【NCAAニュース】「インフルエンサー稼業解禁なるか!?」(2020.10.17号)

うい。Ball Otaku Bros(@b_o_bros)だ。


今回はNCAAニュースと題して「『今、NCAAで何が起こっているのか?』が分かる」をコンセプトにNCAAの話題について解説する。


今回のトピックは以下の通りだ。

ヘッドライン

インフルエンサー稼業解禁!?

先週も言及した通り、NCAAは学生アスリート達を縛っていたルールの緩和について話し合い進められている。

【NCAAニュース】「保守的なNCAAが寛容に!?」(2020.10.10号)
「今NCAAで何が起きているのか?」を解説付きで紹介!!

今週は学生アスリートのインフルエンサー稼業解禁についての話し合いがNCAA委員会会議でされるようだ。インフルエンサー稼業とは学生アスリート達が自身の知名度(Name)、イメージ(Image)、好感度(Likeness)を活用したマネタイズのことである。


NCAAはアマチュアリズムを大義名分として学生アスリートが金品を受け取ることを固く禁じてきたのだが、NCAAによる利益の独占しているとして昔からかなり批判されてきた。しかも、NCAAは強豪校のほとんどが隠れて選手に金品を渡していることについては黙認することも多く、なお且つテニスの大会賞金等の一部は許可されていたため、ルールの形骸化と一貫性の乏しさについても方々から不満が続出していた。


そして、昨今のインフルエンサー稼業の台頭から時代錯誤の価値観も限界を迎えていたため、数年前からNCAAも重い腰を上げて話し合いを進めていたのだが、コロナの影響でそれどころでは無くなり、話自体が流れていた。


しかし、この度、再び話し合いが始動した。

主なインフルエンサー稼業
・クリニック等のイベントの開催
・サインやグッズの販売
・YouTubeやブログ

もしインフルエンサー稼業が解禁となれば、学生アスリート達は上記の様な活動を通して金銭を稼ぐことが可能となる。

DI Council introduces name, image and likeness concepts into legislative cycle(ncaa.org)

グレッグ・マーシャルの暴君ぶりが発覚

ウィチタステイト大学HCのグレッグ・マーシャル(Greg Marshall)の暴君ぶりがリークされた。

主な暴君ぶり
・選手やスタッフに対する暴力的行為
・キャンパス内で学生といざこざ
・横暴な態度

マーシャルの上記の様な言動が元選手等の複数の証言によって明らかになった。


グレッグ・マーシャルはウィチタステイト大学をミッドメジャーの実力校からNCAAトーナメント常連校、そして、アメリカン・アスレティック・カンファレンス所属のハイメジャー校に押し上げた敏腕だ。特に2012-13のファイナル4進出と翌2013-14のフレッド・バンフリートとロン・ベイカーを擁して達成した35連勝はカレッジ史に残るシンデレラランだった。


今後、NCAAはマーシャルの一件に関する事実関係の調査を開始する予定だが、もしかしたらNCAAの規定違反も発覚する可能性もあり、もしそうであれば、ウィチタステイト大学はNCAAから何かしらの制裁を受けることになるだろう。

参考: Gregg Marshall under investigation by Wichita State for allegations of misconduct(theathletic.com)

2026年までのNCAAトーナメント開催地が決定!!

ファイナル4開催地
2020-21: インディアナポリス
2021-22: ニューオリンズ
2022-23: ヒューストン
2023-24: フェニックス
2024-25: サンアントニオ
2025-26: インディアナポリス

NCAAが2022-23から2025-26までのNCAAトーナメントの各ディビジョンの各ラウンドの開催地と日程を発表した。

参考: Future NCAA host site selections through 2026(ncaa.org)

スケジュール

チーム練習が解禁!!

現地時間、2020年10月16日、チーム練習が解禁となった。NCAAは「学生の本分は学業」という姿勢を貫いている。故に、学生アスリート達がスポーツばかりに明け暮れて学業を疎かにしないようにチーム練習の開始時期に制限を設けている。


そして、もしコロナが無ければ、各大学でミッドナイトマッドネス(Midnight Madness)と呼ばれるイベントが開催されるはずだった。

2018 Countdown To Craziness: Player Intros

ミッドナイトマッドネスはチーム練習解禁を祝福するイベントだ。選手やスタッフの紹介、紅白戦、ダンクコンテストが行われる。当初は練習解禁日となった0時きっかりに始まっていたため、ミッドナイトマッドネスと呼ばれているが、今日ではチーム練習が解禁となった週末に開催されることが多い。

優勝候補が一堂に会する!?

先週に引き続き各大学、大会主催者、カンファレンス関係者はスケジュール決めに昼夜問わず追わていてるのだが、開幕第1週(11/25~)にゴンザガ大学、オーバーン大学、テキサス工科大学、ヒューストン大学がオーランドインビテーショナル(Orlando Invitational)で試合を行う可能性が浮上した。


オーランドインビテーショナルは2006年から続くホリデートーナメントの1つだ。

ホリデートーナメントは感謝祭休暇(11月下旬)やクリスマス休暇(12月中旬~)中に開催される大会の総称である。大会のレベル、規模、形式、開催地は様だ。ちなみに、大会の勝敗はNCAAトーナメントにほとんど影響しない。

当初、オーランドインビテーショナルは8チームのトーナメントを予定していたが、シエナ大学、ゼイビア大学、ボイシステイト大学がコロナ関係で不参加となり、代わりとしてテキサス工科大学とヒューストン大学を招待した。今後、主催者と各大学は対戦スケジュールや大会形式等の詳細を詰める予定だ。


ゴンザガ大学は優勝候補、オーバーン大学とテキサス工科大学は共に2019年に大学史上初のファイナル4進出を果たした新進気鋭のチーム、そして、ヒューストン大学は2014年に現HCケルビン・サンプソンが就任して以降、着実に実力を伸ばしているチームだ。

ちなみに、今年、オーランドはオーランドインビテーショナル以外にも多くの有名なホリデートーナメントの会場となる予定だ。

Gonzaga to face Auburn and either Texas Tech or Houston in revamped Orlando tourney(spokesman.com)

予算の少ないミッドメジャーカンファレンスはどうする?

一方、スケジューリングに苦労しているのはミッドメジャーカンファレンスだ。バーモント大学とロヨラ大学(シカゴ)が加盟しているアメリカ・イースト・カンファレンス(AEC)はバブルでの試合開催を検討しているとのことだが、予算の少ないミッドメジャーカンファレンスにとってバブルは支出額が大きく、話が中々進まないとのことである。

参考: America East closing in on schedule structure for 2020-21(mdmajormadness.com)

今週のリクルート

進路発表期間

現在、各大学は試合のスケジュールを組むのに奔走している訳だが、一方で各大学は高校生や他大学生のリクルートも行っていて、主に2021年に高校や短大を卒業予定のリクルート達(通称Class of 2021)が続々とコミットを発表している。

コミット(commit): 特定の大学への入学意思を公表すること

リクルートランキング

高校生
ESPN 100(espn.com)
Top Basketball Recruits(247sports.com)
rivals 150 Prospect Ranking(rivals.com)
JUCO生
Top 100 Rankings(jucorecruting.com)

そして、各学年の選手はランク付けがされている。上記は格付けのメジャー所だ。247sports.com、Rivals.com、ESPNといったメディアのランキングで確認できる。

次期セース候補がオーバーン大学に加入!!

Auburn Commit Jabari Smith Jr. Proved He's Still UNDERRATED This Summer! Full 2020 AAU Highlights

ジャバリ・スミス(Jabari Smith)がオーバーン大学にコミットした。オーバーン大学はガードやウィングを中心としたチームで2019年にファイナル4進出を果たし、エースだったチュマ・オキーキーはシーズン全休の怪我を負いながらも2019年1巡目で指名された。スミスにはオキーキーのような選手になることが期待される。

トップビッグマンがオレゴン大学へ

He's a FRESHMAN?! 6’11 Franck Kepnang is a Shot-Blocking MACHINE!!

フォースターで2021年高卒組(Class of 2021)のトップセンターの1人フランク・ケプナングがオレゴン大学にコミットした。現在、オレゴン大学には元ファイブスタービッグマンのエンファリー・ダンテ(N’Faly Dante)が在籍しているのだが、2019-20、学業不振で入学が冬学期からとなり、しかも、その後は怪我で数週間の離脱があったため、僅か12試合の出場に留まり、平均13.6分、5.8点と失望のシーズンとなった。もしダンテが2021-22もオレゴン大学に留まるようであれば、ケプナングはダンテと出場時間を争うことになる。

Oregon Ducks land nation’s No. 4 center Franck Kepnang(nbcsports.com)

ルイジアナステイト大学(LSU)のパワーハウス化が加速

Alex Fudge Explodes To Finish Aau Season Dominate!! 6’8 Wing Prospect With Crazy Potiental

一方、アレックス・フッジ(Alex Fudge)が“今季途中から”ルイジアナステイト大学(LSU)に入学するつもりであることが発表された。フッジは2021年高卒組でトップ50位以内にランク付けされているウィングだ。

アメリカでは条件さえ満たせば通常よりも1年程度早く高校を卒業することができる。加えて、アメリカの大学は秋学期(8月下~12月中旬)と春学期(1月上~5月上)の二期制が主なのだが、春学期から入学することも可能だ。

今オフ、LSUは指令塔のスカイラー・メイズとフォワードのエミット・ウィリアムスをNBA入りで失ったが、元ファイブスターリクルートのトレンドン・ワットフォードとジェボンテ・スマートの両者は2020-21も大学に残り、昨季途中にシャックの息子シャリーフ・オニールがUCLAから編入し、しかも、ファイブスターリクルートのキャメロン・トーマスが入学してきた。LSUのパワーハウス化がSEC内のケンタッキー大学を脅かす存在になりつつある。


ちなみに、フッジはレッドシャツ(公式戦に出場できない選手)として2020-21を過ごす予定だ。

Top 50 wing Alex Fudge commits to LSU, will enroll early(247sports.com)

ファイブスターがFSUからデコミット

一方、ファイブスターリクルートのデコミットも発表があった。フロリダステイト大学(FSU)にコミットしていたブライス・マクゴーウェンズ(Bryce McGowens)がコミットを撤回した。つまり、マクゴーウェンズは再び進路未定の状態になった。

マクゴーウェンズの進路先候補にはケンタッキー大学やカンザス大学等が挙げられている。

まとめ(今起こっている事)

・学生アスリートの制限緩和の話し合い
・グレッグ・マーシャルの暴君ぶりの発覚
・チーム練習解禁
・スケジューリング
・リクルート達の進学先発表

現在、NCAA界隈で起こっていることは以上だ。

告知

記事の更新情報

オレゴン大学: 2000年代付近を支えたルーク・リドナーやアーロン・ブルックスを追加

【NCAA】オレゴン大学
卒業生のNIKE創設者フィル・ナイト氏から全面的なバックアップを受けているオレゴン大学を紹介!!

St.ジョーンズ大学: ルー・カーネセッカ時代を追加

【NCAA】St.ジョーンズ大学
過去には全米連覇を成し遂げた古豪St.(セント)ジョーンズ大学を紹介!!

ゴンザガ大学: フィッツジェラルド時代、モンソン時代、マーク・フュー時代の前期を追加

【NCAA】ゴンザガ大学
世界各国から選手をリクルートして一気に全米でも指折りの強豪にのし上がったゴンザガ大学を紹介!!

NCAAニュースの記事

【NCAAニュース】「祝2020-21開幕決定!!」(2020.10.3号)
「今NCAAで何が起きているのか?」を解説付きで紹介!!
【NCAAニュース】「保守的なNCAAが寛容に!?」(2020.10.10号)
「今NCAAで何が起きているのか?」を解説付きで紹介!!
【NCAAニュース】「インフルエンサー稼業解禁なるか!?」(2020.10.17号)
「今NCAAでは何が起きているのか?」を解説付きで紹介!!
【NCAAニュース】「不運続きのデ・ソーサ(カンザス大)が遂に退部等」(2020.10.24号)
「今NCAAで何が起きているのか?」を解説付きで紹介!!

有料会員

有料会員(月額400円)の特典
・各記事のダイハードオタク記事
・アーカイブ: 一部の記事は一定期間を過ぎた後、再編集して有料会員限定記事に
・下書き: 下書きの状態の記事を有料会員限定で公開
・お蔵入り記事
・その他

ダイハードオタク話

管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

B.O. BROSをフォローする
タイトルとURLをコピーしました