【NCAA】カレッジバスケ解説: オルタナティブパス(NCAA以外の道)編

うい。現地観戦研究家のB.O. BROS(@b_o_bros)だ。


最初に断っておくが、本来、このブログはバスケオタクが低予算で現地観戦を達成するためのガイドブックである。


ただ、カレッジバスケは何の予備知識も無しには楽しめないし、NBAと比べてプレーの質が遥かに劣る試合を観に行く気にはなれないと思う。


と言うことで、この度、NCAA基礎講座」と題してアメリカのカレッジバスケについて解説&紹介することにした。


これらの記事で基礎知識を身に着けて、自分の好奇心の赴くままに歴史、コーチのスタイル、戦術、各大学のカルチャーetcをディグり、最終的に現地を訪れてもらえれば幸いだ。

今回はNCAA以外の道オルタナティブパスを紹介する。

背景

高校からダイレクトにNBA入りが不可能になった

2005年、NBAとNBA選手会の間で団体交渉協約(Collective Bargaining Agreement)が更新された。CBAは、ざっくり言えば、リーグの収益を選手とオーナーでどの程度で分け合うか等を決める選手側とオーナー側の話し合いだ。もしこの話し合いが長引く場合、両者が合意するまでシーズンが始まらないロックアウト(Lockout)と呼ばれる状態になる。2011-12はロックアウトによって12月25日から開幕となった。


そして、2005年のCBAによってアメリカ人選手のNBAドラフトのエントリー資格に「高校卒業後1年経過」と「ドラフトされた年の大晦日までに19歳になっていなければならない」が追加となったのだ。つまり、高校からダイレクトにNBA入りすることができなくなった。


通常、アメリカの高校生は5月頃に卒業を迎え、NBAドラフトは6月に行われる。つまり、2010年5月に高校を卒業した場合、その選手がエントリーできるのは2011年6月のNBAドラフトからということである。


では、何故NBAドラフトの年齢引き上げが行われたのか?


前コミッショナーの故デビッド・スターンが精神的に未熟な若者がNBAに入ってくるのを嫌ったからである。代わりにNBAはプロスペクト達にはMLBのようにマイナーリーグでプレーさせたいと目論んでいるらしい。


マイナーリーグ計画は現在も進行している。実際、2005年にたった6チームしかなかったDリーグチームは現在はNBAの下部組織としてのチームが27チームあり、今後全チームが下部組織を持つ予定となっていて、遂に2020年にNBAプロスペクトだけを集めたセレクトチームの新設もなされた。


ただ、このマイナーリーグ計画は時間を要している。故に、整備が整うまでの間、NBAプロスペクト達は高校卒業後からNBAドラフトまでの最低1年間を何かしらの方法で時間を潰さなければならなくなったのだ。


その結果、大学を1年で辞める「ワン&ダン」や大学進学以外(オルタナティブ)の方法でこのモラトリアムを過ごす者が現れた。


今回はオルタナティブパス中心にモラトリアムの過ごし方の流行を時系列順に紹介する。

第一世代(2006~10年卒): ワン&ダンの流行

ワン&ダンの流行

「その1年間をどう潰すか」という課題に直面した第一世代の選手達はNBAとNCAAの目論見通り?素直にカレッジへ進学した。


しかし、その中にはケビン・ガーネットやレブロン・ジェームスのように高校から直接NBA入りしたかった選手も多くいた。故に、彼らは1年間だけプレーしてカレッジを後にした。これが所謂ワンは1年、ダンは終えるという意味のワン&ダン(One & Done)である。


高卒ルーキー禁止以前、ワン&ダンは非常に珍しかったが、2007年の高卒ルーキー禁止令直撃世代の選手達以降からワン&ダン選手のエントリー数が一気に増加した。


一方、極々僅かだがカレッジには行かずに他のプロリーグでこのモラトリアムを過ごした選手も出てきた。

ワン&ダン組

ドラフト年ワン&ダン高校生備考
200175
200264
200335
200438ドレル・ライトが高校5年生
2005311高校生最後
20062n/a高校生禁止
20079n/a高校生禁止の影響を最初に受けた組
200814n/a
20095n/a
201011n/a
20119n/a
https://www.thedraftreview.com/index.php?option=com_content&view=category&id=136&Itemid=384

上の表はワン&ダンでNBAドラフトにエントリーした人数だ。撤回者は含まれていないがドラフト外の選手も含まれている。


2005年ドラフトは高校生がエントリーできる最後の年となった。翌2006年はタイラス・トーマスとショーン・ウィリアムスが高卒ルーキー禁止後初のワン&ダン選手となったが、彼らには2005年の高卒時にもエントリー資格があったので、CBAの影響を受けてのワン&ダンでは無い。


つまり、2007年がCBA改定の影響を受けた最初のクラスとなるのだが、ワン&ダンのエントリー者数は2007年は9人、2008年には14人(トップ5指名を受けたのは4人)、2009年は少なかったが、2010年と2011年も10人前後と以前よりも増加している。


一方、NCAAは学生アスリートが金銭等を受け取ることを固く禁じているのだが、OJ・メイヨやマイケル・ビーズリーは大学在学時に不正に金銭等を受け取っており、それが進路の決定に大きく関わっていたことが後に発覚した。

海外組

ブランドン・ジェニングス(2008年卒/2009年ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2008-09)
    Pallacanestro Virtus Roma(イタリア)
    成績: 43試合/20分/6点
  • NBAドラフト(2009)
    1巡目10位 by バックス

初めて海外プロリーグの道を開拓したのがブランドン・ジェニングスだ。当初、ジェニングスは元々はアリゾナ大学に行くつもりだったが、学業不振のために大学進学を断念し、高校卒業後にイタリアへ渡った。2009年、ジェニングスは1巡目10位でバックスに指名された。

ラタビアス・ウィリアムス(2009年卒/2010年ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2009-10)
    Tulsa 66ers(Dリーグ)
    成績: 46試合/7.7点/7.7リバウンド
  • NBAドラフト(2010)
    2巡目48位 by ヒート

ラタビアス・ウィリアムス(Latavious Williams)は初の「高卒→Dリーグ→NBAドラフト」選手だ。2009年、学業成績不振で大学進学を諦めたウィリアムスは、CBA(中国)チームからのオファーを「アメリカに留まってほしい」という家族の意向で断り、最終的にDリーグドラフトにエントリーし、タルサ・シックスティシクサーズから指名を受けた。2009-10、ウィリアムスは46試合に出場して7.7点/7.7リバウンドを記録した後、2010年2巡目48位でにマイアミ・ヒートから指名を受けた。しかし、結局、ウィリアムスはNBAでは1試合もプレーしなかった

ジェレミー・タイラー(2009年中退/2011年ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2009-10)
    Maccabi Hifa(イスラエル)
    成績: 10試合/2.2点
  • モラトリアム(2010-11)
    東京アパッチ(bjリーグ)
    成績: 33試合/9.9点
  • NBAドラフト(2011)
    2巡目39位 by ボブキャッツ

ジェレミー・タイラーは高校を中退してイスラエルリーグとbjリーグを経由してNBAドラフトに入った。2009年、タイラーは高校最終学年を迎える前にサンディエゴ高校を中退し、その後、イスラエルのマッカビ・ハイファに入団し、10試合に出場した。翌年、まだエントリー要件を満たしていなかったタイラーはbjリーグのボブ・ヒル率いる東京アパッチと契約、合計33試合に出場し、2011年、2巡目39位でシャーロット・ボブキャッツに指名された。

第二世代(2011~16年卒): NCAA以外の道を模索&実行

NCAA以外の道を開拓

2011年、CBAが更新となったが、結局、高卒プレーヤーのNBA入りは禁止されたままとなったため、引き続きNBAプロスペクトたちは素直に大学に進学した。


しかし、学年変更(reclassification)制度を利用する者が現れた。学年変更制度は読んで字のごとく学年を変更できる制度だ。2011年のCBA更新で高卒エントリーが禁止のままとなったため、第二世代のNBAプロスペクトはできるだけ早い年齢でドラフトにエントリーするためにこの制度を利用して早く高校を卒業する動きが出てきた。


一方、1年(数カ月)でも大学に行きたくないと思っていた者達がオルタナティブウェイを開拓し始めた。ジェニングスとタイラーに続いてアメリカ国外のプロリーグに行くプロスペクトはしばらく現れなかったが、2014年にエマニュエル・ムディエイは中国、テレンス・ファーガソンはオーストラリアに活路を見出した。


加えて、ソーン・メイカーはポスト-グラデュエイト・イヤー(Post-Graduate Year)を利用してプレップスクール経由でNBAドラフトにエントリーした。


PG制度は「高校卒業後、進学準備のために1年間高校(プレップスクール)に留まることができる」とする教育システムである。PG学生はプレップスクールと呼ばれるPG用のカリキュラムを持った学校に通うのだが、プレップスクールはそのプログラムに一環としてPG生だけを集めたスポーツチームを持っていて、高校在学時に奨学金オファーが無かったり、学業成績の不振で大学進学ができなかった子ども達がこの制度を利用している。


PG生はメリットが多い。カレッジは「練習時間の制限」、「プレー資格」、「学業基準」等があるが、プレップスクールにはそういった制限は一切無い。しかも費用が安いため奨学金無しのウォークオン(Walk-on)として大学に行くよりも安く済む。ちなみに、スラムダンク奨学金制度は学生達をポスト-グラデュエート生としてアメリカのプレップスクールに送り込んでいる。

ワン&ダン組

ドラフト年ワン&ダン備考
20129
201310
201410
201513
201615
201720

CBA更新後、ワン&ダンの選手数は微増を辿ったが、2017年に一気に20人へと増加した。

学年変更組

主な選手
  • アンドレ・ドラモンド
    12卒→11卒→コネチカット大学(11-12)→2012年1巡目9位
  • ナーレンズ・ノエル
    2013→2012卒→ケンタッキー大学(12-13)→2013年1巡目6位
  • ウェイン・セルデン
    14→13卒→カンザス大学(13-16)→2016年ドラフト外
  • ノア・ボンレー
    14→13卒→インディアナ大学(13-14)→2014年1巡目9位

第二世代のNBAプロスペクトはできるだけ早い年齢でドラフトにエントリーするために学年変更(reclassification)制度を積極的に利用し始めた。


アメリカでは地区によって子ども達が小学校に通い始める年齢が違う。しかも、ホームスクーリング、複数回の転校、移民の子どもたちは入学した学校で1つ下の学年に入れられる場合もある。故に、そういった不都合を解消できる処置として要件を満たせば子どもたちは本来の学年に戻ることができるのだ。


ただ、実はアメリカではスポーツで優位に立てるという理由で進級せずに1つ下の学年でプレーするホールドバックス(holdbacks)が当たり前のように存在している。しかし、2011年のCBA合意で高卒ルーキーが引き続き不可能になったため、これを受けて学年変更制度で本来の学年に戻るプロスペクト達が出てきた。それがドラモンドやノエルたちである。

海外プロ組

エマニュエル・ムディエイ(2014年卒)
基本情報
  • モラトリアム(2014-15)
    CBA
  • NBAドラフト(2015)
    1巡目7位 by ナゲッツ

エマニュエル・ムディエイはCBA(中国リーグ)に行った初めてのトッププロスペクトだ。ムディエイはSMUへの進学が決まっていたが、家族を養うためにプロへの転向を発表し、CBAのサザン・タイガースと$1.2M(約1.5億円)で契約し、その後、NBAドラフトへのエントリーを発表して全体7位でデンバー・ナゲッツに指名された。

テレンス・ファーガソン(2016年卒)
基本情報
  • モラトリアム(2017-18)
    (オーストラリア)
  • NBAドラフト(2018)
    1巡目24位 by サンダー

テレンス・ファーガソンはNBL(オーストラリア)ルートを開拓したトップリクルートだ。当初、彼はアリゾナ大学に進学するつもりだったが、家族を養うためにナイキ・フープ・サミットで声を掛けられたアデライデ・サーティーシクサーズと契約した。

プレップ(ポスト-グラデュエート)組

ソーン・メイカー(2015年卒/2016年ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2015-16)
    ポスト-グラデュエート
  • NBAドラフト(2016)
    1巡目10位 by バックス

ソーン・メイカーはポスト-グラデュエートからNBAドラフトにエントリーした初の選手だ。メイカーは、最初からプレップ to プロを狙っていた訳では無かったが、プレップ在学中にPG生が「高校卒業後1年の経過」と「ドラフト年内に19歳を迎える」の条件を満たしていることに気づき、自身にエントリー資格があると主張した。その結果、NBAはメイカーのドラフトエントリーを許可し、2016年1巡目10位でバックスに指名された。

その他

リッキー・レド(2013年ドラフト)

リッキー・レドは大学の試合に一度もプレーすること無くNBAドラフトへ進んだ。高校卒業後、レドはプロビデンス・カレッジへ進学したが、学業成績がNCAAの基準に満たなかったため公式戦に出場できなかった。その後、2013年に2巡目43位でバックスに指名されて最終的にはマーベリックスに送られた。

サンナム・シン(2015年ドラフト)

サイナム・シンは初のプレップ to NBAドラフトとなった選手だ。ただ、シンの場合は自分の意志でこの道を選んだ訳では無い。2010年、インドにマーケットを広げたいNBAはインド版姚明としてシンを半ば強引にアメリカ(IMGアカデミー)に連れてきた。しかし、2015年、学業成績不振で大学進学の道は閉ざされたため、NBAは仕方なくシンのドラフトエントリーを認可し、ダラス・マーベリックスが2巡目52位でシンを拾った。現在、シンはNBAで1試合もプレーしていない。

第三世代(2017~19年卒): カレッジスキップが加速

カレッジスキップ選択が増加

第三世代でも引き続きワン&ダンが主流だった。特に2018年高校卒業組はザイオン・ウィリアムソン、RJ・バレット、キャム・レディッシュに代表されるように多くの有望なプロスペクト達が大学へ進学した。


しかし、カレッジスキップ勢が増加したのも事実だ。オーストラリアリーグのNBLはNBAプロスペクト専用のNBL Next Stars契約を立ち上げてNBAプロスペクト達を歓迎した。ソーン・メイカーに続いてプレップスクールに進む者が登場し、カレッジだけが唯一の道では無いことが明らかになったことで潔く大学を辞める者も出てきた。


主な増加の理由としては元々カレッジに通うことへの不満もあるが、ルイビル大学やアディダスとアリゾナ大学やNCステイト大学のスキャンダルが発覚したことがそれに拍車をかけたことも否定はできない。


加えて、選択肢自体も増えた。敏腕代理人のリッチ・ポールはダリアス・ベイズリーをインターンシップと自主トレの道に促して完全に新たな道を切り開いた。プロコーチ達は自主トレをサポートする私塾を立ち上げ、デビッド・ウェストやラバー・ボールは有給のリーグを設立した。それを見かねたGリーグはプロスペクト用の契約を新設した。

ワン&ダン

ドラフト年ワン&ダンオルタナティブウェイ備考
2018204内1人はリアンジェロ・ボール
2019182

2018年は20人、2019年は18人のワン&ダンがNBAドラフトにエントリーした。以前まではドラフト外が濃厚な選手達はエントリーを引き下げて大学に戻ったが、近年はドラフト外になったとしてもエントリーを撤回しない選手が増えてきた。

学年変更組

早く卒業組
主な選手
  • チャールズ・バッシ―(2000年10月生まれ)
    2018年6月、17歳8カ月で高校を卒業後、ウェスタン・ケンタッキー大学に進学した。ただ、大学で伸び悩みNBAプロスペクトから一歩後退している。
  • DJ・バーンズ(2000年10月生まれ)
    2018年6月、17歳8か月で高校を卒業後、テネシー大学に進学した。現在はウィンスロップ大学でプレーしている。
  • ニコ・マニオン(2001年3月生まれ)
    2019年6月、18歳と3カ月でアメリカの高校を卒業し、アリゾナ大学へ進学、2020年NBAドラフトにエントリーした。

学年変更を利用して1年早く高校を卒業する者が登場した。学年変更制度は元々は本来の学年に戻るために設けられているのだが、誕生日次第では高校の最終学年をスキップして17歳で高校を卒業することも可能なのだ。つまり、本来であれば高校最終学年の時期に大学、プレップ、プロになり、そこで1年間を過ごしてNBAドラフトのエントリー要件を満たすことができるのである。要するに、その選手は高卒とほとんど変わらない年齢でNBA入りを果たせるのだ。

ジェイレン・リキュー(18’卒/19’ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2018-19)
    卒業せずに高校5年目
  • NBAドラフト(2018)
    ドラフト外

一方、ジェイレン・レキューは学年変更で1つ下のクラスに入った。レキューは2018年6月に高校を卒業する予定だったが、1学年下にリクラスして高校5年目をブリュースターアカデミーでプレーした。その後、NBAはレキューのエントリーを認可し、NBAドラフトでは指名は無かったが、サンズと契約した。

海外プロ

ラメロ・ボール(19’卒/20’ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2019-20)
    (オーストラリア)
  • NBAドラフト(2020):

ラメロ・ボールはNBL勢で最も評価の高いプロスペクトだ。ボールはラトビアリーグでプレーした後、オハイオ州のスパイア高校に入学し、その後、NBLでプロの道に戻った。

RJハンプトン(2019年卒/2020年ドラフト)
基本情報
  • 高校(2018-19)
    学年変更で2020年卒から2019年卒に
  • モラトリアム(2019-20)
    (オーストラリア)
  • NBAドラフト(2020):

RJハンプトンは学年変更とプロを組み合わせた。ハンプトンは元々はClass of 2020(2020年夏に卒業する高校生)のNo.1プレーヤーだったが、2019年に高校を卒業し、NBLでプロとなった。

テリー・アームストロング(2019年卒/2020年ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2019-20)
    (オーストラリア)
  • NBAドラフト(2020):

テリー・アームストロング(Terry Armstrong)は2019-20NBL勢第三の男だ。当初、アームストロングはアリゾナ大学にコミットしていたが、後にカレッジスキップを表明し、その後、NBLのサウス・イースト・メルボルン・フェニックスと契約した。2019-20、アームストロングは8試合に出場した。

プレップ

アンフェニー・シモンズ(17’卒/18’ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2017-18)
    ポスト-グラデュエート
  • NBAドラフト(2018)
    1巡目24位 by ブレイザーズ

アンフェニー・シモンズはポスト-グラデュエート生としてプレップスクールに進んだ。

KJ・マーティン(19’卒/20’ドラフト)
基本情報
  • モラトリアム(2019-20)
    IMGアカデミー
  • NBAドラフト(2020)

元No.1ピックのケニョン・マーティンの息子KJ・マーティンはIMGアカデミーのプレップチーム経由でNBAドラフトへのエントリーを発表した。当初、マーティンはバンダ―ビルト大学への進学する予定だったが、個人的なワークアウトでNBAドラフトへの準備をすると宣言した後、それも撤回して2019-20はIMGアカデミーでプレーしていた。

無所属

ミッチェル・ロビンソン(17’卒/18’ドラフト)
基本情報

モラトリアム(2017-18): 退学&自主トレ
NBAドラフト(2018): 2巡目36位

ミッチェル・ロビンソンは自主トレでモラトリアムを過ごした初のプロスペクトだ。2017年、ロビンソンは夏休み期間にウェスタン・ケンタッキー大学に通っていたが、2週間後、チームに無断でキャンパスを後にした。その後、他大学への転校、WKUへの復帰、Gリーグの道を模索したが、諸々の理由で全ての道が閉ざされた結果、ロビンソンは自主トレでNBAドラフトに備える道を選んだ。

ダリアス・ベイズリー(2018年卒/2019年ドラフト)
基本情報

モラトリアム(2018-19): インターン&自主トレ
NBAドラフト(2019): 1巡目23位

ダリアス・ベイズリーはインターンシップでモラトリアムを過ごした初のプロスペクトだ。2017年11月、ベイズリーはシラキュース大学にコミットしたが、2018年3月、Gリーグでプレーすると宣言し、まもなくして敏腕代理人リッチ・ポールと契約した。卒業後、ベイズリーはポールの進言でニューバランスで3カ月間のインターンシップ(報酬$100万)を経験し、その後は自主トレーニングでNBAドラフトに備える道を選んだ。

その他

ビリー・プレストン(17卒/18エントリー)
基本情報

モラトリアム(2017-18): カンザス大学退学&プロ
NBAドラフト(2018): ドラフト外

ビリー・プレストンは予期せぬ不運でプロの道に進んだ選手だ。高校卒業後、プレストはカンザス大学でエキシビジョンゲーム3試合に出場したが、キャンパス内で起こした交通事故によってプレー資格が一時停止となってしまった。その後、大学にいる理由を失ったプレストンはカンザス大学を退学し、ボスニアヘルツェゴビナのKK Igokeaと契約して3試合に出場した。

リアンジェロ・ボール

ボール兄弟の次男リアンジェロ・ボールも一応はオルタナティブパスでのNBAドラフトエントリー者だ。2017年、リアンジェロはUCLAに入学したが、中国へのチーム旅行中にチームメイト達と万引きを働いて逮捕されたため、放校となった。その後、父ラバーと弟ラメロと共にリトアニアリーグでプレーした後、2018年NBAドラフトにエントリーした。

専門プログラム: カメレオンBX

そんなカオスな状況下で登場したのがNBAプレーヤーを養成する私塾だ。確証は持てないのだが、どうやらカメレオンBXは元々は現役NBAプレーヤーのスキルトレーニングプログラムだったらしく、これを機にNBAプロスペクトを養成するプログラムを発足したようである。

Gリーグ

2017年、Gリーグは2019-20シーズンからGリーグ・プロフェッショナル・パス&セレクト契約を新設すると発表した。しかし、給与が低いために選手や家族からの支持を得られず、機能したかどうかの議論すら出ないレベルだった。

ラバー・ボール

2018年夏、ラバー・ボールはNCAAのオルタナティブウェイとして有給のJunior Basketball Associationリーグを開催した。参加者はリアンジェロとラメロの2人の息子と高校卒業直後の和かい選手達だったが、ラメロ以外は才能に欠けた存在ばかりだったため、1シーズンで幕を閉じた。

デビッド・ウェスト

2018年、もう1つのオルタナティブリーグとしてヒストリカル・バスケットボール・リーグ(Historical Basketball League)が密かに産声を上げた。COOには元オールスターのデビッド・ウェストが就任している。同リーグは2020年夏に開催予定となっているが、COVID-19の影響があるため、開催は見送られると思われる。

第四世代(2020~年卒): Gリーグが本腰を入れる

Gリーグセレクトチームが誕生

2020年、NBAがに遂にNBAプロスペクト達を集めたセレクトチームを設立した。特に見直されたのは契約金だ。先述した2018-19シーズンに始まったプロフェッショナルパスは契約金が安過ぎたためにトップのプロスペクト達からは見向きもされなかった。故に、今回のセレクトチームではトッププレーヤーは数十万ドル程の契約に改善された。

Gリーグ

ジェイレン・グリーン

ジェイレン・グリーン(Jalen Green)はClass of 2020のトッププレーヤーだ。4月、オーバーン大学への進学やNBL行きが候補に上がっていたが、突如としてグリーンがGリーグ行きを発表して大きな話題となった。その後、セレクトチームの新設が発表された。

アイザイア・トッド

アイザイア・トッド(Isaiah Todd)はトップフォワードの1人だ。当初、彼はミシガン大学にコミットしていたが、セレクトチームの発表があるやいなや、コミットを撤回してGリーグと契約に至った。

ダイシェン・ニックス

ダイシェン・ニックス(Daishen Nix)はトップPGの1人だ。ニックスもUCLAへの入学を決めていたが、デコミットしてGリーグチームへの加入を発表した。

カイ・ソットー

カイ・ソットー(Kai Sotto)はフィリピン出身のプロスペクトだ。ソットーは予てより進路が不明だったが突如としてGリーグ加入が決まった。

カメレオンBX

Kyree Walker(2020年卒/2021年ドラフト)

2020年、カイリー・ウォーカーがカメレオンBXでNBAドラフト準備を進めると宣言した。

MarJon Beauchamp(2020年卒/2021年ドラフト)

2019年、トッププロスペクトのMarJon BeauchampがカメレオンBXでNBAドラフト準備を進めると考えているとの発表があった。

まとめ

年表

作成中

今後、再びNBAが高卒ルーキーを解禁するかは不明だ。ワン&ダンは前コミッショナーの故デビッド・スターンが若い選手がNBAに入ってくるのを嫌がったがに故に誕生したため、2022年のCBA改定で高校からNBAへのエントリーが再び解禁になると言われていたが、NBAはGリーグセレクトチームを設立した。つまり、GリーグセレクトチームはNBAが高卒ルーキーを解禁する意思が無いことを意味しているかもしれない。

カレッジフープスの記事

参考

第一世代
The one-and-done rule is on the way out — because of NBA money, not NCAA morals(washingtonpost.com)
Freshmen could produce record number in the ’08 draft(espn.com)
Jennings took long route to Arizona(tucson.com)
Latavious Williams Becomes Second Player Drafted By NBA Team(web.archive.org)
JEREMY TYLER(proballers.com)
After disastrous decision to leave high school early, Tyler eyes NBA(si.com)
The Australian NBL is steadily becoming a prime destination for G League alums(2ways10days.com)
第二世代
Bigger, stronger, faster: How redshirting is changing H.S. sports(nj.com)
High school basketball reclassification trend brings mixed results as athletes seek an edge(washingtonpost.com)
Andre Drummond, Andrew Wiggins and Karl Towns: The Risks of Reclassification(bleacherreport.com)
Wayne Selden reclassifies to 2013(espn.com)
Emmanuel Mudiay decides not to attend SMU, will turn pro overseas(usatoday.com)
Why I’m Going Pro in Australia(theplayerstribune.com)
Understanding the Post-Graduate (PG) Year(boardingschoolreview.com)
Gauging the stock of Thon Maker, the NBA draft’s mystery man(nbcspoorts.com)
第三世代
How reclassification fast-tracks top prospects to college and the NBA(espn.com)
Reclassifying trending up in college basketball, for better or worse(usatodayhss.com)
Jalen Lecque to Forgo Playing at NC State, Enter 2019 NBA Draft(bleacherreport.com)
High schooler Jalen Lecque ponders entering 2019 draft(espn.com)
Kansas freshman Billy Preston signs with European team BC Igokea(espn.com)
NBA prospect to join Phoenix as NBL Next Star(semphoenix.com)
Mitchell Robinson will bypass college, begin training for Draft(247sports.com)
NBA prospect Darius Bazley will intern at New Balance as part of his lucrative shoe deal(sports.yahoo.com)
KJ Martin enrolls at IMG, will enter NBA Draft next spring(247sports.com)
NBA G League introduces new professional path for elite basketball prospects(nba.com)
Frequently Asked Questions: NBA G League Professional Path And Select Contracts(gleague.nba.com)
The 4 biggest problems with the NBA’s new plan to pay elite high school players(sbnation.com)
Summer hoops league to offer a paid alternative to NCAA in 2020, two-time NBA champion David West says(cnbc.com)
LaVar Ball says G League changes was response to his JBA(lonzowire.usatoday.com)
第四世代
Top High School Prospect Jalen Green Could Land Six-Figure Deal In NBA G League Instead Of Going To College(forbes.com)
Top International Prospect Kai Sotto Signs With NBA G League(gleaguer.nba.com)
Five-star SF MarJon Beauchamp to skip college, prepare for NBA Draft with Chameleon BX(usatodayhss.com)
Top High School Basketball Prospect Kyree Walker Says He Will Skip College To Prepare For 2021 NBA Draft(forbes.com)

管理人

俺達B.O.Brosはアメリカかぶれの”bro”2人だ。両者共にアメリカの大学に留学経験(1人は現在留学5年目)がある。元々はバスケ好きが高じて渡米したのだが、今ではバスケを通り越してアメリカ的価値観や文化そのものの虜になり、固まった休みが取れ次第、試合観戦がてらアメリカ各地を巡っている。トレンドの話はTwitter、俺達自身についてはInstagram、ブログのコンセプト外の話はnoteで発信しているので、興味があれば、そちらもチェックしてもらえれば、と思う。

B.O. BROSをフォローする
タイトルとURLをコピーしました