数の減少で多くのバスケットボール部は巨額の収入を失うことになる。


先日、デューク大学やノースカロライナ大学が所属するアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)がNCAAに全校出場のNCAAトーナメント開催の申し出をして断られたという事があったが、彼らがこういった大会を開きたかった理由も単純に言えば金が必要だからである。

注目の試合

ケンタッキー大学@ルイビル大学(2020年12月26日)

ケンタッキー大学とルイビル大学は同じケンタッキー州内のライバルだ。このライバル対決の日程が決まった。そして、ルイビル大学HCのクリス・マックがTwitter上でプロレス的な煽り発言をして話題を呼んでいる。

【NCAA】ケンタッキー大学

※ルイビル大学の記事は無い

ピティーノの初陣(2020年11月25日)

一方、ケンタッキー大学とルイビル大学の両校でHCを務めた名将リック・ピティーノが今季からHCを務めるアイオナカレッジ(Iona College)も開幕戦の相手がフォーダム大学に決まった。アイオナカレッジもフォーダム大学も同じくニューヨークシティにキャンパスを構える大学なのだが、アイオナカレッジはMAACという弱小校が集まるカンファレンスのお山の大将的なチーム、フォーダム大学はアトランティック・10・カンファレンスに所属する中堅校だ。


では、何故名将ピティーノが小さな大学のHCを務めることになったのか?それはピティーノが数年前のルイビル大学HC時代にNCAA規定違反がバレたからである。NCAAはピティーノにショーコーズ(Show Cause)と呼ばれる「ピティーノを雇った大学は何かしらの制裁を受けなければならない」という罰則を付与したため、ハイメジャーの大学はこぞってピティーノを雇うのを敬遠し、その結果、制裁を受けるとしてもピティーノを雇うことに価値を感じたアイオナカレッジがピティーノを拾う運びとなった。

ベイラー大学vsゴンザガ大学@インディアナポリス(2020年12月5日)

ベイラー大学とゴンザガ大学の試合も決まった。両校は互いにPac-12のチームとの試合を予定していたが、8月にPac-12がシーズンの開始を早くても2021年1月と発表したため、互いにスケジュールに穴が出来てしまっていたのだ。その結果、優勝候補同士の対戦が決まった。

転校生達がウェイバーを獲得!!

一方、昨2019-20のシーズン中に他大学への転校を発表した学生アスリート達がウェイバーを獲得している。一言で言えば、昨シーズンの転校生達が続々と2020-21のシーズン開幕から試合に出場することが可能となった


本来、前シーズン途中に他大学へ転校した場合、その選手は翌シーズンの後半までは公式戦に出場できないレッドシャツと呼ばれる状態でいなければならないのだが、コロナで昨2019-20がシーズン途中で終わってしまったことの埋め合わせなのか、昨季途中に転校した学生アスリート達の多くがNCAAからウェイバーと呼ばれる「レッドシャツの免除」を獲得している。


つまり、各大学HC達は本来はシーズン後半からしか試合に投入できない転校生達をシーズン開幕から起用できるようになった。

ESPNプレーヤーがアジア圏でのサービスを打ち切る

https://www.espnplayer.com/espnplayer/help.jsp
Watch unrivalled live video coverage all season long from the NHL, NCAA Football and NCAA Basketball

一方、数少ない日本からNCAAを観る手段のESPN PLAYERが11月からアジア圏でのサービスを終了することを発表した。もしかしたら今季は日本でNCAAを観るのが難しくなるかもしれない。

まとめ

・スケジュール決定
・現在、各大学、カンファレンス、大会主催者は必死にスケジュールを調整中
・転校生達が即プレー可能に
・ESPNプレーヤー終了

以上、今回のNCAAニュース+解説はこれで終わりだ。


今後は開幕前は何かあれば第二弾、開幕後は毎週記事を更新するつもりなので、よろしく頼む。


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管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

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